住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴とは?

2019年11月1日

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住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴とは?

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、がん・心筋梗塞・脳卒中などすべての病気とケガに備えることができる全疾病保障(無料)と業界最低水準の低金利で人気を集める日本最大のネット住宅ローンの1つです。変動金利~固定金利まで幅広い金利タイプで業界最低水準の金利を提供し累計の融資金額は5兆円を超えるほどの実績があります。

 

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンについて

住信SBIネット銀行は2019年11月時点でいくつかの住宅ローンを提供していますが、この特集ページではネット専用住宅ローンについて解説しています。住信SBIネット銀行では店舗相談・申込限定のSBIマネープラザなどの店舗で来店予約して相談可能なミスター住宅ローンREALも取り扱っています。

 

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いについては「ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いについて」も合わせて参考にしてください。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンは、この数か月、じぶん銀行や楽天銀行・ジャパンネット銀行・新生銀行などの住宅ローンに押され気味な印象がありますが、総合力の優れた住宅ローンの1つであることに違いはありません。ただし、どんなに優れた住宅ローンでも商品性を把握しておかないと思わぬ”落とし穴”にはまってしまう可能性があります

 

当サイトでは、住宅ローンを選ぶときにはそのメリット・デメリットの両方の商品性を理解することが大切なことだと思っていますので、この特集ページではあえて住信SBIネット銀行の住宅ローンのデメリットや落とし穴になりそうな商品性を紹介しています。

 

もし住信SBIネット銀行のメリットや魅力を把握できていない人は、先にこちらのページで最新金利やキャンペーン情報などを事前に確認してから記事を読んでいただければと思います。

 

住宅ローン業界の最新動向

「2019年3月にじぶん銀行ががん50%保障団信に加えて、精神障がいを除く全ての病気や怪我を保障する『全疾病保障』が無料でセット」、「2019年7月に新生銀行が介護保障付き住宅ローンの変動金利を年0.45%(変動フォーカス)まで引き下げ」、「2019年7月にジャパンネット銀行が年0.415%の低金利をひっさげて住宅ローンに参入」というように住信SBIネット銀行のライバル銀行の住宅ローンが次々と商品改定・商品開発を行っています。

ジャパンネット銀行の新商品について詳しくはこちら

じぶん銀行のがん保障・全疾病保障について詳しくはこちら

新生銀行の変動フォーカス新商品について詳しくはこちら

今のところ、住信SBIネット銀行の住宅ローンに大きな動きはありませんが、ライバル銀行がこれだけ住宅ローンを強化していますので、今後の住信SBIネット銀行の動向に注目です。

 

住信SBIネット銀行について

住信SBIネット銀行は、信託銀行最大手の三井住友信託銀行と、ネット金融サービス最大手のSBIホールディングスの共同出資で2007年に誕生したインターネット専業銀行です。銀行サービス全体(ATM手数料・振込手数料・定期預金・外貨預金など)も高く評価されていて多くの外部調査で高い評価を獲得してきました。例えばオリコンが毎年発表している「オリコン日本顧客満足度ランキング」でもネット銀行部門で1位を受賞していますし、価格.comの住宅ローンの評価調査においても何度も1位を獲得しています。

住信SBIネット銀行の2019年11月の住宅ローン金利

それでは最初に住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットを少し確認していきましょう。落とし穴・デメリットは記事後半でしっかりと紹介したいと思います。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリット

業界最低水準の低金利

住信SBIネット銀行の住宅ローンのメリットは低金利です。特に変動金利は低金利です。

筆者は住信SBIネット銀行の住宅ローンを利用しています。マイホーム購入を進めていた当時、不動産販売会社の営業担当から大手メガバンクSの住宅ローンを紹介されたのですが、当時から住信SBIネット銀行の住宅ローンは業界最低水準の低金利でしたし、疾病保障も付帯しておきたいと考えて住信SBIネット銀行の住宅ローンにすることにしました。

 

不動産販売会社の担当者は「大手銀行の住宅ローンをオススメしても、住信SBIネット銀行は低金利すぎて、住信SBIネット銀行の名前を出した人は最終的に住信SBIネット銀行を選んでしまう」と言い、それ以上の勧誘はありませんでした。

 

ただ、人気の金利タイプの1つである10年固定金利の金利は徐々に高くなっています。住信SBIネット銀行の10年固定金利タイプは一時0.470%という超低金利だった時期もありましたが2019年11月は年0.710%ですので、当時の比較すると上昇幅は大きいと言わざるをえません。

 

一方でライバルのじぶん銀行の2019年11月の10年固定金利は年0.570%ジャパンネット銀行の10年固定金利は年0.580%と住信SBIネット銀行よりも低い金利で提供されているだけでなく、10年経過した後の金利も低く、10年固定金利タイプを選ぶのであればじぶん銀行・ジャパンネット銀行の方が魅力的と言えるでしょう。

 

なお、住信SBIネット銀行では親会社の三井住友信託銀行の口座を開設すると金利が年0.01%引き下げになる取り組みを2018年10月から開始しています。特に三井住友信託銀行の口座での取引条件などはありませんので、信託銀行の口座を開設したくない、と言うことが無ければ利用するようにしましょう。

 

無料の全疾病保障

住信SBIネット銀行の住宅ローンがすごいのは「全疾病保障」という疾病保障が無料でセットされるのにこれだけ低金利になっていることです。一般的に3疾病保障や8疾病保障を住宅ローンに付帯させるためには、その特約保険料として0.2%~0.4%が住宅ローン金利に上乗せされます。住信SBIネット銀行の場合、金利上乗せ負担も手数料負担もなく、住信SBIネット銀行独自の全疾病保障(入院などによる就業不能)が無料で付帯しています。

住信SBIネット銀行の住宅ローンの全疾病保障

 

住宅ローンは長い期間返済を続けなければいけませんから病気やケガに対する備えは重要です。備えが全くないと、大きな病気やケガで働けなくなってしまって住宅ローンを返済できなくなった場合、マイホームを手放すことを考えなければなりませんから、全疾病保障がメリットなのは言うまでもありません。

 

なお、住信SBIネット銀行の競合である、KDDIと三菱UFJ銀行が出資している「じぶん銀行」は2019年3月1日に住宅ローンに付帯する疾病保障をこれまでのガン保障から、全疾病保障も付帯させていますので、疾病保障だけを比較するとじぶん銀行の方が有利になっている印象です。

 

じぶん銀行の住宅ローンに全疾病保障が付帯

 

保証料、一部繰上げ返済手数料が無料

メガバンクや地方銀行の住宅ローンは保証料がかかります。この保証料は金利換算すると0.2%の負担に相当します。住信SBIネット銀行は保証会社を利用していないためこの保証料が無料です。先ほどの疾病保障の金利上乗せとこの保証料を足すと、通常の住宅ローンの金利に0.4%~0.6%も上乗せが必要になることもあります。メガバンク・地方銀行の住宅ローンと住信SBIネット銀行の住宅ローンを比較検討している人は、この点を忘れないようにしましょう。

 

さらに、住信SBIネット銀行の住宅ローンの場合、一部繰り上げ返済手数料は無料で1円から繰上返済できるので気軽に繰り上げ返済ができる点もメリットの1つです。

 

住信SBIネット銀行のその他の特徴

 

女性限定のがん特約

住信SBIネット銀行のネット専用住宅ローンには女性限定のガン診断給付金特約が付帯されています。これはガンと診断されるだけで30万円の給付が受けられるもので保険料が無料となっています。

この特約への申し込みもそうですが、万が一の際には給付金の申請を忘れずに行いたいですね。保険料が無料なので女性であれば必ず付帯させるべき特約と言えるでしょう。

住信SBIネット銀行の全疾病保障・ガン診断給付金付(女性限定)

 

メリットの説明はこれぐらいにして、続いて住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴・デメリットなどの注意点について確認していきましょう。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴

審査・手続きにかかる時間が長め

最初に紹介する住信SBIネット銀行の住宅ローンの落とし穴・デメリットは、住宅ローン審査・契約・融資実行までに1か月~1ヵ月半程度の時間が必要な点です。

住信SBIネット銀行はネット銀行なので店舗がありません。ネットからの申し込みに、書類自体の郵送、不明な点はコールセンターのスタッフとの電話で解決という流れになります。他のネット銀行のも基本的には同様なのですが、来店不要だけれども契約までに時間がかかってしまうのがネット銀行の住宅ローンならではこの落とし穴です。

 

ギリギリになると予期せぬ書類不備などが発生したりして、希望の融資日に間に合わなくなる可能性もありますので余裕をもって申し込みするようにしましょう。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査期間

事務手数料が高い

2つめに紹介したいのは契約時の事務手数料が2.00%(税抜)がかかるという点です。

住信SBIネット銀行の住宅ローンに限った話ではありませんが、これは住信SBIネット銀行の住宅ローンの一番大きな落とし穴と言えるかもしれません。じぶん銀行は住信SBIネット銀行と同じ水準の手数料がかかりますが、ライバル銀行でもある楽天銀行は30万円(税抜)で固定です。3000万円の借り入れの場合楽天銀行の2倍も手数料がかかってしまうことになります。

この事務手数料負担は無視できるものではありませんので念頭においておくようにしましょう。

※事務手数料も住宅ローンの残高として借り入れることができますので、現金で用意しなければならないわけではありません。

 

当初固定金利終了後の金利が高い

(変動金利・長期固定金利を選ぼうとしている人には関係ないので読み飛ばしてください。)

 

低金利の住宅ローンですが金利面で1つ気を付けておきたい点があります。それは当初固定金利タイプの住宅ローンの固定期間終了後に適用される金利です。住信SBIネット銀行の住宅ローンには借入期間を通じて金利優遇幅が同じ通期引下げプランと固定金利期間の金利優遇幅が大きく、固定金利期間終了後の金利優遇幅が小さい当初引き下げプランの2つの金利があります。

 

住宅ローン金利(例えば10年固定金利)をホームページ上で掲載する時には基本的に当初引き下げプランの金利が表示されています。特に住信SBIネット銀行の当初固定金利タイプの住宅ローンは当初期間終了後の金利優遇幅が他の金融機関よりも小さい傾向があります。当初期間終了後の金利優遇幅を把握していなかったというような落とし穴にはまることの無いように注意しておきましょう。

 

このため当初固定期間経過後は他の住宅ローンへの借り換えをすることを意識しないとなりません。

また、当初引き下げタイプを選ぶ場合、2年から5年などの短期のものは選ばない方がいいですね。固定期間が終了した後に適用される変動金利は0.975%(変動金利の基準金利 年2.775%から年1.80%の優遇)となり、住宅ローンを借りた後すぐに割高な変動金利が適用されてしまうこととなります。

全疾病保障の保険金支払い条件に注意

大きなメリットでもある全疾病保障にも注意点・落とし穴はあります。まず、理解してほしいのが疾病時の保険金の支払い条件です。住信SBIネット銀行の住宅ローンの疾病保障とは「特定の疾病(病気)やケガになり、”一定の条件を満たした時に”住宅ローンの残高が保険金で支払われる」ものです。

ポイントはこの”一定の条件を満たしたとき”という条件で、住信SBIネット銀行の全疾病保障の保険金支払い条件は「医師から診断されること」ではありません。

12か月超働けない状態になってはじめて保険金で住宅ローンの残高がゼロになる商品です。

支払い条件を理解していないと、いざという時に「え?」と勘違いしてしまう可能性がありますので注意しましょう。じぶん銀行のがん50%保障団信のように医者にがんと診断されることを条件としている疾病保障とは大きな違いがあります。

ミスター住宅ローンREALと全く同じではない

ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALは金利と商品性が微妙に違う!

住信SBIネット銀行が提供している住宅ローンは3種類あり、1つはフラット35です。残りの2つが住信SBIネット銀行がネット申込を受け付けている「ネット専用住宅ローン」とSBIマネープラザ(新宿、大宮、秋葉原、横浜、浜松、名古屋、大阪、神戸、福岡)で来店予約・相談して店舗申込できる「ミスター住宅ローンREAL」です。この2つの住宅ローンは商品性や金利設定が似ていいますが、疾病保障の細かな条件や適用される金利が微妙に違っている点は落とし穴の1つです。

月によっては、ミスター住宅ローンREALの金利の方が低い時もありますがミスター住宅ローンREALは「審査結果で0.1%から0.3%の金利を上乗せする場合がある」としているので、適用金利はネット専用住宅ローンの方が有利になったりもします。

この審査結果による金利上乗せはミスター住宅ローンREALの落とし穴と言えますので注意しておきましょう。

sbiマネープラザのロゴ

なお、ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの違いはこちらの記事で特集していますので参考にしてください。

 

つなぎ融資に対応していない

住信SBIネット銀行の住宅ローンはつなぎ融資に対応していません。戸建の注文住宅を予定している人は、つなぎ融資専用商品の利用を検討するか、フラット35や地方銀行などのつなぎ融資に対応した住宅ローンをいったん契約して、住宅が完成した直後に住信SBIネット銀行へ借り換えたり、つなぎ融資専用の融資商品を活用する必要があります。

 

キャンペーンの適用条件に注意

住信SBIネット銀行の住宅ローンでは定期的にキャンペーンを行っています。キャンペーンの実施有無や適用されるための条件を把握して、利用できるキャンペーンが実施されていないかをチェックしておくようにしましょう。また、住宅ローンのキャンペーンは「キャンペーンを利用できるかどうかが契約日で判断されて間に合わない」と状況に陥りがちです。

キャンペーン条件を確認する際は「住宅ローンの申込日」なのか「契約日・融資実行日」なのかをチェックするようにしましょう。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンのキャンペーンの詳細はこちらから

 

パート・アルバイト・年金収入のみでは利用できない

住信SBIネット銀行の住宅ローンは正社員ではない契約社員や派遣社員でも利用可能ですが、パート、アルバイト、年金受給者は利用できません。同じネット銀行の楽天銀行(フラット35)であれば、パートやアルバイトの人でも利用できる可能性があります。

 

住信SBIネット銀行の住宅ローンの正社員以外の利用

 

最後に

住信SBIネット銀行の住宅ローンは低金利・利便性・保障というあらゆる面で魅力的な総合力の高いの住宅ローンです。ただし、どんなに優れた住宅ローンでも、メリットだけでなく落とし穴・注意しておかなければならない点が存在します。そして、その商品性を理解していれば何の問題もないことでも、理解していないことで思わぬ落とし穴はまってしまう可能性があります。

 

どんな住宅ローンでも、しっかりとメリット・デメリットを理解して申し込むことが重要だ、ということを忘れないようにしましょう。

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