2022年6月23日
フラット35を提供している独立行政法人の住宅金融支援機構が第182回の住宅金融支援機構債券の利回りを発表しました。
フラット35の金利は、住宅金融支援機構が毎月発行しているこの債券の利率に連動で推移するため、毎月20日前後に発表されるこの債券の利回りを確認しておくことで翌月のフラット35の金利をかなり正確に予想できます。
それでは2022年7月のフラット35の金利を予想していきましょう。
目次
まず、2022年6月22日に発表された住宅金融支援機構債券の発行条件を確認していきましょう。
今回発表された住宅金融支援機構債券の発行条件は以下の通りとなっています。色々と難しそうなことも書いてありますが利率を確認するだけで問題ありません。
年0.500%(前月比:変わらず)
今回発表された住宅金融支援機構債券の利率をもとに2022年7月のフラット35の金利を具体的に予想すると以下のようになります。
<団信加入無し>
フラット20(借入期間:15年~20年):年1.160%(前月比 ±0%)
フラット35(借入期間:21年~35年):年1.290%(前月比 ±0%)
<団信加入有り>
フラット20(借入期間:15年~20年):年1.360%(前月比 ±0%)
フラット35(借入期間:21年~35年):年1.490%(前月比 ±0%)
上記の金利は、毎月フラット35の最低水準の金利を提示しているアルヒなどで自己資金10%以上の条件で申し込んだ場合に適用される金利水準を予想したものです。(※買取型のフラット35)
長い目で見れば今のフラット35の金利は十分低い水準ですが、2019年の後半と比べると少し高い水準で推移しています。一方で、変動金利タイプの住宅ローンはauじぶん銀行などネット銀行が金利引き下げ競争を激化しています。変動金利タイプの住宅ローンとフラット35のような固定金利タイプの金利差がやや拡大傾向にある点は意識しておきましょう。
なお、フラット35は取扱金融機関によって事務手数料や金利が異なりますが、実際にはほとんど差がなくなってきていて、どんぐりの背比べ状態が続いています。ただし、フラット35最大手のARUHIが提供する独自のフラット35である「ARUHIスーパーフラット」は通常のフラット35よりも低い金利設定ということもあり高い人気を集めています。
続いて、フラット35最大手のARUHI独自で提供しているARUHIスーパーフラットの2022年4月の金利も予想しておきたいと思います。ARUHIスーパーフラットの主な金利タイプの「団信あり」・「団信無し」の金利予想は以下です。金利そのものは違いますが、傾向・動向は通常のフラット35と同じです。
団信あり | 団信無し | |
ARUHIスーパーフラット5 | 年1.280% | 年1.000% |
ARUHIスーパーフラット6 | 年1.320% | 年1.040% |
ARUHIスーパーフラット7 | 年1.340% | 年1.060% |
ARUHIスーパーフラット8 | 年1.360% | 年1.080% |
ARUHIスーパーフラット9 | 年1.440% | 年1.160% |
ARUHIスーパーフラット借換 | 年1.440% | 年1.160% |
上記の通り、ARUHIスーパーフラットは通常のフラット35より全体的に低い金利で利用できます。さらに団信を利用しない場合に金利がかなり低くなるのも特徴の一つです。
※ARUHIスーパーフラットは、利用条件が通常のフラット35と異なる点がありますので、公式サイトまたはARUHIの店舗で確認するようにしてください。
2022年に入って日本でも新型コロナウイルスの感染者が急拡大し、世界でも新型コロナウイルス感染者の増加が続いています。世界各国で経済活動の自粛・停止が続いていますので、経済的なダメージは大きく中長期的にも景気が停滞してく可能性が高い状況です。
なお、住宅金融支援機構では、フラット35をすでに利用・返済中の人で返済に関する相談窓口を用意しています。返済特例(返済期間の延長など)・中ゆとり(一定期間の返済額を減らす)・ボーナス返済の見直しなどの相談を受け付けていますので、遠慮なく相談するようにしましょう。
住宅金融支援機構からのお知らせ(https://www.jhf.go.jp/topics/topics_20200323_im.html)
直近のフラット35の金利と住宅金融支援機構債券の利回りの推移についても確認しておきましょう。フラット35は2017年10月から団信の保険料を金利に含む形で商品改定がありましたので、ここでは2017年10月以降の金利推移を紹介しています。
日銀が長期金利の容認上限を0.1%引き上げたことで2018年夏からやや金利上昇傾向でしたが、2019年は順調に低下し2020年~2021年は若干高い水準で推移していることがわかります。2022年も1月は低い金利でしたが2月に大きく上昇しています。
月 | 債券利回り (前月中旬に発表) | フラット20・フラット35の金利推移と予想 | |
---|---|---|---|
期間20年未満(フラット20) | 20年以上35年以内(フラット35) | ||
2017年10月 | 年0.42% | 年1.290% | 年1.360% |
2017年11月 | 年0.43% | 年1.300% | 年1.370% |
2017年12月 | 年0.40% | 年1.270% | 年1.340% |
2018年1月 | 年0.42% | 年1.300% | 年1.360% |
2018年2月 | 年0.46% | 年1.320% | 年1.400% |
2018年3月 | 年0.44% | 年1.290% | 年1.360% |
2018年4月 | 年0.40% | 年1.300% | 年1.350% |
2018年5月 | 年0.40% | 年1.300% | 年1.350% |
2018年6月 | 年0.42% | 年1.310% | 年1.370% |
2018年7月 | 年0.39% | 年1.290% | 年1.340% |
2018年8月 | 年0.39% | 年1.290% | 年1.340% |
2018年9月 | 年0.44% | 年1.310% | 年1.390% |
2018年10月 | 年0.47% | 年1.330% | 年1.410% |
2018年11月 | 年0.50% | 年1.350% | 年1.450% |
2018年12月 | 年0.46% | 年1.320% | 年1.410% |
2019年1月 | 年0.38% | 年1.260% | 年1.330% |
2019年2月 | 年0.36% | 年1.250% | 年1.310% |
2019年3月 | 年0.32% | 年1.220% | 年1.270% |
2019年4月 | 年0.31% | 年1.210% | 年1.270% |
2019年5月 | 年0.33% | 年1.230% | 年1.290% |
2019年6月 | 年0.31% | 年1.210% | 年1.270% |
2019年7月 | 年0.21% | 年1.120% | 年1.180% |
2019年8月 | 年0.21% | 年1.110% | 年1.170% |
2019年9月 | 年0.16% | 年1.050% | 年1.110% |
2019年10月 | 年0.16% | 年1.050% | 年1.110% |
2019年11月 | 年0.21% | 年1.120% | 年1.170% |
2019年12月 | 年0.26% | 年1.160% | 年1.210% |
2020年1月 | 年0.33% | 年1.220% | 年1.270% |
2020年2月 | 年0.34% | 年1.230% | 年1.280% |
2020年3月 | 年0.30% | 年1.190% | 年1.240% |
2020年4月 | 年0.36% | 年1.230% | 年1.300% |
2020年5月 | 年0.35% | 年1.230% | 年1.300% |
2020年6月 | 年0.34% | 年1.220% | 年1.290% |
2020年7月 | 年0.36% | 年1.230% | 年1.300% |
2020年8月 | 年0.36% | 年1.240% | 年1.310% |
2020年9月 | 年0.37% | 年1.250% | 年1.320% |
2020年10月 | 年0.35% | 年1.210% | 年1.300% |
2020年11月 | 年0.35% | 年1.220% | 年1.310% |
2020年12月 | 年0.35% | 年1.220% | 年1.310% |
2021年1月 | 年0.33% | 年1.200% | 年1.290% |
2021年2月 | 年0.36% | 年1.230% | 年1.320% |
2021年3月 | 年0.41% | 年1.260% | 年1.350% |
2021年4月 | 年0.41% | 年1.240% | 年1.370% |
2021年5月 | 年0.40% | 年1.230% | 年1.360% |
2021年6月 | 年0.39% | 年1.220% | 年1.350% |
2021年7月 | 年0.36% | 年1.200% | 年1.330% |
2021年8月 | 年0.31% | 年1.150% | 年1.280% |
2021年9月 | 年0.31% | 年1.150% | 年1.280% |
2021年10月 | 年0.330% | 年1.180% | 年1.300% |
2021年11月 | 年0.380% | 年1.230% | 年1.350% |
2021年12月 | 年0.360% | 年1.210% | 年1.330% |
2022年1月 | 年0.320% | 年1.180% | 年1.300% |
2022年2月 | 年0.400% | 年1.230% | 年1.350% |
2022年3月 | 年0.480% | 年1.310% | 年1.430% |
2022年4月 | 年0.460% | 年1.310% | 年1.440% |
2022年5月 | 年0.500% | 年1.350% | 年1.480% |
2022年6月 | 年0.500% | 年1.360% | 年1.490% |
2022年7月(予想) | 年0.500% | 年1.360% | 年1.490% |
※住宅金融支援機構の貸付担保債権は前月20日前後に条件が決定される債券利回りを掲載。フラット35・フラット20の金利については、自己資金が10%以上の場合でARUHIなどの最低金利の金利を提示している金融機関の金利。情報の正確性・内容を保証するものではありません。また、この金利は団信に加入した場合の金利です。団信に加入しない場合は上記の金利から-0.2%の金利が適用されます。
続いて、過去10年のフラット35の金利推移グラフをを確認してください。最近のフラット35は狭い範囲・かつ低金利と言える範囲の中で小さく上下しているだけです。長い目で見ればこの1年間の金利変動は誤差の範囲と言っても良いぐらいです。
フラット35は全国で300を超える金融機関に申し込むことができますが、取り扱い金融機関によって金利や手数料が異なります。しかも、フラット35はどの金融機関に申し込んだとしても審査基準や基本的な住宅ローンの商品性は同じです。であれば、300を超える金融機関の中でもっとも条件が良い金融機関に申し込むことが重要です。
なお、フラット35利用者獲得競争が進んだ結果、金利については多くの金融機関が横並びになってきていますので、「事務手数料」と「付帯するサービス」で比較することが重要です。
フラット35申込先は最低水準の金利を提示していることは最低条件にして、「事務手数料が安いこと」と「独自の魅力的なサービスがついてくること」を比較するようにしましょう。
フラット35実行件数シェア1位の実績があるだけでなく、業界最低水準の金利で高い人気を集めているのがARUHIです。ARUHIの最大の特徴はARUHIだけのフラット35「ARUHIスーパーフラット」を取り扱っている点で、通常のフラット35よりも低い金利でフラット35を借りられるチャンスがあります。
どんぐりの背比べ状態のフラット35業界で何年も融資実績1位を獲得しているにはやはり理由があり、それだけしっかりしたサービスを提供しているのがARUHIで、他にも引っ越しや家電などの割引サービスであるアルヒ暮らしのサービスなども提供していますので、詳しくは公式サイトで確認してください。
2022年の固定金利タイプの住宅ローンで注目したいのが新生銀行のパワースマート住宅ローンです。35年固定金利で年1.400%(2022年5月金利)とフラット35と同程度の金利です。しかも、事務手数料は5万円~15万円(税抜)で保証料無料。10年固定金利~20年固定金利タイプならさらに低金利で一定期間の金利を固定できます。
事務手数料15万円(税込)で利用できる「ステップダウン金利」は段階的に金利が下がっていくことが確定している住宅ローンで、最終的に金利が半分まで下がりますので、年1.400%からスタートする金利が年0.700%まで下がり、後半の返済が楽になるように設計されています。
他にも安心パック・安心パックW・自然災害に備える住宅ローンなど特徴的な住宅ローンを多数取り扱っていますので、公式サイトで確認してください。
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