2026年7月1日
日本はアメリカ・中国に次ぐ世界有数の経済大国です。
高度成長期に比べると勢いはやわらいでいますが、東京都だけのGDPでも世界有数の規模を持つ大都市であることに違いはありません。
東京都の面積は日本のわずか0.6%程度ですが、そこに日本の人口の約10%が集中しています。近年はリモートワークも広がり通勤の形は多様化していますが、近隣の県から都内の職場へ通う人も多く、平日日中の人口は1,500万人以上とも言われています。共働きで都心に通うご家庭にとって、住まい選びとあわせて住宅ローン選びは家計を左右する大切なテーマです。

東京都には、三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行などのメガバンクのほか、三井住友信託銀行・三菱UFJ信託銀行、りそな銀行などの銀行が多数あります。
ほかにも、やや独特な表現ですが「東京都の地銀」と言えるきらぼし銀行(東京都民銀行・八千代銀行・新銀行東京が2018年5月に経営統合)や、第二地銀の東日本銀行、さらにSBI新生銀行・東京スター銀行なども東京都を中心に営業しています。
銀行以外の金融機関も豊富で、信用金庫や信用組合もそれぞれ20ほどあり、中でも城南信用金庫など預金残高が3兆円を超える大規模な信用金庫もあります。
全国各地の地銀も東京都に支店を構えており、東京都に住んでいる人は利用できる金融機関の選択肢が極めて広いと言えます。都内に住む人は新しいサービスにも敏感で、インターネット銀行を使い分けている割合も高いと言われています。
その分、東京都とその近郊では利用できる住宅ローンの数が多く、競争も激しくなっています。激しい競争は私たち利用者にとって大きなメリットで、東京都に住む人は最新かつ低金利の住宅ローンを利用しやすい環境にあると言えます。
このページでは、東京都にお住まいの方におすすめの住宅ローンを一覧・ランキング形式で紹介します。なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので、あわせて参照してください。
東京都内に本店を構える金融機関で住宅ローンの利用額が最も多いのは三菱UFJ銀行です。三菱UFJ銀行の住宅ローンは2007年から16年連続で住宅ローン残高が日本一(国内民間金融機関の住宅ローン取扱残高。2007年3月時点〜2024年)でもあります。

三菱UFJ銀行の住宅ローンは、変動金利や10年固定金利を中心に金利を引き下げてネット銀行に対抗していますが、まだネット銀行との差は埋まりきっていません。
表面上の金利では近づいて見えることもありますが、メガバンクの住宅ローン金利は審査の結果で適用金利が変わりますし、保証料や疾病保障利用時の追加コストなど、金利・利息以外の費用負担まで含めて考えると、ネット銀行の住宅ローンとの差はまだ大きいのが実情です。
三菱UFJフィナンシャルグループが公表しているディスクロージャー誌をさかのぼると、2017年3月末(2016年度末)に14兆3,650億円あった三菱UFJ銀行の住宅ローン残高は、2018年3月末(2017年度末)には14兆1,463億円へと、1年間で2,187億円減少していました。

残高が1位だからといって、現時点で最も商品性に優れた住宅ローンとは限らない点には注意が必要です。2006年3月末の三菱UFJ銀行の住宅ローン残高は17兆1,000億円以上あり、その当時から3兆円以上も残高を減らしている計算になります。残高は今も日本一ですが、年々ほかの金融機関へ残高が流出している状態というわけです。
この住宅ローン残高減の大きな要因がインターネット銀行の住宅ローンの台頭です。ネット銀行は、店舗を持たず人件費のかからない効率的なコスト構造を武器に、店舗型の銀行では難しい水準まで金利を引き下げ、さらに低コストで手厚い保障(団信)を付帯した魅力的な商品を次々に送り出しています。
ネット銀行が数多く登場して金利引き下げ競争が激化する裏で、メガバンクの住宅ローン残高はこれだけ減ってきました。参考までに、ネット銀行などの低金利住宅ローンを一覧形式で紹介しておきます。
| 変動金利 | 備考 | |
|---|---|---|
| SBI新生銀行 | 年0.990%(金利優遇プログラム適用時) | すべての病気やケガによる就業不能を保障する全疾病保障付団信が金利上乗せなしで付帯。 ※金利優遇プログラム適用時 |
| PayPay銀行※4 | 年1.330%(全期間引下型) | ソフトバンクユーザ限定の金利優遇に注目。 個人事業主・法人経営者向けの専用住宅ローンも用意。 |
| ソニー銀行 | 年1.347%(新規購入) (変動セレクト) | 2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2になる疾病保障が無料付帯。 |
| みずほ銀行ネット住宅ローン | 年1.025%~ | メガバンクのみずほ銀行がネット限定の低金利住宅ローンを提供中。50歳まで年0.1%の上乗せでがん団信に加入可能。 |
| イオン銀行 | 年1.040%(金利プラン) | イオングループでの買い物が5%引きになるサービスがセット。保証料も無料。2026年8月の適用金利。 |
auじぶん銀行の住宅ローンには、がんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる疾病保障※が付帯していますし、ドコモの銀行(旧・住信SBIネット銀行)には、すべての病気やケガを保障(一定の就業不能状態が条件)する全疾病保障が無料で付帯されています。さらに40歳未満の方が申し込む場合は、がんを含む3大疾病50%保障が金利上乗せなし(無料)で付帯され、40歳以上の方は所定の上乗せ金利でプランを選べます。万一のときに家族の暮らしを守る保障の手厚さは、ネット銀行ならではの魅力です。
2026年は金利が動いている時期です。日本銀行は2026年6月に政策金利を1.0%程度へ引き上げ(約31年ぶりの水準)、変動金利への反映は多くの銀行で基準日(10月1日が目安)を経てから表れる見込みです。一方で長期金利は上昇が一服し、大手行は7月の10年固定型を引き下げる動きが出ています。金利タイプ別の市場全体のおおまかな水準は次のとおりです(各行の実際の適用金利は審査結果やプランで変わるため、必ず公式サイトでご確認ください)。
| 金利タイプ | 市場全体の目安(2026年7月時点) | 家族目線のメモ |
|---|---|---|
| 変動金利 | 新規・最優遇でおおむね年0.85〜1.1%台 | 当面は低めだが、利上げ局面では将来の上昇に備えて返済の余力を残したい |
| 10年固定金利 | 大手5行平均で年3.5%前後(7月は12カ月ぶりに低下) | 子の進学など先の支出が読みにくい家庭は一定期間の金利確定が安心材料 |
| 全期間固定(フラット35) | 2026年6月の最多金利は3.21%(7月は横ばい〜小幅低下の予想) | 返済額が完済まで一定。教育費とローンを両立しやすい |
※上記は市場全体の目安です(出典:日本銀行、住宅金融支援機構【フラット35】、各種報道。2026年7月時点)。三菱UFJ銀行・みずほ銀行・三井住友銀行・きらぼし銀行などの最新の適用金利は、各社の公式サイトで必ずご確認ください。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金を用意しなければならないのはもちろん、建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)をマイホームが完成する前に支払う必要があります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方が有利です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを紹介しておきます。
SBI新生銀行はグループ会社のアプラスと連携してつなぎ融資を利用できますし、SBIアルヒでは独自のつなぎ融資を提供しています。
それでは、東京都で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介します。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認ください。
| 金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
|---|---|---|---|
| auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
| SBI新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
| ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
| SBIアルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
| SBIマネープラザ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
| ドコモの銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
| みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
| 三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
| 三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
| きらぼし銀行(東京都民銀行、八千代銀行、新銀行東京) | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
| 東日本銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
| 東京スター銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
| 中央ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
| JAバンク東京 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
auじぶん銀行は、メガバンクや地銀で優遇金利の条件になりがちな給与受取口座の指定やカードローン・クレジットカードの発行などの金利優遇条件がない点でおすすめです。(住宅ローンの相談に行ったのに、カードローンやクレジットカードを作らされるのは納得しにくいですよね。)
東京で住宅ローンを検討する際は、メガバンク・ネット銀行・地元の信用金庫など、幅広い選択肢を使えるのが大きな利点です。各金融機関の金利や手数料、付随サービスを比較し、ご家庭に合ったローンを見つけることが大切です。特に変動金利・固定金利の動向に注意し、教育費などライフイベントも見据えて、無理のない返済計画を立てましょう。
Q. 都内は物件価格が高く、借入額も大きくなりがちです。無理のない目安はありますか?
A. 借入額は「いくら借りられるか」ではなく「いくらなら無理なく返せるか」で考えるのが安心です。手取り収入に対する年間返済額の割合(返済負担率)は20〜25%程度を一つの目安にし、教育費や物価上昇に備えて毎月の貯蓄余力を残しておきましょう。
Q. 共働きで世帯収入を合わせて借りたい場合は?
A. 収入合算やペアローンを使うと借入可能額は増えますが、どちらかが働けなくなったときの負担も大きくなります。団信の保障範囲(どちらの万一までカバーされるか)を確認し、教育費がかさむ時期も返せる範囲にとどめておくと安心です。
Q. 変動と固定、子育て世帯はどちらを選べばよいですか?
A. 一概には言えませんが、当面の金利が低い変動は毎月の負担を抑えやすい一方、将来の上昇リスクがあります。進学など先の支出が読みにくいご家庭は、一定期間の金利を確定できる固定やフラット35で家計の見通しを立てやすくなります。家計のゆとりとあわせて選びましょう。
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