2023年5月1日
この記事では1億円~2億円の高額なマンションや戸建て住宅の購入を考えている人のために、1億円以上の借り入れに対応している住宅ローンを紹介しています。
この数年、ネット銀行を中心に「高額物件」に対応する住宅ローンが増えています。具体的には、1億円だった融資の上限金額を2億円~3億円まで引き上げるといった動きです。住宅ローンの高額物件への対応が進む背景には、都心部のマンションの価格の値上がりやタワーマンションなどの高額物件が増えたこと、また、お金持ちがさらにお金持ちになっていく構図が続き、高額な戸建住宅も増加していることが理由です。
1億円以上の高額物件が増えれば、1億円以上の住宅ローンの借り入れを希望する人の数も増えます。ユーザが増えることで、高額融資に対応する住宅ローンも増える、という流れがあり、特に素早く反応しているのがネット銀行です。
1億円以上借りられる住宅ローンの中でもおすすめしたいのは、2020年1月23日に融資限度額を1億円から2億円に拡大したソニー銀行の住宅ローンです。また、3億円の融資にも対応しているSBI新生銀行の住宅ローンもおすすめ住宅ローンの1つです。
他にも2億円まで対応している住宅ローンはありますが、そもそも金利が高かったり、事務手数料が2.20%(税込)かかる住宅ローンが大半です。もし、事務手数料が高い住宅ローンで2億円借りると、事務手数料だけで440万円(税込)もかかります。
ソニー銀行やSBI新生銀行であれば、事務手数料が固定で、保証料も無料です。1億円でも2億円の借入でも手数料をわずか数万円の事務手数料に抑えることができます。もちろん、保証料もかかりません。
ソニー銀行の住宅ローンは年収400万円以上、SBI新生銀行の住宅ローンは年収300万円以上が条件ですが、1億円以上の物件購入や住宅ローンの借り入れを考えている人であれば問題なくクリアできるでしょう。
他にも低金利と疾病保障が魅力のauじぶん銀行の住宅ローン、低金利&店舗相談を実現する住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面)が1億円以上の借りられるおすすめの住宅ローンです。
それでは、1億円以上の借り入れが可能なおすすめの住宅ローンを紹介していきたいと思います。
目次
銀行名 | 住宅ローン名称 | 借入限度額 | 事務手数料 | 変動金利 |
SMBC信託銀行 | 住宅ローン | 5億円 | 2.20%(税込) | 年0.390% 1年見直し型 Aプラン |
千葉銀行 | プレミアム住宅ローン | 3億円 | 2.20%(税込) | – |
auじぶん銀行 | 住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) | 年HPご確認%(全期間引下げプラン)※1 |
住信SBIネット銀行(窓口はSBIマネープラザなど) | 住宅ローン(対面) | 2億円 | 2.20%(税込) | 年0.320%(通期引下げプラン)~※2 |
ソニー銀行 | 住宅ローン | 2億円 | 44,000円(税込) | 年0.757%~※3 |
ソニー銀行 | 変動セレクト住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) | 年0.397%~※3 |
みなと銀行 | 大型住宅ローン | 2億円 | 借入額に応じた保証料や保証会社手数料がかかります。 | ~年2.475%(基準金利) |
SBI新生銀行 | パワースマート住宅ローン | 3億円 | 55,000円(税込)~ | 年0.420%~(変動フォーカス) |
PayPay銀行(会社経営者・個人事業主不可) | 住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) | 年0.380%(全期間引下型) |
※auじぶん銀行・住宅ローン(対面)などの金利は2023年5月現在。当サイト調べ。
※1 審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合、上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
※2 審査結果によっては金利に年0.1%~年0.75%上乗せとなる場合があります
※3 新規購入で自己資金10%以上
上記の通り、1億円以上借りることができると明示している銀行が2018年以降どんどん増えていて、2億円まで引き上げています。なお、SMBC信託銀行は5億円、SBI新生銀行などは3億円を上限金額としています。
なお、上記の銀行以外でも1億円以上借りられる可能性はゼロではありません。
個別に交渉することで特例的に1億円以上借りることができる可能性があります。ただし、その場合は普段から親密な取引が必要だったりしますし、借り入れ条件もどうなるのか不透明ですね。また、基本的には受け付けていない特例での融資となりますので手続きに想像以上に時間がかかってしまうこともありますので、どうしても普段使いの銀行でローンを組みたい場合は、時間に余裕をもって手続きをすすめることが重要です。
auじぶん銀行の住宅ローンの特徴は低金利と充実した疾病保障が無料で付帯される点です。充実の疾病保障で借り入れ後の安心感も非常に優れた住宅ローンです。がんに対する備えも充実していて、事務手数料が高いことを除けば最有力の住宅ローンと言えるでしょう。ただし、その事務手数料も住宅ローンの残高に加えることもできるので、低金利・疾病保障にこだわりたい人にはおすすめの住宅ローンです。
auじぶん銀行は2023年5月の変動金利を年HPご確認%(全期間引下げプラン)、10年固定金利:年HPご確認%(当初期間引下げプラン)と引き続き低金利を継続しています。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
※お借り換え用の変動金利は、【お借換え】変動金利引下げキャンペーン(2023年4月14日(金)~2023年6月30日(金)の間に融資実行)適用後の金利です。この金利は2023年5月現在の金利にお借り換え変動金利引下げキャンペーンの金利引下幅を適用した金利であり、実際のお借入日の金利により変動します。審査の結果によっては、本金利プランおよび本キャンペーンをご利用いただけない場合がございます。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ただ金利が低いだけでなく、がんに対する診断保障(がん50%保障団信)、精神障がいを除くすべての病気とケガによる就業不能(入院)に備える全疾病保障、精神障がいを除くすべての病気とケガによる入院時に月々の住宅ローン返済が保障される月次返済保障が”無料”でセットされています。
金利優遇に複雑な条件もありません。諸費用もこの低金利で借りることもできます。今、もっとも勢いがある住宅ローンとも言えるauじぶん銀行の住宅ローンは、申込先の候補に加えておくべき住宅ローンの1つです。
ネット銀行の中では住宅ローンの取扱実績が最も大きいと言われている住信SBIネット銀行が、店舗相談・店舗受付専用で提供している住宅ローンが住宅ローン(対面)です。住宅ローン(対面)は、住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)とほとんど同じ商品性・金利設定ですが、店舗での相談・サポートが受けられるというメリットがありますが、逆に店舗に行かなければならなず、また、取り扱い店舗が限定されているというデメリットがあります。
住宅ローン(対面)はSBIグループのSBIマネープラザなどで取り扱いされています。
住宅ローン(対面)は変動金利で年0.320%(通期引下げプラン)まで引き下げているので大注目です!(2023年5月)
ソニー銀行では「通常の住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の3種類の住宅ローンを取り扱っていますが、1億円~2億円の借り入れを行うのであれば、事務手数料が44,000円(税込)で済む「通常の住宅ローン」の利用が断然おすすめです。
ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されると住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料で付帯されている点も大きな特徴です。
2億円借り入れる場合、2.20%(税込)の事務手数料だと440万円(税込)の事務手数料が必要になりますが、ソニー銀行はその1%のわずか44,000円(税込)で済みます。しかも電子契約で10万円の印紙代も節約できますので、高額住宅ローン利用時の最有力候補の住宅ローンとしてソニー銀行の住宅ローンはチェックしておくようにしましょう。
なお、ソニー銀行では店舗を活用した対面型の住宅ローンサービスも提供しています。
「ネット銀行の条件は魅力的だが多額のローンの申し込みをネットだけで行うのはなんとなく不安を感じる」「住宅ローンを組む前に家計全体の計画も相談したい」とう方は、ソニー銀行のコンサルティングプラザがお勧めです。ネット銀行のイメージが強いソニー銀行ですが、実は対面型のサービスも行っています。銀座にあるコンサルティングプラザでは、アドバイザーが住宅ローン相談の他にライフプランの作成、将来の資産のシミュレーションを行っているので、無理な借入をしてしまうことを防げます。
また、完全予約制なので待ち時間はありませんし、土日祝日も対応しているので忙しい働き盛りの方も利用できます。
また、オンライン相談も行っているので、感染が気になる方も安心です。
コンサルティングプラザは、口座を持っていない方でも利用できますし、授乳室やオムツ替えベッドもあるので、マイホームの購入を検討している子育て世代の方にとっては、頼りになる存在です。また、ソニー銀行は外貨の取り扱いのラインナップが豊富であり、海外出張が多い方にとっては便利な銀行です。また、幅広い種類の投資信託ラインナップも揃えていますので、住宅ローンと合わせて積み立て投資などの資産形成プランについても、相談することができます。
SMBC信託銀行といってもぴんと来ない人も多いかもしれません。SMBC信託銀行は、もともとはアメリカのシティバンク銀行です。シティバンクの時代から富裕層向けの金融サービスを手掛けていましたが、SMBC信託銀行になったあとも、引き続き、高額所得者向けの金融サービスを提供しています。
住宅ローンも5億円まで借り入れることができる商品になっていて、まさに富裕層向けの住宅ローンという印象です。
SMBC信託銀行の住宅ローンは保証会社を利用しておらず、ネット専業銀行に近いスキームです。
なお、団信は2億円まで(障害補償は1億円まで)の保険料が銀行負担となっています。
千葉銀行が2019年5月より取り扱いを開始したのが「プレミアム住宅ローン」、2億円までは全疾病保障付き団信(保険料年0.1%)に加入、2億円を越える部分は全疾病保障付き団信と全国地方銀行協会が取り扱う「ダブルサポート団信制度」(保険料年0.3%)にと両方に加入する必要があるので、実質的な金利負担が大きいのが最大のデメリットです。
プレミアム住宅ローンは保証会社を使わないので保証料は不要ですが、事務手数料が融資金額の2.20%(税込)必要となりますので、全体的な諸費用がかなり多めになってしまいます。
千葉銀行の公式サイトを確認してもプレミアム住宅ローンの金利が掲載されていませんでしたので、金利が気になる人は直接千葉銀行の店舗などで確認するようにしてください。
SBI新生銀行では2021年3月29日から住宅ローンの借り入れ可能限度額を3億円に引き上げています。
専用商品を開発したわけではなく従来のパワースマート住宅ローンの上限を引き上げているので、定額型の手数料方式を選択すれば「事務手数料」「保証料」「一部繰上返済手数料」などの住宅ローンに関連する諸費用を安く抑えることができる住宅ローンです。
借入額が大きいと高額になりがちな住宅ローンの初期費用を抑えることができる住宅ローンをお探しの人はSBI新生銀行の住宅ローンも検討候補に加えておくと良いでしょう。
3億円まで対応していますが2億円を超えると手続きが煩雑になるので、可能であれば2億円以内に収めることをおすすめします。
1億円を超える大型住宅ローンを借りる場合は、実際に負担する手数料や利息の額が想像以上に大きくなることがあります。例えば2億円を借りる場合、2.2%(税込)の事務手数料は440万円になりますし、35年ローンの0.1%の利息は約350万円です。わずかな条件の違いが金額に大きな影響を与えるということです。
手数料は電卓ですぐに計算できますが、利息の負担額は返済シミュレーションをしないと、把握することができません。各社の公式サイトで用意されているシミュレーションツールを使って、しっかりとシミュレーションし、自分にとって最も有利な住宅ローンを選ぶようにしましょう。
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