2026年6月22日

共働きで時間が取りづらいご家庭ほど、「住宅ローンの審査や手続きをできるだけ早く・手間なく終えたい」という思いは強いものです。近年は、メガバンクからネット銀行まで、住宅ローンの事前審査へのAI活用や、申し込みから契約までネットで完結する仕組みが広がってきました。
このページでは、各行がどのように住宅ローン審査のスピード化・効率化を進めてきたのかという流れと、忙しいご家庭が「審査スピード」「手続きのしやすさ」でどう選べばよいかを、家計に寄り添う視点で整理します。
みずほ銀行は2020年3月23日より「みずほAI事前診断」のサービスを開始し、AIの活用に取り組んできました。法人向け融資へのAI導入も発表するなど、デジタル化に力を入れています。
なお、みずほ銀行とソフトバンクは2017年10月に、AIスコアを使った無担保ローンサービス「J.Score(ジェイスコア)」を始め、当時は住宅ローンへの応用も期待されていました。ただしJ.ScoreのAIスコア提供は2023年1月31日をもって終了し、事業はLINE Creditへ統合されています。現在は当時とは状況が変わっているため、AIスコアを使った住宅ローンを検討する際は各社の最新情報をご確認ください。

三菱UFJ銀行が2018年10月より導入したのが、リクルートと提携した「住宅ローンQuick審査」です。これまでよりも少ない入力項目で住宅ローンの事前審査ができ、最短15分で審査結果の回答が得られるものでした。不動産物件検索サイト「SUUMO(スーモ)」の利用者向けに提供され、20項目ほどの情報を入力するだけで、通常は最短でも1日かかっていた事前審査が短時間で終わる点が話題になりました。

三井住友銀行は、2020年3月時点では事前審査へのAI導入を公表していませんでした。その後も住宅ローン業界全体でデジタル化・手続きのオンライン化が進んでおり、各行のサービス内容は随時更新されています。最新の審査方法や手続きの流れは、各銀行の公式サイトでご確認ください。
ソニー銀行は国内で早くから、住宅ローン審査に本格的にAIを導入しました。2018年5月からサービスを開始し、最短1時間で仮審査の回答が得られるものです。ソニー銀行の住宅ローン審査の過去の情報をもとに、どのような申込者に住宅ローンを貸し出すべきかをAIに学習させたとしています。ソニー銀行は電子契約にも対応しており、AI審査とあわせて審査・契約にかかる期間の短縮を図っています。


住信SBIネット銀行は2018年10月にAIを住宅ローン審査に導入したと発表しました。仮審査・本審査のどの段階での活用かは明示されていませんでしたが、ネット銀行ならではのスピードと利便性の向上が期待されています。
メガバンクは、人口減少や長引く低金利環境で収益基盤が揺らいでおり、店舗・人員などの見直しを進めてきました。みずほ銀行は2017年に、2026年度末をめどに従業員数や業務量を大幅に削減する構造改革を打ち出し、大きな話題となりました。こうした流れの中で、メガバンクはネットバンキング機能の強化、ATMサービスの拡充、業務のシステム化を進めています。
住宅ローンサービスでも、auじぶん銀行が先駆けて実現したネット完結型住宅ローンなど、先進的な動きが活発です。住宅ローン申込者を取り込むために、審査スピードのアップや審査業務のシステム化が各行の課題となっています。
私たち住宅ローン利用者からすると、AIを導入しているかどうかよりも、住宅ローンの商品性(金利や保障)と、審査から契約までの実際のスピード・手間が重要です。多くの金融機関が住宅ローン審査にAIを取り入れていますが、仮審査だけが速くなっても、契約・融資実行までの全体が短くならなければ、利用者の体感は大きく変わりません。
住宅ローンの手続きは、一般に次のような流れで進みます。
ユーザーの住宅ローン仮審査申し込み
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金融機関による仮審査
↓
ユーザーの審査回答結果受け取り
ユーザーの本審査申し込み・本審査必要書類の提出
↓
金融機関による本審査
↓
ユーザーの本審査結果受け取り
金融機関への融資申し込み
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金融機関による契約書類の作成・発送
↓
ユーザーによる契約書類への捺印・返送
↓
金融機関による融資準備
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ユーザーの司法書士との面談
↓
融資実行
このように工程が多いため、仮審査部分だけAIでスピードアップしても全体への効果は限られます。その点、auじぶん銀行は審査に必要な書類提出・契約書締結・団信の申し込み・契約までネットで完結でき、手続き全体の流れが効率化されているのが特徴です。来店の時間が取りづらい共働き世帯にとっては、こうした「全体の手間の少なさ」が大きな価値になります。
Q. 共働きで時間がありません。審査が早い・ネット完結できる住宅ローンを選ぶべきですか?
審査スピードや手続きのしやすさは、忙しいご家庭にとって確かに大きなメリットです。ただし、住宅ローンは何十年と付き合うものなので、スピードだけで選ばず、金利・保障(団信)・諸費用などの条件もあわせて比較することが大切です。ネット完結型は来店不要で手続きの負担が軽い一方、対面でじっくり相談したいご家庭には店舗のある金融機関が向いています。
Q. 事前審査(仮審査)が速ければ、すぐに家を買えますか?
仮審査はあくまで入口です。その後に本審査・契約・融資実行と工程が続くため、全体では一定の時間がかかります。希望する引き渡し日が決まっている場合は、早めに仮審査を申し込み、必要書類を前もって準備しておくと安心です。スケジュールに余裕を持って進めましょう。
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