公開日: 2026年7月25日 更新日: 2026年8月4日

30代といえば、結婚や出産など、さまざまな生活の変化が重なる時期であり、会社の中でのポジションが上がって収入も増加傾向になる年齢でもあります。
そのため、この時期にマイホームの購入を検討する人は非常に多く、30代は住宅ローンのメインユーザーとも言われています。
厚生労働省のデータによると、令和5年の平均初婚年齢は夫31.1歳、妻29.7歳となっており、結婚や出産などのイベントは30代前後に集中しがちだということがわかります。一方で、現代においては単身世帯が増加しており、全世帯の約3分の1が一人暮らしとなっています。近年では独身女性がマイホームを購入するケースも以前と比べて増えており、住宅ローンの検討者層が幅広くなってきていることが特徴です。
このページでは、30代の方向けにマイホームの購入と住宅ローンの選び方に関する情報を紹介していきます。
目次
国土交通省が発表している「令和6年度住宅市場動向調査」に、マイホームを購入する人たちの年代について記載があります。これによると、新築住宅を購入する年代は30代が多いことがわかります。また、中古住宅は40代に選択されている傾向も顕著です。
マイホーム購入にあたり住宅ローンを利用する人がほとんどかと思いますが、年齢は住宅ローン審査の際の非常に重要な項目です。30代で比較的安定した収入がある方であれば、住宅ローン審査に通りやすい傾向にあります。
こういったことから、マイホームを30代で購入するのは一般的であり、好機でもあると言えるでしょう。
平均初婚年齢が男女ともに30代前後という調査結果はありますが、一方で、30代後半(35~39歳)でマイホームを検討するのは遅すぎるのでしょうか?
先ほどの調査では、具体的なマイホーム取得世帯の年齢も調べています。その調査によると、注文住宅は44.8歳、分譲戸建てが38.2歳、民間賃貸が38.9歳となっています。(前述の図の一番右をご確認ください)
30代といっても、31~39歳というように10年近い幅があります。ただ、調査結果を見ると、実際にマイホームを購入する人が多いのは30代後半です。そのため、35歳で家を買うのは決して遅いどころか、むしろ標準的か、やや早いくらいのタイミングと言えます。
もちろん、これは全国的な平均値に基づいたものなので、地域や年収、職業、ライフスタイルによって個人差があります。ただ、「35歳で家を買うのは遅いのでは」と過度に心配する必要はありません。ご自身やご家族にとってベストなタイミングを見極めることが大切です。
借入額とは、購入予定の住宅価格や頭金、返済能力などをもとに金融機関から実際に借りる金額のことです。一般的には年収の5~7倍が目安とされていますが、頭金の有無や他の借入状況、返済期間、金利によっても大きく変わります。借入額を多くすれば理想の家を購入できる反面、月々の返済負担が重くなりやすいため注意が必要です。将来の収支やライフプランを見据え、無理のない返済計画を立てることが、安心してローンを利用するためのポイントです。
住宅ローンの借入額は年収と密接に関連するため、まずは30代の平均年収を確認していきましょう。
国税庁が発表している「民間給与実態統計調査」によると、全国平均で男性30‐34歳の平均年収は492万円、35-39歳は556万円となっています。
全国平均であるため、東京、大阪、横浜、名古屋などはこの平均年収より高い賃金となる傾向にあります。
本ページでは30代の年収を500万円と仮定し、各種試算をしていきます。
次に『30代の年収500万円』から住宅ローンの借入可能額を算出してみたいと思います。
今回は住宅ローン借入可能額について、SBI新生銀行のシミュレーションツールを活用してみます。

試算例では、35年返済で3,750万円の借り入れが可能と算出されました(試算例・借入可能額は金利や条件で変わります)。
ただし、シミュレーションで出る「借りられる額」と「無理なく返せる額」は別物です。借入可能額いっぱいまで借りると、月々の返済負担は重くなりがちです。40代、50代になると年収は上がっていく一方で、お子さまの教育費などの支出も増えていきます。そのため、家計のバランスには十分な注意が必要です。
一般に、年収の5~6倍程度の借り入れを上限としておくと、無理のない返済となる可能性が高まると言われています。年収500万円だと3,000万円程度ということになりますね。
金融機関のシミュレーションツールで算出される借入可能額と、実際に無理なく返済できる金額には差がある点に留意して、資金計画を作ることが大切です。実際に借り入れたい金額や物件が決まっていなくても、今の収入からどのくらいの住宅を購入できるのか知りたいという方は、一度住宅ローンシミュレーションを利用してみることをおすすめします(最新の借入可能額・返済額は各金融機関のシミュレーターでご確認ください)。
39歳での借り入れでも、完済時年齢が満80歳という一般的な住宅ローン契約が可能となるので、35年ローンでの借入限度額の目安を紹介します(下表はあくまで一時点の試算による目安で、金利によって変わります)。
| 年収 | 借入可能額(目安) |
| 300万円 | 1,290万円 |
| 400万円 | 3,000万円 |
| 500万円 | 3,750万円 |
| 600万円 | 4,500万円 |
| 700万円 | 5,250万円 |
| 800万円 | 6,000万円 |
次に、頭金なしでのマイホーム購入が無謀なのかを考えていきます。
こちらも頭金(自己資金)に関する調査があるので引用します。住宅金融支援機構が発表している「住宅ローン利用者の実態調査」によると、物件金額に対して100%以上の融資を受けている方が全体の1割程度いることがわかります。これは、住宅ローン融資事務手数料や不動産仲介手数料も住宅ローンとして借り入れできるのが一般化しており、必ずしも頭金がないとマイホームを購入できない状況ではないことを表しています。(メガバンクはもちろん、auじぶん銀行やソニー銀行などのネット銀行も同様です)
ただし、住宅ローンには物件の手付金や手数料など、住宅ローンに含めることができない費用があり、自己資金で準備する必要があります。そのため、何かしらの資金繰りがないとマイホームを購入するのが難しい状況に変わりはありません。頭金なしでの住宅ローンは、無理のない返済計画を立てることがいっそう重要になってきます。

auじぶん銀行は、大手通信会社とメガバンクの出資によって設立されたネット銀行です。
住宅ローンの金利は金融業界でトップクラスの低さであり、無償で付けられる団体信用生命保険(団信)にも定評があります。
各種メディアの住宅ローンランキングでも、低金利と高い人気により、常に上位にランクインしています。
インターネット銀行のソニー銀行の住宅ローン。電子契約に対応し、来店不要のネット完結型の住宅ローンです。がん50%保障が上乗せ金利なし(無料)で付帯します。
ソニー銀行のがん団信50の特徴は、「上乗せ金利なし」、「”がんと診断されたら”というハードルの低い保険金支払い条件」。”入院”などではなく、”診断されること”が条件の疾病保障が費用負担なく付帯する点です。ソニー銀行では、がん団信100(上乗せ年0.1%)やワイド団信など、借り手が安心できる疾病保障を魅力的な水準で提供していることにも注目です。
累計の住宅ローン実行額が8兆円を超えるネット銀行の住宅ローン。ポイントは「店舗で相談できるネット銀行の住宅ローン」だということです。
ライバルのauじぶん銀行や楽天銀行のようなネット銀行ではなかなか実現しにくい”店舗での相談サービス”を提供しながら、ドコモの銀行独自の「全疾病保障(所定の就業不能状態になったときに住宅ローン残高がゼロになる保障)」が無料で付帯。さらに満50歳以下の方には3大疾病50%保障も無料で付帯します(2024年8月に対象年齢が40歳未満から拡大されました)。これらの疾病保障を利用した場合でも金利上乗せはありません。住宅ローン(対面)は、店舗で相談したい人・変動金利での借り入れや借り換えを検討している人に、候補に入れてほしい住宅ローンの1つです。
Q. 30代なら頭金なしでも大丈夫ですか?
A. 諸費用まで含めて借りられるローンもあり、頭金なしでの購入自体は可能です。ただし、頭金が少ないほど借入額が増え、月々の返済も重くなります。ご家庭の場合は、いざというときの生活防衛資金(生活費の半年分程度)まで住宅に回さないよう、手元資金を残しておくと安心です。
Q. 共働きなら、いくらまで借りてよいですか?
A. ペアローンや収入合算を使えば借入可能額は増えますが、どちらかが育児や病気で働き方を変える可能性も見込んでおくことが大切です。世帯年収ではなく「今後も安定して続く収入」を基準に、無理のない返済比率(手取りの2〜2.5割程度が目安)で考えましょう。
Q. 教育費とローン返済はどう両立すればよいですか?
A. お子さまの進学時期(とくに高校・大学)は支出のピークになりがちです。そのピークと返済が重なっても家計が回るよう、借入額を抑える・繰上返済で早めに残高を減らす・団信や保障で万一に備える、といった工夫が有効です。
本記事では、30代で住宅ローンを検討する際のポイントやおすすめの住宅ローンについて詳しく解説しました。ライフステージや収入に合ったローンを選ぶことが、ご家族の将来の安心につながります。ぜひこの記事を参考に、ご自身とご家族に最適な住宅ローンを見つけてください。
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