2016年8月20日
大幅に長期の固定金利が引下げとなった7月、さらに8月も金利引下げとなり、変動金利よりも10年固定金利が低くなるという逆転現象が起きています。
しかし、8月に入り長期金利は上昇し現在はマイナス0.1%前後を推移しています。
2016年9月の住宅ローン金利はどうなるか予想していきましょう。
住宅ローンの金利は、それぞれ以下の指標を基準としています。
・変動金利、短期固定金利 → 短期プライムレート
・10年以上の長期固定金利 → 長期金利(新発10年国債利回り)
変動金利の指標となる短期プライムレートは、今月も動きはありません。変動金利は9月も据置きとなることが濃厚です。
長期の固定金利は、やはり長期金利の上昇により0.1~0.2%程度の上昇になってしまうでしょう。
16日に発表されたソニー銀行の9月の適用金利でも10年以上の固定金利が0.1%弱の金利引上げとなりました。他の銀行も同じように金利引上げになるとみられます。
つまり、9月は変動金利は据置き、10年以上の固定金利は0.1~0.2%程度の金利引上げとなりそうです。
ここで心配なのが、「住宅ローン金利が上昇局面に入ったのかどうか」だと思います。今後、住宅ローン金利が継続して上昇していくのでしょうか。
答えを先に言ってしまうと、9月の金利上昇は一時的なものということです。
今回の住宅ローン金利の上昇は、長期金利の上昇によるものです。では、なぜ長期金利が上昇したのでしょうか。
要因は、イギリスのEU(欧州連合)離脱問題が落ち着いたこと、7月の日銀金融政策決定会合での追加緩和が市場の予想より後退したものだったことが挙げられます。
そのため、一時的に長期金利が上昇したと考えられます。
日銀が目標としている消費者物価指数2%ですが、6月はマイナス0.4%と目標には程遠い数字となっています。この目標を達成するための「マイナス金利付量的・質的金融緩和政策」は継続されますし、日銀の黒田総裁は「マイナス金利が限界とは考えていない。さらに深掘りする余地はあり得る」とも発言し、さらなる追加緩和も示唆しています。
少なくとも「マイナス金利付量的・質的金融緩和政策」が続く限りは、金利が上がることは無いと言えるでしょう。
8月は逆転現象で10年固定金利に注目が集まりましたが、10年固定金利が金利引上げで変動金利に再び注目が集まるかもしれません。
9月に長期の固定金利が0.1%程度の金利引上げとなったとしても、まだまだ住宅ローン金利は史上最低水準を維持しています。
さらに変動金利は据置きということで、変動金利で新規の借入れや借り換えをお考えの方は、この低金利のタイミングを逃さないようにしましょう。
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