2025年3月5日
この記事では1億円以上の借り入れに対応している住宅ローンを紹介しています。
この数年、ネット銀行を中心に「高額物件」に対応する住宅ローンが増えています。具体的には、これまでは1億円だった融資の上限金額を2億円~3億円まで引き上げるといった動きです。住宅ローンの高額物件への対応が進む背景には、都心部のマンションの価格の値上がりやタワーマンションなどの高額物件が増えたこと、また、高額な戸建の住宅も増え得ていることが理由です。
1億円以上の高額の物件が増えれば、1億円以上の住宅ローンの借り入れを希望する人の数も増えます。その結果、高額の融資に対応する住宅ローンも増えている、という流れです。
高額融資への対応が早かったのがネット銀行です。低い金利と疾病保障が魅力のauじぶん銀行の住宅ローンや住信SBIネット銀行の住宅ローンなどもすでに1億円以上に対応していす。
それでは、1億円以上の借り入れが可能な住宅ローンについて解説しながら、おすすめの住宅ローンを紹介していきたいと思います。
目次
今月、1億円以上の借り入れを検討中の人におすすめしたいのはSBI新生銀行の住宅ローンです。
高額の借り入れになればなるほど、少しの金利差が大きな利息の差に繋がりますので、少しでも金利が低い住宅ローンを探すべきです。
銀行名 | 住宅ローン名称 | 借入限度額 | 事務手数料 |
SMBC信託銀行 |
住宅ローン |
5億円 | 2.20%(税込) |
千葉銀行 | プレミアム住宅ローン | 3億円 | 2.20%(税込) |
auじぶん銀行 | 住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) |
住信SBIネット銀行 | 住宅ローン(WEB申込コース) | 2億円 | 2.20%(税込) |
住信SBIネット銀行 | 住宅ローン(対面相談コース) | 2億円 | 2.20%(税込) |
ソニー銀行 | 変動セレクト住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) |
みなと銀行 | 大型住宅ローン | 2億円 | 借入額に応じた保証料や保証会社手数料がかかります。 |
SBI新生銀行 | パワースマート住宅ローン | 3億円 | 2.20%(税込) |
PayPay銀行(会社経営者・個人事業主不可) | 住宅ローン | 2億円 | 2.20%(税込) |
上記の通り、1億円以上借りることができると明示している銀行が2018年以降どんどん増えていて、2億円まで引き上げています。なお、SMBC信託銀行は5億円、SBI新生銀行などは3億円を上限金額としています。
なお、上記の銀行以外でも1億円以上借りられる可能性はゼロではありません。
個別に交渉することで1億円以上借りることができる可能性があります。ただし、その場合は普段から親密な取引が必要だったりしますし、借り入れ条件もどうなるのか不透明です。また、通常は受け付けていない特例での融資となりますので手続きに想像以上に時間がかかってしまうこともありますので、どうしても普段使いの銀行でローンを組みたい場合は、時間に余裕をもって手続きをすすめることが重要です。
auじぶん銀行の住宅ローンの特徴は低金利です。申込みから契約まで、すべてネット上で完結することができます。必要書類を提出する際に郵送する必要もなく、収入印紙も不要になります。また、金利上乗せなしで「がん50%保障団信ん」が無料で付帯されたりと、がんに対する備えも充実していて、事務手数料が高いことを除けば最有力の住宅ローンと言えるでしょう。
その事務手数料も住宅ローンの残高に加えることもできますし、諸費用を借り入れても金利があがることはありません。低金利にこだわりたい人にはおすすめの住宅ローンです。
ネット銀行の中では住宅ローンの取扱実績が最も大きいのが住信SBIネット銀行が提供する住宅ローン(WEB申込コース)です。40歳未満であればがん保障なども無料で付帯する「スゴ団信」は大きな特徴です。
住宅ローン(WEB申込コース)は変動金利で年0.448%(通期引下げプラン)※まで引き下げているので大注目です!(2025年3月)
※物件価格の80%以下で住宅ローンをお借入れの場合。審査結果によっては金利に年0.1%~年0.30%上乗せとなる場合があります、借入期間を35年超でお借り入れいただく場合は、ご利用いただく住宅ローン金利に年0.15%が上乗せとなります。
ソニー銀行では「通常の住宅ローン」「変動セレクト住宅ローン」「固定セレクト住宅ローン」の3種類の住宅ローンを取り扱っていますが、1億円~2億円の借り入れを行うのであれば、事務手数料が44,000円(税込)で済む「通常の住宅ローン」の利用が断然おすすめです。
ソニー銀行の住宅ローンにはがんと診断されると住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料で付帯されている点も大きな特徴です。
2億円借り入れる場合、2.20%(税込)の事務手数料だと440万円(税込)の事務手数料が必要になりますが、ソニー銀行はその1%のわずか44,000円(税込)で済みます。しかも電子契約で10万円の印紙代も節約できますので、高額住宅ローン利用時の最有力候補の住宅ローンとしてソニー銀行の住宅ローンはチェックしておくようにしましょう。
SMBC信託銀行といってもぴんと来ない人も多いかもしれません。SMBC信託銀行は、もともとはアメリカのシティバンク銀行(シティバンクジャパン)です。シティバンクの時代から富裕層向けの金融サービスを手掛けていましたが、リテール部門がSMBC信託銀行になったあとも、引き続き、高額所得者向けの金融サービスを提供しています。
住宅ローンも5億円まで借り入れることができる商品になっていて、まさに富裕層向けの住宅ローンという印象です。
SMBC信託銀行の住宅ローンは保証会社を利用しておらず、ネット専業銀行に近いスキームです。
なお、団信は2億円まで(障害補償は1億円まで)の保険料が銀行負担となっています。
千葉銀行が2019年5月より取り扱いを開始したのが「プレミアム住宅ローン」、2億円までは全疾病保障付き団信(保険料年0.1%)に加入、2億円を越える部分は全疾病保障付き団信と全国地方銀行協会が取り扱う「ダブルサポート団信制度」(保険料年0.3%)にと両方に加入する必要があるので、実質的な金利負担が大きいのが最大のデメリットです。
プレミアム住宅ローンは保証会社を使わないので保証料は不要ですが、事務手数料が融資金額の2.20%(税込)必要となりますので、全体的な諸費用がかなり多めになってしまいます。
千葉銀行の公式サイトを確認してもプレミアム住宅ローンの金利が掲載されていませんでしたので、金利が気になる人は直接、千葉銀行の店舗などで確認するようにしてください。
SBI新生銀行では2021年3月29日から住宅ローンの借り入れ可能限度額を3億円に引き上げ、2024年9月2日からは団信も3億円まで保障を拡大するサービス改定を行っています。
ステップダウン住宅ローンやリバースモーゲージなど特色のある住宅ローン商品を取り扱っているのも特徴です。
1億円を超える大型住宅ローンを借りる場合は、実際に負担する手数料や利息の額が想像以上に大きくなることがあります。例えば2億円を借りる場合、2.2%(税込)の事務手数料は440万円になりますし、35年ローンの0.1%の利息は約350万円です。わずかな条件の違いが金額に大きな影響を与えるということです。
手数料は電卓ですぐに計算できますが、利息の負担額は返済シミュレーションをしないと、把握することができません。各社の公式サイトで用意されているシミュレーションツールを使って、しっかりとシミュレーションし、自分にとって最も有利な住宅ローンを選ぶようにしましょう。
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