カブドットコム 住宅ローンのデメリット・落とし穴・メリットとは?

2019年3月1日

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カブドットコム 住宅ローンのデメリット・落とし穴・メリットとは?

三菱UFJ銀行がグループ傘下のインターネット証券大手カブドットコム証券を通じてネット専用の住宅ローンを取り扱っています。

住宅ローンサービス国内最大手の三菱UFJ銀行がネット証券という販売チャネルを活用するのはネット専業銀行の攻勢で近年はメガバンクの住宅ローンシェアが低下しており、2016年のメガバンクの住宅ローンシェアは15%と、3年間で5%落ちているとされています。三菱UFJフィナンシャル・グループでは三菱信託銀行が住宅ローンサービスから撤退を発表するなどメガバンクも金融サービスとして大きな岐路に立たされています。

みずほ銀行や三井住友銀行では銀行本体でネット専用住宅ローンを販売しており、三菱UFJ銀行の動向に注目が集まりますね。

今回はカブドットコム 住宅ローンのデメリット・落とし穴・メリットについてみていきたいと思います。

カブドットコム証券の住宅ローン

 

なお、KDDIはTOBによりカブドットコム証券への出資比率を高め、2020年3月末までに、カブドットコム証券の社名をauカブコム証券とする発表を、2019年2月にしました。KDDIの出資比率は49%となり、カブコム証券の行っている銀行代理業務での影響を注視していきたいですね。

 

カブドットコム 住宅ローン金利推移

まずは住宅ローンサービスで最も重要な金利を見てみましょう。2019年3月は変動金利、10年固定金利ともに据え置きとしています。

変動金利は2018年度に入り、0.490%のキャンペーン金利が終了し、ネット専業銀行との比較ではかなり割高感が出ていまいたが、2018年8月に金利引き下げに踏み切りましたが、この金利を据え置きしています。

変動金利10年固定金利
2019年3月0.525%0.690%
2019年2月0.525%0.690%
2019年1月0.525%0.700%
2018年12月0.525%0.800%
2018年11月0.525%0.850%
2018年10月0.525%0.800%
2018年9月0.525%0.800%
2018年8月0.525%0.750%
2018年7月0.580%0.800%
2018年6月0.580%0.800%
2018年5月0.580%0.750%
2018年4月0.580%0.750%
2018年3月0.490%0.750%
2018年2月0.490%0.750%
2018年1月0.490%0.700%
2017年12月0.490%0.700%
2017年11月0.490%0.700%
2017年10月0.490%0.700%
2017年9月0.490%0.700%
2017年8月0.580%0.750%
2017年7月0.580%0.650%
2017年6月0.580%0.700%

 

カブドットコム 住宅ローンの特徴・メリット

①保証料が金利に組み込みさえている

メガバンクの住宅ローンは系列の保証会社による保証を受けることを住宅ローン審査上の必須条件としており、住宅ローン契約時に2.16%の保証料を一括で払うか、金利に年0.2%の上乗せとするかいずれかを選択することとなります。カブドットコムの住宅ローンは後者のタイプとなり、保証料を事前に用意する必要がありません。

②契約完了まで来店不要

メガバンクで唯一、ネット専用住宅ローンを提供していない三菱UFJ銀行。カブドットコムの住宅ローンでは来店不要型を実現しました。ただし、2018年12月現在でじぶん銀行イオン銀行住信SBIネット銀行、みずほ銀行が対応しているネット完結型の住宅ローンには残念ながら対応していませんので、書面での契約書締結、必要書類の郵送などが必要となっています。いずれかのタイミングでネット完結型となることに期待したいですね。

③メガバンクの信頼感で安心

シェアが落ちていると入っても日本最大の住宅ローンシェアを持つ、三菱UFJ銀行の住宅ローンを借りて失敗した!というリスクは回避されることでしょう。カブドットコム住宅ローンの返済口座は三菱UFJ銀行の口座となるため、カブドットコム証券の口座を持っていない方でも申し込み可能です。

カブドットコム証券の住宅ローンのメリット

④当初固定特約期間経過後の金利が良心的

多くの金融機関では当初設定した期間の間、住宅ローン金利をより多く割り引くサービスを実施しています。これを当初固定特約期間と言います。ネット専業銀行最大手、住信SBIネット銀行の場合、2019年1月の当初固定特約期間10年の場合、金利は年0.710%となり、10年後からは変動金利が適用されます。変動金利の基準金利年2.775%から年0.70%が割り引かれた年2.005%が適用されます。10年1ヶ月目から住宅ローン金利が急上昇することとなります。

カブドットコムの場合には、10年固定金利は年0.700%、10年後から適用される変動金利は基準金利年2.675%から年1.800%を引かれた、0.875%が適用されます。住信SBIネット銀行よりはかなり割安感がありますね。

もっとも当初から変動金利で契約する場合には、住信SBIネット銀行をはじめとするネット専業銀行の優位性は変わりません。

 

⑤つなぎ融資/分割融資も相談可能!

ネット銀行の住宅ローンは原則、つなぎ融資に対応不可となっていますが、カブドットコムの住宅ローンは三菱UFJ銀行が提供しているため、ケースバイケースで対応してくれるようです。

注文住宅でつなぎ融資が必要な場合にはカブドットコムの住宅ローンは有望な検討先となりそうです。

 

⑥ワイド団信を取り扱い

ネット銀行ではじぶん銀行イオン銀行など取り扱いが少ないワイド団信をカブドットコムでは取り扱っています。

ワイド団信は健康上の理由で一般団信に加入できない方向けに加入条件を緩和した団信であり。高血圧、糖尿病、うつ病、肝炎などの病歴、持病がある方でも加入審査に通った事例があります。

カブドットコム(三菱UFJ銀行)の住宅ローンのワイド団信

 

カブドットコム 住宅ローンのデメリットとは?

①疾病保障が付帯されていない

ネット専業銀行の多くの住宅ローンには疾病保障が無料で付帯されるものが標準となっています。一方、カブドットコムの住宅ローンには疾病保障を付ける場合には有償となります。

下記が主なネット専業銀行で疾病保障が無料で付帯されている住宅ローンの変動金利と10年固定の一覧です。カブドットコムの変動金利および10年固定金利いずれも下回る金利で疾病保障が付帯されており、ここはカブドットコム住宅ローンのデメリットと言えるでしょう。

なお、じぶん銀行は三菱UFJ銀行とKDDIを母体とするネット専業銀行ですが、日本で初めてネット完結型・がん保障と全疾病保障のダブル保障を無料で実現させています。

 変動金利10年固定特徴
じぶん銀行0.457%0.590%がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2に減額!入院が180日継続すると住宅ローン残高がゼロに。
au住宅ローン0.457%0.590%がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2に。auスマホユーザー限定。毎月500円のキャッシュバック付き。
住信SBIネット銀行0.457%0.710%すべてのケガや病気を保障する全疾病保障が無償付帯。
MR.住宅ローンREAL(住信SBIネット銀行)0.457%0.710%すべてのケガや病気を保障する全疾病保障が無償付帯。SBIマネープラザで対面サービスが受けられる。
楽天銀行 金利選択型0.527%1.092%全疾病保障が無料付帯。

じぶん銀行のがん保障

じぶん銀行の住宅ローンに全疾病保障が付帯

 

②融資事務手数料が2.16%必要

カブドットコムの住宅ローンが特別という訳ではありませんが、ネット専業銀行やフラット35での標準的となっている融資事務手数料が融資額の2.16%必要です。2,000万円の住宅ローンを組む場合、432,000円ものコストになります。なお、借り換えに伴う融資事務手数料であれば住宅ローンに組み入れ借入れが可能です。

 

③三菱UFJ銀行に融資上限金額がある?

2018年3月時点でカブドットコム住宅ローンの商品概要説明書には、変動金利の最優遇幅で融資できる額は無制限ではない旨が記載されています。三菱UFJ銀行内で同金利の融資上限が決まっているようですね。。。デメリットの①でも触れましたが、そこまで特別安い金利ではないのでちょっと理解に苦しむ商品性ですね。

結果的に2018年3月に変動金利のキャンペーンは終了し、年0.580%への金利が引き上げられました。

④保証会社の保障が必要

カブドットコムの住宅ローンは前述のとおり、保証料は無料ですが、保証会社を利用するというスキーム自体がなくなっているわけではありません。

 

⑤三菱UFJ銀行で給与受け取りを行わなければならない(三菱UFJ銀行の銀行口座が必要)

三菱UFJ銀行の住宅ローンの規定で、給与振込を三菱UFJ銀行に指定をする必要があります。メインバンクを三菱UFJ銀行以外にしている場合には、三菱UFJ銀行をメインバンクとするため、クレジットカードや公共料金の引き落とし口座の変更手続きが必要になり、手間がかかりそうですね。

 

⑥短期固定金利に要注意

カブドットコム証券の住宅ローンでは3年固定金利を下記のように格安の金利で扱っています。変動金利より安いため「金利が低い!安い!」と食いついてしまいそうですが、要注意です。

3年経過後の金利がどうなるのかしっかり把握をしましょう。3年経過後は変動金利に自動的に変更になりますが、金利は年0.625%、仮に3年経過後に10年固定金利を選んだ場合には1.550%となります。

変動金利では現在の金利より年0.1%、10年固定金利では年0.3%あまりも割高なものになります。3年経過後を考えるとあらかじめ変動金利か10年固定金利で借りておくほうがお得なことが分かりますね。

カブドットコム証券の住宅ローン金利(3年固定)

カブドットコム証券の2019年3月の住宅ローン金利

 

 

カブドットコム 住宅ローンの審査基準は?

カブドットコムの住宅ローンの審査基準は三菱UFJ銀行と同様にざっくりした内容となっており、年収や職業の基準が明確にされていません。しかし年収については、下記のように三菱UFJ銀行のシミュレーション画面で200万円以上でないと入力できない仕様になっています。このため200万円以上と考えたほうがよさそうです。

三菱UFJ銀行の審査基準(年収)

しかし、それ以外の情報はなく、カブドットコム 住宅ローンの審査基準は厳しいのか甘いのか分かりづらいものとなっています。一般的な住宅ローン審査を考えると、自営業・派遣社員・契約社員ではなかなか審査に通らないことが想定されます。

三菱UFJ銀行の住宅ローン審査基準

 

カブドットコム 住宅ローンの借入限度額は?

最後にカブドットコムの住宅ローンの年収ごとの借り入れ限度額を見てみましょう。人気のタイプである変動金利と10年固定金利でそれぞれ一覧化してあります。

年収変動金利で借りた場合の借入限度額10年固定金利で借りた場合の借入限度額
200万円1,700万円1,700万円
300万円2,560万円2,560万円
400万円3,410万円3,410万円
500万円4,260万円4,260万円
600万円5,120万円5,120万円
700万円5,970万円5,970万円
800万円6,820万円6,820万円

 

まとめ

カブドットコムの住宅ローンには大きなメリットも無いが、デメリットも無いという商品性であるといってよいでしょう。インターネットで手続きを行える住宅ローンで低金利という商品を探すのであれば

三菱UFJ銀行グループのじぶん銀行でがん50%保障団信の無料付帯を狙う

 

融資事務手数料が一律324,000円であるため、1,500万円以上の借入れでメリットがある楽天銀行を狙う

 

ネット銀行で最も人気のある住信SBIネット銀行で全疾病保障の無料付帯を狙う

を検討されてはいかがでしょうか。

 

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