公開日: 2026年8月2日 更新日: 2026年8月4日

この記事では1億円以上の借り入れに対応している住宅ローンを紹介しています。
この数年、ネット銀行を中心に「高額物件」に対応する住宅ローンが増えています。具体的には、これまでは1億円だった融資の上限金額を2億円~3億円まで引き上げるといった動きです。住宅ローンの高額物件への対応が進む背景には、都心部のマンションの価格の値上がりやタワーマンションなどの高額物件が増えたこと、また、高額な戸建の住宅も増えていることが理由です。
1億円以上の高額の物件が増えれば、1億円以上の住宅ローンの借り入れを希望する人の数も増えます。その結果、高額の融資に対応する住宅ローンも増えている、という流れです。
高額融資への対応が早かったのがネット銀行です。低い金利と疾病保障が魅力のauじぶん銀行の住宅ローンやドコモの銀行の住宅ローンなどもすでに1億円以上の借り入れに対応しています。
それでは、1億円以上の借り入れが可能な住宅ローンについて解説しながら、おすすめの住宅ローンを紹介していきたいと思います。
目次
今月、1億円以上の住宅ローンを検討している方には、SBI新生銀行の住宅ローンがおすすめです。
高額融資ほど、わずかな金利差が総返済額に大きく影響するため、できるだけ低金利のプランを選ぶことが重要です。
| 銀行名 | 住宅ローン名称 | 借入限度額 | 事務手数料 |
| SMBC信託銀行 |
住宅ローン |
5億円 | 2.20%(税込) |
| 千葉銀行 | プレミアム住宅ローン | 3億円 | 2.20%(税込) |
| auじぶん銀行 | 住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) |
| ドコモの銀行 | 住宅ローン(WEB申込コース) | 3億円 | 2.20%(税込) |
| ドコモの銀行 | 住宅ローン(対面相談コース) | 3億円 | 2.20%(税込) |
| ソニー銀行 | 変動セレクト住宅ローン | 3億円 | 2.20%(税込) |
| みなと銀行 | 大型住宅ローン | 2億円 | 借入額に応じた保証料や保証会社手数料がかかります。 |
| SBI新生銀行 | パワースマート住宅ローン | 3億円 | 2.20%(税込) |
| PayPay銀行(会社経営者・個人事業主の方は通常商品の対象外=専用の住宅ローンあり) | 住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) |
近年は、1億円を超える住宅ローンに対応する銀行も増えてきました。最近では、上限を2億円前後に設定する金融機関も珍しくありません。なかでも、SBI新生銀行は、最大3億円、SMBC信託銀行は最大5億円まで借り入れ可能としており、高額帯の住宅購入にも対応しています。
なお、上記の銀行以外でも、条件次第では1億円以上を借りられる可能性はゼロではありません。
個別に交渉することで対応してもらえるケースもありますが、その場合は日ごろから継続的な取引関係が求められることが多く、借入れ条件も事前には見えにくいのが実情です。また、通常は受け付けていない特例での融資となりますので手続きに想像以上に時間がかかってしまうこともありますので、どうしても普段使いの銀行でローンを組みたい場合は、時間に余裕をもって早めに手続きをすすめることが重要です。
auじぶん銀行の住宅ローンの特徴は低金利です。申込みから契約まで、すべてネット上で完結することができます。必要書類を提出する際に郵送する必要もなく、収入印紙も不要になります。また、金利上乗せなしで「がん50%保障団信」が金利上乗せなしで付帯されるなど、がんに対する備えも充実していて、事務手数料が高いことを除けば最有力の住宅ローンと言えるでしょう。
住宅ローンを組む際に発生する事務手数料も、借入金額に含めてまとめて借りることが可能ですし、諸費用を組み入れても住宅ローンの金利が上がることはないため、手元資金に余裕を残しながら低金利で住宅ローンを利用したい方にとっては非常に使い勝手の良い商品と言えます。特に、初期費用を抑えたい方や資金計画を柔軟に立てたい方におすすめです。
ネット銀行の中では住宅ローンの取扱実績が最も大きいのがドコモの銀行が提供する住宅ローン(WEB申込コース)です。40歳未満であればがん保障なども無料で付帯する「スゴ団信」は大きな特徴です。
2025年2月4日には、住宅ローンの借入上限金額を2億円から3億円まで拡大するサービス改定を行っています。
なお、ドコモの銀行は2026年8月3日に商号を「ドコモSMTBネット銀行」へ変更し、個人向けサービスブランドを「ドコモの銀行」に刷新しました(金融機関コード・支店番号・口座番号の変更はありません)。住宅ローンの最新のサービス内容・商品名は公式サイトでご確認ください。
住宅ローン(WEB申込コース)は変動金利で年1.200%(通期引下げプラン)※まで引き下げているので大注目です!(2026年8月)
※物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合。審査結果によっては金利に年0.1%~年0.30%上乗せとなる場合があります、借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。

ソニー銀行では、2026年5月11日申し込み分より、住宅ローンの融資金額の上限が2億円から3億円に拡大されました(同時に融資期間も最長35年から最長50年へ延長されています)。
現在取り扱っている「通常の住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の3種類の住宅ローンすべてが3億円融資の対象になりますが、1億円~3億円の借り入れを行うのであれば、事務手数料が44,000円(税込)で済む「通常の住宅ローン」の利用が断然おすすめです。
ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されると住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料で付帯されている点も大きな特徴です。
2億円借り入れる場合、2.20%(税込)の事務手数料だと440万円(税込)の事務手数料が必要になりますが、ソニー銀行はその1%のわずか44,000円(税込)で済みます。電子契約に対応しているため、通常必要となる約10万円の印紙代も不要になります。2億円規模の借入では細かな諸経費も積み上がるため、こうした無駄なコストを抑えられる点は見逃せません。ソニー銀行の住宅ローンは候補として必ずチェックしておきたい商品といえます。
「SMBC信託銀行」と聞いても、あまりイメージが湧かない方もいるかもしれません。SMBC信託銀行は、もともとはアメリカのシティバンク銀行(シティバンクジャパン)です。シティバンクの時代から富裕層向けの金融サービスを手掛けていましたが、リテール部門がSMBC信託銀行になったあとも、引き続き、高額所得者向けの金融サービスを提供しています。
最大5億円まで借り入れできることから、富裕層や高額物件の購入を検討している方を対象とした住宅ローンと考えられます。
SMBC信託銀行の住宅ローンは、保証会社を介さず、銀行自身が融資リスクを管理する仕組みを採用しています。そのため、ネット銀行に近い合理的で効率的な運営が行われているのが特徴です。保証料がかからない分、費用構造がシンプルで、契約内容も理解しやすい住宅ローンとなっています。
なお、団信は死亡保障については借入額2億円まで、障害保障については1億円まで、いずれも保険料は銀行が負担します。
千葉銀行が2019年5月より取り扱いを開始したのが「プレミアム住宅ローン」、2億円までは全疾病保障付き団信(保険料年0.1%)に加入、2億円を越える部分は全疾病保障付き団信と全国地方銀行協会が取り扱う「ダブルサポート団信制度」(保険料年0.3%)にと両方に加入する必要があるので、実質的な金利負担が大きいのが最大のデメリットです。
プレミアム住宅ローンは保証会社を使わないので保証料は不要ですが、事務手数料が融資金額の2.20%(税込)必要となりますので、全体的な諸費用がかなり多めになってしまいます。
千葉銀行の公式サイトを確認してもプレミアム住宅ローンの金利が掲載されていませんでしたので、金利が気になる人は直接、千葉銀行の店舗などで確認するようにしてください。
SBI新生銀行では2021年3月に、住宅ローンの借入可能額の上限を3億円に引き上げました。さらに、2024年9月には、サービス改定を行い団信の保険上限額も3億円まで拡大されています。
SBI新生銀行のパワースマート住宅ローンは、保証料が0円、一部繰上返済手数料も0円で、一般団信(金利上乗せ0円)に加えて、金利上乗せ0円の全疾病保障付団信(2026年3月開始)も選べるなど、家族の万一への備えを金利負担なしで厚くしやすいのが特徴です。SBIハイパー預金の開設で変動金利(半年型)が当初借入金利から年0.09%引き下げになる優遇もあります。店舗相談とオンライン手続きの両方に対応しているため、高額の借り入れで対面の相談をしたいご家庭にも使いやすい住宅ローンです。
なお、以前取り扱われていた「ステップダウン金利タイプ」は現在、新規のお取り扱いを終了しています(リバースモーゲージ関連の商品は引き続き取り扱いがあります)。
多くの銀行で可能です。共働きのご夫婦がペアローンを組む場合、それぞれの契約に事務手数料や登記費用がかかる一方、おふたりとも団信に加入でき、住宅ローン控除もそれぞれ利用できます。ただし、どちらかの収入が減ったときも返済は続くため、教育費などこれからのライフイベントを見据えて、世帯として無理のない借入額に抑えることが大切です。ペアローンでの取り扱い条件は銀行ごとに異なりますので、必ず各行の公式サイトでご確認ください。
銀行によって団信の対象となる残高に上限が設けられている場合があります。たとえばSBI新生銀行の一般団信・ガン団信は対象残高の上限が3億円、本文で紹介したSMBC信託銀行は死亡保障が2億円まで(超える部分は別途生命保険への加入が必要)です。万一のときにご家族に残る負担に直結する部分ですので、借入額が大きい方ほど、団信の上限と保障内容を申し込み前に必ず確認しておきましょう。
高額融資では、金利0.1%の違いでも総返済額が数百万円単位で変わります(本文のフィナンシャルプランナーのアドバイス参照)。また、毎月の返済額だけでなく、事務手数料などの初期費用、固定資産税や修繕費といった住んでからの支出も大きくなりがちです。手取り収入に対する返済の割合に余裕を持たせ、教育費や老後資金と両立できるかを、各行公式のシミュレーションで総返済額まで確認してから決めることをおすすめします。
1億円を超える大型住宅ローンを借りる場合は、実際に負担する手数料や利息の額が想像以上に大きくなることがあります。例えば2億円を借りる場合、2.2%(税込)の事務手数料は440万円になりますし、35年ローンの0.1%の利息は約350万円です。わずかな条件の違いが金額に大きな影響を与えるということです。
手数料は比較的簡単に算出できますが、利息負担については返済シミュレーションを行わなければ把握しづらい部分があります。各金融機関の公式サイトで提供されているシミュレーションツールを活用し、総返済額まで確認したうえで、自分にとって条件の合う住宅ローンを選ぶことが重要です。
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