2024年3月1日
この特集ページでは借り換えにおすすめの住宅ローンをランキング形式で紹介しています。住宅ローン利用者の獲得に力を入れている金融機関の大半は、借り換えと新規借り入れ両方の金利を魅力的な水準に設定していますので、このランキングは新規で住宅ローン借り入れを検討している方にも参考になるランキングです。
※記事前半では最近の住宅ローン業界の動向や基本情報などを解説しています。すぐにおすすめ住宅ローンの確認したい人はこちらから。
長期金利が上昇傾向にある中、変動金利タイプはネット銀行を中心に住宅ローンの金利引き下げ競争が激化しています。アメリカを中心とする世界各国の金利上昇の波は確実に日本にも届き、日銀も金融政策の調整を求められていますが、固定金利タイプの住宅ローン金利はやや上昇傾向にもかかわらず、変動金利タイプの金利はさらに低下している状況です。
その結果、日本の住宅ローン業界では変動金利の金利の低さが際立っていて、全体の8割を超える人が変動金利タイプで借り入れしているという調査結果が各所から発表されています。
住宅ローンの借り換えを考える時には、金融機関を選ぶ前に、借り換える住宅ローンの金利タイプを決める必要があります。まず、住宅ローンの金利タイプの特徴を確認しておきましょう。
変動金利タイプの特徴は金利が低いことです。そのかわりに「金利が変動(上昇)」する可能性があります。もし日本国内の各種金利が上昇して銀行が住宅ローンの金利の引き上げることを判断したら、住宅ローンの金利が高くなるリスクがあります。金利があがれば住宅ローンの総返済額も増えますし、毎月の返済額も増加します。
逆に、日本の金利が上昇せずに住宅ローンの金利が変わらなかった場合や多少上昇したとしてもその上昇幅が小さければ、金利の低さから総返済額を少なくできるという特徴があります。
住宅金融支援機構の調査では住宅ローンを組む人の大半が変動金利を選んでおり、圧倒的な人気と言えます。
住宅ローンの金利を確定して契約することで総返済額を確定させることができるタイプの住宅ローンです。変動金利と比較すると適用される金利は高くなりますが、住宅ローンの返済中に金利が変わることはありませんので、毎月の返済額も固定されます。金利を完全に固定できる安心感がある代わりに金利が高めに設定されているわけです。代表的な固定金利の住宅ローンはフラット35があります。フラット35は完済までの金利が確定するので総返済額も確定しています。(一部繰上返済を積極的に行い総返済額を減らすことは可能です)
マイナス金利政策により最も金利が低下したお得な金利タイプと言えます。
変動金利と固定金利の中間の金利タイプが当初期間固定金利です。期間選択型固定金利と呼ばれることもあります。この金利タイプは、「住宅ローンの借入開始から一定の期間」の金利を固定することができます。最初の2年固定・3年固定のように固定期間が短いものもあれば銀行によっては20年固定などの長めの期間の金利を固定できるタイプを用意していることもあります。基本的には固定する期間が長いと金利が高っていきます。この金利タイプの中で特に人気を集めているのは10年固定金利タイプです。10年固定金利は長期金利に連動しており、変動金利と並び代表的な金利タイプです。
この金利タイプの多くは固定期間が終わった後の金利が高くなる商品が多いので、30年・35年と長い期間の借り入れになると総返済額が増える計算になることが多くなるというデメリットがあるので、「マイホーム購入時の新規借入時」は選ばれにくい傾向がありますが、残りの返済期間が短くなってきている借り換えの場合、「10年・15年・20年間の金利を低く固定できること」のメリットが大きくなりますので借り換えに向いている金利タイプと言えます。
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2023年8月に発表されました。
総合1位はソニー銀行の住宅ローンが獲得しました!2021年まで11年連続で1位を獲得していたソニー銀行が再び1位に返り咲いた形です。2位は昨年1位のauじぶん銀行の住宅ローン。3位にイオン銀行、続いてSBI新生銀行と住信SBIネット銀行がランクインしています。
ソニー銀行・auじぶん銀行・イオン銀行・SBI新生銀行まではかなりの僅差で、いずれもかなり高い顧客満足度を得ていることがわかりました。
このように変動金利・固定金利・当初固定金利にはそれぞれメリットもデメリットもあります。1人1人の考え方や状況で最適な金利タイプは変わってくるので全員におすすめできる金利タイプはありません。ただし、実際に人気を集めているのは「変動金利」タイプです。日本の住宅ローン、特に変動金利タイプの金利は10年以上低いままですし、これから先も急に上昇すると考えていない人が多いことがその要因です。
ちなみに、筆者は某ネット銀行の疾病保障付きの住宅ローンを変動金利と10年固定金利をミックスして10年ぐらい前に住宅ローンを借りました。当時、10年固定をミックスさせたのは、金利上昇に半分は備えたいと考えたのと、10年固定金利で借りた分はできるだけ繰上返済して10年後の金利上昇に備える作戦で行こうと考えたためです。
10年前も十分低い金利だと思っていましたが、最近は特に変動金利の水準が更に低下してきているので、今年、auじぶん銀行の変動金利(がん100%保障団信付)に全て借り換えました。住宅ローンの金利が上昇する可能性は低いと考えを少し改めて変動金利の低金利に借り換えつつ将来のがんに対する備えを充実させることができたので今は満足しています。
各金融機関が他の住宅ローンに負けじと様々な住宅ローンを提供しており、誰にとっても1位の住宅ローンは存在しませんが、当サイトで人気を集めている住宅ローンをランキング形式で紹介していますので1つの参考としていただければと思います。
このランキングは当サイトで紹介している各住宅ローンの詳細ページのアクセス数の多い住宅ローンをランキング形式に紹介しています。借り換え以外の新規借り入れを検討している人のアクセスも含まれますが、人気の住宅ローンは新規借り入れでも借り換えでも大きな差異はありませんので、借り換え先の比較検討に活用ください。
(2024年3月現在。金利等は当社サイト調べ、最新の金利などは各金融機関の公式ホームページでご確認をお願いします。)
SBI新生銀行の住宅ローン | ||||
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SBI新生銀行では2024年1月に「手数料定率型」と「手数料定額型」の2つの住宅ローンの提供を開始しました。これにより、初期費用を10年固定・20年固定金利タイプの金利を大幅に引き下げて、ネット銀行以上の魅力的な住宅ローンになったのがSBI新生銀行の住宅ローンです。
手数料定率型の住宅ローン事務手数料が2.20%(税込)がかかりますが、変動金利の金利の低さにこだわった住宅ローンです。
手数料定額型は借り換えを行う時に必要な初期費用が非常に魅力的と言える55,000円(税込)~の事務手数料です。保証料も無料なので初期費用を非常に低く抑えることができます。 一部繰上返済手数料も無料で気軽に繰上返済できますし、要介護状態(3以上)になった時に住宅ローンの残債がゼロになる安心パックも用意されていて、将来の健康状態の変化に備える事ができる点も魅力の1つと言えるでしょう。 「保証料」、「団体信用生命保険料」は無料、インターネットから手数料無料で一部繰上返済できます。ネット銀行に負けない低金利の住宅ローンを提供しているSBI新生銀行。住宅ローンの申込先候補に加えておくべき住宅ローンの1つと言えるでしょう。 | ||||
金利 | 変動金利:年0.420%(手数料定額型) | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | ネットで無料 | |||
団体信用生命保険料 | 無料 | |||
事務手数料 | 手数料定率型:55,000円(税込)、手数料定額型:2.20%(税込) | |||
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース) | ||||
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住信SBIネット銀行は日本を代表するネット銀行の1つです。
なお、住宅ローン(WEB申込コース)で無料で利用できる注目のサービスが”全疾病保障”(利用条件があります)。これはすべての病気やケガを費用負担なく保障を無料で付帯してくれる住信SBIネット銀行ならではのサービスです。原因を問わず働けなくなった場合などに住宅ローンの残高が保険金で支払われる保障が付帯しているので、住宅ローン返済中の不安を大幅に軽減してくれるのは言うまでもありません。
なお、住信SBIネット銀行のホームページから申し込める住宅ローン(WEB申込コース)と住宅ローン(対面)は同時に審査手続きを進めることができませんし、どちらかの審査に落ちた場合、両方の審査に落ちる可能性が高いため、複数の住宅ローンの申し込み行いたい場合はSBI新生銀行やauじぶん銀行などの住宅ローンを候補に加えると良いでしょう。 | ||||
金利 | 変動金利:年0.320%(通期引下げプラン) 10年固定金利:年0.970%(当初引下げプラン) ※ 審査結果によっては、金利に年0.1%~年0.3%上乗せとなる場合があります。 | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | ネットで無料 | |||
団体信用生命保険料 | 無料 | |||
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
イオン銀行 住宅ローン | ||||
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全国にあるイオンモール内のイオン銀行店舗で対面での相談ができたり、イオングループでの買い物が毎日5%OFFになる「イオンセレクトクラブ」が特徴のイオン銀行の住宅ローン。 オリコン 住宅ローン満足度ランキング(2022年版)で3位となるなどユーザーの評価が高いのも特徴といってよいでしょう。
イオン銀行の住宅ローンは、変動金利が低いだけでなく、「保証料」、「団体信用生命保険料」、「一部繰上返済手数料無料」が無料です。
イオン銀行の住宅ローンの変動金利は「新規借入」と「借り換え」で金利が違っていて、「借り換え」の方が低く設定されていて、特に借り換えの人には非常におすすめできる住宅ローンです。 | ||||
金利 | 変動金利:年0.380%(住宅ローン金利プラン) 10年固定金利:年1.490%(当初固定金利プラン) ※2024年3月適用金利 | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
団体信用生命保険料 | 無料 | |||
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
ARUHI(旧SBIモーゲージ)フラット35 | ||||
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ARUHIのフラット35は「住宅金融支援機構」と提携して提供されている住宅ローンです。 300社を超えるフラット35取扱金融機関の中で、ARUHIはフラット35の取扱件数で12年連続で1位を獲得しているフラット35最大手企業です。 ARUHIの「フラット35・フラット35S」は借り換えにも対応していますし、フラット35を提供する金融機関の中で最低水準の金利を提示しています。
フラット35の最大の特徴は、最長で35年まで固定できる点と、物件が条件を満たしていれば民間銀行の住宅ローンより審査に通りやすいという点です。今の低金利を住宅ローンの全借入期間に反映させたいと考えている人はフラット35は有力な選択肢です。ARUHIであれば、インターネットで繰上返済時の手数料も無料(期間短縮型を選択した場合)です。また、大手銀行では通常数十万円必要な「保証料」も無料です。 | ||||
金利 | 固定金利:20年まで年1.360%、20年超 年1.840% | |||
保証料 | 無料(制度上国が保証するため) | |||
一部繰上返済手数料 | 無料(インターネット、期間短縮型を選択した場合) | |||
団体信用生命保険料 | 無料(団信に加入しない場合は金利が-0.20%) | |||
事務手数料 | 借入金額の2.20%(税込)(ARUHIダイレクトを利用した審査、契約の場合1.10%(税込)、ただしARUHIスーパーフラットの新規借り入れは除く) | |||
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