2024年9月16日
この特集ページでは宮城県内・仙台市内にお住まいの人におすすめの住宅ローンやフラット35を紹介しています。
目次
宮城県の銀行で最も規模が大きいのは七十七銀行です。七十七銀行の預金残高は8兆円を超え、全国の地銀の中でもトップクラスの規模を誇る大手の地方銀行です。
この七十七銀行に次ぐ規模で営業しているのが仙台銀行ですが、2番手としてはちょっと規模に差が大きく、仙台銀行は預金残高では七十七銀行の1/8程度の規模でしかなく、宮城県においては断トツで七十七銀行の1強状態が続いています。
以下に参考までに宮城県に本社がある主な金融機関の預金残高、貸出残高、店舗数を紹介していますが、七十七銀行が預金・貸出において他の金融機関を圧倒していることがわかります。
金融機関名 | 預金残高 | 貸し出し残高 | 店舗数 |
七十七銀行 | 86,661億円 | 55,701億円 | 144 |
仙台銀行 | 10,357億円 | 9,033億円 | 72 |
杜の都信用金庫 | 6,425億円 | 3,520億円 | 26 |
石巻信用金庫 | 1,897億円 | 822億円 | 13 |
2024年(令和6年)9月時点
※このページでは、宮城県にお住まいの方におすすめの住宅ローンを紹介していますが、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
宮城県・仙台市は東北地方の経済の中心都市ですが、東京都や大阪府と比べるととネット銀行の利用が進んでいない状況です。
最近の住宅ローンは全国で利用できる商品が増えていて、特にネット銀行の住宅ローンやSBI新生銀行などが提供している住宅ローンは、全国に対応しています。当然、宮城県や仙台市在住の人でも全く問題なく利用できますし、七十七銀行さんの住宅ローンよりも魅力的と言えるような住宅ローンがそろっています。
首都圏の人は店舗が無いネット銀行の利用に抵抗感は少ないこともあるので、メガバンク・ネット銀行が入り乱れて住宅ローン利用者の獲得競争が日々行われています。
一方、地方は金融機関同士の住宅ローン利用者の獲得競争が激しくないので、結果的に”住宅ローン利用者にとって好ましくない状況”が続いているのが実情です。
ただし、地方の事情(注文住宅で利用されるつなぎ融資など)にネット銀行の対応が進んでいるとも言い切れないのでやむを得ない面もありますが、auじぶん銀行も年収制限は200万円以上と首都圏と比べるとどうしても平均年収が少なくなりがちな地方の人でも利用しやすい商品を提供してきています。
auじぶん銀行は2024年12月の変動金利を年0.194%(全期間引下げプラン・50歳以下の方が一般団信を選択し、住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利。物件価格の80%以内で新規借り入れの場合) という魅力的な金利で提供しています。
※50歳以下の方が一般団信を選択した場合の金利に、住宅ローン金利優遇割を最大適用した金利です。
※物件価格の80%超で新規お借入れの場合、表示金利に年0.081%上乗せとなります。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
収益に苦しむ地銀はATM手数料や振込手数料などだけでなく住宅ローン関連の手数料も値上げ傾向にあります。そもそも、地方の金融機関はネット銀行に比べて住宅ローンの金利の高く残念ながらネット銀行に対抗できるほどのオトクな住宅ローンを提供している地方銀行はほとんどありません。
国の支援でなりたっているフラット35は地方活性化を目的として地方に住んでいる人の方が有利に利用することができるようになっていますので、ここでフラット35について少し解説しておきたいと思います。
宮城県などの地方を活性化させることを目的に、フラット35には地方限定の金利優遇の特典が用意されています。具体的には特定の条件を満たすことでフラット35の金利が0.25%も引き下げにな地域連携型という制度です。
地域連携型 |
地域連携型とは、子育て世帯や地方移住者等に対する積極的な取組を行う地方公共団体と住宅金融支援機構が連携し、住宅取得に対する地方公共団体による補助金交付などの財政的支援とあわせて、【フラット35】の当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
2023年4月時点で当サイトが調査した宮城県の市町村で「地域連携型」の制度が利用できる自治体を一覧化しておきましたので参考にしてください。主要な市町村は対応しています。ハードルが高いわけではありませんので、条件を満たせるようでしたら、ぜひ活用して欲しいと思います。
宮城県 | 栗原市 | 大和町 |
仙台市 | 東松島市 | 大郷町 |
石巻市 | 大崎市 | 色麻町 |
塩竈市 | 蔵王町 | 加美町 |
気仙沼市 | 村田町 | 涌谷町 |
白石市 | 川崎町 | 美里町 |
角田市 | 丸森町 | 女川町 |
登米市 | 山元町 | 名取市 |
宮城県としても宮城県産の木材を一定以上使用して住宅を建てる場合に費用の一部を助成していますし、仙台市を含め23の市町村でフラット35の金利優遇を受けられる提携が完了しています。これらの市町村でフラット35を利用するときはご自身が条件を満たせるか市役所・役場などに問い合わせするようにしましょう。
宮城県内にはでフラット35を申し込める金融機関はたくさんありますが、宮城県内にも店舗を構える全国でフラット35を扱うアルヒ(ただし事務手数料が2.20%と割高)、は申し込み先候補に入れておくと良いでしょう。アルヒは11連続でフラット35の取り扱い実績が1位を獲得している最大手の住宅ローン専門の金融機関です。アルヒの特徴は、全国の店舗で専門のスタッフにじっくりと相談しながら住宅ローンを申し込めることで、対面サービスで契約手続きをサポートしてもらえます。少なくともご自身が利用しようとしている金融機関との金利・事務手数料 比較は必ず行っておくようにしましょう。
国内では取扱金融機関が少ないフラットの「保証型」ですが、フラット35取扱最大手のSBIアルヒでは「保証型のフラット35・ARUHIスーパーフラットを積極的に取り扱っています。通常のフラット35との比較で約年0.1%割安な金利で利用可能なケースもあります。また、借り換え専用のスーパーフラットもあります。フラット35の利用を検討中の人はARUHIスーパーフラットを検討候補に入れておくと良いでしょう。 なお、WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了するため、審査スピードも速いのですが、繁忙期など、利用者全体の申込状況により時間がかかることもありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
地方銀行・地域金融機関の住宅ローンの金利はかなり分かりにくいです。わかりにくいどころか、金融機関のホームページを見ても適用される金利の大半が載っていないような状況で、以下の金利表に記載がない金利は、金利タイプが存在しないか、当サイトの調査で各金融機関のホームページから見つけられなかった金利タイプです。
地方の金融機関はホームページに住宅ローンの”基準金利”だけを載せていることが多く、利用者が一番知りたい実際に適用される住宅ローンの金利を載せていないことが大半です。
まるで、金利を敢えて乗せないことで、ネット銀行と金利を比較されないようにしているのでは?と疑ってしまうほどです。
変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 | |
七十七銀行 | 0.675%~ | 1.300%~ | フラット35を取り扱い |
仙台銀行 | 2.475%(基準金利) | 3.300% | フラット35を取り扱い |
杜の都信用金庫 | 不明 | 不明 | フラット35を取り扱い |
石巻信用金庫 | 不明 | 不明 | 不明 |
※金利は2024年9月。各金融機関のホームページを当サイトにて確認したもの。最新の金利や他の金利タイプの金利は各金融機関のホームページなどで確認してください。
七十七銀行の住宅ローンや仙台銀行の住宅ローンの利用を否定するわけではありませんが、どの住宅ローンがオトクなのかは上記の表とネット銀行の金利を比較するだけで一目瞭然ですね。特に仙台銀行の住宅ローンは現代の住宅ローンなのかと目を疑いたくなる金利水準となっています。
七十七銀行の住宅ローンは一見低金利にみえますが、この金利を適用させるためには様々な注意点がありますので、その点は後述します。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区の住宅ローンを利用した方が有利なケースが多くあります。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
SBI新生銀行はアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIは独自のつなぎ融資を提供しています。
次に、ネット銀行を宮城県で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介します。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。宮城県に本店を構える銀行の中で宮城県で最も住宅ローンを貸し出しているランキング1位は七十七銀行です。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 |
保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
七十七銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
仙台銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
杜の都信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
石巻信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東北ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク宮城 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
住宅ローンは長期かつ高額の貸し出しとなるため、他のローン商品と比較しても審査が厳しくなることは仕方のないことでしょう。
住宅ローン独自の基準として住宅の価値も審査基準となるため、融資対象外となる住宅も存在します。(借地など)職業もアルバイト・パートなどの非正規雇用ですとそもそも融資対象外であったり、個人事業主・会社経営者では審査に通らなかったりということもよく聞きます。
住宅ローン審査になかなか通らないという場合に、絶対に申し込みをしたほうが良いのが公的な住宅ローンであるフラット35です。これは公的な住宅ローンであるため非営利な商品なので民間の住宅ローンとは審査基準が大きく異なっています。住宅の取得を推進するという目的があり成り立っている住宅ローンなのです。
参考までに七十七銀行の住宅ローンのパンフレットを見つけることができましたので紹介しておきます。
ネット銀行の住宅ローンより金利が高いのですが、この金利を適用するには以下の8つの条件の中の4つ以上を満たさなければならないという利用条件があります。4つの条件を満たすのは口座振替の登録やクレジットカードの契約などなかなかハードルが高いので注意するようにしましょう。(別途、東日本大震災に罹災された方や七十七震災復興支援住宅ローンを利用される方向けに0.4%の金利引下げプランも用意されています)
このように、地方銀行は住宅ローンの金利を優遇して欲しければ、ウチの銀行のサービスをたくさん使ってなきゃダメだよというような施策を積極的に打ち出しています。ネット銀行などに利用者を奪われないようにしたいということなのでしょうが・・・。ネット銀行の場合、ほとんど難しい条件なく最優遇金利を適用してもらえたりします。地銀で最優遇金利を適用された場合でも、ネット銀行と比較するとネット銀行を利用したほうが有利に借り入れできる可能性が高い点には注意が必要です。
こうなると地方銀行が自分たちの1つ1つのサービスに自信がないからセット販売して利用者が離れにくいようにしているとしか思えなくなってきます。
住宅ローンを検討する時こそ、是非ともネット銀行を比較したいですね。
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