2024年10月21日
愛媛県は四国の北西部に位置する県であり、瀬戸内海の温暖な気候で国内有数の柑橘類の産地として有名です。県内には、瀬戸内海国立公園に含まれる壱岐・対馬・島根半島群地質公園、四国山地国立公園、愛媛県森林公園、松山市立城山公園など、自然豊かなスポットも多くあります。他にも今治タオルやかまぼこなどの特徴的な特産品も多数ある地域です。(愛媛県のホームページはこちら)
愛媛県の経済を支える存在として圧倒的な存在感を持つのが伊予銀行。第2地銀の愛媛銀行頑張っていますがその差は歴然としています。
金融機関名 | 預金残高 | 貸出残高 | 店舗数 |
伊予銀行 | 6兆1,890億円 | 5兆3,260億円 | 152 |
愛媛銀行 | 2兆3,091億円 | 1兆9,275億円 | 111 |
愛媛信用金庫 | 6,692億円 | 3,278億円 | 49 |
宇和島信用金庫 | 1,117億円 | 688億円 | 10 |
※2024年10月末現在
このように預金も貸金も伊予銀行は愛媛銀行の2倍以上の規模です。愛媛銀行も県内の大手信金の2倍・3倍の規模で頑張っていますので、小規模な銀行ではありません。伊予銀行の愛媛県内における存在感の大きさが改めてわかります。
このように、愛媛県は伊予銀行の影響力が大きいだけでなく、金融機関の数も少ないので、金融機関同士の顧客獲得競争、例えば住宅ローンの金利引き下げ競争などが激化しにくい環境にあります。愛媛県内で良質な金融サービスを受けたいと考える人にとってこの点はデメリットだと思います。
住宅ローンに限って言えば、全国どこでも使えるネット銀行の住宅ローンは、インターネットの強みを生かして愛媛県でも利用者を拡大しているわけですが、「愛媛県だから良い住宅ローンを選べない」という環境では無くなっています。
この特集ページではそのようなネット銀行の住宅ローンも合わせて解説したいと思います。
auじぶん銀行は2024年12月の変動金利を年0.434%(全期間引下げプラン・物件価格の80%以内で新規借り入れの場合) という魅力的な金利で提供しています。
※物件価格の80%超で新規お借入れの場合、表示金利に年0.045%上乗せとなります。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ただ金利が低いだけでなく、がんに対する診断保障(がん50%保障団信)、精神障がいを除くすべての病気とケガによる就業不能(入院)に備える全疾病保障などを金利上乗せなしで利用することができます。
インターネット銀行の最大のメリットは、全国どこに住んでいてもインターネットを使って良質で最新の金融サービスを利用できることにあります。
店舗や人件費が少なく済むので、その分のお金を利用手数料などに反映させやすいので、住宅ローンの各種手数料や金利はもちろん、振込手数料やATM利用手数料など、メガバンクや地方銀行よりも有利な条件が提示されていることがほとんどです。
ただ、愛媛県に限らず、地方ではネット銀行の知名度が低いのはもちろん、「自分が使う銀行じゃない」と勝手なイメージを持たれて利用者の増加ペースが低いのも特徴の1つで、地方の人は家の近くに支店がある馴染みの地銀しか選択肢に浮かんでこないと言う人が多いとも言われています。
低金利で地方銀行の経営は非常に厳しく、伊予銀行も減収減益が続いています。そのような状況では、利益率を改善するために手数料の値上げしたり、コストカット目的のサービス改悪になりがちです。もちろん住宅ローンも地方銀行よりもネット銀行のほうが好条件を提示していることがほとんどの状態です。
愛媛県に住んでいる人は伊予銀行か愛媛銀行を使うのが当たり前と思い込んでいるかもしれませんが、それは間違いです。全国どこでも平等に使える、最新技術が詰まったインターネット銀行の有効活用をしっかりと考えるようにしましょう。
なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
伊予銀行や愛媛銀行の住宅ローンも人気ですが、最初に長期固定金利の代表格のフラット35について確認しておきましょう。
フラット35はつなぎ融資に対応していることも多く、注文住宅でマイホームを建てることが多い地方部では特に利用されることが多い住宅ローンです。
フラット35では省エネルギー性、耐震性、バリアフリー性、耐久性・可変性などの技術条件をクリアすると一定期間0.25%の金利優遇が受けられるフラット35S以外に地域連携型という金利優遇を行っています。(フラット35Sとの併用も可能なので、併用時は最大年0.5%の金利割引が適用されます)
地域連携型 |
地域連携型とは、子育て世帯や地方移住者等に対する積極的な取組を行う地方公共団体と住宅金融支援機構が連携し、住宅取得に対する地方公共団体による補助金交付などの財政的支援とあわせて、フラット35の当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
この制度は「自治体が手をあげないと使えない」ので、次に愛媛県で「地域連携型」の制度が利用できる自治体をまとめましたので参考にしてください(2024年10月時点で当サイト調べ)。
なお、都道府県によっては都道府県単位で「地域連携型」に対応している地方公共団体もありますが、愛媛県では県として対応していません。
今治市 | 宇和島市 | 八幡浜市 |
新居浜市 | 西条市 | 大洲市 |
伊予市 | 四国中央市 | 西予市 |
東温市 | 上島町 | 久万高原町 |
砥部町 | 内子町 | 伊方町 |
松野町 | 鬼北町 | 愛南町 |
松山市 | 松前町 |
金融機関名 | フラット35の金利(2024年10月適用金利) | 事務手数料(税込) |
ARUHI(アルヒ) | 1.820% | 2.20%(ARUHIダイレクトを使った申し込み・契約時1.100%、ARUHIスーパーフラットの新規借り入れ時を除く) |
伊予銀行 | 1.820% | 2.20% |
愛媛銀行 | 1.820% | 2.20% |
愛媛信用金庫 | 1.940% | 2.20% |
宇和島信用金庫 | 2.140% | 50,820円 |
愛媛県でフラット35を取り扱う主な金融機関は上記のようになっています。ネットと郵送で住宅ローン審査・契約の手続きを終わらせる前提となりますが、やはり注目はARUHIです。ARUHIは11連続でフラット35の取り扱い実績が1位を獲得している最大手の住宅ローン専門の金融機関です。ARUHIの特徴は、全国の店舗で専門のスタッフにじっくりと相談しながら住宅ローンを申し込めることで、対面サービスで契約手続きをサポートしてもらえます。
国内では取扱金融機関が少ないフラットの「保証型」ですが、フラット35取扱最大手のSBIアルヒでは「保証型のフラット35・ARUHIスーパーフラットを積極的に取り扱っています。通常のフラット35との比較で約年0.1%割安な金利で利用可能なケースもあります。また、借り換え専用のスーパーフラットもあります。フラット35の利用を検討中の人はARUHIスーパーフラットを検討候補に入れておくと良いでしょう。
なお、WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了するため、審査スピードも速いのですが、繁忙期など、利用者全体の申込状況により時間がかかることもありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
次に最大手の伊予銀行の住宅ローンを確認しておきましょう。
伊予銀行の住宅ローンは返済期間を最長40年に設定できる点が魅力と言えるでしょう。借り入れ期間が伸びれば月々の返済額も低減でき、ゆとりある返済プランを設定しやすくなります。
一方で優遇金利の適用を受けるためには給与振込口座に指定したり、デビットカードやカードローンなどに申込しなければなら無い点には注意が必要です。
それでは愛媛県で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介したいと思います。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。愛媛県内ではまだネット銀行は信頼されていないのかもしれませんが、愛媛県でも首都圏でもネット銀行の住宅ローンは同じように利用できますので、ネット銀行は必ず選択肢にはいれておくようにしましょう。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
伊予銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
愛媛銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
愛媛信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
宇和島信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンクえひめ | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
四国ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
上記の各社のホームページで金利を確認するとわかりますが、ネット銀行の住宅ローンの方が金利が低いのはもちろん、保証料も不要です。さらに、がんや病気に備えられる疾病保障が無料でついて現時点では伊予銀行・愛媛銀行・各信金の提供する住宅ローンよりもネット銀行の住宅ローンの方が魅力的と言わざるを得ない状況です。
地方に住んでいる人は地元重視の気持ちが強く、地銀との取引を続ける傾向があります。その気持ちを否定するわけではありませんが、住宅ローンは長い期間に利用し続ける金融商品でちょっとした金利差が生活に大きなインパクトを与えます(数十万円・数百万円単位で簡単に変わってきます)。少しでもお得な住宅ローンを選ぶように心がけることをおすすめします。
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