2026年5月2日

この特集記事では、年収600万円台の人が住宅ローンを組むときの借入額の目安、審査で見られるポイント、無理のない返済計画、おすすめの住宅ローンについて解説します。
国税庁が公表している「令和6年分 民間給与実態統計調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の平均給与は478万円です。男女別では男性587万円、女性333万円となっています。
この水準と比べると、年収600万円台は日本全体の平均給与を上回る収入帯です。住宅ローンの審査でも年収面で不利になりにくく、借入額を大きくしすぎなければ、幅広い金融機関の住宅ローンを比較できる立場にあります。
ただし、年収600万円台でも、住宅ローン以外の借入が多い場合や、購入物件の担保評価が低い場合、返済負担率が高すぎる場合は、希望額まで借りられない可能性があります。住宅ローンは「借りられる金額」ではなく、将来も無理なく返済できる金額を基準に考えることが大切です。国税庁・民間給与実態統計調査
年収600万円台であれば、多くの住宅ローンで申込条件を満たしやすくなります。特に、SBI新生銀行の住宅ローンは、前年度税込年収300万円以上の正社員または契約社員などを主な申込条件としているため、年収600万円台の人にとっては年収面で余裕を持って検討しやすい住宅ローンです。
住宅ローンは、金利が少し違うだけでも総返済額に大きな差が出ます。また、団信や疾病保障の内容によって、将来病気や万一のことがあった場合の家計の安心感も変わります。
マイホーム購入時は物件選びに意識が向きがちですが、住宅ローン選びも同じくらい重要です。不動産会社にすすめられた金融機関だけで決めるのではなく、低金利・保障・諸費用・手続きのしやすさを自分で比較し、納得できる住宅ローンを選びましょう。
目次
最初に、メガバンクやネット銀行など主要な住宅ローンの申込条件を確認しておきましょう。住宅ローンでは、年収、勤続年数、年齢、雇用形態、完済時年齢、団体信用生命保険への加入可否などが確認されます。
年収600万円台であれば、年収基準だけで利用できない住宅ローンはかなり少なくなります。住宅ローンによっては年収300万円以上、400万円以上、500万円以上などの基準を設けていることがありますが、年収600万円台であれば多くの商品で申込対象に入りやすいでしょう。
なかでもSBI新生銀行の住宅ローンは、前年度税込年収300万円以上の正社員または契約社員などが主な申込条件です。年収600万円台の人であれば、年収条件だけでなく、借入可能額の面でも検討しやすい住宅ローンと言えます。
ただし、年収が十分でも、雇用形態によって申し込めないケースがあります。SBI新生銀行では、派遣社員やパートの人は申込人として住宅ローンを申し込むことができません。自営業の場合は、業歴2年以上かつ2年平均300万円以上の所得が必要です。
年収600万円台の人は選択肢が広いからこそ、金利・疾病保障・団信・諸費用・借り換えのしやすさまで比較し、より条件の良い住宅ローンを選びましょう。
| 前年の年収 | 勤続年数 | 年齢 | 雇用形態 | |
|---|---|---|---|---|
| SBIアルヒのフラット35 | 100万円程度でも可能 | 基準なし | 70歳未満 | 個人事業主・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトでもOK |
![]() | 100万円以上 | 半年以上(個人事業主は3年以上) | 満20歳以上71歳未満 | 個人事業主もOK |
![]() | 200万円以上 | 基準なし(個人事業主・法人代表は3年以上) | 満18歳以上満65歳未満 | 個人事業主もOK |
![]() | 200万円以上 | 1年以上(個人事業主・法人代表は3年以上) | 70歳満で、完済時年齢が満80歳未満 | 個人事業主もOK |
![]() | 300万円以上 | 2年以上 | 20歳以上65歳未満 | 個人事業主・契約社員もOK |
| ソニー銀行 | 400万円以上 | 基準なし(個人事業主・法人代表は3年以上) | 満20歳以上満65歳未満 | 個人事業主もOK |
![]() ネット専用住宅ローン | 安定かつ継続した収入があること | 基準なし(個人事業主・法人代表は3年以上) | 満20歳以上満65歳以下 | 基準なし |
![]() 住宅ローン(対面) | 安定かつ継続した収入があること | 基準なし(個人事業主・法人代表は3年以上) | 満20歳以上満65歳以下 | 基準なし |
| PayPay銀行 | 200万円以上 | 基準なし | 満20歳以上満65歳未満 | 正社員、契約社員のみ |
![]() みずほネット借り換え住宅ローン | 安定かつ継続した収入があること | 基準なし(個人事業主・法人代表は2年以上) | 満20 歳以上71 歳未満 | 個人事業主・契約社員・派遣社員でも可 |
| SMBC信託銀行(旧シティバンクジャパン) | 500万円以上 | 基準なし | 満20歳以上満80歳未満 | 個人事業主もOK |
次に、年収600万円台の人がどれぐらいの金額の住宅ローンを組むと無理がないのかを確認していきます。
住宅ローンの適正額を考えるときに参考になるのが、返済負担率です。返済負担率とは、年収に対して年間のローン返済額がどの程度を占めるかを示す指標です。
年収600万円の20%は120万円です。つまり、返済負担率20%で考えると、年間の住宅ローン返済額は120万円、毎月の返済額は約10万円になります。
毎月返済額が10万円前後であれば、年収600万円台の家計でも比較的現実的な水準です。35年返済で考えると、借入額の目安はおおむね3,800万円〜4,000万円前後になります。
ただし、これは住宅ローン以外の大きな借入がなく、教育費・車の維持費・管理費・修繕積立金・固定資産税などを無理なく支払えることが前提です。特にマンションの場合は、住宅ローン返済に加えて管理費や修繕積立金が毎月かかるため、返済額だけで判断しないようにしましょう。
以下では、返済負担率20%前後を目安にした場合の借入額のイメージを紹介します。
| 年収 | 月々の返済額の目安 | 借入額の目安 |
| 600万円 | 約100,000円 | 約3,800万円〜4,000万円 |
| 650万円 | 約108,000円〜110,000円 | 約4,100万円〜4,300万円 |
| 690万円 | 約115,000円前後 | 約4,400万円〜4,600万円 |
年収600万円台では、4,000万円前後までの住宅ローンは現実的に検討しやすい水準です。ただし、4,500万円以上になると、教育費や老後資金とのバランスを慎重に確認する必要があります。
次に、年収600万円台の人が、頭金なしで2,000万円、2,500万円、3,000万円、3,500万円、4,000万円、4,500万円、5,000万円を借りる場合の適正度を確認してみましょう。
年収600万円台であれば、3,000万円台の住宅ローンは比較的余裕を持って検討しやすい水準です。4,000万円前後も現実的な範囲に入りますが、4,500万円以上になると、家計に余裕があるかどうかで判断が分かれます。
以下は、住宅ローン以外に自動車ローンやカードローンなどの大きな借入がない前提での目安です。
| 借入額 | 年収600万円台の場合の家計の状況(参考) | 適正判定 |
| 2,000万円 | 返済負担は軽く、余裕を持って検討しやすい | ◎ |
| 2,500万円 | 余裕を持って検討しやすい | ◎ |
| 3,000万円 | 年収600万円台なら現実的に検討しやすい | ◎ |
| 3,500万円 | 無理のない範囲に入りやすいが、他の支出も確認したい | ◎ |
| 3,800万円 | 返済負担率20%前後に近く、現実的な上限の目安 | ○ |
| 4,000万円 | 年収600万円台前半ではやや慎重に判断したい | ○ |
| 4,500万円 | 教育費や車の維持費がある家庭では負担が重くなりやすい | △ |
| 5,000万円 | 年収600万円台の単独借入では慎重な判断が必要 | × |
| 6,000万円 | 年収600万円台では返済負担が大きくなりやすい | × |
年収600万円台では、金融機関の審査上は4,000万円を超える住宅ローンを借りられる可能性もあります。しかし、住宅ローン審査で借りられる金額と、家計に余裕を持って返済できる金額は同じではありません。
変動金利で借りる場合は、将来の金利上昇リスクも考えておく必要があります。返済額が増えても家計を維持できるか、固定資産税や修繕費を払えるか、教育費や老後資金にしわ寄せがいかないかを確認しましょう。
30歳前後で住宅ローンを組む場合は、長期の返済期間を取りやすいというメリットがあります。30歳で35年ローンを組めば、完済時年齢は65歳です。定年退職前後で完済しやすく、返済期間を長く取ることで毎月返済額を抑えやすくなります。
一方で、30代前半は、結婚、出産、転勤、転職、子どもの教育費など、将来のライフプランが変わりやすい時期でもあります。現在の家族構成だけで住宅を選ぶと、数年後に間取りや立地が合わなくなる可能性があります。
転勤の可能性がある人は、将来売却しやすい物件か、賃貸に出しやすい立地かも意識しておきましょう。住宅を売却する場合、売却損や仲介手数料、登記費用などで100万円単位の負担が発生することもあります。
年収600万円台は住宅ローンの選択肢が広い年収帯ですが、だからこそ物件価格を上げすぎないことが大切です。金利・諸費用・保障内容のバランスが良いSBI新生銀行のような住宅ローンを比較し、将来の家計にも余裕を残す資金計画にしましょう。
40歳や40代で住宅ローンを組む場合は、30代とは違う注意点があります。特に重要なのは、完済時年齢と疾病保障です。
40歳で35年返済の住宅ローンを組むと、完済時年齢は75歳です。金融機関によっては完済時年齢を80歳未満などに設定しているため、審査上は35年返済を選べることがあります。
ただし、75歳まで現在と同じ収入を維持できるとは限りません。定年退職、役職定年、再雇用による収入減、年金生活への移行などを考えると、老後に住宅ローン返済が残るリスクは慎重に考える必要があります。
40代で住宅ローンを組む場合は、35年返済で毎月返済額を抑えつつ、定年前に繰上返済を進める方法もあります。退職金を返済に使う場合でも、老後資金を使い切らないように注意しましょう。
40代になると、団信や疾病保障の加入条件も重要になります。がん保障や全疾病保障などは、加入時の年齢に上限があることが多く、年齢が上がるほど選べる保障が限られる場合があります。
年収600万円台であれば、低金利だけでなく、万一に備えた保障内容まで比較する余裕があります。SBI新生銀行の住宅ローンを検討する場合も、金利タイプだけでなく、団信・疾病保障の内容をしっかり確認しておきましょう。
共働き世帯で注意したいのは、将来どちらか一方の収入が減る可能性です。夫婦合計で世帯年収600万円ある場合でも、出産・育児・介護・転職などで一時的に収入が下がることがあります。
共働きの世帯年収600万円を前提にペアローンや収入合算で借入額を増やすと、住宅ローン完済まで共働きを続ける必要性が高くなります。現在の世帯収入だけでなく、片働きになった場合にも返済を続けられるかを必ず確認しましょう。
たとえば、夫の年収350万円、妻の年収250万円で世帯年収600万円の場合、妻の収入が一時的になくなると、世帯の手取り収入は大きく下がります。3,500万円前後の住宅ローンを組んでいると、毎月返済額が家計を圧迫する可能性があります。
| 年収 | 月の手取り目安 | |
| 夫の年収 | 350万円 | 22.5万円 |
| 妻の年収 | 250万円 | 16.6万円 |
| 合計 | 600万円 | 39.1万円 |
ペアローンを利用する場合は、夫婦それぞれが団信に加入できる、住宅ローン控除をそれぞれ使える可能性があるなどのメリットがあります。一方で、契約が2本になるため諸費用が増えやすく、片方の収入が減ったときの返済負担も重くなります。
SBI新生銀行でもペアローンは選択肢になりますが、夫婦それぞれが申込条件を満たす必要があります。共働き前提で借入額を増やす場合は、出産・育児・転職などのライフイベントも含めて慎重に判断しましょう。
公務員は、住宅ローン審査で安定収入と見られやすい職業です。年収600万円台の公務員であれば、多くの金融機関で有利に審査が進む可能性があります。
一方で、公務員共済貸付制度を利用できる場合でも、必ずしも民間の住宅ローンより有利とは限りません。共済貸付は借入可能額や金利条件、返済条件が制度ごとに異なり、住宅購入資金として十分な金額を借りられないケースもあります。
以前は「共済だから安心」「公務員向けだから有利」と考えられることもありましたが、現在はネット銀行や大手銀行の住宅ローンも非常に競争力があります。特にSBI新生銀行のように、低金利と保障内容、手続きのしやすさを兼ね備えた住宅ローンは、公務員にとっても比較する価値があります。
公務員の人は、職業上の信用力を活かして、複数の住宅ローンを比較し、金利・団信・疾病保障・諸費用の条件が最も納得できる金融機関を選びましょう。
年収600万円台の人は、ほとんどの住宅ローンを検討しやすい年収帯です。そのため、単に「審査に通るかどうか」ではなく、低金利・疾病保障・団信・諸費用・借り換えのしやすさを総合的に比較して選ぶことが重要です。
特におすすめしたいのは、SBI新生銀行の住宅ローンです。SBI新生銀行は、前年度税込年収300万円以上の正社員または契約社員などを主な申込条件としており、年収600万円台の人であれば年収条件を満たしやすく、低金利の商品を検討しやすい立場にあります。
SBI新生銀行の住宅ローンは、金利水準だけでなく、団信・疾病保障、諸費用、手続きのわかりやすさを含めて総合的に評価しやすい住宅ローンです。年収600万円台で3,000万円台後半から4,000万円前後の借入を検討する場合、わずかな金利差や手数料差が総返済額に大きく影響します。だからこそ、SBI新生銀行は有力な比較候補になります。
また、将来の金利上昇リスクを避けたい人や、完済まで返済額を固定したい人は、SBIアルヒのフラット35も候補に入れて比較するとよいでしょう。変動金利の低さを重視するならSBI新生銀行、全期間固定金利の安心感を重視するならSBIアルヒのフラット35というように、金利タイプに応じて選ぶのがおすすめです。
住宅ローンは1社だけに絞って申し込むより、事前に2社〜3社程度を比較し、審査結果や提示条件を見ながら判断するのが賢い選び方です。ただし、短期間にむやみに多く申し込むのではなく、候補を絞って効率よく進めましょう。
| 変動金利 | 備考 | |
|---|---|---|
| SBI新生銀行 | 年0.990%(金利優遇プログラム適用時) | すべてのケガや病気による介護保障が無料で付帯。 ※金利優遇プログラム適用時 |
| PayPay銀行※4 | 年0.980%(全期間引下型) | ソフトバンクユーザ限定の金利優遇に注目。 個人事業主・自営業、同族企業にお勤めの方は申込不可。 |
| ソニー銀行 | 年1.347%(新規購入) (変動セレクト) | 2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2になる疾病保障が無料付帯。 |
| みずほ銀行ネット住宅ローン | 年1.025%~ | メガバンクのみずほ銀行がネット限定の低金利住宅ローンを提供中。50歳まで年0.1%の上乗せでがん団信に加入可能。 |
| イオン銀行 | 年1.130%(金利プラン) | イオングループでの買い物が5%引きになるサービスがセット。保証料も無料。2026年5月の適用金利。 |
みんなの住宅ローンでは年収に合わせた住宅ローン審査の解説記事を用意しています。日本の平均年収に関する情報やおすすめの住宅ローンも紹介していますので合わせて参考にしてください。
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