2021年1月4日
この特集ページでは、変動金利タイプの住宅ローンをランキング形式で紹介しています。
変動金利は、適用される金利が低いのですが、将来金利が上昇する可能性がある金利タイプです。日本の住宅ローン業界では、変動金利の金利の低いので、住宅ローンを契約する人の80%程度が変動金利を選んでいる状況になっています。新型コロナの影響で金利がさらに上がりにくくなると予想している人も多いことを考えると、2021年も変動金利が圧倒的な人気の傾向は続きそうな状況です。
目次
変動金利の住宅ローンを選ぶと将来、住宅ローンの金利があがって破たんするリスクがある!と言うようなニュースを目にすることがあります。そのようなニュースが100%間違っていると言うつもりはありませんが、「会社の業績が悪くなったら給料が減って破たんする!」とか「保険に入っていないと病気の治療費が払えなくて破産するリスクがある!」、「子供を産むと養育費が膨らんで破産する!」などリスク・リスクと言っていたらキリがありません。実際、筆者自身も変動金利の住宅ローンを使って繰上返済しながら借入元本を減らすことを重視しています。
と言うことで、最初に変動金利の金利上昇リスクがどういうものなのかを把握するために、変動金利と金利上昇が住宅ローンの返済額に与える影響を具体的にシミュレーションしたものを紹介したいと思います。まず、以下の表を確認してください。以下は3000万円を30年返済で借りることを前提にしたシミュレーション(ボーナス返済なし・元利均等返済です)です。
毎月の返済額 | 総返済額 | |
0.5%の変動金利で借りて金利が上昇しない | 10年間:約89,000円 10年後以降:約89,000円 | 約3,200万円 |
0.5%の変動金利で借りて10年後に1%に上昇 | 10年間:約89,000円 10年後以降:約94,000円 | 約3,390万円 |
0.5%の変動金利で借りて10年後に3%に上昇 | 10年間:約89,000円 10年後以降:約113,000円 | 約3,800万円 |
0.5%の変動金利で借りて10年後に5%に上昇 | 10年間:約89,000円 10年後以降:約135,000円 | 約4,300万円 |
1.5%の固定金利で借り入れ | 10年間:約103,000円 10年後以降:約103,000円 | 約3,730万円 |
2.0%の固定金利で借り入れ | 10年間:約111,000円 10年後以降:約111,000円 | 約3,990万円 |
まず、0.5%と1.5%の総返済額の差は約500万円、0.5%と2.0%の総返済額の差は約800万円あることがわかります。また、変動金利が10年後に今の6倍に上昇したとしても、2%の固定金利で借りて払い続ける返済額と大差ないこともわかりました。
住宅ローンの変動金利が10年後に10倍の5%まで金利が上昇してしまった場合、印象はかなり違ってくることがわかります。
この金利が上昇した場合の返済額のシミュレーション結果を見て、どのように感じるかは人それぞれだと思いますが、500万円~800万円の住宅ローンを多く支払う覚悟をしてまで金利上昇のリスクに備えますか?と聞かれた時に、「はい、それでも備えるべきです。」と断言はできません。同じように感じる人は多いのではないでしょうか?
※このシミュレーション結果を見た時に「変動金利はやはり怖い」と感じた人は変動金利タイプの住宅ローンには向いていない人だと思いますので以下の記事は参考にならないはずです。逆に変動金利を選んでおいた方が良さそうだなと感じた人には、以下の記事は参考になると思いますので、もう少しお付き合いいただければと思います。
まず、当サイトでは変動金利の住宅ローンを選ぶ時の住宅ローン選びで特に重要になってくるのは以下の3つの点と考えています。
変動金利タイプのリスクを減らす最初の一歩はとにかく金利の低さにこだわることです。金利の低さは元本の返済スピードに直結します。もし金利が上昇してしまってもその時点で住宅ローンの借入元本が少なければ金利上昇の影響を小さくすることができるのがその理由です。少しでも金利を低い住宅ローンを選んで元本の返済スピードを早めることを意識しましょう。
一部繰上返済手数料も重要です。基本的な考え方は金利の低さにこだわることと同じで、変動金利を選んだらできるだけ繰上返済を行って住宅ローンの借入元本を減らしていくことで金利上昇時の影響を小さくできます。その為には繰上返済を小まめに手数料無料で行える住宅ローンを選ぶことは非常に重要になってきます。
変動金利タイプの住宅ローンは将来の金利を上げる権利を銀行が持つことになりますので、その権利を持たせても良いと思える、信頼できる銀行を選ぶことが案外重要なポイントになると考えています。
例えば、他の銀行が金利をあげていないのに金利を引き上げたりする可能性があるような銀行を選んでしまわないように意識する必要があるというわけですね。(実際、他の銀行の金利は変わっていないのに特定の銀行の変動金利だけ金利があがったこともありました)
例えば、経営や収益が順調に推移していない銀行は、利益を無理やり引き上げるために金利を引き上げる可能性はゼロではありません。銀行だけでなく、銀行が属するグループの規模や業績が順調なのかも考えて申込先を選ぶと良いでしょう。
特にここ数年の地方銀行の業績悪化は深刻で、地方銀行の大半は業績悪化に苦しんでいる状況です。地元でよく見かけるのでと根拠なく信頼してしまいがちですが、地銀の住宅ローンを選ぶ時は、その銀行の株価やこの数年の業績は確認しておくようにしましょう。
なお、地方銀行は今、大きな変化を求められています。どの地方銀行でも数年後にはどこかの銀行と合併・経営統合される可能性があると思っておく必要があります。
![]() | auじぶん銀行の住宅ローン | |||
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auじぶん銀行の住宅ローンの中でも目立つのが変動金利の低金利です。金利が低いだけでなく「がん50%保障団信」と言う「がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる団信」とすべての病気とケガを保障する「全疾病保障」が無料でセットすることができるという点が大きな魅力です。 がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になり、毎月の住宅ローンの返済額が半分に減ったら、がんの治療中の経済的な負担が緩和されることは間違いありません。 また、精神障害を除く全ての病気や怪我などの理由を問わず180日以上の入院をすると住宅ローン残高がゼロとなる全疾病保障も心強いですね。また、それ以外にもauじぶん銀行の住宅ローンは「保証料」、「団体信用生命保険料」、「一部繰上返済手数料」が無料です。
auじぶん銀行の住宅ローンは仮審査結果は最短当日、本審査契約まで最短10日の審査手続きが早いことも特徴の一つで、書類をパソコンやスマホからアップロードして提出することを可能にして契約までの時間を短縮している点もメリットの1つです。 「金利」、「繰上返済の利便性」、「安心感」のどれをとってもトップクラスで変動金利を選ぶときの最有力の住宅ローンの1つと言えるでしょう。 | ||||
金利 | 変動金利:0.410%(全期間引下げプラン) | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料 ※ただし、固定金利期間中に全額返済(完済)する場合のみ33,000円(税込) | |||
団体信用生命保険料 | 無料 がんと診断されたら住宅ローンが半分になる”がん50%保障”、病気や怪我などの理由を問わず180日以上の入院をすると住宅ローン残高がゼロになる”全疾病保障”が費用負担なく付帯 ![]() | |||
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
![]() |
![]() | 新生銀行(変動金利フォーカス) | |||
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新生銀行が2019年7月から取り扱いを開始した、変動金利に特化した低金利の住宅ローンは変動金利フォーカスです。変動金利フォーカスとはあくまでも「金利タイプの名前」で、商品性そのものは従来の新生パワースマート住宅ローンと同様です。 変動金利フォーカスの特徴は、変動金利の低金利にこだわった代わりに、事務手数料が融資額の2.20%(税込)かかるという点です。
事務手数料の水準が違うだけで、保証料無料・一部繰上返済手数料無料などの基本的な商品性はかわりません。 年収400万円以上でないと利用できないなど審査基準は厳しめですが、厳しい審査基準をクリアできる可能性がある人にはぜひ検討して欲しい住宅ローンの1つです。 | ||||
金利 | 変動金利:0.450%~0.650% | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
団体信用生命保険料 | 無料 ※介護保障が無料付帯 | |||
事務手数料 | 5.5万円~2.20%(税込) | |||
![]() |
![]() | SBIマネープラザ(ミスター住宅ローンREAL) | |||
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SBIマネープラザはインターネット経由の金融サービスを提供するSBIグループのサービスを店舗で提供する事業を行っている企業です。 SBIマネープラザでは、様々な住宅ローンを取り扱っていますが、その中でも注目したいのがミスター住宅ローンREAL。 ミスター住宅ローンREALを提供している銀行はネット銀行の住信SBIネット銀行です。ネット銀行の住宅ローンを店舗の専門スタッフに相談しながら借り入れできるというSBIマネープラザの存在意義を体現しているのがこの商品で、ミスター住宅ローンREALの商品性は住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンとほとんど同じです。 ネット専用住宅ローンと同じく無料で提供される注目のサービスが”全疾病保障”も無料で付帯されますので、原因を問わず働けなくなった場合などに住宅ローンの残高が保険金で支払われることになります。
SBIマネープラザであれば、この全疾病保障の詳細について専門スタッフに細かく質問できるのもメリットと言えるでしょう。
また、SBIマネープラザは店舗での申し込みですので、ネットよりも手続きのスピードが早く、あまり時間がない人にもおすすめできます。 借り入れ後は住信SBIネット銀行のネットバンキング画面から手数料無料で繰上返済することも可能で、借り入れ後の利便性についても申し分ありません。 | ||||
金利 | 変動金利:0.410%(通期引下げプラン) ※審査結果によっては、金利に年0.1%~年0.3%上乗せとなる場合があります | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | ネットで無料 | |||
団体信用生命保険料 | 無料 | |||
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
![]() |
![]() | 住信SBIネット銀行 住宅ローン(ネット専用住宅ローン) | |||
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変動金利の住宅ローンで常に低金利を提示し続けているのが住信SBIネット銀行です。住信SBIネット銀行の住宅ローンは、変動金利が低いだけでなく、「保証料」、「団体信用生命保険料」、「一部繰上返済手数料無料」が無料です。 また、住信SBIネット銀行の住宅ローンと言えば”全疾病保障”です。これはすべての病気やケガを費用負担なく保障を無料で付帯してくるサービスで、原因を問わず、働けなくなった場合などに住宅ローンの残高が保険金で支払われる保障のことです。万が一の病気やケガへの備えが無料でセットされているのは大きな魅力です。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの変動金利は「新規借入」と「借り換え」で金利が違っていて、「借り換え」の方が低く設定されていて、特に借り換えの人には非常におすすめできる住宅ローンです。 「住宅ローンの金利低さ」・「住宅ローンを借り入れた後の便利さ」・「万が一の病気・ケガに備える安心感」など、総合力は高く、変動金利を選ぶときに選択肢の1つには加えておきたい住宅ローンの1つです。 | ||||
金利 | 変動金利:0.440%(通期引下げプラン) ※ 審査結果によっては、金利に年0.1%上乗せとなる場合があります | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料 ※ただし、固定金利期間中に全額返済(完済)する場合のみ33,000円(税込み) | |||
団体信用生命保険料 | 無料 ※保険料無料のすべての病気・ケガを保障する全疾病保障に注目! | |||
事務手数料 | 融資金額の2.20%(税込) | |||
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