公開日: 2026年9月27日 更新日: 2026年11月6日

auじぶん銀行と楽天銀行の住宅ローンは、どちらも満50歳以下ならがん50%保障付きの団信を金利上乗せなしで付けられますが、向いている家庭ははっきり分かれます。2026年9月時点で変動金利が低いのはauじぶん銀行で、年収200万円以上から申し込め、持病があってもワイド団信という選択肢があります。
一方の楽天銀行は、事務手数料が借入額にかかわらず330,000円(税込)の定額で、連帯債務・夫婦連生団信・つなぎローンに対応しているのが強みです。
「金利の低さを取るか、手数料と借り方の柔軟さを取るか」は、借入額や共働きかどうか、注文住宅でつなぎ融資が要るかによって答えが変わります。以下では、家計と家族の暮らしを守る目線で、両行の違いを項目ごとに比べていきます。
auじぶん銀行は、大手通信会社と都市銀行が共同出資して設立したネット銀行で、現在はKDDIグループの銀行として運営されています。スマートフォンやパソコンで口座開設から各種預金、振込み、電子マネーのチャージまで行えます。
住宅ローンは新規借入れ・借り換えのどちらにも対応しており、変動金利の低さと、上乗せなしで付けられる団信の手厚さが特徴です。借入期間は最長50年まで選べます(35年を超える場合は金利に年0.1%の上乗せ)。
楽天銀行は、楽天グループの金融の中核を担うネット銀行です。楽天市場や楽天カードなど楽天のサービスを日常的に使っている家庭にとっては、ポイント連携や使い勝手の良さが魅力です。預金口座数は2026年3月に1,800万口座を突破しており、ネット銀行の中でも規模の大きい銀行です。
住宅ローン(金利選択型)の変動金利は、現在はネット銀行の中で特に低い部類とはいえません。そのかわり、事務手数料が定額で、借入額が大きくなるほど諸費用の負担が相対的に軽くなるという特徴があります。楽天経済圏との相性がよい家庭では依然として候補になりますが、金利・団信・諸費用まで含めた総額で比べることが大切です。
楽天銀行は2023年11月7日の2023年4~9月期(上期)の決算発表において、「金利が上がれば、住宅ローン関連の貸し倒れが増える可能性が高い。もともと、中所得・高所得の顧客に絞って住宅ローンを提供していたが、今後はターゲットとする所得層をもう一段上げる」「(楽天銀行の住宅ローン残高が2023年3月末から9月末にかけて46億円も減っているのは、住宅ローンの貸し出しを)金利が上がったとしても確実に返済できる顧客に絞った結果、住宅ローンの実行件数が減った」と社長が説明しています。
実際に2023年2月以降断続的に主力であり人気の金利タイプである変動金利タイプを引き上げており、楽天銀行は住宅ローンの審査を厳しくして住宅ローンの貸出を絞りつつ、利益率を保つために貸し出し金利も引き上げていく方針であることがわかります。楽天銀行の住宅ローンは、もともと「審査の結果で提示する金利が大きく変わる商品性」としているため、審査が厳しくなると提示される金利が高くなる可能性があります。
このような戦略が続いている場合、私たち住宅ローンの利用者としては、auじぶん銀行・SBI新生銀行・ドコモSMTBネット銀行・PayPay銀行など、住宅ローン利用者の獲得に積極的で低い金利を提示してくれている銀行の住宅ローンに申し込んだ方が良いでしょう。
がん50%保障団信が無料という点はよく似ている2行ですが、事務手数料、団信の選択肢、夫婦での借り方、年収基準、つなぎ融資の有無など、総合的に見ると異なる点が数多くあります。以下は代表的な違いをまとめた比較表です(2026年9月時点・各行公式サイトの商品説明にて確認)。
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項目 |
auじぶん銀行 |
楽天銀行(金利選択型) |
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事務手数料 |
借入金額×2.20%(税込) |
一律330,000円(税込) ※ペアローンは2本合計495,000円(税込) |
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融資金額 |
500万円以上2億円以下 |
500万円以上3億円以内(ペアローンは2本合計3億円以内) |
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借入期間 |
最長50年(35年超は金利+年0.1%) |
最長35年 ※最長50年の住宅ローンは別商品 |
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50歳以下の団信 |
<健康な方> がん50%保障団信 がん100%保障団信 がん100%保障団信プレミアム 一般団信 <病歴・持病がある方> ワイド団信 |
<健康な方> 50%保障がん団信(全疾病特約付) 100%保障がん団信(全疾病特約付) ※特約なしの団信もあり
<病歴・持病がある方> ワイド団信なし |
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51歳以上の団信 |
<健康な方> 一般団信
<病歴・持病がある方> ワイド団信 |
<健康な方> 全疾病特約付団信 ※特約なしの団信もあり
<病歴・持病がある方> ワイド団信なし |
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ペアローン |
あり(ペアローン連生団信あり) |
あり(ペアローン連生団信は金利+年0.2%) |
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連帯債務 |
なし(収入合算は合算者が連帯保証人) |
あり(夫婦連生団信は金利+年0.2%) |
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年収基準 |
前年度年収200万円以上 |
前年年収400万円以上(連帯債務は合算、ペアローンは各自400万円以上) |
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つなぎ融資 |
なし(提携先のつなぎ融資を紹介) |
あり(つなぎローン) |
何を重視するかで、どちらの銀行が合うかは変わってきます。ここからは1つずつ見ていきましょう。
auじぶん銀行の事務手数料は借入金額×2.20%(税込)の定率型、楽天銀行は借入額にかかわらず330,000円(税込)の定額型です。計算すると、借入額がちょうど1,500万円のときに両行の事務手数料が同じ額になり、それより多く借りるほど楽天銀行の手数料が相対的に安くなります。
| 借入額 | auじぶん銀行(2.20%) | 楽天銀行(定額) |
|---|---|---|
| 3,000万円 | 660,000円 | 330,000円 |
| 4,000万円 | 880,000円 | 330,000円 |
| 5,000万円 | 1,100,000円 | 330,000円 |
※いずれも税込。楽天銀行のペアローンは2本合計495,000円(税込)です。
ただし、手数料だけで判断するのは早計です。たとえば金利差が年0.3%あると仮定すると、4,000万円の借入れでは返済初年度だけで利息の差がおよそ12万円前後になり、数年で手数料の差を上回ることがあります。「借入時にかかるお金」と「毎年かかる利息」を合わせた総額で比べるのが、家計を守る比べ方です。なお楽天銀行は、楽天銀行以外の口座を返済口座にすると金利に年0.3%が上乗せされる点にも注意しましょう。
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auじぶん銀行 |
楽天銀行 |
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〜50歳以下の団信 |
<健康な方> がん50%→金利上乗せなし がん100%→金利+年0.05% がん100%プレミアム→金利+年0.15% 一般団信→金利上乗せなし ※がん団信は全疾病の長期入院保障あり <病歴・持病がある方> ワイド団信→金利+年0.3% |
<健康な方> がん50%→金利上乗せなし がん100%→金利+年0.2% 夫婦連生団信・ペアローン連生団信→金利+年0.2% ※がん団信は全疾病特約(就業不能保障)付き
<病歴・持病がある方> ワイド団信なし |
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51歳以上の団信 |
<健康な方> 一般団信→金利上乗せなし
<病歴・持病がある方> ワイド団信→金利+年0.3% |
<健康な方> 全疾病特約付団信→金利上乗せなし
<病歴・持病がある方> ワイド団信なし |
※がん保障付きの団信は、両行とも借入時(融資実行時)に満50歳以下の方が対象です。
auじぶん銀行と楽天銀行の「がん団信」はよく似ています。50歳以下の方であれば、がん50%保障団信が金利上乗せなしで付けられます。そのうえで、がん100%保障へのグレードアップに必要な上乗せ金利は、auじぶん銀行が年0.05%、楽天銀行が年0.2%と差があります。お子さんがいるご家庭にとって、万一のときに住まいが残る安心は金利差以上の価値を持つこともあります。
病気やけがで働けなくなったときの保障の考え方は、両行で異なります。auじぶん銀行のがん団信は「入院」が基準で、入院が連続31日になると月々の返済分が保障され、その後さらに150日入院が続く(合計180日以上)と住宅ローン残高が保障されます。
楽天銀行の全疾病特約は「就業不能」が基準です。毎月27日時点で所定の就業不能状態が15日を超えて続いていれば、その月の返済額相当が保障され、就業不能状態が1年を超えて続くと住宅ローン残高が全額弁済されます。
この点は一長一短あります。保険金の対象になる状況の幅広さでは楽天銀行に分があります。auじぶん銀行は入院が条件のため自宅療養は対象外ですが、楽天銀行は所定の就業不能状態であれば入院していなくても保障されるからです。
一方で、残高が完済されるまでの期間ではauじぶん銀行に分があります。auじぶん銀行は入院180日以上で条件を満たせますが、楽天銀行は就業不能状態が1年を超えないと残高が0円にならないためです。
auじぶん銀行にあって楽天銀行にないのが、がん100%保障団信プレミアムです。がんと診断されたら残高が0円になるのに加え、所定の急性心筋梗塞・脳卒中・肝疾患・腎疾患も100%保障の対象になり、給付金も充実しています。
なお、楽天銀行には団信とは別に失業保障・入院保障の特約も用意されていますが、付帯サービスは見直されることがあるため、特約の取扱い・特約料は申込時に確認しておきましょう。
共働きのご夫婦には、夫婦2人分の保障を付けられる団信も気になるところです。楽天銀行は連帯債務向けの「夫婦連生団信」とペアローン向けの「ペアローン連生団信」があり、どちらも上乗せ金利は年0.2%です。auじぶん銀行も2025年1月から「ペアローン連生団信」を取り扱っており、2人が同じプランを選ぶ必要があります(上乗せ金利は選ぶプランによって異なり、ワイド団信は対象外)。
ところで、がんの病歴がある方や持病がある方は、がん特約付きの団信に加入できない可能性があります。高血圧症・糖尿病・肝機能障害などを抱えている方は、一般団信にも加入できないことがあります。
この点、auじぶん銀行のワイド団信(金利+年0.3%)なら、一般団信に加入できなかった方でも加入できる可能性があります。楽天銀行にはワイド団信の取扱いがないため、健康状態に不安がある方はauじぶん銀行を選択肢の一つとして覚えておきましょう。
auじぶん銀行も楽天銀行も、がん団信に入れるのは借入時に50歳までです。auじぶん銀行の場合、51歳以上は一般団信とワイド団信しか選択肢がありません。全疾病の入院保障はがん団信とセットになっているため、51歳以上は付帯できないことになります。
楽天銀行の場合は、51歳以上でも全疾病特約付団信に上乗せ金利なしで加入できます。がん団信のうち「就業不能時の保障」の部分が付いた団信です。
ただし、楽天銀行にはワイド団信がないため、健康状態の問題で一般の団信に入れないことがある50代以上の方の住宅ローン探しでは、ワイド団信に対応するauじぶん銀行が役立つ場面もあります。
共働き世帯が増え、夫婦で力を合わせて住宅ローンを返済するケースが増えています。夫婦で借りる方法には「ペアローン」と「連帯債務」があり、どちらも2人で返済する点は同じですが、団信や手続きの注意点が異なります。
auじぶん銀行はペアローンに対応していますが、連帯債務の取扱いはありません(収入合算は合算者が連帯保証人となる形)。楽天銀行はペアローンと連帯債務の両方に対応しています(楽天銀行のペアローンは融資金額が2本合わせて3億円以内・事務手数料は2本合計495,000円〔税込〕)。
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auじぶん銀行 |
楽天銀行 |
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ペアローン |
あり(ペアローン連生団信あり) |
あり(ペアローン連生団信は金利+年0.2%) |
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連帯債務 |
なし |
あり(夫婦連生団信は金利+年0.2%) |
夫婦それぞれが住宅ローンを組み、お互いに連帯保証人となる「ペアローン」は、共働き世帯に広く利用されている借入方法です。夫婦それぞれが別々に住宅ローン契約を結ぶため、双方が団体信用生命保険(団信)に加入します。
そのため、どちらか一方に万が一のことがあった場合、その人のローン残高は団信で完済されますが、もう一方のローン残高はそのまま残る点には注意が必要です。残された家族の返済負担が心配な場合は、夫婦双方の残高が保障される「ペアローン連生団信」を選ぶ方法があり、いまはauじぶん銀行・楽天銀行のどちらでも選べます。
また、ペアローンでは夫婦それぞれが住宅ローン控除(住宅借入金等特別控除)を利用できます。年末時点の各自のローン残高に応じて控除が適用されるため、共働きでしっかり所得がある家庭では節税効果も期待できます。
夫婦の一方が主債務者、もう一方が連帯債務者となって住宅ローンを借りる「連帯債務型」は、収入合算によって借入可能額を増やせる方法です。楽天銀行の場合、年収基準(400万円以上)も夫婦の合算で判定されます。
連帯債務者は連帯保証人とは異なり、主債務者と同等の返済義務を最初から負います。単独名義では希望額に届かないケースでも、夫婦の合算収入をもとに審査を受けられ、主債務者・連帯債務者の両方が住宅ローン控除をそれぞれ適用できる点もメリットです(控除の対象は各自の持分に応じた借入額)。
一方で、連帯債務型は団信の対象が主債務者のみとなるケースが多い点に注意が必要です。楽天銀行では夫婦双方に保障を付けられる「夫婦連生団信」(金利+年0.2%)を選べるため、夫婦どちらに万が一があっても住宅ローンが完済される仕組みにできます。保障と金利のバランスを考えながら、ライフプランに合った借り方を選びましょう。
共働きで2人ともある程度の収入を得ている場合、ペアローンや連帯債務を利用することで住宅ローン控除の恩恵は大きくなります。控除の対象になる借入額には上限(借入限度額)があり、夫婦それぞれに上限が適用されるためです。
たとえば2026年に長期優良住宅(認定住宅)を新築して6,000万円を借りるケースでは、1人で借りた場合の控除対象は子育て世帯・若者夫婦世帯でも5,000万円が上限です。夫婦で3,000万円ずつのペアローンにすれば、2人とも上限の範囲内に収まり、借入額の全額を控除の対象にできます。
もっとも、夫婦のどちらかが控除を受けきれるだけの所得税・住民税を納めていない場合は、納税額が多い方が中心となって借りる方が有利なこともあります。育休・時短勤務など、今後数年の働き方も踏まえて考えるのがおすすめです。
住宅ローン控除は、令和8年度税制改正で適用期限が5年延長され、2026年1月から2030年12月までに入居した場合が対象になりました。控除率は年末の借入残高の0.7%で、新築住宅の控除期間は原則13年です。あわせて、省エネ性能の高い中古住宅(既存住宅)の借入限度額が引き上げられ、控除期間も13年に拡充されています。
2024年1月以降に建築確認を受けた新築住宅は、省エネ基準に適合していないと住宅ローン控除を受けられないので注意が必要です。
【新築・買取再販住宅の借入限度額(2026〜2030年入居)】
| 住宅の性能 | 一般の世帯 | 子育て世帯・若者夫婦世帯 |
|---|---|---|
| 認定住宅(長期優良住宅・低炭素住宅) | 4,500万円 | 5,000万円 |
| ZEH水準省エネ住宅 | 3,500万円 | 4,500万円 |
| 省エネ基準適合住宅 | 2,000万円 | 3,000万円 |
控除期間:13年間。子育て世帯・若者夫婦世帯とは、19歳未満の扶養親族がいる方、または本人か配偶者が40歳未満の夫婦を指します。
中古住宅(既存住宅)の場合、長期優良住宅・低炭素住宅・ZEH水準省エネ住宅なら借入限度額は3,500万円(子育て世帯・若者夫婦世帯は4,500万円)・控除期間13年です。それ以外の中古住宅は区分ごとに限度額・控除期間が異なるため、国土交通省の案内で確認しましょう。
(出典)国土交通省「住宅ローン減税」/国土交通省「住宅税制」
なお、住宅ローン控除の控除額がその年の所得税額を超えた場合は、住民税からも控除できます。その際の上限は以下のとおりです。
(計算式)
所得税の課税総所得金額等×5% (上限97,500円)
(参考)
大田区 住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)について
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/zeikin/kazei/jutaku4.html
auじぶん銀行は前年度の年収200万円以上、楽天銀行は前年の年収400万円以上(連帯債務は申込人と連帯債務者の合算、ペアローンは各自400万円以上)を申込みの条件としています。子育てや介護で一時的に世帯収入が変動しやすいご家庭にとって、申込みの入口が広いかどうかは意外と重要なポイントです。
パートや時短勤務の配偶者の収入も合わせて借りたい場合、楽天銀行では連帯債務にすれば夫婦の合算で400万円以上を満たせば申込みができます。一方、ペアローンにするなら2人とも400万円以上が必要なので、配偶者の年収が400万円に届かない家庭では、auじぶん銀行のほうが選択肢が広がりやすいでしょう。
融資金額の上限は、auじぶん銀行が500万円以上2億円以下、楽天銀行(金利選択型)が500万円以上3億円以内です。どちらも一般的なマイホームの価格帯なら十分な上限で、高額物件にも対応できます。
ただ、上限まで借りられることと、無理なく返せることは別の話です。教育費がかさむ時期や、定年後の返済まで見通して、借入額は「借りられる額」ではなく「返せる額」から決めることをおすすめします。
各金融機関が住宅ローンと同様に力を入れているのが、NISA口座などの証券口座です。
楽天銀行には楽天証券が同じグループの証券会社として存在します。一方、かつてauじぶん銀行と同じau経済圏にあったauカブコム証券は、2025年1月末に三菱UFJ銀行の100%子会社となり、2025年2月1日に「三菱UFJ eスマート証券」へ商号変更しました。auじぶん銀行のグループ証券サービスの位置づけは変わっているため、連携サービスを重視する方は最新の提携状況を確認しましょう。
同じグループ(または提携関係)の銀行と証券会社をセットで利用すると、自動入金サービスが使えるほか、預金金利やポイントの優遇が受けられる場合があります。住宅ローンを選んだあとは、証券会社の利用で得られる特典も取りこぼさないようにチェックしましょう。
家を購入したら、家計管理はこれまで以上に大切になります。住宅ローンの返済は毎月確実にやってくるからです。教育費や習い事の費用と住宅ローンの返済が重なる時期こそ、収支の見える化が家計を守ります。
auグループには、au PAYアプリの「お金の管理」があります。auじぶん銀行以外の金融機関の口座やクレジットカードを登録することで、収支と資産をスマホで一元管理できる家計簿アプリ的なサービスです。
楽天銀行には、口座を持っている人が無料で使える資産管理サービス「マネーサポート」があります。こちらも楽天銀行以外の金融機関の口座や証券口座、ポイントなどを登録すれば、資産や収支の推移をまとめて確認できます。
こうしたツールを活用すれば、「残高不足で引き落としができなかった」という事態を防げるだけでなく、「余裕資金が普通預金に置きっぱなしになっている」といった機会損失にも気づきやすくなります。
注文住宅を建てるときに多くの方が利用するのが「つなぎ融資」です。
注文住宅の場合、住宅ローンの借入れは建物の完成後になるのが一般的ですが、土地の代金や着工金・中間金は建物が建つ前に必要になります。つなぎ融資は、こうした住宅ローン実行前に必要な資金を融資するローンです。
楽天銀行はつなぎローンを扱っています(土地取得資金・着工金・中間金の最大3回まで分割融資が可能)。つなぎローンの融資事務手数料は、住宅ローンの事務手数料とは別に、初回融資時に110,000円(税込)かかります。
auじぶん銀行には自社のつなぎ融資はありませんが、提携先(東光商事など)のつなぎ融資を紹介しており、つなぎ融資の金額を住宅ローンの借入金額に含めて申し込めます。つなぎ融資は住宅ローンの借入金で返済するため、手数料や金利の総額で比べるのが基本です。自社で完結できる点は楽天銀行の強みですが、つなぎ融資の有無だけで住宅ローンを決める必要はありません。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金を用意しなければならないのはもちろん、建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)をマイホームが完成する前に支払う必要があります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方が有利です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを紹介しておきます。
SBI新生銀行はグループ会社のアプラスと連携してつなぎ融資を利用できますし、SBIアルヒでは独自のつなぎ融資を提供しています。
SBI新生銀行の住宅ローンは、銀行代理業者のSBIマネープラザの店舗やオンラインでも相談・申し込みができます。SBIマネープラザではドコモSMTBネット銀行の住宅ローンも取り扱っているので、2行を比べながら専門スタッフに相談できます。
A. 変動金利の低さ、年収200万円からの申込み、持病がある場合のワイド団信を重視するならauじぶん銀行、借入額が大きく定額の事務手数料を生かしたい、連帯債務や夫婦連生団信、つなぎローンを使いたいなら楽天銀行が候補です。手数料と利息を合わせた総額で比べましょう。
A. 商品説明書では雇用形態の限定は示されておらず、条件は前年の年収400万円以上です。パート収入の配偶者と連帯債務で借りる場合は合算で判定されます。ペアローンでは2人とも400万円以上が必要です。
A. どちらも永住許可を受けている方などが対象です。楽天銀行は日本国内に居住し住民登録していることも条件になります。在留資格によって扱いが異なるため、申込み前に各行の条件を確認しましょう。
A. 健康に不安がなければ、上乗せ金利なしで全疾病特約付団信に入れる楽天銀行のほうが保障は厚くなります。一方、持病があり一般の団信に入れない場合は、ワイド団信(金利+年0.3%)があるauじぶん銀行が選択肢になります。
がんと診断されたら住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障付き団信」は、auじぶん銀行と楽天銀行のどちらでも、50歳以下なら金利上乗せなしで利用できます。この点だけを見ると、両行は甲乙つけがたい印象を持つ方が多いかもしれません。
ですが、2026年11月現在の金利を見ると、変動金利はauじぶん銀行のほうが楽天銀行よりも低い水準です(具体的な適用金利は毎月変わります)。「少しでも毎月の返済を抑えたい」ご家庭には魅力的な選択肢になるはずです。一方で、借入額が大きい場合の事務手数料や、連帯債務・夫婦連生団信・つなぎローンといった借り方の柔軟さでは楽天銀行にも良さがあります。
住宅ローンの条件は一律ではありません。借入金額、物件、年収、ペアローンかどうか、健康状態によって、最終的な金利や借入可能額は変わってきます。auじぶん銀行と他のネット銀行を比べたい方はauじぶん銀行とPayPay銀行の住宅ローン比較も、楽天銀行の保障をもう少し詳しく知りたい方は楽天銀行のがん特約(50%保障と全疾病保障)の解説もあわせてご覧ください。
金利と団信だけでなく、事務手数料、繰上返済のしやすさ、手続きのしやすさまで含めた総合的なバランスで選ぶことが肝心です。人生で何度もない大きな資金計画だからこそ、複数の銀行でシミュレーションしながら、ご家族にとって納得のいく住宅ローンを見つけてください。最新の金利や条件は、申込み前に各行の公式サイトでご確認ください。
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