2023年4月24日
この特集ページでは長野県に住んでいる人におすすめの住宅ローンを紹介したいと思います。なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
長野県で営業している銀行の中で圧倒的なシェアを誇るのが八十二銀行です。預金残高は7兆円近くに達し、貸出の金額も5兆円を超え長野県の中で営業する他の金融機関を大きく引き離しています。
第二地銀の長野銀行が八十二銀行を追いかけていますが、預金残高は1兆円程度なので八十二銀行との差は大きい状況です。
なお、長野県にある長野県信用組合は日本の信用組合の中ではトップクラスの営業規模を誇っていて、預金残高は長野銀行とほとんど差がなく約9000億円となっています。信用金庫も長野信用金庫、飯田信用金庫は一定量の利用者を確保している状況です。
長野銀行、長野信用組合、長野信用金庫、飯田信用金庫の預金残高をあわせても八十二銀行に及ばないほどに八十二銀行が断トツですが信金・信用組合ともにそこそこの規模感を持って営業しています。
参考までに2021年3月末時点の各金融機関の預金残高を紹介しておきます。
預金残高 | |
八十二銀行 | 76,707億円 |
長野銀行 | 10,520億円 |
長野信用組合 | 9,521億円 |
長野信用金庫 | 8,482億円 |
飯田信用金庫 | 5,494億円 |
八十二銀行が断トツなのは上記の預金残高を見れば明らかですが、住宅ローンに関しても八十二銀行の住宅ローンを利用している人が多く長野県に住んでいる人が住宅ローンのことを考える時に八十二銀行の住宅ローンは避けて通れないと思います
まず、八十二銀行の住宅ローンについて確認しておきましょう。
八十二銀行の住宅ローンにはそれほど目立った特徴があるわけではありません。参考までに2023年4月の主要な金利タイプの金利は以下となっています。筆者は普段、ネット銀行の住宅ローン金利を見ることが多いからか、正直、「この低金利のご時世になんでこんなに金利が高いの?」と思いました。他県の地銀などと比較しても残念ながら相当高い金利水準となっていますし、金利が低くて人気のあるネット銀行などと比較すると2倍〜3倍程度の金利水準となっています。
さらに、この金利に加えて保証料が追加でかかるわけなので、正直、長野県の人はこんなに高い金利で住宅ローンを借りているの?と心配になってしまうほどです。
変動金利 | 年0.925% |
10年固定金利 | 年2.100% |
20年固定金利 | 年2.700% |
35年固定金利 | 年2.950% |
しかも、上記の金利は優遇金利で、適用にはインターネットバンキングの利用とアプリ(Wallet+)の登録、さらに以下のうち2つ以上の契約(または申込み)をする必要がありますので注意しましょう。
インターネットバンキングの利用は良いとしてもクレジットカードやカードローンなどの他の商品の申し込みや契約は面倒ですし手数料なども別途かかる場合があります。そもそも住宅ローンの金利が嘘みたいに高いし・・・・。
また、気をつけなければならないのは保証料です。八十二銀行の住宅ローンを利用する際には、八十二信用保証の保証を受ける必要があります。この保証料は年0.1%~0.4%の金利上乗せが必要です。0.1%で済めばまだよいですが、0.4%と審査結果が出れば、変動金利の場合、年1.325%という極めて高い金利になります。ネット銀行の変動金利の3倍もの水準になることには注意が必要です。
全国の都道府県には各地方ごとにトップに君臨する地方銀行がありますが、そのトップバンクがここまで特徴らしい特徴がない住宅ローンを提供しているというのも珍しいぐらいです。
当サイトでよく低金利の住宅ローンとして紹介することが多い、auじぶん銀行の住宅ローンの場合、保証料は不要(審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。)ですし、がん50%保障というがんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる疾病保障と半年以上の入院(精神障がいを除く)で住宅ローンの残高が0円になる全疾病保障が無料でセットされているにも関わらず、低金利を実現しています。
ぜひ、低金利のネット銀行の住宅ローンは長野県の住宅を対象とした住宅ローンでも問題なく利用できるという点を念頭に入れておいてください。
長野県に限らず、地方に住んでいる人はインターネット銀行を利用しにくい傾向があります。単刀直入に言うと家の近くに支店がある地元の地方銀行の口座や住宅ローンを利用する傾向が強いわけですが、インターネット銀行はどこからでも平等に使えるという点がメリットの1つです。地方でも首都圏でも変わらぬサービスを受けらますので、地方在住の人にこそ利用価値があります。小数点以下の金利の差でも、長い返済期間の住宅ローンの場合は数十万円〜数百万円の差が生まれますので、ぜひともネット銀行も含めて住宅ローンを検討していただきたいと思います。
フラット35には、特定の条件を満たすことでフラット35の金利が0.25%も引き下げになる地域連携型という制度が用意されています。
地域連携型 |
地域連携型とは、子育て世帯や地方移住者等に対する積極的な取組を行う地方公共団体と住宅金融支援機構が連携し、住宅取得に対する地方公共団体による補助金交付などの財政的支援とあわせて、【フラット35】の当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
2023年4月時点で当サイトが調査した長野県で地域連携型が利用できる自治体をまとめましたので参考にしてください。長野県は「県として住宅金融支援機構と提携」しているので、基本的にはどの地域に住んでいても利用できます。
更に個別条件で優遇している市町村もいくつかありますので、それぞれの市役所などに条件を問合せなどすると良いでしょう。
長野県 | 辰野町 | 白馬村 |
松本市 | 飯島町 | 小谷村 |
上田市 | 中川村 | 高山村 |
飯田市 | 松川町 | 山ノ内町 |
伊那市 | 高森町 | 木島平村 |
飯山市 | 豊丘村 | 野沢温泉村 |
千曲市 | 上松町 | 信濃町 |
安曇野市 | 筑北村 | 栄村 |
長野県でフラット35を申し込める金融機関はたくさんありますが、主要都市に店舗を構えるアルヒは申し込み先の候補に入れておくと良いでしょう。(どちらも手数料・金利の条件が良いのでおすすめです。アルヒよりも条件が良い金融機関が万が一見つかったらそこ経由で申し込んで良いと思います)
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区の住宅ローンを利用した方が有利なケースが多くあります。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
ソニー銀行やSBI新生銀行はアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIは独自のつなぎ融資を提供しています。
首都圏などの都市部では住宅ローンの金利引き下げ競争が進み、ネット銀行と大手銀行が凌ぎを削っていますが、地方では住宅ローンの金利引き下げ競争が激化していません。競争が進まないということは私たち消費者にとってはメリットがありません。金利が高かったり、新しいサービスも登場しなかったりします。
特に長野県はその傾向が強そうなのでなおさらネット銀行の住宅ローンをぜひ確認してみてください。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 |
保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(フラット35) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
楽天銀行(金利選択型) | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
八十二銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
長野銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
長野信用組合 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
長野信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
長野県JAバンク | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
長野ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
長野銀行・長野信用組合・長野信用金庫の住宅ローンを確認しても、やはりネット銀行の住宅ローンに比べると何倍も高い金利と言わざるを得ず、auじぶん銀行のがん50%保障団信のように将来に備えるサービスが無料で付帯するようなこともありません。
地方の経済を支える役割を担う地方銀行や信用金庫は、地域住民にとって優れた金融サービスを提供し続ける役割があると考えています。住宅ローンに関しては残念ながら最新の住宅ローンとの差はまだまだ大きいと言わざるを得ず、今後の商品性の向上に期待したいところですね。
地方銀行を動かすには地域住民が動く必要があります。地銀がのんびりできない環境を作っていくことがその地域の発展に繋がります。
もちろん、良い金融サービスを選ぶことはご自身とご家庭の将来の生活にとっても非常に有意義です。しっかりと住宅ローンを比較検討してお得な、そしてご自身にあった住宅ローン選びを心がけましょう!
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