2023年4月15日
この特集ページでは山形県にお住まいの方におすすめの住宅ローンを紹介したいと思います。
山形県は中規模の地方銀行が3つも営業していて、他の都道府県のように圧倒的なシェアを占めるような銀行がありません。山形銀行が預金・融資共に1位ですが2位のきらやか銀行、3位の荘内銀行をたせば山形銀行以上の規模になります。荘内銀行は北都銀行と、きらやか銀行は仙台銀行と経営統合していますのグループとしては非常に大きな規模です。
ということで、山形県の主要な銀行・信用金庫・信用組合の預金と貸出金などの情報を一覧化してみましたので確認してください。山形銀行が1位ですが、2番手・3番手との差はそれほど大きくはありません。信用金庫・信用組合は地場密着型の小規模な信用金庫が狭いエリアで営業しています。
預金 | 貸出金 | 店舗数(本店所在地) | |
山形銀行 | 2兆6,659億円 | 1兆7,481億円 | 81(山形市) |
荘内銀行 | 1兆3,257億円 | 8,559億円 | 87(鶴岡市) |
きらやか銀行 | 1兆2,878億円 | 9,988億円 | 53(山形市) |
鶴岡信用金庫 | 2,115億円 | 805億円 | 15(鶴岡市) |
米沢信用金庫 | 1,568億円 | 686億円 | 13(米沢市) |
山形信用金庫 | 1,324億円 | 837億円 | 13(山形市) |
新庄信用金庫 | 758億円 | 416億円 | 8(新庄市) |
北郡信用組合 | 1,058億円 | 563億円 | 10(村山市) |
※2022年3月現在
断トツの銀行は存在しないので、山形県の中でもそれぞれの銀行が強いエリアや弱いエリアがあり、山形市付近であれば山形銀行、鶴岡市付近(庄内地方)であれば荘内銀行、県内全般で薄く広くきらやか銀行という構図になっています。山形県の中でも住んでいるエリアで利用している人が多い金融機関の傾向が違うのも山形県の銀行事情の特徴と言えるかもしれません。
なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる”がん50%保障”に加えて、精神障害を除く全ての病気や怪我を保障する“全疾病保障”も無料でセットされるauじぶん銀行の住宅ローン。
auじぶん銀行の住宅ローンは、今月も金利が低いだけでなく、充実した無料の疾病保障サービスが付帯することで他の住宅ローンとの競争から頭1つ抜け出していると状況です。もちろん、初めて住宅ローンを利用する人に申し込み先候補に加えておきたい住宅ローンですし、借り換えを検討中の人にもおすすめです。また、今後、他のネット銀行がどのようにauじぶん銀行に対抗してくるかにも注目です。
まずは、山形銀行と荘内銀行の住宅ローンをチェックしてみましょう。
山形銀行の住宅ローンは普通の地銀の住宅ローンという印象でこれと言った特徴はみあたりませんでしたので、疾病保障関連のラインナップが充実していることが特徴と言えます。
ホームページを見ても住宅ローンの適用金利に関する情報を見つけることができませんでした。基準金利は確認できるので参考にはならないと思いますが念のため紹介しておきます。
山形銀行の主力商品の金利選択型「オーダーメイド」の特徴は40年返済を選択することができます。住宅ローンの借り入れ期間の上限は35年と設定している金融機関がほとんどですので、40年返済を選ぶことで月々の返済金額を抑えることができる点と、それによって借り入れ可能額を伸ばせる商品性は優位性があります。なお、最新の金利についてはホームページでは確認不能ですが、変動金利が0.9%・10年固定金利は1.3%程度ではないかと思います。(過去に掲載されていた金利水準から推測したものです)
住宅ローンはインターネットから申し込むのが当たり前の時代に金利をホームページに載せていない銀行の住宅ローンはなかなか利用しようという気持ちにはなれません。山形に住んでいるなら山銀を使おうか、、と思いつくことを期待しているとしか思えず、商品性はいわゆる昔からあるような住宅ローンですし、金利も魅力的な水準ではありません。あくまでも地域密着ブランドで勝負しているような印象ですね。
荘内銀行の住宅ローンもラインナップが充実していることが特徴ですね。ただ、荘内銀行も公式サイトから住宅ローンの金利を発見することができませんでした。山形銀行と同じように基準金利は掲載されていますが・・・。
住宅ローンはネットで比較することが常識になりつつあるのに・・・というしか言えません。
各都道府県には各地方ごとにトップに君臨する地方銀行がありますが、山形銀行の規模は各都道府県のトップバンク同士を比較した場合かなり小規模です。住宅ローンをみても特徴らしい特徴を打ち出せていませんし山形県は全国の都道府県の中で受けられる金融サービスの水準が低いのではないかと思います。
当サイトでおすすめしているauじぶん銀行の住宅ローンの場合保証料はかかりません(審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません)し、50歳以下であればがん50%保障というがんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる疾病保障が無料でセットされているにも関わらず、低金利を実現しています。
山形銀行の住宅ローン金利は店舗でスタッフに質問して教えてもらうことになると思いますが、ネット銀行を含めた金利比較は必ず行うようにしましょう。
ネット銀行は山形県に住んでいても問題なく利用できますので最初から選択肢から落とすことの無いようにしましょう。
山形県に限らず、地方に住んでいる人はネット銀行をあまり利用しない傾向があります。家の近くに支店がある地元の地方銀行の口座や住宅ローンを利用する傾向が強いわけですが、インターネット銀行はどこからでも平等に使えるという点が何よりも大きなメリットの1つです。地方でも首都圏でも変わらぬサービスを受けられるということを忘れないで欲しいですし、本来は地方在住の人にこそ利用価値があるということを忘れないで欲しいと思います。金利の低い商品を選択することが、将来の返済額を抑え、場合によっては数百万円の差につながることもあるのです。
公的な住宅ローンで人気のフラット35はもちろん山形県でも底堅い人気があります。山形県で賢くフラット35を利用するための比較表を用意しました。比較表では山形県を地盤とする地域金融機関と全国区で営業をしているアルヒをまとめてみました。
フラット35の金利 | 事務手数料(税込) | |
山形銀行 | 年2.220% | 77,000円 |
荘内銀行 | 年2.220% | 77,000円 |
きらやか銀行 | 年2.220% | 55,000円 |
鶴岡信用金庫 | 年2.220% | 55,000円 |
アルヒ | 年1.900% | 1.10%※ |
※ARUHIダイレクトを利用した申し込み・契約の場合(ARUHIスーパーフラットの新規借り入れは除く)
山形県を地盤とする地銀ではフラット35の事務手数料を定額としているところが多く、他の都道府県と比較して低く抑えられていると言ってよいでしょう。比較した金融機関の中でもっとも事務手数料が高かったのはARUHIです。山形銀行、荘内銀行、きらやか銀行のの方が事務手数料は安いですが、金利が大きく違うのでトータルコストで判断しましょう。
また、ARUHIでは頭金を20%以上用意した際に金利が最大で年0.2%以上安くなるARUHIスーパーフラットという独自のフラット35も取り扱いをしています。
ARUHIではつなぎ融資の取り扱いもしているので、注文住宅を建てる際にも頼もしい存在です。
商品性に差がつきにくいフラット35においても、地銀ではなくて全国区のARUHIを検討したいですね。
国内では取扱金融機関が少ないフラットの「保証型」ですが、フラット35取扱最大手のSBIアルヒでは「保証型のフラット35・ARUHIスーパーフラットを積極的に取り扱っています。通常のフラット35との比較で約年0.1%割安な金利で利用可能なケースもあります。また、借り換え専用のスーパーフラットもあります。フラット35の利用を検討中の人はARUHIスーパーフラットを検討候補に入れておくと良いでしょう。
なお、WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了するため、審査スピードも速いのですが、繁忙期など、利用者全体の申込状況により時間がかかることもありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区の住宅ローンを利用した方が有利なケースが多くあります。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
ソニー銀行やSBI新生銀行はアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIは独自のつなぎ融資を提供しています。
すでに首都圏などの都市部では住宅ローンの金利引き下げ競争が進み、ネット銀行と大手銀行が凌ぎを削っていますが、正直、山形県では住宅ローンの金利引き下げ競争が激化していない印象しかありません。競争が進まないことは私たち消費者にとってはデメリットでしかありません。
特に山形県はその傾向が強いようなのでなおさらネット銀行の住宅ローンの利用を検討する価値がありそうです。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 |
保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(フラット35) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(金利選択型) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
山形銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
荘内銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
きらやか銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
鶴岡信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東北ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク山形県 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
荘内銀行だけでなくきらやか銀行・鶴岡信用金庫も住宅ローンの最新金利情報の一覧情報は見つけられませんでした。金利に自信がないから載せないのか、店舗に来て確認しろと言いたいのかはわかりませんが、1歩・2歩どころか10歩ぐらい遅い金融サービスしか提供できていないのではないかと疑いたくなるほどです。
地方の経済を支える役割を担う地方銀行や信用金庫は、地域住民にとって優れた金融サービスを提供し続ける役割があると考えています。地方銀行の提供する住宅ローンに関しては残念ながら最新の住宅ローンとの差はまだまだ大きいと言わざるを得ず、今後の商品性の向上に期待したいところですね。
地方銀行を動かすには地域住民が動く必要があります。山形県に住んでいる人たちがネット銀行をどんどん利用するようになれば、3つの地銀は慌てるようになるかもかもしれません。
もちろん、良い金融サービスを選ぶことはご自身とご家庭の将来の生活にとっても非常に有意義です。しっかりと住宅ローンを比較検討してお得な、そしてご自身にあった住宅ローン選びを心がけましょう!
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