2024年9月15日
目次
北海道に住んでいる人が真っ先に思いつく銀行は北洋銀行だと思います。北洋銀行は、預金残高も7兆円を超えていて、全国の地銀の中でもトップクラスの規模を誇る大手の地方銀行です。
その北洋銀行を追いかけているのが北海道銀行です。北海道銀行は、預金量や貸出残高では北洋銀行の半分程度の規模ですが、預金は5兆円を超えていて十分な規模の銀行で、札幌近辺を中心に100店舗以上の店舗を展開しています。
首都圏には、住宅ローンを提供している金融機関がたくさんあります。ネット銀行も次々と誕生して住宅ローン利用者獲得競争が激しさを増しています。銀行間の競争は利用者にとってはメリットになることが多く、競争が少ない地方は首都圏より住宅ローンを探している人にとって好ましくない状況にあると言えます。
ネット銀行に比べて地方銀行の住宅ローンの金利が高いだけでなく、収益が落ち込んでいることを要因としたATM手数料や振込手数料の値上げが行われたりしています。ここ数年、地方銀行の経営統合が進むように、地銀の経営状況は厳しく、その経営状況の苦しさを利用者から得る手数料に転嫁するような改悪を行う地銀が目立っています。
このページでは、北海道にお住まいの方におすすめの住宅ローンを紹介しています。なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
北洋銀行とそれを追いかける北海道銀行は地方銀行の中でも比較的積極的なサービス改善・提供を行っている銀行だと思いますが、家計に大きな影響を与える住宅ローンだからこそ、地方に住んでいる人だからこそ、本当にその銀行の住宅ローンで良いのかを再確認してから選んでほしいと思います。
SBIアルヒでは、ARUHI フラット35にARUHIダイレクト(WEBページ)から申し込んだ時の事務手数料が半額※になります。
WEB申込は来店相談と比較すると手続きや審査に時間がかかりますが、事務手数料が半額※になるメリットは非常に大きいので、積極的に活用するようにしましょう。
WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了しますが、出社制限やWEB申込数の増加の影響で普段より時間がかかる可能性もありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
※新規借入時でARUHIスーパーフラットを利用する場合は対象外なのでご注意ください。auじぶん銀行が住宅ローンを変動金利で利用している人向けに2025年1月から3年間、住宅ローン利息の一部を毎月現金でキャッシュバックするキャンペーンを行っています。キャッシュバック金額は、円普通預金残高の増加額とやその他のお取引状況で算出され、住宅ローン契約者本人の口座に加えて、家族の口座の預金増加額も合算して計算されます。
auじぶん銀行は2024年11月の変動金利を年HPご確認%(全期間引下げプラン)・新規借入れ、10年固定金利:年HPご確認%(当初期間引下げプラン)という魅力的な金利で提供していますが、さらに利息額の一部がキャッシュバックされることになります。このキャンペーンはエントリーが必要なので2024年12月末までに必ずエントリーするようにしましょう。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ただ金利が低いだけでなく、がんに対する診断保障(がん50%保障団信)、精神障がいを除くすべての病気とケガによる就業不能(入院)に備える全疾病保障、精神障がいを除くすべての病気とケガによる入院時に月々の住宅ローン返済が保障される月次返済保障が”無料”でセットされています。
なお、このキャンペーンに参加するには、エントリー期限日(2024年12月31日)終了時点で、auじぶん銀行の住宅ローンを変動金利でご契約中であり、お借入残高が1円以上あることが条件となっています。また、固定金利または保証付金利プランは対象外で、ミックスローンを利用している場合、変動金利タイプの部分のみが対象になります。
適用条件・キャンペーン内容・キャッシュバック期間の詳細はauじぶん銀行の公式サイトをご覧ください。
フラット35は、住宅金融支援機構が民間の金融機関と提携して提供している全期間固定金利型の住宅ローンです。フラット35は、民間の住宅ローンと違って、公的な機関が提供する住宅ローンなので住宅ローン審査に寛容、通りやすいのが特徴です。
フラット35には、特定の条件を満たすことでフラット35の金利が0.25%も引き下げになる地域連携型という制度が用意されています。
地域連携型 | 地域連携型とは、子育て世帯や地方移住者等に対する積極的な取組を行う地方公共団体と住宅金融支援機構が連携し、住宅取得に対する地方公共団体による補助金交付などの財政的支援とあわせて、【フラット35】の借入金利を一定期間引き下げる制度です。利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
2024年9月時点で当サイトが調査した北海道で「地域連携型」の制度が利用できる自治体をまとめましたので参考にしてください。
札幌市 函館市 小樽市 旭川市 室蘭市 帯広市 夕張市 岩見沢市 美唄市 三笠市 砂川市 深川市 伊達市 石狩市 北斗市 当別町 木古内市 せたな町 喜茂別町 岩内町 南幌町 奈井江町 栗山町 秩父別町 沼田町 鷹栖町 東神楽町 当麻町 上川町 東川町 美瑛町 枝幸町 津別町 訓子府町 置戸町 湧別町 滝上町 雄武町 大空町 厚真町 安平町 浦河町 新ひだか町 音更町 清水町 芽室町 大樹町 幕別町 池田町 標津町
北海道内でフラット35を申し込める金融機関はたくさんありますが、北海道各地に店舗を構えるアルヒのフラット35は申し込み先候補に入れておくと良いでしょう。
北海道のマイホームの多くは戸建て住宅です。すでに物件が完成している状態で戸建住宅購入することも多いと思いますが、工務店に注文してマイホームを建てる場合、つなぎ融資に対応する住宅ローンを選ぶ必要があります。
地元の地銀や信金・JAなどに相談することで対応できると思いますが、できればつなぎ融資に対応していて、住宅ローンの金利が低いネット銀行の住宅ローンに挑戦してみることをおすすめします。(住宅ローンの総返済額が大きくかわってきます)
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区の住宅ローンを利用した方が有利なケースが多くあります。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
SBI新生銀行はアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIは独自のつなぎ融資を提供しています。
地方銀行・地域金融機関の住宅ローン金利は本当にわかりにくく、金融機関のホームページを見ても適用される金利の大半がよくわからないのが実情です。金利表に記載がない金利は、金利タイプが存在しないか、当サイトの調査で各金融機関のホームページから見つけられなかった金利タイプです。
ホームページをくまなく探せば記載されているのかもしれませんが、そんな場所に載せても意味がないですね・・・・。
地方の金融機関の多くはホームページに載せても意味がない”基準金利”ばっかりを目立つように載せていて、実際に適用される住宅ローンの金利を載せていないことが多くあります。ネット銀行と金利を比較されたくないのでは?と疑ってしまうほどです。
下記が北海道の地銀を中心にした金利の比較表です。人気の変動金利を比較しても、ネット銀行が圧倒的に安いことが分かりますね。金利が2-3倍もしてしまう、北海道の地銀をおすすめするのは難しい状況です。
変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 | |
北洋銀行 | ? | 年1.400% | フラット35を取り扱い |
北海道銀行 | 年1.175% | 年1.400% | フラット35を取り扱い |
北海道ろうきん | 年2.675% | 年1.300% | 年1.950%~ |
旭川信用金庫 | ? | 年1.300% | フラット35を取り扱い |
苫小牧信用金庫 | ? | ? | フラット35を取り扱い |
帯広信用金庫 | 年0.875%~ | 年1.350% | フラット35を取り扱い |
北海道信用金庫 | 年0.825%〜 | 年1.000%〜 | フラット35を取り扱い |
イオン銀行 | 年0.380%~ | 年1.500%~ | フラット35を取り扱い |
SBI新生銀行 | 年0.420%~ | 年0.950% | 年1.550% |
ソニー銀行 | 年0.447%~ | 年1.045%~ |
※金利は2024年9月。各金融機関のホームページを当サイトにて確認したもの。最新の金利や他の金利タイプの金利は各金融機関のホームページやちらしなどで確認してください。
北海道信用金庫や帯広信用金庫の金利が少し目立ちます。ただ、ネット銀行の住宅ローンよりは高めの金利です。
正直、これだけ金利差があると地方金融機関の住宅ローンのみ検討し、インターネット銀行の住宅ローンを選択肢にすらいれないのはもったいないと思います。
ネット銀行はどこに住んでいる人でも平等に利用できるのが大きなメリットの1つです。優れた金融サービスを地方在住の人が利用することで金融サービスの地域格差の軽減にも繋がります。金融サービスの地域格差が小さくなれば地方部と首都圏の生活水準の格差の縮小にも繋がります。
ネット銀行はパソコンが無くてもスマートフォンだけで何不自由なく利用できます。また最近ではskypeやzoomといったオンラインツールを使ってほぼ対面で相談しているようなコミュニケーションを提供しているネット銀行もあります。住宅ローンは少し金利が違うだけでも総返済額が大きく変わってきます。素直に金利と商品性で比較して優れた住宅ローンへの申し込みを行うようにしましょう。
※最初からネット銀行の住宅ローンだけに絞り込む必要はありません。北洋銀行・北海道銀行などの住宅ローンにも同時に申し込んで最終的に借り入れ先を決定することをおすすめします。
最後に、北海道で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介します。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。北海道に本店を構える銀行の中で北海道で最も住宅ローンを貸し出しているランキング1位は北洋銀行です。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
北海道銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
北洋銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
北海道ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
旭川信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
苫小牧信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
帯広信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
札幌信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク北海道 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
これまで、北洋銀行は、破たんした北海道拓殖銀行からの事業譲渡を受けたり、札幌銀行と合併したりしながら規模を拡大してきました。
その結果、日本の地方銀行の中でもトップクラスの営業規模を誇る地方銀行に成長しています。
北海道に住んでいるのであれば、当然、北洋銀行で住宅ローンは選択肢にはいってくると思いますので、北洋銀行の住宅ローンについてもう少し詳しく確認・解説しておきたいと思います。
北洋銀行では「ほくようスペシャル住宅ローンα」に力を入れています。当サイトではこれまで様々な地銀の住宅ローンを調査していますが、北洋銀行が提供する北洋スペシャルは地銀が提供する住宅ローン中では比較的優れた面が多い住宅ローンだと思っています。
例えば、このほくようスペシャル住宅ローンαは保証料が含まれた金利ですし、ネット銀行のauじぶん銀行の住宅ローンでも採用している将来の病気に幅広く備えることができる疾病保障付きの団信もセットすることができます。
気を付けておきたいのは10年固定金利タイプなどを選んで、当初の固定期間が終了した後に適用される金利です。特に、3年~10年の固定期間が終わると店頭基準金利から年1.50%をマイナスした金利が適用されることになっています。北洋銀行の2023年4月の変動金利の基準金利は年2.675%です。そこから1.50%を引くと、1.175%。
これが当初期間終了後に適用される変動金利なので、変動金利の水準としては高い水準です。当初期間の金利もそこまで低くないですし、30年・35年で住宅ローンを利用する場合はこの当初期間終了後の金利が大きく影響してくるので注意が必要です。
もし北洋銀行のこの住宅ローンを利用しようとしている人は、固定期間終了後に適用される金利を理解して申し込むのはもちろん、繰上返済を可能な限り行っていく覚悟が必要になると思います。特に3年~5年の短期間の金利を固定するタイプの住宅ローンは、あっという間に当初期間が終わり、すぐに1%以上の変動金利に切り替わってしまいますので注意が必要です。ネット銀行などでは当初期間終了後の金利を低く抑えた商品などもあるため、特に短期の固定金利を選択肢に入れている方は各社比較検討されることをおすすめします。
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