公開日: 2026年11月2日

2026年11月に変動金利の住宅ローンを選ぶなら、1位はSBIマネープラザで申し込むドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の住宅ローン(対面相談コース・変動年1.600%〜)です。このランキングは、金利の低さに加えて、繰上返済のしやすさ、団信の保障、相談のしやすさで順位をつけています。
変動金利は、一般的に固定金利よりも低い金利で借り入れをスタートしやすい金利タイプです。その代わり、市場金利や金融政策の動向により、返済中に適用金利が上昇する可能性があります。
金利が変わる可能性を避けたい人には固定金利が選ばれますが、住宅ローン利用者の中心は今も変動金利です。住宅金融支援機構の「住宅ローン利用者の実態調査(2026年1月調査)」によると、実際に住宅ローンを利用した人の75.0%が変動型を選んでいます(住宅金融支援機構)。
2026年11月は変動金利を据え置いた銀行が多い一方、PayPay銀行やイオン銀行などは引き上げました(当編集部が11月2日に14の金融機関・機関の公式サイトで確認した変動金利のうち、前月と比べられた33件で据え置き23件・引き上げ10件。当社調べ)。これまでのように「変動金利ならとにかく低い」と単純には考えにくい環境です。
だからこそ、これから変動金利を選ぶ人は、金利の低さだけでなく、金利上昇時の返済額、一部繰上返済のしやすさ、団信の保障内容、金融機関としての安定感まで含めて比較することが大切です。
変動金利は、目先の金利の低さだけで選ぶものではありません。将来の金利の動き、収入の安定、教育費などの支出の時期を数字で確かめたうえで、どこまでの上昇なら家計が耐えられるかを決めておくことが欠かせません。
日本銀行は2026年9月に政策金利を1.25%程度へ引き上げ、10月30日の金融政策決定会合では据え置きました。ネット銀行の変動金利も、2026年11月は1%台半ばから後半が中心になり、以前のような0%台の水準ではなくなっています。
そこで、2026年11月の水準に近い年1.600%の変動金利で借りた場合に、10年後に金利が上がると返済額がどう変わるかを試算しました。条件は次のとおりです。
借入額:3,000万円
返済期間:30年
ボーナス返済なし、元利均等返済(諸費用は含みません)
| 毎月の返済額 | 総返済額 | |
| 1.600%の変動金利で借りて金利が上昇しない | 10年間:約105,000円 10年後以降:約105,000円 |
約3,779万円 |
| 1.600%の変動金利で借りて10年後に2.600%に上昇 | 10年間:約105,000円 10年後以降:約115,200円 |
約4,026万円 |
| 1.600%の変動金利で借りて10年後に3.600%に上昇 | 10年間:約105,000円 10年後以降:約126,100円 |
約4,286万円 |
| 1.600%の変動金利で借りて10年後に5.000%に上昇 | 10年間:約105,000円 10年後以降:約142,200円 |
約4,673万円 |
| 3.810%の全期間固定金利で借り入れ(2026年11月のフラット35と同じ水準) | 10年間:約140,000円 10年後以降:約140,000円 |
約5,038万円 |
※当編集部の試算。変動金利は1〜10年目を年1.600%、11年目以降を表の金利で一定とした概算です。実際の変動金利は半年ごとに見直され、5年ルール・125%ルールの有無で返済額の変わり方も異なります。
2026年11月の水準では、全期間固定(年3.810%)の総返済額は、変動金利(年1.600%)が上がらない場合より約1,259万円多くなります。返済額を最後まで確定させる代わりに、それだけの利息を払う計算です。
一方で、変動金利が10年後に5.000%まで上がっても、総返済額は全期間固定より約365万円少ない計算です。ただし11年目からの毎月返済額は約142,200円となり、固定の約140,000円を上回ります。子どもの教育費が増える時期とこの上昇が重なったときに家計が回るかどうかを、試算で確かめておきましょう。
住宅ローンの変動金利には、金融機関によって「5年ルール」や「125%ルール」と呼ばれる仕組みが採用されていることがあります。
5年ルールとは、金利が変動しても毎月返済額の見直しを5年ごとに行う仕組みです。125%ルールとは、返済額を見直す際に、前回返済額の125%を超えない範囲に抑える仕組みです。これにより、金利が急上昇した場合でも、毎月返済額が一気に大きく増えることを抑えやすくなります。
ただし、これらのルールは金利上昇そのものを止める仕組みではありません。返済額の増加が抑えられても、その分だけ元本の減り方が遅くなったり、場合によっては未払利息が発生したりする可能性があります。
また、すべての金融機関や住宅ローン商品が5年ルール・125%ルールを採用しているわけではありません。
例えば本ランキングで紹介しているソニー銀行は、5年ルール・125%ルールに基づく返済額の計算を行わないことを公式に明示しています(金利が上がると、その分が次回見直しから返済額に反映される仕組みです)。変動金利を利用する場合は、金利の低さだけでなく、返済額の見直しルール、未払利息が発生した場合の扱い、繰上返済のしやすさまで各金融機関の公式サイトで確認しておくことが大切です。
この金利が上昇した場合の返済額のシミュレーション結果を見て、どのように感じるかは人それぞれです。金利上昇リスクに備えるために固定金利を選ぶ人もいれば、変動金利を選んで、浮いた返済額を貯蓄や繰上返済に回したいと考える人もいます。
大切なのは、どちらが正しいかではありません。自分の収入の安定性、今後のライフイベント、金利上昇時に取れる対策を踏まえて、納得できる金利タイプを選ぶことです。
※この試算を見て変動金利に不安を感じた人は、固定金利や当初固定金利も比べてみてください。考え方は変動金利と固定金利の選び方の記事で紹介しています。
変動金利の住宅ローンを選ぶときに比べたいのは、次の3つです。
変動金利タイプのリスクを減らす最初の一歩は、とにかく金利の低さにこだわることです。金利の低さは元本の返済スピードに直結します。もし将来金利が上昇しても、その時点で住宅ローンの借入元本が少なければ、金利上昇の影響を小さくできます。少しでも低い金利の住宅ローンを選び、元本の返済スピードを早めることを意識しましょう。
一部繰上返済手数料も重要です。基本的な考え方は金利の低さにこだわることと同じで、変動金利を選んだら、できるだけ繰上返済を行って住宅ローンの借入元本を減らしていくことで、金利上昇時の影響を小さくできます。そのためには、繰上返済をこまめに手数料無料で行える住宅ローンを選ぶことが大切です。
変動金利タイプの住宅ローンでは、将来の金利見直しを金融機関が行います。そのため、単に金利が低いだけでなく、長く安心して付き合える金融機関を選ぶことも大切です。
もちろん、銀行が自由に法外な金利を設定できるわけではありませんが、金融機関ごとに基準金利や優遇幅の考え方は異なります。住宅ローンは20年、30年、場合によっては50年近く付き合う商品です。金利の低さだけでなく、商品内容のわかりやすさ、団信の保障内容、手続きの利便性、金融グループとしての安定感なども含めて確認しておきましょう。
特に、変動金利で長期返済を考える場合は、将来の金利上昇に備えやすい商品設計になっているかが重要です。保証料、一部繰上返済手数料、団信、返済期間、借入可能額などを総合的に比較することで、自分に合った住宅ローンを見つけやすくなります。
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SBIマネープラザ(ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン・対面相談コース) | |||
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SBIマネープラザは、ドコモSMTBネット銀行とSBI新生銀行を所属銀行とする銀行代理業者です。ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン(対面相談コース)を、店舗やオンラインで専門スタッフに相談しながら申し込めます。 変動金利を選ぶときに気になるのが、将来金利が上がったときの返済額です。SBIマネープラザでは、金利が上がった場合の返済額のシミュレーションや、変動と固定のどちらが合うかも、専門スタッフに相談しながら決められます。 ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン「WEB申込コース」は、2026年10月30日(金)17時で仮審査申込の受付を終了しました。いま同行の住宅ローンを新しく申し込む窓口は対面相談コースで、物件価格80%以下の金利優遇も対面相談コースに残っています。11月の当月の金利はドコモSMTBネット銀行の当月の住宅ローン金利で紹介しています。 保証料・一部繰上返済手数料は無料で、全疾病保障も金利の上乗せなしで付きます。ただし、審査結果によっては表示金利に年0.1%〜0.55%の上乗せがあります。低い変動金利と、金利上昇の不安を相談できる安心感を両立できることから、変動金利ランキングの1位に選びました。 |
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| 金利 | 変動金利:年1.600%〜(通期引下げプラン・2026年11月実行金利/物件価格の80%以内の場合。80%超は年1.700%) | |||
| 保証料 | 無料 | |||
| 一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
| 団体信用生命保険料 | 無料(全疾病保障も金利の上乗せなし) | |||
| 事務手数料 | 借入金額の2.20%(税込) | |||
| < SBI新生銀行の変動金利は、2026年11月が自己資金10%以上の優遇で年1.660%、SBIハイパー預金の金利優遇プログラムを使うと年1.590%で、どちらも前月から0.250%引き上げられました(2026年11月2日・公式金利ページで確認)。
保証料は原則不要で、一部繰上返済の手数料もかかりません。一般団信に加えて、上乗せ金利なしの全疾病保障付団信や、年0.1%の上乗せのガン団信を選べます。事務手数料は借入金額の2.20%(税込)の定率型です。
注意したい点もあります。原則として仮審査がなく、本審査から手続きが始まるため、他行と並行して申し込むときは日程の組み方が変わります。借入期間が35年を超えると当初の借入金利に年0.1%が上乗せされます。また、店頭での住宅ローン相談会は行っておらず、相談は電話か、SBIマネープラザなどの銀行代理業者の窓口で行います。
自己資金を1割以上用意でき、繰上返済で元金を早めに減らしていきたい人には比べる価値があります。 |
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| 金利 |
変動金利:年1.590%(金利優遇プログラム適用時) ※SBIハイパー預金の金利優遇プログラム適用時(自己資金10%以上の優遇金利は年1.660%・2026年11月) |
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| 保証料 | 原則無料 | |||
| 一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
| 団体信用生命保険料 |
無料 ※全疾病保障付団信は上乗せ金利なし、ガン団信は年0.1%の金利上乗せで利用可能 |
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| 事務手数料 | 借入金額の2.20%(税込) | |||
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ソニー銀行の変動セレクト住宅ローン | |||
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ソニー銀行の変動セレクト住宅ローンは、変動金利の低さとがん保障の充実度に強みがある住宅ローンです。金利を重視しながら、病気への備えも手厚くしたい人に向いています。
ソニー銀行では「住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」などの商品を取り扱っていますが、変動金利を重視する人にとって中心となるのが変動セレクト住宅ローンです。借入時の金利を抑えやすく、保証料や一部繰上返済手数料が無料である点も魅力です。
ソニー銀行の大きな特徴は、がん保障の選択肢です。金利上乗せなしで、がんと診断確定された場合に住宅ローン残高の50%が保障される「がん団信50」を利用できます。さらに、年0.1%の金利上乗せで、がん診断時に住宅ローン残高の100%が保障される「がん団信100」も選択できます。
日本人の2人に1人ががんになると言われる時代において、住宅ローン返済中の病気リスクにどう備えるかは重要な比較ポイントです。金利の低さだけでなく、がん保障の手厚さまで含めて考えたい人にとって、ソニー銀行の住宅ローンは有力な候補になります。
変動金利を選びながら、がんへの備えも重視したい人には、ソニー銀行の住宅ローンを選択肢に加えることをおすすめします。
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| 金利 |
変動金利(変動セレクト住宅ローン):年1.847%(新規購入) ※2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。 |
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| 保証料 | 無料 | |||
| 一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
| 団体信用生命保険料 | 無料 がんと診断されたら住宅ローン残高の50%が保障される「がん団信50」が金利上乗せなしで利用可能 |
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| 事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込)※変動セレクト住宅ローンの場合 | |||
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イオン銀行 住宅ローン | |||
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全国にあるイオン銀行店舗で対面相談ができることに加えて、イオングループでの買い物が毎日5%OFFになる「イオンセレクトクラブ」が特徴のイオン銀行の住宅ローン。 イオンでの買い物が常にお得になる特典は、イオンで買い物をする人にとって満足度が高く、住宅ローン返済中の家計メリットとしても見逃せません。住宅ローンは金利だけでなく、返済期間中の暮らし全体でどれだけメリットがあるかも重要です。
イオン銀行の住宅ローンは、変動金利が低いだけでなく、「保証料」、「団体信用生命保険料」、「一部繰上返済手数料」が無料です。
2026年11月は店頭表示金利が年3.72%に上がり、変動金利(新規)も0.50%引き上げられて年1.540%になりました(借り換えは年1.630%)。上げ幅は大きかったものの、変動金利の水準はこのランキングの銀行の中では低いほうです。 また、イオン銀行の住宅ローンは「新規借入」と「借り換え」で金利が異なる場合があり、借り換え向けの金利が魅力的に設定されることがあります。普段からイオンを利用している人や、店舗で相談しながら手続きを進めたい人には、非常に検討しやすい住宅ローンです。
また、イオン銀行ではつなぎ融資にも対応しているため、注文住宅を検討している人にとっても選択肢になりやすい金融機関です。 |
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| 金利 |
変動金利:年1.540%(住宅ローン金利プラン) ※2026年11月適用金利 |
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| 保証料 | 無料 | |||
| 一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
| 団体信用生命保険料 | 無料 | |||
| 事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
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auじぶん銀行の住宅ローン | |||
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auじぶん銀行の住宅ローンは、ネット完結型の手続きのしやすさと保障の手厚さが特徴の住宅ローンです。スマートフォンやパソコンで手続きを進めやすく、来店せずに住宅ローンを申し込みたい人に向いています。 auじぶん銀行の住宅ローンは「保証料※」、「団体信用生命保険料」、「一部繰上返済手数料」が無料です。 ※審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されることがありますが、別途発生する保証料はありません。
auじぶん銀行は、審査手続きのスピード感も特徴です。書類をスマートフォンやパソコンからアップロードでき、契約までの手続きを効率よく進められます。忙しくて銀行窓口に行く時間を取りにくい人にとって、ネット完結型の利便性は大きなメリットです。 金利、手続きの利便性、繰上返済のしやすさを重視する人にとって、auじぶん銀行は比べておきたい変動金利の住宅ローンです。2026年11月の変動金利は前月から据え置きで、50歳以下なら、がん50%保障団信を上乗せなしで付けられます。 |
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| 金利 | 変動金利:年1.734%(全期間引下げプラン) ※50歳以下・物件価格の80%以下・がん50%保障団信付き。一般団信(特約なし)を選ぶと年0.054%低くなります。 | |||
| 保証料 | 無料※審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されることがありますが、別途発生する保証料はありません。 | |||
| 一部繰上返済手数料 | 無料 ※ただし、固定金利期間中に全額返済(完済)する場合のみ33,000円(税込) |
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| 団体信用生命保険料 |
無料 |
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| 事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
以前このランキングで紹介していたドコモSMTBネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)は、2026年10月30日に仮審査申込の受付を終えたため、ランキングから外しました。同行の住宅ローンは1位の対面相談コースで申し込めます。PayPay銀行の11月の変動金利の動きはPayPay銀行の住宅ローン金利の記事で紹介しています。
ご家庭の計画に当てはめる前に、各金融機関の最新の金利と条件も確かめておいてください。
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