2022年6月27日
2022年6月20日からSBI新生銀行で、借換限定の超低金利ともいえる住宅ローンのキャンペーンがスタートしました。SBI新生銀行は、担当者が対応してくれる対面型サービスが中心の銀行ですが、住宅ローン業界では、インターネット専業銀行に負けないくらいの低金利を提供しており、人気の高い銀行です。
今回のキャンペーンは、金利だけでなく手数料も優遇されるものとなっており注目されています。この記事では、SBI新生銀行のキャンペーンの内容と、経済的メリット、借換時にかかるコストついて解説します。
目次
SBI新生銀行のキャンペーンの概要は下記のとおりです。
項目 | 内容 |
キャンペーン期間 | 申込or契約2022年6月20日〜2022年12月16日 融資実行2023年2月28日 |
金利引下げ幅 | 変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>:年0.1% 変動金利(半年型)タイプ:年0.05% 当初固定金利タイプ:年0.05% |
手数料割引き | 変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>:なし 変動金利(半年型)タイプ:55,000円割引き 当初固定金利タイプ:55,000円割引き |
キャンペーン 参加条件 | ・他の銀行からSBI新生銀行パワースマート住宅ローンに借り換えること ・変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>、変動金利(半年型)タイプ、当初固定金利タイプのどれかを選択すること ・申込または契約、および融資実行がキャンペーンに規定されている期間内であること ・500万円以上の借換であること |
(出典)SBI新生銀行 《借換限定》選べる金利・事務取扱手数料優遇キャンペーンの掲載内容を元に筆者作成
本キャンペーンは、申込または契約の期間が2022年6月20日〜2022年12月16日、融資実行が2023年2月28日までに行われた借換が対象になります。通常、借換の申込をしてから本審査が完了するまでの期間は1週間〜1ヶ月程度です。融資実行日は、本審査が完了してから数週間後の日程に決めるのが一般的です。仮に2022年12月16日に借換の申込をしたとしても、通常のペースであれば、2023年2月28日までの融資実行には間に合うと思われます。
しかし、12月に入ってからの申込となると駆け込みの人が多くなり、審査に時間がかかることが想定されます。審査結果が出ないことには、融資実行日も決まりません。キャンペーンを前向きに検討している方は、早めの行動がおすすめです。
金利引下げ幅は、変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>で年0.1%、変動金利(半年型)タイプで年0.05%、当初固定金利タイプで年0.05%となっています。SBI新生銀行は、平常時でも高い引下げ幅により、銀行業界の中でもトップクラスの借入金利を提供しています。本キャンペーンを利用することで、引下げ幅が広がりますので、借入金利が通常よりも下がります。
変動金利のタイプは、どちらも固定金利に変更しない限りは全返済期間においてキャンペーンの引下げ幅が維持されます。ただし、当初固定金利タイプは、キャンペーンの引下げ幅が適用されるのは、当初借入金利適用期間のみとなります。
【キャンペーン適用後の金利例】2022年6月1日適用金利
金利タイプ | キャンペーン適用前金利 | キャンペーン適用後の金利 |
変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス> | 年0.45% | 年0.35% |
変動金利(半年型)タイプ | 年0.65% | 年0.60% |
当初固定金利タイプ 当初借入金利適用期間10年の場合 | 年1.00% | 年0.95% |
※金利は毎月見直されます。最新の金利情報はSBI新生銀行のウェブサイトでご確認ください。
今回のSBI新生銀行のキャンペーンで興味深い点は、事務手数料の割引きがあることです。変動金利(半年型)タイプと当初固定金利タイプには、55,000円の割引きが適用されます。
変動金利(半年型)タイプと当初固定金利タイプは、定額型の事務手数料になっており、事務手数料が55,000円(消費税込)のプランを選べば、割引きを使うことで事務手数料は0円になります。定額型の事務手数料の料金は、選択する団体信用生命保険(団信)と、付帯サービスによって、下記の表のとおり異なります。
なお、変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>の事務手数料には、キャンペーン割引きがありません。
事務手数料(消費税込) | 55,000円 | 110,000円 | 165,000円 | 165,000円 | |
安心パック | なし | 安心パック | 安心パックW | 安心パックS | |
団信および付帯サービス | 一般団信 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
安心保障付団信(団体信用介護保障保険) | × | ◯ | ◯ | ◯ |
※安心パックWと安心パックSは変動金利(半年型)タイプでは利用できません。その他にも利用条件が規定されているため、詳しくはSBI新生銀行のウェブサイトでご確認ください。
割引き適用がない変動金利(半年型)タイプ<変動フォーカス>は、定率型の事務手数料体系になっています。借入金額に対し、2.2%(消費税込み)の事務手数料が発生します。例えば、5,000万円を借り入れたら、110万円の事務手数料がかかります。手数料の割引きがない代わりに、金利の引下げ幅は変動金利(半年型)タイプと当初固定金利タイプより大きい年0.1%となっています。
定率型の事務手数料を負担する場合は、一般団信、安心保障付団信、ガン団信、コントロール返済を利用することができます。ただし、ガン団信を選択した場合は、借入金利に年0.1%の上乗せがあります。
キャンペーンの引下げ幅で、ガン団信を選択した場合の金利上乗せ分を相殺できるという考え方もできます。
この記事で取り上げているSBI新生銀行のキャンペーンは、500万円以上の借換のみが対象になります。借り換えであれば基本的に利用できますが新規借入は対象外ですので、注意しましょう。
住宅ローンの金利をよく調べている方ほど、今回のキャンペーン利用時の借入金利の低さに驚くと思います。しかし、借換には、ここまでで取り上げた「事務手数料」の他に以下の費用がかかる点には注意が必要です。
項目 | おおよそ金額の目安 |
抵当権設定司法書士報酬 | 50,000円〜100,000円(依頼する司法書士による) |
抵当権設定登録免許税 | 借入額×0.1% (令和6年3月31日までの軽減措置。本来は借入金額×0.4%) |
印紙税 | 1,000万円超5,000万円以下→20,000円 5,000万円超1億円以下→60,000円 オンライン契約の場合0円 |
抵当権抹消登録免許税 | 登録免許税:1不動産につき1,000円 |
抵当権抹消司法書士報酬 | 10,000円〜20,000円(依頼する司法書士による) |
全額繰上返済手数料 | 銀行による。例としてSBI新生銀行の場合は原則なし。安心パックW契約者が借入日から5年以内に完済の場合は165,000円(消費税込)がかかる。 |
(出典)法務局 令和4年4月1日以降の登録免許税に関するお知らせ
https://houmukyoku.moj.go.jp/homu/page7_000025_00002.html
法務局 不動産登記の申請書様式について15)抵当権抹消登記申請書
この記事で取り上げたSBI新生銀行の借換キャンペーンは、事務手数料が気になって借換を躊躇していた方、住宅ローンを組んでいる方でガン団信に切り替えを希望する方にとっては、朗報といえます。借換の際には、削減できる支払い金利だけでなく、発生する諸費用を含めて判断しましょう。
SBI新生銀行は、オンライン相談業務を行なっているため、自身で判断するのが不安な方は、担当者に相談してみましょう。
参考サイト:SBI新生銀行のウェブサイト
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