2025年2月25日
日本はアメリカ・中国に次いでGDP(国内総生産)3位の大国です。
中国にGDPで抜かれたりしているように、高度成長期に比べると勢いをなくしていますが、東京都だけのGDPでも世界18位にランクインできるほどの大都市であることに違いはありません。
東京都の広さは日本のわずか0.6%程度しかありませんが、そこに日本の人口の10%近くが集中しています。新型コロナウイルスをきっかけにリモートワークが浸透し、状況は変わっている可能性がありますが、近隣の県に住む人が東京都の職場に移動するので平日の日中の人口は1,500万人以上とも言われています。
東京都には三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行などといったメガバンクの他に、三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行、りそな銀行などの銀行が多数あります。
他にも、やや違和感のある表現ですが「東京都の地銀」と言える、きらぼし銀行(東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京が2018年5月に経営統合)や、同じく東京都の第二地銀と言えるの東日本銀行、さらにSBI新生銀行・東京スター銀行なども東京都を中心に営業しています。
銀行以外の金融機関も豊富で、信用金庫や信用組合などもそれぞれ20ほどあり、中でも城南信用金庫など預金残高が3兆円を超えるような大規模な信用金庫もあります。
全国各地の地銀も東京都には支店を構えており、東京都に住んでいる人は利用できる金融機関の選択肢が極めて広いと言えます。都内に住んでいる人のほうが新しいサービスにも敏感で、インターネット銀行を利用(使い分け)している割合も高いと言われています。
そんな状況なので、東京都およびその近辺では利用できる住宅ローンの数も多いので競争も激しくなっています。激しい競争は私たち住宅ローン利用者にとっては大きなメリットで、東京都に住んでいる人は最新かつ低金利の住宅ローンを利用しやすい環境にあると言えます。
このページでは、東京都にお住まいの方におすすめの住宅ローンを一覧・ランキング形式で紹介していきたいと思います。なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
東京都内に本店を構える金融機関で住宅ローンの利用額が最も多いのは三菱UFJ銀行です。三菱UFJ銀行の住宅ローンは15年連続で住宅ローン残高が日本一でもあります。
三菱UFJ銀行の住宅ローンは変動金利や10年固定金利を中心に金利を引き下げてネット銀行に対抗していますが、まだまだネット銀行との差は埋められていません。
表面上の金利で近づいているように見えることもありますが、メガバンクの住宅ローン金利は審査の結果で適用する金利が変わりますし、保証料や疾病保障利用時の追加コストなど、金利・利息以外の費用負担を考えると、ネット銀行の住宅ローンとの差はまだまだ大きい状況です。
以下は三菱UFJフィナンシャルグループが公表しているディスクロージャー誌から、三菱UFJ銀行の住宅ローン残高に関する箇所を引用したものですが、2017年3月末(2016年度末)に、14兆3,650億円あった住宅ローン残高が2018年3月末(2017年度末)には14兆1,463億円に減っていて、1年間で2,187億円も残高を減らしていることになります。
残高が1位だから現時点で一番優れた商品性の住宅ローンかというと必ずしもそうではないので注意が必要です。ちなみに2006年3月末の三菱UFJ銀行の住宅ローン残高は17兆1,000億円以上でしたので、その当時から3兆円以上も残高を減らしていることになりますので、住宅ローンの残高は今も日本一ですが、年々他社に残高が流出している状態というわけです。
この住宅ローン残高減の大きな要因になっているのがインターネット銀行の住宅ローンの台頭です。ネット銀行は、店舗を持たずに人件費のかからない効率的なコスト構造を武器に、住宅ローンの金利を店舗型の銀行では提供できないぐらいの水準まで金利を引き下げ、さらに低価格で手厚い保障(団信)を付帯させて魅力的な商品を次々送り出しています。
ネット銀行がたくさん登場して住宅ローンの金利引き下げ競争が激化している裏ではメガバンクの住宅ローン残高がこれだけ減っているわけですね。参考までにネット銀行などの低金利住宅ローンを一覧形式で紹介しておきます。
変動金利 | 備考 | |
---|---|---|
SBI新生銀行 | 年0.410% | すべてのケガや病気による介護保障が無料で付帯。 ※自己資金10%以上の場合 |
PayPay銀行※4 | 年0.780%(全期間引下型) | 変動金利タイプの金利の低さに注目。 個人事業主・自営業、同族企業にお勤めの方は申込不可。 |
ソニー銀行 | 年0.647%(新規購入) (変動セレクト) | 2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2になる疾病保障が無料付帯。 |
みずほ銀行ネット住宅ローン | 年0.525%~ | メガバンクのみずほ銀行がネット限定の低金利住宅ローンを提供中。50歳まで年0.1%の上乗せでがん団信に加入可能。 |
イオン銀行 | 年0.780%(金利プラン) | イオングループでの買い物が5%引きになるサービスがセット。保証料も無料。2025年4月の適用金利。 |
auじぶん銀行の住宅ローンにはがんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる疾病保障※が付帯していますし、住信SBIネット銀行にはすべての病気や怪我を保障(一定の就業不能状態が条件)する全疾病保障が無料で付帯されているのと、40歳未満の方が申し込みするのであれば50%のがんを含む三大疾病保障が無料(40歳以上の方は年0.25%の上乗せ金利)で付帯されます。
2024年9月適用金利
金融機関名 | 変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 |
三菱UFJ銀行 | 年0.345%~
(ずーっと一律優遇コース) | 年1.44%~ (最初に大きな優遇コース) | 年1.99%~ (全期間固定コース) |
みずほ銀行(ネット住宅ローン) | 年0.375%~ (ローン取扱手数料型) | 年1.60%~ (ローン取扱手数料型) | 年1.75%~ (全期間固定プラン) |
三井住友銀行 | 年0.625%~ (最後までずーっと引き下げプラン) | 年2.00% (最初にぐぐっと引き下げプラン) | 年2.52%~年3.02% (超長期固定金利型プラン) |
きらぼし銀行(東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京) | 年0.620%~ (融資手数料型金利プラン) | 年1.795%~ (融資手数料型金利プラン) | フラット35を取り扱い |
最新の金利は詳細は各社の公式サイトで必ず確認してください。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方が有利です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを紹介しておきます。
SBI新生銀行はグループ会社のアプラスと連携してつなぎ融資を利用できますし、SBIアルヒでは独自のつなぎ融資を提供しています。
それでは、以下に東京都で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介します。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認するようにお願いします。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
SBIマネープラザ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
きらぼし銀行(東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京) | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東日本銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東京スター銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
中央ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク東京 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
auじぶん銀行が、メガバンクや地銀で優遇金利の適用の条件となる、給与受け取り口座への指定、カードローン・クレジットカードの発行などの金利優遇条件がないのでおすすめです。(店舗に住宅ローンの相談に行ったにも関わらず、カードローンとかクレジットカードなどを作らされるのは納得いかないですよね)
東京で住宅ローンを検討する際は、メガバンクやネット銀行、地元の信用金庫など、幅広い選択肢が利用できるのが大きな利点です。各金融機関の金利や手数料、付随サービスなどを比較し、自分に合ったローンを見つけることが重要です。特に変動金利や固定金利の動向に注意し、将来の返済計画をしっかり立てることが大切です。
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