(2019年10月更新)
奈良県は多くの歴史的遺産を有する場所で多くの観光客が訪れています。全国で8番目に狭い都道府県面積ですが人口は30位となっています。
奈良県では唯一、南都銀行が地銀として存在しており、それ以外では奈良信用金庫、大和信用金庫、奈良中央信用金庫が営業しているだけで地域金融機関は極めて少ない状況です。メガバンクはそれぞれ数十店舗ずつ展開しており、メガバンクを活用している方もいらっしゃるかと思いますが、それでも南都銀行と比較すると店舗数は1/5~1/6の水準ですので、南都銀行の口座をお持ちの方が大半な状況だと思います。
金融機関名 | 預金残高 | 貸出残高 | 店舗数 |
南都銀行 | 4兆8,269億円 | 3兆3,408億円 | 138 |
奈良信用金庫 | 3,467億円 | 2,015億円 | 15 |
大和信用金庫 | 6,056億円 | 2,830億円 | 20 |
奈良中央信用金庫 | 4,766億円 | 1,699億円 | 15 |
奈良県では地銀が南都銀行、1行しか存在せず、奈良県下で信用金庫で最大の規模を有する、大和信用金庫の8倍の預金量を有しており、南都銀行が圧倒的なシェアを有しています。都市銀行も多くの支店を奈良県に有していますが、最大規模のりそな銀行が30店舗、その他メガバンクが20店舗前後の店舗を展開しています。これらと比較しても南都銀行の150店舗というのは圧倒的な規模と言ってよいでしょう。
そもそも地域金融機関が少ない奈良県では金融機関同士の競争が進んでいません。一方、ネット銀行ではATM手数料、振り込み手数料などはもちろん、住宅ローン金利や付帯サービスなどで激しい競争を繰り広げられています。メガバンクも店舗のリストラを進めていて、これまでような体制は期待できないでしょう。みずほ銀行はすでに一部地方から住宅ローンサービスから撤退し、メガバンク衰退の象徴的な動向となっています。
がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる”がん50%保障”に加えて、精神障害を除く全ての病気や怪我を保障する“全疾病保障”も無料でセットされるauじぶん銀行の住宅ローン。
金利が低いだけでなく、充実した無料の疾病保障サービスの魅力は他の住宅ローンとの競争から頭1つ抜け出しているとも言える状況で、申し込み先候補に加えておきたい住宅ローンです。今後、他のネット銀行が今後どのようにauじぶん銀行に対抗してくるかにも注目です。
低金利政策、人口減少で地銀の収益は大きく傾いており、地銀同士の合併によるコスト削減はもちろん、各種手数料の値上げで収益を補おうとする流れは続き、サービス改悪の流れは止まらないでしょう。
地銀各行もネットバンキング機能を強化していますが、全国をターゲットしているネット銀行にサービスレベルに到達するのは難しい状況が今後決定的になって来るでしょう。
住宅ローンは数千万円という大きな金額を数十年にわたり返済をしていくため、住宅ローン選びで失敗すると総返済額で数百万円の違いが出てくるものですので、低金利で人気を集めているネット銀行の住宅ローンもしっかり比較検討先に入れておきたいですね。本ページでは奈良県で営業している地域金融機関はもちろん、ネット銀行の住宅ローンについても紹介してきます。
なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
住宅ローン金利の低下もあり、旧来にもまして人気と なっているのが公的な側面を持つ住宅ローン『フラット35』です。
つなぎ融資に対応している金融機関も多く、注文住宅でマイホームを建てるときに利用するケースが特に多い住宅ローンです。
フラット35では省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性などの技術条件をクリアすると一定期間0.25%の金利優遇が受けられるフラット35S以外に子育て支援型・地域活性化型という金利優遇を行っています。(フラット35Sとの併用も可能なので、併用時は最大年0.5%の金利割引が適用されます)
子育て支援型 | 子育て支援型とは、子育てを行っている世帯がフラット35を利用するときに当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 「子供の年齢」や「親との同居」などの条件は、都道府県・市区町村などの自治体によって異なります。そもそも「子育て支援型」が利用できない自治体もありますので、利用可否と合わせて利用条件も確認しておくようにしましょう。 |
地域活性型 | 地域活性化型とは、地域活性化に積極的な自治体にUIJターンなどの条件を満たした場合に当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 ※UIJターンは、大都市圏の居住者が地方に移住することのまとめて表している名前です。Uターンは出身地に戻ること、Iターンは出身地以外の地方へ移住すること、Jターンは出身地の近くの地方都市に移住することをいいます。 子育て支援型と同様に利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
2019年9月時点で当サイトが調査した奈良県で「子育て支援型」「地域活性型」の制度が利用できる自治体をまとめましたので参考にしてください。都道府県によっては都道府県単位で「子育て支援型」「地域活性型」に対応している地方公共団体もありますが、奈良県では県として対応していません。奈良県で「子育て支援型」「地域活性型」に対応しているのは4つの市区町村でかなり少ない状況です。
御杖村 | 明日香村 | 黒滝村 |
上北山村 |
金融機関名 | フラット35の金利(2019年10月適用金利) | 事務手数料 |
楽天銀行 | 1.110% | 1.100% |
ARUHI(アルヒ) | 1.110% | 2.20%(ARUHIダイレクトを使った借り換えのみ1.100%) |
南都銀行 | 1.360% | 1.836% |
奈良中央信用金庫 | 1.360% | 55,000円 |
2019年10月現在、奈良県でフラット35を取り扱う主な金融機関は上記のようになっています。奈良信用金庫、大和信用金庫ではフラット35の取り扱いが確認できませんでした。取り扱いをしている南都銀行と奈良中央信用金庫では金利がかなり高いのが分かりますね。
なお、楽天銀行では「子育て支援型」「地域活性型」の取り扱いがありませんので、「子育て支援型」「地域活性型」を利用したいという方はARUHIへの申し込みが欠かせません。
「子育て支援型」「地域活性型」を利用しない場合には楽天銀行は外せない選択肢となるでしょう。
次に奈良県の主な地域金融機関と奈良県でも利用可能なネット銀行の住宅ローン金利を比較してみたいと思います。
変動金利はもちろんですが、10年固定で奈良県の地域金融機関の割高さが際立っているのが分かりますね。
金融機関 | 変動金利 | 10年固定金利 |
南都銀行 | 年0.775% | 年0.900% |
奈良信用金庫 | 年0.975% | 年1.300% |
大和信用金庫 | 年0.775% | 年1.400% |
奈良中央信用金庫 | 年0.975% | 年1.380% |
ジャパンネット銀行 | 年0.415% | 年0.580% |
新生銀行 | 年0.450% | 年0.800% |
楽天銀行(金利選択型) | 年0.527% | 年0.938% |
前項でも触れましたが、南都銀行はもちろん、奈良県を地盤とする地域金融機関とネット銀行の住宅ローンで金利の差が大きくなっています。総返済額でどの程度の違いがあるのか、南都銀行とネット銀行の変動金利を借りた際の総返済額の違いを確認してみましょう。
南都銀行 | ジャパンネット銀行 | ソニー銀行 | |
金利 | 年0.775% | 年0.415% | 年0.457%(変動セレクト)※1 |
月々の返済額 | 81,576円 | 76,753円 | 77,3060円 |
総返済額 | 34,284,405 | 32,248,275円 | 32,481,900円 |
※1 新規借り入れ時、自己資金10%以上の場合
南都銀行とは総返済額で200万円以上の差が出ることが分かります。注意点として、上記のシミュレーションは南都銀行の住宅ローン審査で最もよい評価となり最も引く金利が提示された場合のものですので、審査結果によっては、南都銀行とジャパンネット銀行、ソニー銀行と200万円より大きな総返済額の違いが出る可能性もあります。
また、auじぶん銀行にはがんと診断されるだけで住宅ローンの半分が免除になる「がん50%保障」と精神疾患以外の病気や怪我を保障する「全疾病保障」が無料で付帯しています。
それでは奈良県で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介したいと思います。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。奈良県は地方金融機関が少ない状況ですので、よりより住宅ローンを組めるようにネット銀行は必ず選択肢にはいれておくようにしましょう。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ジャパンネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(金利選択型) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(フラット35) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
南都銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
奈良信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
大和信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
奈良中央信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAならけん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
近畿ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
上記の各社のホームページで金利を確認するとわかりますが、ネット銀行の住宅ローンの方が金利が低いのはもちろん、保証料も不要です。さらに、ネット銀行の住宅ローンの多くにはがんや病気に備えられる疾病保障が無料でついて現時点では南都銀行・各信金の提供する住宅ローンよりもネット銀行の住宅ローンの方が魅力的と言わざるを得ない状況です。
地方に住んでいる人は地元重視の気持ちが強く、地銀との取引を続ける傾向があります。その気持ちを否定するわけではありませんが、住宅ローンは長い期間に利用し続ける金融商品でちょっとした金利差が生活に大きなインパクトを与えます(数十万円・数百万円単位で簡単に変わってきます)。少しでもお得な住宅ローンを選ぶように心がけることをおすすめします。
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