2024年9月20日
栃木県の銀行と言えば断トツの規模を誇るのが足利銀行、通称・あしぎんです。足利銀行(あしぎん)の預金残高は7兆円を超え地方銀行の中でも比較的上位の規模を誇っています。
また、2016年に茨城県の最大の地方銀行である常陽銀行と経営合併し「めぶきホールディングス」として再スタートを切ったことは記憶に新しいと思います。(めぶきホールディングスは、横浜銀行を中心とする地銀グループと福岡銀行を中心とする地銀グループに次ぐ全国で3位の規模を誇る地銀グループ)
足利銀行に次ぐのが栃木銀行。それに次いで足利小山信用金庫・栃木信金・鹿沼信金などが追随しています。また、隣接する群馬県を地盤とする群馬銀行も見かけることもあると思います。栃木銀行が足利銀行を追随すべき営業活動を行っていますが、預金量も半分以下と足利銀行一強状態と言えます。
このページでは、上記のような金融事情を持つ栃木県にお住いの方におすすめの住宅ローンを紹介しています。栃木県は「首都圏」に含まれますし、地方と呼ぶのは抵抗がある立地ですが、メガバンクなどの大手銀行はほとんど営業を行っていませんし、金融サービスと言う意味では、足利銀行・栃木銀行に集中している状況です。
最近は地方でもネット銀行の住宅ローンの人気が高まりつつありますし、足利銀行・栃木銀行・地元の信金・ゆうちょ銀行以外にもネット銀行の口座を保有している人もたくさんいらっしゃると思います。このページでは、栃木県にお住まいの方々向けにおすすめの住宅ローンを紹介したいと思います。おそらく住宅ローンのことを考えた場合、店舗をよく見かける足利銀行や栃木銀行が思う浮かぶと思いますが、本当にその銀行の住宅ローンで良いのかしっかりと検討いただければと思います。
栃木県で住宅ローンを探す場合、足利銀行の住宅ローンを無視するわけにはいかないので、足利銀行の住宅ローンの金利を確認しておきたいと思います。足利銀行では「新規借り入れ(マイホーム購入)・借り換えのどちらでも利用できる住宅ローン」である「暮らし上手」に加えて、「借り換え専用&ネット申込専用の住宅ローン」を提供しています。
まず、新規借り入れ&借り換えで利用できる一般的な住宅ローンの変動金利は年 0.625 %~年 0.775 %と一般的な地方銀行の住宅ローンの金利水準と言えます。金利が高いとは言いませんが、それほど低金利とは言いにくい水準の金利です。ただ、借り換え向けに「ネット申込限定」の住宅ローン「めぶきde借り換え」を提供していてその金利は変動金利で年0.575%と地銀としては低めの金利水準となっています。
近年、地方銀行はネット銀行の住宅ローンに利用者を奪われつつあり、いくつかの地方銀行では対抗商品としてネット専用住宅ローンを提供するようになってきています。足利銀行でも「めぶきde借り換え」でネット銀行に対抗しています。
この金利水準は全国の地方銀行の中でも比較的低い水準ですが、残念なのはその利用条件です。
つまり、「給与振込を足利銀行にして、足利銀行のアプリかインターネットバンキングに登録をして、足利銀行でカードローンか、クレジットカードか、電力会社の契約の内を2項目以上する」という条件をすべて満たさないとこの住宅ローンを利用することができないことになっています。
クレジットカードは年会費を支払う必要があるカードで、年会費を無料にするには、「携帯電話か電気料金の支払先に指定するか年間12万円以上利用すること」が条件です。
この条件を全て満たせない場合は通常の「暮らし上手」を利用することになり、適用される金利は大きく跳ね上がります。
これらを踏まえて利銀行の住宅ローンについてカンタンにまとめてみましたので参考としてください。(ここでは借り換え用の金利で比較しています)
変動金利 | 事務手数料・保証料 | 利用条件 | |
足利銀行(めぶきde借り換え) | 年0.575% | 融資額の2.20%(税込)
(保証料は銀行負担) |
給与振込を足利銀行にすること 常陽バンキングアプリの利用 ①クレジットカード(GOODYカード)②カードローン ③めぶき de でんき のうち2つを契約すること 上記の全ての条件を満たすこと |
足利銀行(暮らし上手) | 年 0.625 %~年 0.775 % | 55,000円(税込)
(保証料は自己負担) |
特段なし |
※2024年9月の金利で比較。
足利銀行のめぶきde借り換えは、住宅ローンの金利を下げる代わりに、「給与振込・カードローン・クレジットカード・めぶきdeでんき・アプリ」などを申し込まなければならず、さらにクレジットカードの年会費を無料にするためには携帯電話か電気料金の引き落とし先に指定するか年間12万円以上利用しなければなりません。
まさに「利用者の囲い込み」を狙っている商品設計と言えますので、今後、ずっと足利銀行をメインバンクとして利用し続けると心に決めている人の借り換え先の住宅ローンとしては候補に加えられる住宅ローンと言えそうですが、優遇を受けるための各種条件をクリアできない方にとっては魅力的な住宅ローンとは言い難い商品となっています。
一方で、特に囲い込み条件(利用条件)も無く、金利が低いのはネット銀行で、直近のネット銀行の変動金利は年0.2%台での競争となっています。足利銀行とかかなりの金利差があることとなります。
当然、栃木県においてもネット銀行の住宅ローンは問題なく利用可能であり、ネット銀行の住宅ローンも選択肢に入れるべきです。
ネット銀行は、全国47都道府県すべての人々に平等にサービスを提供していますので地域格差はありません。一方で地方部でネット銀行の利用が進まないのは、「ネット銀行を知らない人が多いこと」と、地域住民の気持ちの問題(よく店舗を見かけるので信頼している)と言われています。
地方銀行の利用を否定するわけではありませんが、今後、経営難が深刻化すると言われ、利用者囲い込みを必死に行っている地方銀行と、効率的な銀行運営体制を武器に低金利の住宅ローンを提供しているネット銀行。どちらの住宅ローンを選んだ方が良ぶべきか、今一度しっかりと比較して欲しいと思います。
なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
auじぶん銀行が住宅ローンを変動金利で利用している人向けに2025年1月から3年間、住宅ローン利息の一部を毎月現金でキャッシュバックするキャンペーンを行っています。キャッシュバック金額は、円普通預金残高の増加額とやその他のお取引状況で算出され、住宅ローン契約者本人の口座に加えて、家族の口座の預金増加額も合算して計算されます。
auじぶん銀行は2024年11月の変動金利を年HPご確認%(全期間引下げプラン)・新規借入れ、10年固定金利:年HPご確認%(当初期間引下げプラン)という魅力的な金利で提供していますが、さらに利息額の一部がキャッシュバックされることになります。このキャンペーンはエントリーが必要なので2024年12月末までに必ずエントリーするようにしましょう。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ただ金利が低いだけでなく、がんに対する診断保障(がん50%保障団信)、精神障がいを除くすべての病気とケガによる就業不能(入院)に備える全疾病保障、精神障がいを除くすべての病気とケガによる入院時に月々の住宅ローン返済が保障される月次返済保障が”無料”でセットされています。
なお、このキャンペーンに参加するには、エントリー期限日(2024年12月31日)終了時点で、auじぶん銀行の住宅ローンを変動金利でご契約中であり、お借入残高が1円以上あることが条件となっています。また、固定金利または保証付金利プランは対象外で、ミックスローンを利用している場合、変動金利タイプの部分のみが対象になります。
適用条件・キャンペーン内容・キャッシュバック期間の詳細はauじぶん銀行の公式サイトをご覧ください。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区の住宅ローンを利用した方が有利なケースが多くあります。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
SBI新生銀行はアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIは独自のつなぎ融資を提供しています。
長期固定型で人気のフラット35はもちろん栃木県でも人気です。フラット35の金利は多くの金融機関で横並びの状態で選ぶポイントは事務手数料です。
栃木県で利用可能なフラット35の金利と事務手数料を比較してみたいと思います。
金融機関 | フラット35金利(2024年9月) | 事務手数料(税込) |
足利銀行 | 1.820% | 1.65%(税込) |
ARUHI |
1.820% |
2.20%(税込) |
ARUHI(ARUHIダイレクト) | 1.820% | 1.10%(税込) |
足利小山信用金庫 | 2.040% | 55,000円(税込) |
群馬銀行 | 1.820% | 2.20%(税込) |
栃木銀行 | 1.820% | 2.20%(税込) |
金利は足利小山信金以外が横並び。事務手数料は1.65%(税込)の足利銀行が頭一つ抜けていて、足利小山信用金庫以外は横並びで事務手数料が2.20%(税込)と横並びになっているのが分かります。
日本全国多くの地銀でフラット35を取り扱いしていますが、事務手数料の割安さを感じるのは足利銀行ぐらいで、栃木県のその他の金融機関ではフラット35の事務手数料が高止まりしている状況です。それだけ、栃木県では競争が発生していないということですが。
こうした中で、注目したいのは栃木県でも利用可能なARUHIです。
ARUHIは11連続でフラット35の取り扱い実績が1位を獲得している最大手の住宅ローン専門の金融機関です。ARUHIの特徴は、全国の店舗で専門のスタッフにじっくりと相談しながら住宅ローンを申し込めることで、対面サービスで契約手続きをサポートしてもらえます。
店舗での申し込み・契約では融資事務手数料が2.20%(税込)必要ですが、ネット完結型のARUHIダイレクトを利用すると1.10%(税込)と半額で済みます。※ARUHIスーパーフラットの新規借り入れを除く
フラット35で3000万円の借入をする場合、足利銀行、栃木銀行などでは66万円(税込)もの事務手数料が必要ですが、ARUHIダイレクトでは半額の33万(税込)で足りることとなります。
今やネットで住宅ローン審査を申し込むのは当たり前になっていますので、ぜひARUHIダイレクトで住宅ローンの申し込みを検討したいものです。
ここで栃木県で利用可能な主な住宅ローンを一覧形式で紹介しておきたいと思います。
最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。
栃木県に本店を置く金融機関で栃木県内で最も住宅ローンを貸し出しているランキング1位は足利銀行なので、今回は足利銀行の住宅ローンを重点的に確認してネット銀行と比較しました。栃木県内においてはまだまだネット銀行の住宅ローンのシェアは決して高くはないのかもしれませんが、東京都でも栃木県でもネット銀行の住宅ローンは全く同じように利用できますので、少なくても低金利のネット銀行は必ず選択肢にいれて欲しいと思います。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 |
保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(フラット35) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(金利選択型) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
足利銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
栃木銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
足利小山信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
栃木信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
鹿沼信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク栃木 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
中央ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 無料 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
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