2024年11月8日
この記事ではソニー銀行の住宅ローンのうち、「固定セレクト住宅ローン」のメリットとデメリットについて解説します。
ソニー銀行の住宅ローンは、様々な商品やサービスの満足度を調査した結果をランキング形式で発表しているオリコンの「オリコン顧客満足度調査(住宅ローン部門)」で2011年~2021年までの11年間連続で満足度1位の住宅ローンを獲得している住宅ローンです。
ソニー銀行では、「住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の3種類の住宅ローンを提供していて2023年3月末時点で合計で2兆7,000億円を超える住宅ローンの残高があります。
固定セレクト住宅ローンは、2018年10月に誕生した商品で、ソニー銀行が取り扱っている住宅ローンの中でもっとも新しい商品です。
ソニー銀行の固定セレクト住宅ローンの特徴は、住宅ローンの借り入れた直後から一定の期間の金利を低くし、当初固定期間が終わった後の金利が高くなる(優遇幅が小さくなる)ように設定されている点です。
「固定セレクト住宅ローン」のような、住宅ローン借り入れから最初の一定期間の住宅ローン金利を低くして、その期間が終わった後の金利が高くなる住宅ローンは多くの金融機関が取り扱っているので、珍しい商品性ではありません。
目次
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2024年8月に発表されました。
総合1位はソニー銀行の住宅ローンが獲得しました!2023年に1位を獲得していたソニー銀行が再び1位を獲得した形です。2位はauじぶん銀行の住宅ローンで、3位にイオン銀行、続いてSBI新生銀行と住信SBIネット銀行がランクインしています。
上位の銀行間の得点はかなりの僅差で、いずれも高い顧客満足度を得ていることがわかります。
ソニー銀行の住宅ローンは金利が異なる3つの商品があります。
・低い変動金利を希望の方向けの変動セレクト住宅ローン
・低い固定金利を希望の方向けの固定セレクト住宅ローン
・手数料が低く、好きな金利が選べる住宅ローン
2018年に固定セレクト住宅ローンが登場するまでは「当初固定金利タイプの住宅ローン」は提供していましたが、「当初固定金利タイプの借り入れ直後の金利を大きく引き下げるの住宅ローン」は提供していませんでした。
固定セレクト住宅ローンを加えたことで、「変動金利の低金利」「固定金利の使いやすさ」に加えて「変動金利と固定金利の中間的な存在」という3つの住宅ローンを取り扱うようになったという経緯があります。
まず、商品性の違いについて確認しておきましょう。商品性と言っても金利決定の計算式と事務手数料が異なるだけです。
住宅ローン | 変動セレクト住宅ローン | 固定セレクト住宅ローン | |
事務手数料(税込) | 44,000円 | 借入金額×2.20% | 借入金額×2.20% |
保証料 | 無料 | 無料 | 無料 |
一部繰上返済手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
団信保険料 | 無料 | 無料 | 無料 |
ATM手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
他の銀行からの資金移動 | 無料 | 無料 | 無料 |
変動→固定への金利変更手数料 | 無料 | 無料 | 無料 |
借入時の金利タイプ | 変動金利または固定金利 | 変動金利 | 当初10年・15年・20年固定のいずれか |
借入期間 | 1年以上35年以下 | 1年以上35年以下 | 10年以上35年以下 |
適用金利 |
変動金利:基準金利から1.05%の引き下げ 固定金利:基準金利から1.05%の引き下げ |
変動金利:基準金利から1.41%の引き下げ 固定金利:基準金利から0.95%の引き下げ |
固定期間中:基準金利から年1.35%の引き下げ 固定期間終了後:基準金利から年0.65%の引き下げ |
3つの住宅ローンの違いは「基準金利からの金利の引き下げ幅(引き下げるルール)」と「事務手数料の金額」の2つです。
簡単に言えば、固定セレクト住宅ローン(と変動セレクト住宅ローン)は事務手数料が融資金額の2.20%(税込)と高額になるかわりに、金利が通常の住宅ローンより低く設定されているというものです。金利引き下げルールと事務手数料の金額以外の住宅ローンそのものの商品性は同じです。
続いて、3つの住宅ローンの最新の金利についても確認しましょう。
2024年11月の金利は以下の通りです。
固定期間 | 変動セレクト住宅ローン | 固定セレクト住宅ローン(新規借入時) | 住宅ローン |
10年 | 1.819% | 1.419% | 1.719% |
15年 | 2.152% | 1.752% | 2.052% |
20年 | 2.368% |
1.968% |
2.268% |
この金利は新規購入と借り入れのどちらも同じです。
固定セレクト住宅ローンのメリット・デメリットは?
固定セレクト住宅ローンは当初固定期間の金利が低いというメリットがある代わりに固定期間終了後の金利が高いと言うデメリットがあります。また、事務手数料も融資金額の2.20%(税込)がかかるので、ソニー銀行の住宅ローンの定額料金・44,000円(税込)に比べると高額です。
それらのメリット・デメリットを考慮すると固定セレクト住宅ローンは以下に該当する人におすすめしやすい住宅ローンです。
一般的な金融機関の場合、当初固定金利タイプの固定期間は2年・3年・5年・7年・10年・15年・20年から選択できますが、ソニー銀行の固定セレクト住宅ローンは10年・15年・20年の3種類から選ぶ必要があります。
※メガバンクなどで、2年~7年という短い期間の金利を極端に低くして、低金利に見せている住宅ローンを見かけますが、20年・30年・35年という長い間返済を続けることになる住宅ローンでは、最初の数年間の金利だけが低くてもほとんど意味がありません。10年・15年・20年の3種類の固定期間に絞り込んでいるソニー銀行は不器用とも言えますが、利用者にとってメリットがある住宅ローンだけをしっかりと提供していると言えます。
事務手数料と金利適用ルール以外の商品性は同じということもあり、比較ポイントは適用される金利になります。ソニー銀行のホームページにわかりやすい金利適用のルールが掲載されていましたので参考までに紹介しておきますので、今一度確認しておくようにしましょう。
ソニー銀行の固定セレクトにももちろん、がん保障が無料で付帯しています。がんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になるものでがん保険と比較しても破格の保障の厚さが特徴です。
年0.1%の金利上乗せでがん保障(100%)へのアップグレードも可能です。がんと診断されると住宅ローン残高がゼロになる+100万円が保障されるものです。さらに、がん先進医療で通算1,000万円、がん保障特約で保障されない上皮内がん・皮膚がんでも50万円の保障が受けられるため、がんの進行程度・種類にかかわらず、がんを幅広く保障することができます。
ソニー銀行は2018年4月にAIを使った住宅ローン審査の運用を開始、2018年9月にはがん50%保障特約付き団信の提供、固定セレクト住宅ローンの取扱開始、2020年には融資額を2億円に引き上げなど、住宅ローンサービスのテコ入れに動いています。
このようにソニー銀行の住宅ローンは非常に優れた住宅ローンです。人気があるだけでなく、利用している人の満足度も高い住宅ローンです。ネット銀行の住宅ローンが嫌いでなければ、ソニー銀行の住宅ローンはぜひ選択肢の1つに加えて欲しい、おすすめの住宅ローンです。
今回は、ソニー銀行の固定セレクト住宅ローンについて詳しく解説しました。ソニー銀行の住宅ローンのメリット・デメリットのまとめは以下の通りです。
住宅ローンは長期にわたる大きな決断ですので、当記事を参考に慎重に比較検討し、自分に最も合ったプランを選びましょう。
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