2022年2月10日
新生銀行では2020年1月から注文住宅用のつなぎ融資の提供を開始しています。提供を開始からそれほど経過していないので、新生銀行がつなぎ融資に対応していることを知らない方も多いと思います。(建物部分のつなぎ融資はグループのアプラスで取り扱い中)
また、新生銀行では住宅ローンのサービス内容を強化し続けていて、2020年12月には電子契約にも対応。申し込みから契約まで来店不要で手続きを簡潔できるようになっています。ネット銀行の住宅ローンと同じ手続きが採用されたことで、近くに新生銀行の店舗がない人でもまったく問題なく新生銀行の住宅ローンが利用できるようになりました。
今回は、そんな新生銀行の住宅ローン関連サービスのうち”つなぎ融資”の特徴について解説したいと思います。なお、他のネット銀行などのつなぎ融資の対応状況などについて解説した記事も用意してありますので、興味がある人はそちらの記事も合わせて確認してください。
⇒ 住宅ローンのつなぎ融資とは?ソニー・auじぶん銀行・住信SBIネット銀行で利用できる?
新生銀行のつなぎ融資は住宅ローンの固定1年の金利が適用されます。
適用月 | 金利 |
2022年2月 | 0.850% |
2022年1月 | 0.850% |
2021年12月 | 0.850% |
2021年11月 | 0.850% |
2021年10月 | 0.700% |
つなぎ融資は短期で返済する融資のためあまり金利は重要ではなく、融資事務手数料がポイントとなってきますが、新生銀行は金利も融資事務手数料(無料)も驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。
最初に重要なポイントを簡単にまとめてみました。
それでは、新生銀行のつなぎ融資について詳しく確認していきましょう。
新生銀行のつなぎ融資は珍しい商品設計で土地の融資にのみ対応しています。悪い表現をするとつなぎ融資として対応範囲は狭く中途半端なので、つなぎ融資が必要な人で新生銀行のつなぎ融資だけで賄えるケースは少ないでしょう。
グループ会社のアプラスでつなぎ融資の取り扱っているので、その商品を併用することでカバーはできますが、グループ会社の商品に対する配慮なのかは不明ですが、対応範囲が土地購入資金(土地先行融資)だけなので、一般的なつなぎ融資と比較すると見劣りをしてしまう印象があります。(ただし、土地購入資金のみをつなぎ融資でカバーしたいと考えている人にとっては、きわめて魅力的なつなぎ融資商品です。)
新生銀行のつなぎ融資の特徴は事務取扱手数料が無料であることです。事務手数料無料のつなぎ融資は新生銀行以外に確認できたことがないぐらい珍しく、大きなメリットです。
金融機関名 | 手数料(税込) |
新生銀行 | 無料 |
アルヒ | 110,000円(Aタイプ) |
イオン銀行 | 110,000円 |
SBIマネープラザ | 110,000円 |
いくつかの金融機関のつなぎ融資を確認しましたが、新生銀行以外の金融機関では横並びで110,000円(税込)になっています。
次につなぎ融資の金利も確認しておきましょう。
金融機関名 | 金利(2022年2月金利) |
新生銀行 | 0.850% |
アルヒ | 3.475% |
イオン銀行 | 3.970%(変動金利の基準金利2.37%+団信分1.60%) |
SBIマネープラザ | 2.600% |
金利を比較しても新生銀行がお得なことがわかりますね。(ただし、建物部分は新生銀行のつなぎ融資は対応してないのでグループのアプラスに申し込みする必要があるので注意が必要です)
これまで説明してきたように新生銀行の住宅ローンのつなぎ融資のデメリット・注意点は建物部分の着手金・中間金などに対応していないことですが、その他に注意しておきたいや知っておきたいポイントをいくつか紹介しておきます。
種別 | 解説 |
手続方法 | 新生銀行の住宅ローンの審査が承認されていること。(新生銀行の住宅ローンの審査に申し込んで、審査を通る必要がある) |
借入可能金額 | 最大で8,000万円まで |
元金返済日(利用可能期間) | 約1年間(借入日から11ヵ月にあたる月の26日に一括返済) ※1年以上は利用できません。 |
住宅ローンの自由度 | 事前に新生銀行の住宅ローンの審査を通過する必要があるものの、新生銀行の住宅ローンのお借り入れが強制されるものではない。(新生銀行に土地先行融資してもらって、その間にネット銀行の住宅ローンの審査が通ったら乗り換えも可能) |
新生銀行の公式サイトに「元金一括返済型住宅ローンのお申し込みには、戸建住宅の新築資金のための当行住宅ローンの審査承認が必要となりますが、戸建住宅の新築資金のための当行住宅ローンのお借り入れを強制するものではなく、また、貸付をお約束するものでもございません。戸建住宅の新築資金のための当行住宅ローンの融資実行日までの間に、著しい信用力の低下や建築工事が完成しない等の事情が生じた場合には、戸建住宅の新築資金のための当行住宅ローンにつき、再度審査を行わせていただく場合がございますので、ご了承ください。」と記載があるように、最終的に新生銀行の住宅ローンを借りることが必須になっていないので、申し込んでみてから選びなおすという選択肢も用意されているのはありがたいですね。
新生銀行のつなぎ融資は手数料や金利などの面で見ると今回比較した金融機関と比較すると大きなコストメリットがあることが分かりました。
ただし、最大のデメリット・落とし穴は建物部分の融資には対応していないことで、建物部分の費用も必要な場合、アプラスのつなぎ融資も併用することになります。
つなぎ融資は融資実行から1年以内に住宅ローンで完済することになるので、金利・利息に対する事務手数料が割合が大きいので手数料が無料で利用できるのは大きなメリットですが、結局は他のつなぎ融資を併用するケースが大半なので、アルヒ、イオン銀行、SBIマネープラザが提供するつなぎ融資の事務手数料110,000円(税込)と同じような水準の手数料がかかります。
新生銀行の住宅ローンは、土地の購入資金(土地先行融資)のつなぎ融資が低金利で魅力的ですが、建物建築費用もつなぎ融資で賄いたい場合は、アプラスのつなぎ融資を案内してもらうことができます。「ご自身でつなぎ融資を探してください」と案内するネット銀行が多い中で、グループ会社のアプラスと連携して手続きを案内してくれるのはメリットの1つです。
※なお、新生銀行でつなぎ融資の審査を受けるには、先に住宅ローンの審査を通過する必要がありますので、以下の住宅ローン公式サイトから住宅ローンの申し込み手続きを進めて、審査が通ったら住宅ローンの担当者につなぎ融資を希望する旨を伝えるようにしてください。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方がお得です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを4つ紹介しておきます。
ソニー銀行がアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHI、イオン銀行、SBIマネープラザはそれぞれ独自のつなぎ融資を提供しています。
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