2021年5月28日
三菱UFJ銀行は10年以上連続で日本国内で住宅ローン残高1位を獲得しています。
近年は住宅ローン残高が大きく減少していますが、それでも国内でもっとも利用されている住宅ローンというポジションにいることに違いはありません。
三菱UFJ銀行としては劣勢一方ではなく、NTTドコモと提携し住宅ローンの提供を模索したり、金利を引き下げるために保証料型から融資事務手数型の住宅ローンへの金利替えを行うなどしています。
本ページでは三菱UFJ銀行の住宅ローン審査基準について確認し、審査が厳しいのか、甘いのかを見ていきたいと思います。
早速ですが、三菱UFJ銀行の住宅ローン審査基準について一覧化をしてみました。
審査項目 | 内容 |
年齢 | 借り入れ時20歳以上70歳まで。完済時年齢が80歳まで。なお、7大疾病保障、3大疾病保障を付帯させる際には満50歳までの借り入れであること |
借り入れ可能額 | 30万円以上1億円以下 |
年収 | 200万円以上 |
職業 | 会社員、個人事業主・自営業、会社役員、派遣社員、契約社員 |
勤続年数 | 3年(3年未満の場合には経歴書を記入すること) |
資金用途 | 自宅の購入資金、増改築資金、借り換え資金(諸費用含む) |
団信 | 団信への加入が必須。加入条件を緩和したワイド団信の取り扱いがある。 |
保証会社 | 店舗で申し込みをする場合には三菱UFJ住宅ローン保証など指定する保証会社の保証が必要 |
審査金利 | 審査結果により変動(2021年4月の変動金利であれば年0.475%~) |
重要な項目を細かく見て行きたいと思います。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの借入限度額は1億円と一般的な住宅ローンの水準ですが、近年では富裕層の増加、不動産価格の上昇という社会情勢から1億円以上の住宅ローンを取り扱う銀行が増えています。
ソニー銀行、auじぶん銀行、SBIマネープラザは2億円、新生銀行は3億円が借り入れ上限となっています。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの年収基準は200万円と標準的な水準とはなっていますが、一般的に住宅ローンを組むためには300万円ほどの年収が必要とされているので、200万円程度の方は公的な住宅ローンであるフラット35(ARUHI)への申し込みも同時に行いたいですね。
三菱UFJ銀行の住宅ローンはアルバイト・パート、年金生活者などは利用できませんが、会社員、個人事業主・自営業、会社役員、派遣社員、契約社員は利用可能となっています。低金利なネット銀行の中には職業で審査の基準を設けているケースもありますが、同行は日本を代表する住宅ローンとあり、門戸は広く開いている状況です。
ただし、会社経営者、個人事業主、非正規雇用の方は民間の住宅ローンの審査に通るのはハードルが高い状況ですので、職業という基準での審査がない公的な住宅ローンであるフラット35(ARUHI)への申し込みも同時に行いたいですね。
新築住宅、中古住宅の借り入れ、借り換えに利用できるのはもちろん、つなぎ融資やリフォームにも対応しています。
三菱UFJ銀行の住宅ローンを利用するには原則的に三菱UFJ住宅ローン保証株式会社の保証が必要です。一方、ネット専用住宅ローンには三菱UFJ住宅ローン保証の保証は不要となっています。
審査基準についてはいずれも甘くも厳しくもない、一般的な内容となっています。
日本で最もシェアをもつ住宅ローンということもあり大きな特徴がなく、過不足ない住宅ローンに設計されているといっていでしょう。むしろ、通常の銀行の住宅ローンは三菱UFJ銀行の住宅ローンに似せてきた面もあり、特徴がないのはみんなが参考にしているから、という事情もあると思います。
三菱UFJ銀行の住宅ローン仮審査(事前審査)は同行のホームページから24時間365日申し込みが可能です。申し込み時には下記の書類を用意して申し込むこととなります。
仮審査の結果は原則翌日に回答されます。2018年10月からはリクルート社のスーモ利用者向けに住宅ローンQuick審査の提供を開始しています。これはメガバンクで住宅ローン審査にAIを導入したケースであり、住宅ローンQuick審査では最短15分で仮審査の結果が回答されます。
三菱UFJ銀行の住宅ローン仮審査では個信(個人信用情報)の照会はもちろん、スコアリングによる審査が行われているとされています。
三菱UFJ銀行の住宅ローンの本審査についてどの程度の期間がかかるのか明記されているものを発見することができませんでしたが、仮審査の申し込み画面上には、融資実行まで来店不要で済ませる場合には1ヵ月半以上の期間が必要と記載されています。この時間軸から考えると本審査に1~2週間必要と考えるのが妥当だと思われます。
正社員 | 契約社員・派遣社員 | 自営業・個人事業主 | 会社役員・社長 | |
---|---|---|---|---|
身分証明書(免許証、パスポート、保険証など | ○ | ○ | ○ | ○ |
源泉徴収票 | ○ | ○ | ○ | |
住民税決定通知書または課税証明書等 | ○ | ○ | ○ | ○ |
会社の決算書3期分(勘定科目内訳明細書を含む) | ○ | |||
確定申告書(付表を含むすべての申告書類) | ○ | ○(確定申告をしている場合) | ||
納税証明書(その1、その2) | ○ | ○ | ○ | ○ |
物件に関する書類 | ○ | ○ | ○ | ○ |
借り換えに関する書類(返済予定表) | ○ | ○ | ○ | ○ |
預金通帳(過去6ヶ月分の返済を確認するため) | ○ | ○ | ○ | 、ある |
多くの銀行では個人事業主や会社役員は本審査の時点で提出が必要になる書類が多いので時間に余裕を持って審査に申し込むようにしましょう。(審査申し込み時点では書類の提出は不要です)
もし、会社役員の方で法人に関する書類を提出したくないという方はアルヒへ申込を行いましょう。フラット35では原則的に法人の書類は不要です。
次に三菱UFJ銀行で住宅ローンがいくらかで借りれるかという借り入れ限度額を確認してみましょう。あくまで計算上の限度額ですので、月々問題なく返済していけるかという視点ではない点に注意が必要です。
一般的には年収の5倍程度の借り入れが健全とされています。
年収 | 借り入れ可能額 |
200万円 | 1,700万円 |
300万円 | 2,560万円 |
400万円 | 3,410万円 |
500万円 | 4,260万円 |
600万円 | 5,120万円 |
700万円 | 5,970万円 |
800万円 | 6,820万円 |
900万円 | 7,680万円 |
1000万円 | 8,530万円 |
三菱UFJ銀行の住宅ローン審査は特筆するほど厳しくも甘くも無いというのが当サイトの見解ですが、個人事業主・自営業、会社役員、派遣社員、契約社員には厳しい結果が出ることも多いと思われます。これは三菱UFJ銀行の審査が厳しいということではなく、こうした職業の方々が住宅ローン審査に通りにくいという構造的な問題があると考えてよいでしょう。
こうした方にオススメしたいのが公的な住宅ローンであるフラット35です。フラット35は住宅金融支援機構という公的な組織が民間の金融機関と提携をし、提供する長期固定型の住宅ローンであり、安定した収入さえあれば職業は問わず融資をすることで個人事業主・自営業、会社役員、派遣社員、契約社員などの職業の方に人気の住宅ローンとなっています。
三菱UFJ銀行ではフラット35の取り扱いをしていない(2007年に取扱い終了)ため他の金融機関を利用することとなります。
ARUHIはフラット35を取り扱う金融機関の中でもっとも取り扱い件数が多く何年もシェアが1位となっています。全国に多くの店舗を展開し対面でのサービスも提供しつつ、ARUHIダイレクトというWEBサービスを使うことで来店不要のネット完結型にも対応しています。
また、ARUHIの特徴として自己資金の割合により金利が割り引きされるARUHIスーパーフラットを多く取り扱っています。
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