(2023年4月更新)
奈良県は、日本最古の都である奈良市を中心に、古代の文化遺産が残る地域です。 奈良公園には、世界遺産の東大寺や興福寺、さらに、国宝である唐招提寺や春日大社など、多くの歴史的な建造物があります。実は、全国で8番目に狭い都道府県面積だったり、人口も30位と知名度と比較すると人口が少なく面積も狭い印象です。
奈良県には南都銀行が地銀として営業していて、それ他に奈良信用金庫、大和信用金庫、奈良中央信用金庫が営業しているだけで地域金融機関が少ない地域です。
メガバンクも多少店舗を展開して営業しているので、メガバンクをメインバンクとして活用している人もいるかもしれませんが、南都銀行と比較すると店舗数は1/5~1/6の水準なので、南都銀行をメインバンクにしている人が大半だと思います。
金融機関名 | 預金残高 | 貸出残高 | 店舗数 |
南都銀行 | 5兆4,526億円 | 3兆8,081億円 | 136 |
奈良信用金庫 | 3,659億円 | 2,108億円 | 15 |
大和信用金庫 | 6,701億円 | 3,587億円 | 20 |
奈良中央信用金庫 | 5,352億円 | 2,068億円 | 15 |
このように、奈良県では地銀が南都銀行、1行しかないので預金残高も南都銀行が圧倒的です。
信用金庫、大和信用金庫の8倍の預金残高があり、約150店舗も展開している南都銀行が圧倒しています。
がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる”がん50%保障”に加えて、精神障害を除く全ての病気や怪我を保障する“全疾病保障”も無料でセットされるauじぶん銀行の住宅ローン。
auじぶん銀行の住宅ローンは、今月も金利が低いだけでなく、充実した無料の疾病保障サービスが付帯することで他の住宅ローンとの競争から頭1つ抜け出していると状況です。もちろん、初めて住宅ローンを利用する人に申し込み先候補に加えておきたい住宅ローンですし、借り換えを検討中の人にもおすすめです。また、今後、他のネット銀行がどのようにauじぶん銀行に対抗してくるかにも注目です。
近年、低金利政策や人口減少で地銀の収益は大きく傾いており、地銀同士の合併によるコスト削減はもちろん、各種手数料の値上げで収益を補おうとする流れが続いています。今後もサービス改悪の流れは止まらないでしょう。
また、地銀各行もネットバンキング機能を強化していますが、全国をターゲットしているネット銀行のサービスレベルに到達するのは難しい状況が今後決定的になって来るでしょう。
一般的に、苦しい経営環境からネット銀行に比べて高い金利を提示せざるを得ない地銀よりも、低コスト経営で金利を低く抑えることができるネット銀行の住宅ローンを利用するほうがお得になるケースがほとんどです。
住宅ローンは数千万円という大きな金額を数十年にわたり返済をしていくため、住宅ローン選びで失敗すると総返済額で数百万円の違いが出てくるものですので、低金利で人気を集めているネット銀行の住宅ローンもしっかり比較検討先に入れておきたいですね。本ページでは奈良県で営業している地域金融機関はもちろん、同時に検討をすすめたいネット銀行の住宅ローンについても紹介してきます。
なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
住宅ローン金利の低下もあり、旧来にもまして人気と なっているのが公的な側面を持つ住宅ローン『フラット35』です。
つなぎ融資に対応している金融機関も多く、注文住宅でマイホームを建てるときに利用するケースが特に多い住宅ローンです。
フラット35では省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性などの技術条件をクリアすると一定期間0.25%の金利優遇が受けられるフラット35S以外に地域連携型という金利優遇を行っています。(フラット35Sとの併用も可能なので、併用時は最大年0.5%の金利割引が適用されます)
地域連携型 |
地域連携型とは、子育て世帯や地方移住者等に対する積極的な取組を行う地方公共団体と住宅金融支援機構が連携し、住宅取得に対する地方公共団体による補助金交付などの財政的支援とあわせて、フラット35の当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
2023年4月時点で当サイトが調査した奈良県で「地域連携型」の制度が利用できる自治体をまとめましたので参考にしてください。都道府県によっては都道府県単位で「地域連携型」に対応している地方公共団体もありますが、奈良県では県としても地域連携型に対応していますので、奈良県内で住宅の新築や増改築を検討されている方は一度奈良県に確認することをおすすめします。奈良県で「地域連携型」に対応している市区町村は5つのみでかなり少ない状況です。
奈良県 | 明日香村 | 黒滝村 |
上北山村 | 橿原市 | 御杖村 |
金融機関名 | フラット35の金利(2023年4月適用金利) | 事務手数料 |
楽天銀行 | 1.900% | 1.100% |
ARUHI(アルヒ) | 1.900% | 2.20%(ARUHIダイレクトを使った場合1.100%) |
南都銀行 | 2.120% | 1.836% |
奈良中央信用金庫 | 1.980% | 55,000円 |
2023年4月現在、奈良県でフラット35を取り扱う主な金融機関は上記のようになっています。奈良信用金庫、大和信用金庫ではフラット35の取り扱いが確認できませんでした。取り扱いをしている南都銀行と奈良中央信用金庫では事務手数料と金利がかなり高いのが分かりますね。奈良県内でフラット35を検討されている方は全国展開している楽天銀行とARUHIも併せて検討されると良いでしょう。
次に奈良県の主な地域金融機関と奈良県でも利用可能なネット銀行の住宅ローン金利を比較してみたいと思います。
変動金利はもちろんですが、10年固定でも奈良県の地域金融機関の割高さが際立っているのが分かりますね。
金融機関 | 変動金利 | 10年固定金利 |
南都銀行 | 年0.475% |
年1.350% |
奈良信用金庫 | 年0.975% | 年1.750% |
大和信用金庫 | 年0.775% | 年1.850% |
奈良中央信用金庫 | 年0.775% | 年1.750% |
前項でも触れましたが、南都銀行はもちろん、奈良県を地盤とする地域金融機関とネット銀行の住宅ローンで金利の差が大きくなっています。仮に3000万円を35年間銀行で借り入れし、金利がかわらなかった場合の総返済額でどの程度の違いがあるのか、南都銀行とネット銀行の変動金利を借りた際の総返済額の違いを確認してみましょう。
南都銀行 | ソニー銀行 | |
金利 | 年0.475% | 年0.397%(変動セレクト)※1 |
月々の返済額 | 77,544円 | 77,3060円 |
総返済額 | 32,568,532円 | 32,147,375円 |
※1 新規借り入れ時、自己資金10%以上の場合
南都銀行も変動金利は低めに設定されているとはいえ、総返済額で40万円以上の差が出ることが分かります(事務手数料含めるとさらに大きな差が発生します)。注意点として、上記のシミュレーションは南都銀行の住宅ローン審査で最もよい評価となり最も引く金利が提示された場合のものですので、審査結果によっては、南都銀行とソニー銀行と200万円より大きな総返済額の違いが出る可能性もあります。
また、auじぶん銀行にはがんと診断されるだけで住宅ローンの半分が免除になる「がん50%保障」と精神疾患以外の病気や怪我を保障する「全疾病保障」が無料で付帯しています。
それでは奈良県で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介したいと思います。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。奈良県は地方金融機関が少ない状況ですので、よりより住宅ローンを組めるようにネット銀行は必ず選択肢にはいれておくようにしましょう。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 |
保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
南都銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
奈良信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
大和信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
奈良中央信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAならけん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
近畿ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
上記の各社のホームページで金利を確認するとわかりますが、ネット銀行の住宅ローンの方が金利が低いのはもちろん、保証料も不要です。さらに、ネット銀行の住宅ローンの多くにはがんや病気に備えられる疾病保障が無料でついて現時点では南都銀行・各信金の提供する住宅ローンよりもネット銀行の住宅ローンの方が魅力的と言わざるを得ない状況です。
地方に住んでいる人は地元重視の気持ちが強く、地銀との取引を続ける傾向があります。その気持ちを否定するわけではありませんが、住宅ローンは長い期間に利用し続ける金融商品でちょっとした金利差が生活に大きなインパクトを与えます(数十万円・数百万円単位で簡単に変わってきます)。少しでもお得な住宅ローンを選ぶように心がけることをおすすめします。
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