公開日: 2026年11月2日

auじぶん銀行の住宅ローンは、2026年11月の変動金利(新規・がん50%保障団信付き)が年1.734%で、大手銀行やイオン銀行より高い水準にあり、金利の低さだけで選ぶ住宅ローンではなくなりました。一方で、50歳以下なら、がん50%保障団信や全疾病長期入院保障を上乗せ金利なしで付けられる保障の手厚さと、借入後の残高確認や繰上返済までスマホで手続きできる使い勝手は今も強みです。
落とし穴になりやすいのは、借入金額の2.20%(税込)の事務手数料、トリプル保障が付く団信プランが限られること、当初固定の期間が終わった後の金利、店舗で相談しにくいことの4つです。商品の全体像はauじぶん銀行の住宅ローンの基本(金利・団信・諸費用)、申込前に使える特典はキャンペーンとキャンペーンコードの記事をご覧ください。
auじぶん銀行は、auフィナンシャルグループのネット銀行です。住宅ローンは何十年も付き合う取引になるため、借入先がどのグループに属しているかも確かめておきたい点の一つです。
また、ネット銀行なので基本的には銀行店舗はありません。銀行としての基本的なサービスはインターネットで提供しています。従って、日本中どこに住んでいてもパソコンやスマートフォンを持っていれば平等な金融サービスを受けられる点も特徴の1つです。
auじぶん銀行は、スマホで使う銀行サービスに力を入れており、住宅ローンも審査の申し込みから借入後の残高や返済予定表の確認、繰上返済までスマホで手続きできます。北海道でも九州でも、住んでいる地域にかかわらず同じように利用できます。
auじぶん銀行は2015年12月に住宅ローンの取り扱いを始め、2024年11月7日には融資実行額の累計が5兆円を超えました(同行の発表)。
細かな商品性の解説に入る前にauじぶん銀行の住宅ローンの主な特徴をリストアップしてみました。auじぶん銀行の住宅ローンは総合力が高い住宅ローンです。auのスマホなどを利用している人にお得な特典がありますが、NTTドコモやソフトバンクや格安SIMユーザーにとっても非常に魅力的な住宅ローンに仕上がっています。
※1 審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途発生する保証料はありません。
2026年11月の変動金利は、新規・がん50%保障団信付きで年1.734%です。三菱UFJ銀行(年1.195%)、りそな銀行(年1.250%)、みずほ銀行(年1.275%)、イオン銀行(年1.540%)より高く、変動金利の低さが一番の強みだった以前とは立ち位置が変わっています(いずれも新規・2026年11月2日確認。保証料や手数料の型は銀行ごとに違います)。
金利を下げる方法もあります。50歳以下で一般団信(特約なし)を選ぶと年1.680%、携帯電話・電気・インターネットなどのセット利用で使える「住宅ローン金利優遇割」を最大まで適用すると年1.530%です。auの携帯電話を家族で使っているご家庭なら、条件を満たすかどうかを先に確かめておくと、借入先の比べ方が変わります。
| 変動金利 | 備考 | |
|---|---|---|
| SBIマネープラザ (ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン・対面相談コース)※3 | 年1.600%〜 (通期引下げプラン・2026年11月実行/物件価格の80%以内) | 通常の団体信用生命保険、全ての病気やケガに備える全疾病保障に加え、お借入時のご年齢に応じてガン診断時給付を含む3大疾病保障特約(50%)を基本付帯 |
| SBI新生銀行 | 年1.590%(金利優遇プログラム適用時) | すべての病気やケガによる就業不能を保障する全疾病保障付団信が金利上乗せなしで付帯。 ※金利優遇プログラム適用時 |
| PayPay銀行※4 | 年1.700%(全期間引下型) | ソフトバンクユーザ限定の金利優遇に注目。 個人事業主・法人経営者向けの専用住宅ローンも用意。 |
| ソニー銀行 | 年1.847%(新規購入) (変動セレクト) | 2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2になる疾病保障が無料付帯。 |
| みずほ銀行ネット住宅ローン | 年1.275%~ | メガバンクのみずほ銀行がネット限定の低金利住宅ローンを提供中。50歳まで年0.1%の上乗せでがん団信に加入可能。 |
auじぶん銀行の住宅ローンの強みは保障の内容です。まず、借入時50歳以下の人は、借入期間中にがんと診断されたときに住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信」を上乗せ金利なしで付けられます。ただし50歳以下で一般団信(特約なし)を選ぶと年0.054%低い「一般団信限定金利」になるため、実質的にはこの差の分を保障に払っていると考えると比べやすくなります。
このがん50%保障団信の優れている点は「保険金が支払われる条件」です。その条件は「医者からがんと診断されること」です。このように保険金の支払い基準がシンプルでわかりやすい保険が無料でついているというのは非常に大きなメリットです。
がん50%保障団信には、全疾病長期入院保障も追加の費用なしで付いています。
この全疾病長期入院保障は、精神疾患を除いたすべての病気やケガが対象で、180日以上入院した場合に住宅ローンの残高が0円になる仕組みです。
同じく上乗せなしで全疾病保障を付けているドコモSMTBネット銀行(旧・住信SBIネット銀行)の「スゴ団信」は、入院ではなく就業不能が続いた期間で判定します。がん・急性心筋梗塞・脳卒中と重度の慢性疾患5つは12か月、それ以外の病気・ケガ(精神障害を除く)は24か月続くと残高が0円になる仕組みです。
auじぶん銀行は「180日以上の入院」が条件なので、判定の物差しそのものが違います。どちらが受け取りやすいかは病気の種類や治療の仕方で変わるため、優劣ではなく条件の違いとして理解しておきましょう。
子どもがまだ小さく、働き手が長く入院すると家計が回らなくなるご家庭ほど、金利の差だけでなく、こうした保障の条件まで含めて比べる意味があります。
2020年8月3日からは、基本的には全ての病気とケガで入院が31日以上となった場合、また、それ以降の入院が30日に達するごとに毎月の住宅ローン返済が保障される月次返済保障も追加で付帯されるようになりました。もちろん、この保障サービスを利用するための費用負担はありません。
ネット銀行の住宅ローンの落とし穴に「手続きにかかる時間」があります。店舗がないので書類を郵送でやり取りする必要がありどうしても時間がかかってしまう、ということです。auじぶん銀行は、邦銀で初めてネットで住宅ローンの手続きがすべて完了するサービスを始め(同行調べ)、申込みから契約までにかかる期間を圧縮しています。
この「ネットで完結」とは「書類の郵送も不要」ということで、書類の提出はスキャンしたファイルやスマホのカメラで撮ったものをアップロードするだけです。借入日や借り換えの日があらかじめ決まっている住宅ローンでは、書類のやり取りで日数を使わずに済むのは大きな利点です。
auじぶん銀行では、ネット銀行としては比較的珍しいワイド団信(上乗せ年0.3%)を取り扱っています。
通常の住宅ローンの団信は過去に大病を患った経験や持病があると加入できないことがあり、その一般団信よりも加入できる条件が緩和されたワイド団信を取り扱っているのは健康状態などに不安を抱えている人でも利用しやすい住宅ローンです。
なお、auじぶん銀行の場合、一般団信に加入できなかった場合、自動的にワイド団信の加入審査が行われるようになっていますので手続きの面でもわずらわしさがありません。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ペアローンと収入合算に対応しています。ペアローンで夫婦どちらかに万一のことがあったときに双方の残高が保障される連生団信を選ぶと、一般団信で年0.20%、がん50%保障団信で年0.30%の上乗せになります。共働きで収入をあわせて借りるご家庭は、この上乗せ分の返済額も試算しておきましょう。
続いてauじぶん銀行の住宅ローンの落とし穴をチェックしていきましょう。
auじぶん銀行の住宅ローンの落とし穴・デメリットの1つ目として確認しておきたいのは、契約時の事務手数料が2.20%(税込)がかかるという点です。こうした事務手数料が2.20%(税込)かかるのはauじぶん銀行だけではありませんが、この事務手数料水準は決して安いとは言えず、まとまった資金を用意しなければならないので、1つ目の落とし穴です。
(なお、auじぶん銀行の住宅ローンは、この事務手数料も住宅ローンの一部として借り入れることが可能なので必ずしも全額を用意する必要があるわけではありません。)
auじぶん銀行の住宅ローンには、団体信用生命保険(団信)として「トリプル保障」が設定されています。これは、「がん診断保障」「4疾病保障」「全疾病入院保障」の3つがセットになったものです。
ただし、すべての団信プランでこのトリプル保障がついてくるわけではありません。実際にトリプル保障が付帯するのは、「がん50%保障団信」と「がん100%保障団信プレミアム」の2つのプランのみです。
特に注意したいのは、「がん100%保障団信(通常タイプ)」についてです。このプランは金利を上乗せすることで利用できますが、トリプル保障は付いていません。がん保障が手厚くなる一方で、4疾病保障や長期入院時の保障が省かれているため、万全を期したい方には「がん100%保障団信プレミアム」の方が適しているかもしれません。
団信は、保障の範囲と上乗せ金利のバランスで選びます。保障が充実していると思って選んだのに、実はカバーされない部分があったということにならないよう、申込前にプランごとの保障を並べて確かめておきましょう。
多数の店舗を構える銀行の住宅ローンのように店頭で専門スタッフに相談しにくいのはデメリットの1つです。また、店舗での手続きに比べると時間がかかるという点もネット銀行の住宅ローンの落とし穴と言えます。
auじぶん銀行では、希望日に専門スタッフとオンラインで相談でき、一部では対面相談も受け付けています(住宅ローン相談の主催はKDDIプリシード株式会社。2026年9月1日時点・公式サイトで確認)。住宅ローン専用の窓口は平日9時〜20時、土・日・祝休日も9時〜17時に対応しています。
パソコンやスマホの操作に慣れていない人は、申し込みの手続きに苦労するかもしれません。auじぶん銀行の住宅ローンは郵送の手続きが不要なネット完結型で、書類は電子化してパソコンやスマホから提出します。
紙の申込書に書いて郵送する方法を考えていた人は、家族に操作を手伝ってもらうなど、申し込む前に準備しておくと手続きが止まりません。
当初固定金利タイプの住宅ローンに共通する注意点として、固定期間が終わった後の金利があります。auじぶん銀行で人気の金利タイプは変動金利と10年固定です。
10年固定を選ぶ当初期間引下げプランは、固定期間が終わると基準金利からの引下げ幅が当初より小さくなり、そのときの基準金利から決められた幅を引いた金利が適用されます。
これは、auじぶん銀行の住宅ローンに限らず、借り入れ当初の金利を優遇するタイプの住宅ローンを選択する場合の落とし穴です。ただし、住宅ローンの残高が多い最初の10年間の金利が低いのは、元本の返済スピードが早まるという大きなメリットがあります。この期間に繰上返済を行うことで総返済額の軽減効果も大きくなります。
落とし穴を考えるうえで、いまの金利の動きも押さえておきましょう。auじぶん銀行の2026年11月の金利は、変動金利が前月から据え置き、固定10年は引き下げです。
2026年11月の適用金利(50歳以下・物件価格の80%以下・新規)は、変動金利が年1.734%(がん50%保障団信付き)/年1.680%(一般団信・特約なし)、固定10年が年3.360%です(2026年11月2日・公式金利ページで確認)。審査の結果で保証付金利プランになった場合、11月の変動金利は年1.900%〜2.600%と高くなります。
当月の全体の動きを見ると、当編集部が2026年11月2日に主要14の金融機関・機関の公式サイトを確認したところ、前月と比べられた変動金利33件のうち23件が据え置き、10件が引き上げで、固定10年は26件のうち16件が引き下げ、10件が引き上げでした(当社調べ。当社が実測できた範囲の件数であり、市場全体の統計ではありません)。
変動金利を選ぶなら、金利が年1%上がったときの毎月返済額を先に試算しておきましょう。たとえば3,000万円・35年で年1.734%から年2.734%に上がると、毎月の返済額は約95,300円から約111,000円へ、月約15,700円増えます(当編集部の試算・元利均等・ボーナス返済なし)。
審査の条件はauじぶん銀行の住宅ローン審査の解説、他行と並べた比較は住宅ローン借り換えランキングで確認できます。
auじぶん銀行でフラット35を取り扱っていると思っている人もいるかもしれませんが、現時点ではauじぶん銀行ではフラット35の取り扱いはありません。
個人事業主や中小企業の経営者、転職したばかりでauじぶん銀行の住宅ローンに申し込んだ場合、提出が必要な書類が多くて困惑する可能性があります。WEB完結といっても、電子データを用意するのが大変なほどの書類を用意しなければならないこともあります。
住宅ローンの審査は各金融機関で異なってきますので、ご自身がauじぶん銀行の住宅ローンの審査条件を満たすことができるかは事前に確認しておくようにしましょう。
<主な利用条件>
・auじぶん銀行に銀行口座を開設すること
・住宅ローン申し込み時の年齢が18歳以上65歳未満(がん50%保障団信、がん100%保障団信、がん100%保障団信プレミアムは借入時50歳以下)
・前年度の年収200万円以上
・auじぶん銀行指定の団信の審査に通ること
<借り入れ可能金額>
・500万円以上2億円以内
(新規借り入れの場合:売買契約記載の金額×110%まで)
(借り換えの場合:借り換えの諸費用分も借り入れ可能)
→ 不動産担保価値を超える場合でも借り入れ可能
年収制限も低く一般的な条件なのですが、少し注意しておきたいのが「借り換え時の不動産担保価値を超える場合でも借り入れ可能」という説明に留まっている点です。基本的にこの条件に該当することは少ないのでそれほど気にしなくてよいのですが、マイホームの価値と、借り換え希望金額(住宅ローン残高)の状況によっては、借り換え時に希望金額が借りられなくなってしまう可能性があります。
いま住んでいる家の担保評価を自分で正確に知るのは難しいため、借り換えを考えているなら、まず事前審査を受けて借りられる金額を確かめるのが近道です。
当サイトに寄せられた口コミの一部です。※投稿当時の内容で、現在の金利・商品内容や審査の状況とは異なります。個別の事例であり、審査の対応は状況により異なります。
auじぶん銀行の住宅ローンは、50歳以下なら上乗せ金利なしで付けられるがん50%保障と全疾病長期入院保障、ネットで完結する手続き、借入後の手続きのしやすさが強みです。一方で、2026年11月の変動金利は大手銀行より高く、金利の低さだけで選ぶ住宅ローンではなくなっています。
あわせて知っておきたいのは、金利タイプの変更に一方通行の制約があることです。公式サイトによると、変動金利から固定金利特約への変更はできますが、固定金利特約期間中は金利タイプを変更できません。また、金利プラン(全期間引下げプラン/当初期間引下げプラン)は借入時に決め、借入後には変更できません(2026年9月1日時点・公式サイトで確認)。
金利が上がってから段階的に固定へ移ることを考えている人は、この制約を前提に最初のプランを選ぶ必要があります。個人事業主や会社経営者は提出書類が多くなりやすいため、引き渡し日から逆算して早めに申し込むと手続きに余裕を持てます。
保障の条件、金利の上がり方、相談のしやすさは、ご家族の働き方や子どもの年齢で重みが変わります。審査の基準や書類の準備はauじぶん銀行の住宅ローン審査の解説で紹介しています。
ご家庭の計画に当てはめる前に、各金融機関の最新の金利と条件も確かめておいてください。
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