公開日: 2026年9月1日
この特集ページでは、今後さらに注目度が高まると考えられる固定金利タイプの住宅ローンをランキング形式で比較しています。変動金利タイプの住宅ローン金利にも上昇傾向が見られる中で、「将来の金利上昇に備えて返済額を固定しておきたい」と考える人は増えています。
固定金利タイプの住宅ローンは、金利を固定する期間によって適用金利が変わります。一般的には固定する期間が長くなるほど金利は高くなりますが、その分、将来の金利上昇リスクを避けられる安心感があります。今回は一般的な住宅ローンの最長クラスの借入期間である35年固定金利を中心に、30年固定金利の金利水準にも触れながら、安心感の高い固定金利タイプの住宅ローンを実質金利で比較していきます。
固定金利タイプの住宅ローンは、「毎月の返済額を完済まで固定できる」点が最大の特徴です。借入時点で将来の返済額が見通しやすくなるため、教育費や老後資金など、長期的な家計設計を立てやすくなります。一方で、変動金利よりも当初金利は高くなりやすいため、少しでも金利が低い住宅ローンを選び、より低い金利で固定することが重要です。
なお、ここではフラット35の基本金利を含めて比較していますが、新築物件や一定の性能を満たす住宅であれば、フラット35Sや各種金利引き下げ制度を利用できる可能性があります。条件を満たせば、このページで表示している金利よりも低い金利で利用できる可能性もあります。詳細は各金融機関や住宅金融支援機構の公式情報で確認してください。
なお、このランキングでは、金融機関が提示する表面金利だけでなく、「事務手数料や保証料」などの諸費用を加味した実質金利で比較しています。当サイトにおける実質金利の定義についてはこちらのページで解説していますので、あわせて参考にしてください。
本ページの実質金利は、事務手数料が「借入金額×2.20%(税込)」の定率型である場合に、表面金利へおおむね年0.20%を上乗せして算出しています(借入期間35年・元利均等返済を前提としたおおよその目安)。ソニー銀行のように事務手数料が定額(44,000円〔税込〕)のタイプは上乗せがごくわずかなため、実質金利は表面金利とほぼ同じになります。同じ表面金利でも手数料の型が違えば実質負担は変わりますので、比較のときはこの点に注意してください。
今回のランキングを見る前に、当月の環境を押さえておきましょう。当編集部が2026年9月1日に主要14の金融機関・機関の公式サイトを実際に確認し、127件の適用金利を集計したところ、前月と比較できた127件のうち106件が引き上げ、21件が据え置き、0件が引き下げでした(当社調べ)。内訳を見ると、変動金利は27件中19件が据え置きだったのに対し、固定10年は24件すべて、フラット35・50は38件すべてが引き上げです。※当社が実測できた範囲の件数であり、市場全体の統計ではありません。
背景には長期金利の上昇があります。2026年8月31日には新発10年物国債の利回りが一時 年2.950%と、1996年9月以来およそ30年ぶりの水準をつけました(報道ベース)。長期金利は全期間固定やフラット35の基準になるため、35年固定の金利はこの影響を受けやすい構造です。「固定にするかどうか」を迷っている段階なら、迷っている期間そのものがコストになり得る局面だとお考えください。
Q. 35年固定はどこが低いですか?
A. 2026年9月時点では、実質金利ベースでSBIアルヒのスーパーフラット(年3.610%〜3.650%)がもっとも低く、次いでフラット35(年3.660%)です。35年固定の金利は毎月改定され、順位も動きます。本ランキングは「実質金利(表面金利+事務手数料などを含めた実質負担)」で比較しています。掲載の金利・順位は改定により変わるため、最新の適用金利は各社公式や当サイトの最新版でご確認ください。
Q. 2026年9月に35年固定を選ぶと、変動よりどれくらい高くなりますか?
A. たとえば3,000万円・35年・元利均等返済(ボーナス返済なし)の毎月返済額は、フラット35(年3.460%)で約123,292円、変動金利を年1.100%と仮定すると約97,876円で、月あたり約25,400円の差になります(当編集部調べの試算・諸費用は含みません)。この差が「返済額を最後まで確定させること」の価格です。金額だけでは決められない部分なので、教育費のピーク時期に返済額が上がっても耐えられるかどうかを、ご家族で話し合ってから選んでください。
Q. 全期間固定(35年固定)のメリットは?
A. 完済まで返済額が確定し、金利上昇リスクがゼロになる点です。教育費や老後資金など長期の家計計画が立てやすく、金利上昇局面ではこの安心感が改めて見直されています。
Q. フラット35と銀行の35年固定はどう違いますか?
A. フラット35は団信が任意で審査が比較的通りやすい傾向、銀行の全期間固定は団信込みで審査基準が異なります。ご家族の健康状態や収入の安定性に合わせて選ぶとよいでしょう。
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