2024年6月17日
「住宅ローンのボーナス払い」とは、住宅ローン返済の一部をボーナスで返済することにして、ボーナス月以外の毎月の返済額を少なくする方法です。
目次
ボーナス払い分を増やすことで、毎月の返済額を少なくなるため、ボーナスと言う制度が安定していた時代は利用している人が多くいました。ただ、現在は、将来的にボーナス(賞与)が確実に受け取れる自信がある場合は別ですが、住宅ローンのボーナス返済を利用しないケースが増えてきました。
「ボーナス月にまとめて返済すること」自体は良い事ですが、「最初からボーナス月にまとめて返済することを約束すること」はリスクでありデメリットですし、以下のような注意点があるのがその理由です。つまり、最初からボーナス払いすることを決めるわけでなく、「ボーナスが出たら繰り上げ返済する」という自由度の高い返済計画の方がマッチしている時代です。
なぜボーナス返済を利用しない方が良いのか、まず、最初にボーナス払いの有無で住宅ローンの返済額がどのように変化するかを確認してみましょう。
例えば、借入額が2000万、金利3%変動、ボーナス返済分を300万円、借入期間25年とした場合、毎月返済額は80,615円、ボーナス月の返済額166,330円、返済総額28,470,363円です。一方、ボーナス返済分無しで同条件の場合、月返済額は94,842円、返済総額28,452,481円となります(計算は全て、三井住友銀行による元利均等返済額試算シミュレーションを利用)。
「ボーナス月に普段の月よりも多く返済するんだから、住宅ローンの返済ペースも早くなるはず」と思う人が多いと思います。
ここで、注意しなければならないのは、「ボーナス月に多く払う≒その分、毎月の返済額が少なくなるのでボーナス月が来るまで住宅ローンの返済額が少なくなる」という仕組みになっているということです。
次回のボーナス払いの月まで(通常は6か月)ボーナス払い分の住宅ローンの元金は減りません。従って、6か月間の利息の支払も減らないことになるのです。一方で、ボーナス返済を利用しない場合は、毎月の返済で住宅ローンの元金を減らしているため当然、利息も少しずつ減っていきます。
ボーナス返済を含むと支払利息の減少ペースが落ちるため、結果的に全体の返済総額が増えてしまうのです。
一般的に、企業におけるボーナス(賞与)は経営状況や営業成績で増減します。一流の上場企業が債務超過に陥るこの時代、数十年間ボーナスを確実にもらえると言い切れる人はそんなに多くはないのではないでしょうか?
大手企業であったり業績が安定している企業であれば、ゼロになることはないかもしれませんが、減額の可能性は十分にあります。そのため、長期的な返済を確約することになる住宅ローンのボーナス返済は将来的な返済負担を高めることにもつながりかねません。
確実にボーナスがもらえるかの観点から言えば、公務員であればボーナスがもらえなくなる可能性は極めて少ないためボーナス併用が選択肢としてもよさそうですね。
前述の通り、ボーナスを期待した返済計画を最初から組んでしまうと住宅ローンの総返済額も増加することになりますし、ボーナスが支給されなかったり減額された場合、ボーナス月の返済負担も高まります。これらのデメリットを考えると、できるだけボーナス返済は利用せずに毎月の返済だけで住宅ローンを組むようにするのが理想的です。
最初からボーナス払分として返済計画を立てるのと「ボーナス月に余裕資金として繰上返済を行う」のは全く事情が異なります。繰上返済は「原則として返済額のすべて元本に充当されます」ので、利息の減額効果は非常に大きく、しっかりと繰上返済を行うことで総返済額が数百万円単位で変わってくることがあります。
・基本的に住宅ローンはボーナス返済は利用しない
・ボーナス月に余裕があれば積極的に繰上返済を行う
・ボーナス返済を組み込まないと住宅の購入が難しい場合は住宅購入を少し我慢して自己資金(頭金)を貯めましょう
それでも、ボーナス返済して毎月の返済額を減らしたいと思う人は、契約する住宅ローンを考え直すのがおすすめです。また、今もボーナス払いの住宅ローンを利用している人は住宅ローンの借り換えも毎月の返済額を減らすために効果的です。
以下の金融機関は日本国内の数多くの金融機関の中でも金利が低く、返済額を減らせる住宅ローンです。現在検討中(または借り入れ中)の住宅ローンの金利との違いを一度チェックしておくことがおすすめです。
auじぶん銀行は2024年12月の変動金利を年0.434%(全期間引下げプラン・物件価格の80%以内で新規借り入れの場合) という魅力的な金利で提供しています。
※物件価格の80%超で新規お借入れの場合、表示金利に年0.045%上乗せとなります。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ただ金利が低いだけでなく、がんに対する診断保障(がん50%保障団信)、精神障がいを除くすべての病気とケガによる就業不能(入院)に備える全疾病保障などを金利上乗せなしで利用することができます。
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