ワイド団信とは?/取り扱い銀行は?うつ病でも加入可能?審査基準とは?

2019年3月11日

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ワイド団信とは?/取り扱い銀行は?うつ病でも加入可能?審査基準とは?

このページでは、うつ病・糖尿病・高血圧などの持病があり通常の団信に加入できない人のために提供されている、加入条件が緩和されているワイド団信について解説しています。

 

住宅ローンを利用するには基本的に団信(団体信用生命保険)に加入する必要があり、健康状態の問題で、通常の団信を利用できない場合、ワイド団信への加入を検討する必要があります。

 

団信は、住宅ローン契約者が死亡したり高度障害状態となった場合に住宅ローン残高分の保険金が支払われ住宅ローンを完済できる生命保険です。団信の保険料は金融機関が負担してくれますが、誰でも加入できるわけではなく保険会社の加入審査を通過する必要があります。

 

 

団体信用生命保険(団信)のメリット

団信に加入することで、あなた(住宅ローン契約者)が万が一、病気やケガなどで死亡した時に住宅ローンの返済義務がなくなるので、残された家族は住宅ローンの返済負担なくそのままマイホームに住むことができることになり、住宅ローンを貸している金融機関も保険会社から住宅ローンを完済してもらえるので両者にとってプラスになる仕組みです。

 

このような事情があるので一般的な住宅ローンでは加入が必須で、独立行政法人の住宅金融支援機構が提供するフラット35を除くと原則として団信に加入できないと住宅ローンを組むことができません

 

なお、団信は生命保険と同じように過去の病気や現在の健康状態を告知することで加入審査が行われます。住宅ローンの金額が5000万円を超えると健康診断の結果の提出(診断書)を求められることがありますが、基本的には告知書に記入された内容による書面で審査されます。

 

なお、急速に利用者を増やししつつあるネット銀行の住宅ローンは、ワイド団信を取り扱っていないケースが多いのですが、KDDIと三菱UFJ銀行の子会社のじぶん銀行では通常の住宅ローン金利に年0.3%を上乗せすることでワイド団信を利用することができます。ワイド団信にも対応している低金利の住宅ローンを探している人は、じぶん銀行の住宅ローンを選択肢に加えておくと良いでしょう。(じぶん銀行の住宅ローンの最新金利やワイド団信の詳細はこちらからご確認ください。)

 

ポイント

1.原則的に団信に加入しない(団信の加入審査に通らない)と住宅ローンは組めない

2.持病のある人のために提供されているのがワイド団信。ワイド団信に対応していない住宅ローンもある(じぶん銀行ソニー銀行など)

3.ワイド団信を利用する場合、住宅ローンの金利に保険料相当分が上乗せされる

 

ワイド団信とは?/一般団信と何が違う?

ワイド団信は加入条件を緩和した団信の総称です。通常、年0.2%~年0.3%を住宅ローンの金利に上乗せして利用することになります。加入条件は緩和されていますが保障の内容(死亡と高度障害を保障)は一般団信と同じです。

ワイド団信は銀行ではなく保険会社が提供する商品で、クレディ・アグリコル生命、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命、カーディフ生命などがワイド団信を得意としている保険会社です。

特に、ヨーロッパの大手保険会社であるクレディ・アグリコル生命のワイド団信を採用している金融機関が多く、じぶん銀行の住宅ローンもクレディ・アグリコル生命のワイド団信を採用しています。

 

じぶん銀行のワイド団信

ワイド団信に加入可能な病気・病名について

続いて、これらのワイド団信がどのような病歴・持病に対応しているのかを把握できるように、ワイド団信大手のクレディ・アグリコル生命保険のワイド団信に加入できた実績がある病気や病名を紹介しておきたいと思います。

なお、ワイド団信の加入できるかは病名だけでなく個々の症状で決まります。自信がない時は、申し込んでみるのが手っ取り早いのですが同じ病気でも加入可否が変わりますので注意しておきましょう。

疾病のカテゴリーおもな病名
代謝異常による病気糖尿病、脂質異常症(高脂血症・高コレステロール血症)、高尿酸血症・痛風など
心臓・血圧の病気狭心症、心筋梗塞、不整脈、心房細動、期外収縮、心臓弁膜症、高血圧症、血栓性静脈炎(静脈血栓症)など
脳の病気脳卒中(脳梗塞・脳出血・くも膜下出血)、脳動脈瘤(脳動脈解離)、てんかん、ギランバレー症候群など
精神・神経の病気うつ病・うつ状態、自律神経失調症、適応障害、不安障害、強迫性障害、パニック障害、睡眠障害、神経症など
食道・胃・腸の病気潰瘍性大腸炎、クローン病、逆流性食道炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、大腸ポリープなど
肝臓・胆道・膵臓の病気肝炎・ウイルス肝炎(B型肝炎・C型肝炎)、肝機能障害、脂肪肝、胆石、胆嚢ポリープなど
腎臓と尿路の病気腎炎・糸球体腎炎、IgA腎症、腎臓機能障害、腎臓結石、蛋白尿、ネフローゼ症候群など
呼吸器(胸部)の病気喘息、気管支炎、肺炎、肺血栓塞栓症、結核、睡眠時無呼吸症候群など
目・耳・鼻の病気緑内障、白内障、網膜剥離、難聴、副鼻腔炎など
ホルモン・免疫異常による病気バセドウ病(甲状腺機能亢進症)、甲状腺機能低下症、リウマチ性疾患、橋本病、全身性エリテマトーデスなど
血液・造血器の病気・異常貧血、赤血球・白血球の数値異常など
妊娠・女性特有の病気妊娠、子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮頸部異形成、子宮内膜炎など

上記がワイド団信で加入実績のある病気ですので、逆に上記の病気が団体信用生命保険に入れない病気と言ってよいでしょう。

 

【参考】団体信用生命保険について/団信とは?

団信とは?

引用;楽天銀行公式サイトより

 

ワイド団信の取り扱い銀行について

メガバンクやネット銀行など主要な住宅ローン提供金融機関のワイド団信取扱有無と保険料(上乗せ金利金利)を一覧にしてまとめたものが以下です。

大半の金融期間が住宅ローンの金利に年0.3%の上乗せが必要となっています。ソニー銀行が年0.2%と上乗せ金利は格安な水準となっています。

銀行名保険料(金利)
ソニー銀行年0.2%
じぶん銀行年0.3%
au住宅ローン年0.3%
新生銀行取り扱いなし
楽天銀行(金利選択型)取り扱いなし
りそな銀行年0.3%
住信SBIネット銀行取り扱いなし
SBIマネープラザ取り扱いなし
みずほ銀行年0.3%
三井住友銀行(SMBC)年0.3%
三菱UFJ銀行年0.3%
JAバンク取り扱いなし
ろうきん取り扱いなし
オリックス銀行年0.3%

 

ワイド団信は住宅ローンとセットで利用することになるので、上乗せになる金利だけを比較してもダメで最終的に適用される住宅ローンの金利で比較する必要があります。

 

ワイド団信の告知書・告知内容について

団信加入時には下記のような告知書(下記の画像を参照)への記入が必要となります。

 

一般団信でも、ワイド団信も共通で告知することとなるのが

① 最近3ヶ月以内に医師の治療・投薬の有無

② 過去3年以内にの手術や2週間以上の治療の有無

③ 障害の有無

の3項目です。

ワイド団信では、さらに

 ④ 直近1年~2年で健康診断・人間ドッグで異常(要再検査・要精密検査・要治療・要経過観察を含みます)を指摘されたことがあるか?

 ⑤ がんと診断されたことがあるか

の2項目の追加告知が一般的です。

ワイド団信の告知書

 

ワイド団信の加入には診断書が必要?

ワイド団信の加入には原則として診断書は必要ありません。ただし

●住宅ローン借入額が5,000万円以上借りる場合

●持病や過去の病歴について保険会社より医師の診断を求められた場合

には診断書の提出を求められることがあります。

 

ワイド団信の年齢制限・審査基準について

ワイド団信の年齢制限は一般団信と変わらず満20歳から満70歳程度の人が加入できることになっていまので、年齢制限はあまり気にしなくてよいでしょう。

気になるのはワイド団信の病気や病気・治療状況に関する審査基準ですが、保険会社が詳細な審査基準を開示しているわけではありませんので、正確な基準は不明ですが、保険金の支払いリスクが高い病気や病状では審査に通りにくくなっていることは間違いありません。また、逆に死亡率が高い病気だとしても、症状や経過が落ち着いてきていれば加入可能な可能性は高まると言えるでしょう。

住宅ローンを利用するのであれば、団信には加入しておいた方が良いのは間違いありませんので、迷った場合はワイド団信への申し込みを行うようにしましょう。

 

ワイド団信の審査期間について

ワイド団信の加入に関し、保険会社の審査期間がどの程度かかるかという点については病状により診断書の提出を求められたりするケースが想定されるため、一概に目安がないようです。

ワイド団信に申し込む際には審査期間に余裕をみて申し込みをしましょう。

 

うつ病でワイド団信に加入は可能?

うつ病は症状の判断が非常に難しく、様々な保険で除外されることが多いのですが、ワイド団信に加入できた事例はあります。ただし、うつ病の人は自殺率や収入が途絶える率が高いため、金融機関としてはリスクが高い病気に分類されます。うつ病でもワイド団信に加入できる可能性はありますが、症状が軽い/症状が回復傾向にある人に限られると考えておいた方が良さそうです。

 

適応障害でワイド団信に加入は可能?

適応障害は特定の事象によりストレスがかかり精神的、肉体的な症状がでる病気です。たいていの場合こうしたケースではある範囲での症状や期間で治まりますが、病気といえる症状に達する場合がありこれを適応障害といいます。適応障害は多くの場合、特定の事象が収まるととともに症状も緩和されていきますが、精神科やカウンセラーなどへの通院が必要となることがあります。

適応障害はまれにうつ病を引き起こすこともあり注意が必要な病気です。

ワイド団信ではこうした適応障害の方でも加入できた実績があります。

 

糖尿病でワイド団信に加入は可能?

結論から言うと糖尿病でもワイド団信に加入できた方はいます。ただし、こちらもその方の症状に依存するため、まずはワイド団信に申し込んでみるというスタンスが重要でしょう。

インスリンを利用しているワイド団信にも加入できないという説もありますが、ワイド団信の審査基準は不明ですのでまずはワイド団信に申し込みを行いましょう。

糖尿病

 

がん(経過観察)でワイド団信に加入は可能?

ワイド団信に申し込む際の告知では、「過去にがんになったことがあるか」を明示的に回答する必要があります。個別に確認項目にするほど”がん”に対しては慎重かつ厳格に確認しています。

ただし、がんになったことがある人でもワイド団信に加入できたという実績があるのも事実です。治療前であれば難しいでしょうが、治療後の経過も落ち着いているようであれば加入できる可能性もありますので、あきらめずにワイド団信の申し込むことが重要です。

 

B型肝炎でワイド団信に加入は可能?

B型肝炎でも治療不要な状況の中、GOT、GPTなどの値によりワイド団信に加入できたという事例があります。B型肝炎だからと諦めずにまずは住宅ローン審査に申し込むことが重要だと思われます。

B型肝炎

 

フラット35でのワイド団の取り扱い

2019年3月時点ではフラット35ではワイド団信の取り扱っていません。そのため、フラット35で一般団信に落ちた場合には「フラット35は団信の加入が必須ではないため団信なしでフラット35を借りる」、「ワイド団信を扱う民間の金融機関の住宅ローンに申し込む」のいずれかの対策が必要になってきます。

フラット35

 

ワイド団信の加入でいくらかかる?

ワイド団信では一般的に金利に年0.3%の金利上乗せが必要となります。この年0.3%の金利上乗せは住宅ローン完済まででどの程度の費用になるのでしょうか?試算をしてみたいと思います。

2019年3月現在国内で最低水準の変動金利を提供しているじぶん銀行で3,000万円の住宅ローンを35年返済で組んだとします。

じぶん銀行の一般団信じぶん銀行のワイド団信
月々の返済額77,306円81,330円
総返済額32,482,343円34,183,882円
ワイド団信の保険料1,701,539円

こうして計算をすると35年間でのワイド団信の保険料が170万円あまりであることが分かります。年間で5万円未満、月間4,000円程度の保険料でワイド団信を活用、住宅ローンを組むことができることが分かります。

じぶん銀行のワイド団信についてはこちらを参照ください。 https://www.jibunbank.co.jp/products/homeloan/

 

ワイド団信に落ちた、通らないときの対策は?

住宅ローンを組みたいけどワイド団信に落ちてしまったという方は、団信への加入が任意であるフラット35の活用が選択肢となります。

公的な住宅ローンでもあるフラット35は金利に団信の保険料が含まれていますが、加入は任意となっており団信をつけない場合は金利から年0.2%の割引を受けることができます。

団信を付帯しない場合、万が一の備えがなくなってしまいますので、他で十分な生命保険に加入しているなどが望ましいですが、団信に加入せず住宅ローンを組める選択肢とはなります。

フラット35取り扱い大手の楽天銀行は有し事務絵数量が格安なので利用を検討してみてはいかがでしょうか?仮審査も最短翌営業日とスピード感のあるものになっています。

楽天銀行の公式サイトはこちら https://www.rakuten-bank.co.jp/home-loan/

楽天銀行のフラット35

 

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