2024年11月8日
この記事ではソニー銀行の住宅ローンのメリット・デメリットや落とし穴になりがちそうなポイントを解説しています。
ソニー銀行の住宅ローンはソニー銀行の住宅ローンを実際に利用している人の満足度が高いことが特徴です。利用者の満足度が高いことは、借り入れ後に気づく落とし穴やデメリットが少ないことを示していますが、どんなに優れた住宅ローンでも借り入れ後の落とし穴になるような商品性や特徴はあります。
この記事では、ソニー銀行の住宅ローンの良い点だけでなく、そのような落とし穴やデメリットを解説していきます。
ソニー銀行は日本で初めて住宅ローンの取り扱いを始めたインターネット銀行です。例えば、オリコン顧客満足度調査 住宅ローンランキングにおいて2023年8月に発表された最新のランキングでも1位を獲得するなど利用者からの評価が高い住宅ローンの1つです。
住宅ローンの累計実行額も5兆円(2023年7月末現在)を超えているにも関わらず、前述の通り、顧客満足度が高いことから、ソニー銀行の住宅ローンは、「利用者が多いだけでなく、満足しながら利用されている住宅ローン」と言えます。
この記事ではまず、ソニー銀行の住宅ローンの基本的な商品性について解説しています。その後、デメリットや落とし穴になりそうなポイントを中心に解説していきます。最新の金利やキャンペーンについてはあまり触れませんので、以下のソニー銀行公式サイト、またはこちらから確認しておくようにしてください。
目次
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2024年8月に発表されました。
総合1位はソニー銀行の住宅ローンが獲得しました!2023年に1位を獲得していたソニー銀行が再び1位を獲得した形です。2位はauじぶん銀行の住宅ローンで、3位にイオン銀行、続いてSBI新生銀行と住信SBIネット銀行がランクインしています。
上位の銀行間の得点はかなりの僅差で、いずれも高い顧客満足度を得ていることがわかります。
ソニー銀行は、住宅ローンの歴史だけでなくネット銀行としての歴史もあります。開業は2001年、外貨預金を中心とした資産運用や住宅ローンに力を入れています。
資産運用の中でも特に外貨預金に力を入れていて、外貨預金の金利や為替コスト等のサービスが魅力的なことから、業界内では”外貨のソニー”と呼ばれるほどです。
基本的な銀行サービスも魅力的で、例えば、振込手数料やATM利用手数料などはメガバンクや地方銀行よりもかなり使い勝手が良い内容になっています。
ソニー銀行で住宅ローンを利用すると、ソニー銀行の優遇サービス Club Sのステージが最長5年間1ランクアップするので、振込や提携ATM利用時の手数料を節約することができます。また、積立サービスの利用などソニー銀行の口座を活用することで、ステージを維持したりさらにステージアップすることも可能です。
メガバンク、ゆうちょなどでコンビニATMの利用条件の改悪が続いている中で、ソニー銀行はATMや振り込みなどの優遇特典がしっかりしていて、住宅ローンだけでなく普段使いの生活口座としても活躍することでしょう。
住宅ローンを利用していると、住宅ローンの返済口座としてその口座を何年も利用することになるので、「口座の使いやすさ」も住宅ローン選びの隠れたポイントの1つです。住宅ローンの返済資金の入出金のたびに手数料がかかるような銀行を選ぶとのちのち後悔することにもなりかねません。
次にソニー銀行の住宅ローン商品性の改善の動きを確認しておきましょう。2018年に無料の疾病保障を追加したことで住宅ローンのサービス内容が大幅に強化されました。
2018年4月2日 | 住宅ローンをLGBT(トランスジェンダー・レズビアン・ゲイなどの性的少数者の総称)向けに同性パートナーによるペアローンの利用や担保提供の対象者として受け入れ開始 |
2018年5月10日 | 住宅ローンの仮審査でソニー銀行独自のAI(人工知能)を使った自動審査を開始。仮審査結果が最短60分で回答できるほどに審査スピードを大幅に改善 |
2018年8月1日 | がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になるがん50%保障特約付き団信が無料(手数料・金利上乗せ無し)でセットされるようになる |
2018年10月1日 | がんと診断された時に住宅ローンの残高が0円になるがん100保障特約付き団信、生活習慣病による入院が保障される生活習慣病入院保障特約付き団信、がん・急性心筋梗塞・脳卒中の3大疾病保障特約付き団信の3種類の団信の取扱いを開始(この3商品は金利上乗せ負担があるが、引き続きがん50%保障特約付き団信の利用は無料) |
2018年10月1日 | 当初固定金利タイプの住宅ローンのラインナップを拡充し、当初10年・15年・20年固定金利タイプの当初期間の金利の引き下げ幅を大幅に拡大した「固定セレクト住宅ローン」の取扱いを開始 |
2019年6月3日 | 住宅ローン契約の電子化を実現。収入印紙が不要となるとともに、契約書の郵送にかかる時間が削減できるため住宅ローン融資実行までの期間が1-2週間短くなる |
2020年1月23日 | 住宅ローンの融資上限額を1億円から2億円に拡大 |
2020年8月1日 |
住宅ローンのがん100%保障が付いた3種類の団信に「がん先進医療給付特約」を追加。これによりがん診断保険金が支払われることとなったがんの診断確定をされた日から1年の間に、そのがんを直接の原因とした先進医療による療養を受けた場合、先進医療に係る技術料を通算で1,000万円まで保障される。この特約を追加するための上乗せ金利などの費用負担なしで、「がん保険」にかなり近づいたことに。 |
2020年8月4日 | オリコン顧客満足度ランキング🄬で10年連続で総合1位を獲得。 |
2020年11月2日 | 住宅ローンの関西事務所を新規開設(関西地区での提携強化) |
2020年11月2日 | ANAファシリティーズがソニー銀行の住宅ローンの銀行代理業務を開始 |
2021年3月末 | 住宅ローン残高が2兆3,000億円突破 |
2021年7月1日 | 住宅ローン新規ご契約者さま限定 給与振込10万円で3,000円プレゼントキャンペーン開始 |
2021年8月1日 | オリコン顧客満足度ランキング🄬で11年連続で総合1位を獲得。 |
2022年2月1日 | 環境配慮型住宅への住宅ローン特別金利の提供開始 |
2022年3月末 | 住宅ローン累計実行額が4兆円を突破 |
2022年8月1日 | 変動セレクト住宅ローンの基準金利からの金利引き下げ幅を拡大。さらに低金利へ。 |
2023年5月 | 事実婚などすべてのパートナーとの方とのペアローン・担保提供の対象を拡大 |
2023年7月末 | 住宅ローン累計実行額が5兆円を突破 |
2023年8月1日 | オリコン顧客満足度ランキング🄬住宅ローン部門で総合1位を獲得。 |
2023年11月1日 | 新規購入で自己資金10%以上時の住宅ローン金利(優遇金利)を提供開始 |
2024年4月 | 住宅ローンの金利決定タイミングを変更 |
2024年8月 | オリコン顧客満足度ランキング🄬住宅ローン部門で総合1位を獲得。 |
ソニー銀行では「住宅ローン(名称無し)」と「変動セレクト」と「固定セレクト」の3種類の住宅ローンを取り扱っています。
住宅ローンを始めたばかりのころは、取り扱っている住宅ローンは「ソニー銀行の住宅ローン」だけでしたが、他のネット銀行とのユーザ獲得競争の中で「変動セレクト住宅ローン」と「固定セレクト住宅ローン」を開発しています。
ソニー銀行が取り扱う住宅ローンの中でもっとも金利が低いのは変動金利の低金利にこだわった「変動セレクト住宅ローン」。一定期間(当初期間)の金利を固定しながら固定期間の金利を低くすることにこだわった商品が「固定セレクト住宅ローン」です。
ソニー銀行の住宅ローン(名称無し)は事務手数料が44,000円(税込)で固定されていて、さらに、保証料もかかりません。ソニー銀行の住宅ローンはSBI新生銀行の住宅ローンと並んで初期費用を徹底的に抑えることができる住宅ローンとして人気を集めています。
一方で、変動セレクト住宅ローンと固定セレクト住宅ローンは、融資事務手数料が2.20%(税込)必要です。事務手数料も住宅ローンに含んで借りることはできますが、原則としては初期費用を用意できる人向けの商品と言えるでしょう。
なお、ソニー銀行の住宅ローンは年収400万円以上という基準があるので審査が厳しい言われることがありますが、年収400万円の条件を満たせる人であれば、審査に通ることが多いと言われています。auじぶん銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の審査に落ちた人がソニー銀行の住宅ローンの審査に通ったという話も耳にするほどです。
ネット銀行の住宅ローンの審査は全体的に厳しい傾向があるので、審査に不安がある人はイオン銀行の住宅ローンも申込先の1つに加えておくと良いでしょう。
ソニー銀行の住宅ローンは”事務手数料が低い代わりに金利が高め”という評判を耳にすることが多いと思いますが、それは基本商品でもある「住宅ローン(名称無し)」のことです。
変動セレクト住宅ローンと固定セレクト住宅ローンは金利の低さにこだわる代わりに事務手数料が高めに設定されている住宅ローンです。借り入れ・借り換え費用を抑えたい人は住宅ローン、金利の低さにこだわりたい人には「変動セレクト住宅ローン」か「固定セレクト住宅ローン」がおすすめです。
ソニー銀行の住宅ローンを利用するには年収400万円以上が必要で、契約社員、派遣社員、嘱託社員、アルバイト、パートは申し込み不可となっていますので、地方銀行などの住宅ローンと比べるとやや厳しいと言える審査基準です。
ただ、「ソニー銀行」は年収基準を満たしていれば、世の中のイメージよりも柔軟に審査してくれると言われることもあります。例えば、イオン銀行の住宅ローンなら年収100万円程度から利用できるので、年収400万円以上という基準を設けているソニー銀行は厳しいと思われがちですが、実は年収基準を満たしていれば審査に通りやすい、という話でした。
ソニー銀行の住宅ローンの最大の落とし穴としてよく紹介されることもあるのが変動金利タイプの2つのルールです。
変動金利は住宅ローンの金利が上昇する可能性がある金利タイプです。それはソニー銀行の住宅ローンでもほかの銀行の住宅ローンでも同じですが、ソニー銀行の住宅ローン(変動金利)では、一般的な住宅ローンの変動金利で採用されていることが多い「5年ルール・125%ルール」を採用していません。
2024年に予想されるマイナス金利政策の解除を見越して、5年ルール・125%ルールに関するニュース記事も増えてきていますが、それぞれわかりやすく解説したいと思います。
5年ルールと言うのは住宅ローンの金利があがっても、5年間は毎月の返済額が変わらないというルールです。金利が上がっても返済額は増えないのは、「元本の返済スピードが遅くなっている」からです。例えば、月10万円の返済をしていて1万円が利息・9万円が元本返済だったものが、2万円が利息で8万円が元本の返済というように調整されることになります。
5年ルールで定義されている5年経過すると毎月の返済額が増えますが、その時の返済額増加の上限を定めているのが125%ルールです。この125%ルールとは毎月の返済額が125%(25%増)までしか増えないというルールで、今まで10万円返済していた場合、最大でも12.5万円までしか毎月の返済額が増えません。
変動金利タイプを選んだ人が急激な返済負担増で生活に多大な影響をあたえないようにするセーフティネットの役割を果たす仕組みです。このルールが過去に活躍したという話は聞いたことは無いほどなので、それほど気にしすぎる必要はありませんが、ソニー銀行やSBI新生銀行の住宅ローンの変動金利はこのルールを採用していないということは念頭に入れておきましょう。
近年、国が中古住宅の再活用を推進していて、地方自治体によっては中古住宅を活用すると助成金が受け取れることもあります。
ソニー銀行の住宅ローンは、中古の”戸建て住宅”には対応していませんでしたが、2019年9月から中古の戸建て物件にも対応しています。
ソニー銀行の住宅ローンは「事務手数料が安い」とよく言われています。
ソニー銀行の住宅ローンの事務手数料は44,000円(税込)と業界最安値水準の安さですが、変動セレクト住宅ローンと固定セレクト住宅ローンは融資金額の2.20%(税込)の手数料がかかるので、全ての住宅ローンの事務手数料が安いわけではありません。
変動セレクト住宅ローン・固定セレクト住宅ローンの利用を考えている人はコストがかさむ事務手数料を意識しておくようにしましょう。
※事務手数料は住宅ローンの一部として借りることができるので初期費用として、現金を用意することが必須ではありません。
ソニー銀行ではフラット35は取り扱っていません。
ソニー銀行の住宅ローンは年収400万円以上、契約社員・派遣社員の申し込み不可など利用条件が比較的厳しい面があります。逆に、幅広い人が利用できるフラット35を取り扱ってくれたら良いのに、と思うこともありますが現時点では取り扱っていません。
そうした方はソニー銀行と住宅ローン分野で提携関係にあるSBIアルヒなどでフラット35に申し込むとよいでしょう。
住宅の建築を工務店に依頼する注文住宅の場合、工事の着手金などを工務店に支払うためのつなぎ融資が必要になります。
ソニー銀行は自社ではつなぎ融資には対応していませんが、審査に通ったあとにつなぎ融資を提供している金融機関(アプラスか日本モーゲージサービス)を紹介してくれるので、つなぎ融資に関してはあまり気にせずに、住宅ローンの審査に申し込むようにしましょう。審査に通過したら担当者につなぎ融資について相談することでつなぎ融資の審査の手続きに入ることができます。
※つなぎ融資を利用する場合、通常より審査や契約手続きに時間がかかるので早め早めに審査申し込みをするようにしましょう。
なお、アプラスは2024年12月もってつなぎ融資のサービスを終了することを発表していますので、これ以後は日本モーゲージサービスのみの紹介となる見込みです。
ソニー銀行の住宅ローンには多数の団信が用意されています。無料で使えるものから費用負担の発生するものまで、幅広いラインナップになっています。ご自身の考え方にあった団信を選ぶようにしましょう。特にがん団信100は費用負担・保障の手厚さなどの面からおすすめです。
注目を集めているのは費用負担なしでセットできる「がん50%団信」です。また、ソニー銀行の場合、ワイド団信の金利上乗せが年0.2%(一般的には年0.3%)なので、健康状態・過去に病歴がある人におすすめの住宅ローンです。
ソニー銀行の住宅ローンのメリットの1つは”がん50%保障特約付き団信”が無料でセットされることです。この団信は、auじぶん銀行が先行して導入していて、すでに人気を集めていたサービスでしたが、他にも魅力が詰まったソニー銀行の住宅ローンにこの団信が無料でセットされたことで、ソニー銀行の住宅ローンの魅力は一気に高まっています。
この50%保障特約付き団信はがんと診断されるだけで住宅ローン残高の半額が保険金で支払われるものです。注目は保険金の支払い条件で、”がんと診断される”というハードルの低い保険金支払条件”になっています。
ソニー銀行、auじぶん銀行※、イオン銀行などでは、がんと診断された時に住宅ローンの残高が0円になる「がん100%保障」も取り扱っています。保障を手厚くしたい人におすすめの保障ですが、実はソニー銀行の住宅ローンは保障の手厚い「がん100%保障」の費用負担が少ないという特徴があります。
がん100%保障利用時の金利で比較するとソニー銀行の住宅ローンが他の銀行よりも低金利で借りられるケースが多く、保障を手厚くしたい人にソニー銀行はかなりおすすめです。(ソニー銀行であれば、使途自由の100万円の診断給付金も受け取ることができます)
基本金利(変動金利) | 上乗せ金利 | |
ソニー銀行(変動セレクト) ※2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。 |
年0.647%(新規購入) |
+年0.1% |
イオン銀行(住宅ローン 金利プラン) ※物件価格の80%超で借入れの場合 |
年0.530% | +年0.2% |
※金利は2024年11月時点でいずれも新規借入時
ソニー銀行は、加入条件が緩和されている団信(通称:ワイド団信)にも対応しています。一般的にワイド団信を利用して住宅ローンを契約すると通常の金利に年0.3%上乗せする必要がありますが、ソニー銀行の場合、年0.2%の金利上乗せで利用することができます。この0.1%の金利差は金利引き下げ競争が進んでいる住宅ローン業界においては無視できません。
ソニー銀行の住宅ローンは自由に金利タイプを変更することができます。例えば変動金利から固定金利、固定金利から変動金利というように金利タイプをいつでもインターネットから行うことができます。
最初は変動金利で借りて、金利が上がりそうなタイミングでネット上で固定金利に切り替えるなどと言った対応が簡単に行えるのはソニー銀行の住宅ローンのメリットの1つです。
※いつでも金利タイプを変更できますが手数料が無料というわけではありません。特に固定金利から変動金利に切り替える場合、市場レートの状況によっては多額の手数料が必要になる場合がありますので注意が必要です。
①事務手数料、②保証料、③団信保険料の3つが住宅ローンの諸費用の代表例です。近年、団信保険料を別途支払う必要がある住宅ローンは激減していますので、①事務手数料と②保証料が住宅ローンの諸費用の代表となっています。
※不動産仲介手数料・火災保険料・その他の費用もかかりますが、厳密には住宅購入関連の諸費用なのでここでは考慮していません。
まず、メガバンクや地方銀行の住宅ローンは事務手数料は数万円~10万円、保証料が住宅ローンの融資額の1%~10%(返済期間や審査結果で変わる)が必要な商品が一般的です。一方、ネット銀行の住宅ローンやフラット35は保証料がかからない代わりに事務手数料が住宅ローンの融資額の1.10%(税込)~2.20%(税込)程度かかる商品が一般的です。
名目は違っても、結局、大半の住宅ローンは3,000万円の住宅ローンなら60万円以上の諸費用の支払いが必要になります。ソニー銀行の住宅ローンは保証料無料で事務手数料が44,000円(税込)で一律で固定されています。しかも、電子契約を利用することで「印紙代も無料」にすることができます。
このように、事務手数料・保証料などの住宅ローンの諸費用が非常に安いのもソニー銀行の住宅ローンのメリットの1つです。
※変動セレクト住宅ローンと固定セレクト住宅ローンは融資金額の2.20%(税込)の事務手数料がかかります。
ソニー銀行の住宅ローンはペアローンに対応していますので、マイホーム資金を夫婦それぞれの名義の2つの住宅ローンで手当てすることで、高額のマイホームの購入時でも利用できるようになっています。
※ペアローンを利用するには、夫婦それぞれが年収400万円以上の条件をクリアする必要があるのでかなりハードルは高いと言えます。また、ソニー銀行の住宅ローンは収入合算や連帯債務方式には対応しておらず、お2人で住宅ローンを契約するペアローンのみの取り扱いとなっています。
※2018年4月からLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的少数)への住宅ローン融資に対応し、同性カップルでもペアローンを利用できるようになりました。
ソニー銀行はインターネット銀行なので基本的にはネットと電話・郵送でやり取りして住宅ローンを契約することになりますが、ソニー銀行では銀座と大阪のソニーストアで来店型リモート相談サービスを実施しています。ストアに訪問できる人に限られると思いますが、専門スタッフに相談することが可能になっています。
ソニー銀行では2018年5月から住宅ローンの仮審査にAIを導入することで仮審査の回答時間を最短60分に短縮しています。仮審査を申し込んでその日のうちに結果を回答してもらえれば、次のアクションをすぐに起こせますので、時間が無いときでも利用しやすい住宅ローンの1つです。
ただし、会社経営者、個人事業主は一般的に審査に時間がかかるので早め早めに審査申し込みが必要です。(どの金融機関でも同じです)
2019年6月3日からソニー銀行の住宅ローンも電子契約に対応していて、それまで1~2週間の時間を要した紙の契約書のやり取りがなくなり、最短即日(ソニー銀行のローンアドバイザーの電子契約書作成後)で契約書の取り交わしできるようになっています。
契約書の電子化は、審査手続きのスピードが早まるだけでなく、契約書に貼る収入印紙代(住宅ローン契約ごとに異なる)も削減できるというメリットがあります。印紙代は住宅ローンの契約額によって異なりますが、ソニー銀行の住宅ローンは2億円までの融資に対応していますので最大10万円の節約となります。(ペアローンであれば2契約分節約できます)
住宅ローン契約額 | 印紙代 |
100万円超500万円以下 | 2,000円 |
500万円超1,000万円以下 | 10,000円 |
1,000万円超5,000万円以下 | 20,000円 |
5,000万円超1億円以下 | 60,000円 |
1億円を超え2億円以下 | 100,000円 |
ソニー銀行で住宅ローンを契約すると「優遇プログラム Club S」で、最長5年間のステージが1ランクアップするため最低でもシルバーランクになることができます。シルバーでも十分魅力的で、例えば国内提携ATMが月間7回無料になったりします。
2020年以降、メガバンクはもちろん、様々な銀行がATM利用手数料などの手数料の見直し(引き上げ)を行っています。ソニー銀行の優遇サービスは、他の銀行の類似サービスよりも魅力的な面が多く、住宅ローン以外の普段使いの口座として重宝すると思います。
このようにメリット・デメリットがあるソニー銀行の住宅ローンですが、実際に利用している人のくちこみをいくつか紹介したいと思います。
ソニー銀行の住宅ローンは、オリコンの顧客満足度調査で何年も連続で1位を獲得しており、顧客満足度(≒実際にソニー銀行の住宅ローンを利用している人の満足度)が非常に高い住宅ローンです。そのため、利用者のくちこみ・評判は非常に良い内容のものが多くなっています。一方で、審査に落ちたくちこみを見かけることも多くあります。
変動金利の安さを重視して選んだ。イオン銀行と住信SBIネット銀行も比較したが、購入したマンションがソニー銀行と提携していてソニー銀行の変動金利の条件が一番良かった。ネット銀行なので手続きが不安だったが特に手続きで困ることはなかった。一部繰上返済手数料も無料なので余裕がある時に繰上返済して借入金額を減らしていきたいと思う。<30代・会社員>
フラット35で借りていたのでソニー銀行の住宅ローンに切り替えて毎月の返済額が下がって金銭的にも助かっています。審査が厳しいと聞いていたが審査対応はとても親切丁寧でさすが大手の金融機関という気がした。スタッフの教育が行き届いているのと、担当者の携帯に電話がつながるので相談しやすかったです。<30代・会社員(女性)>
ソニー銀行の住宅ローンのメリットやデメリットを解説してきました。ソニー銀行は日本で初めて住宅ローンの取扱いを開始したインターネット銀行で、2兆円を超える融資残高を誇る今でも人気の住宅ローンの1つです。
ソニー銀行の住宅ローンの魅力は、格安の事務手数料と保証料無料・一部繰上返済手数料無料・金利タイプの変更などでしたが、2018年に無料のがん50%保障特約付き団信を提供し、疾病保障も魅力の1つに加わっています。AI導入で仮審査の結果は最短当日に教えてもらえたりするので、まずは気軽に仮審査に申込みしてみるのがおすすめです。
※ただし、年収400万円以上の人に絞って住宅ローンを提供しているなど、審査面で厳しい面があるのがソニー銀行の住宅ローンの特徴でもあります。住宅ローンは審査に通過しないと利用することができませんので、審査に通る自信がある人であれば別ですが、そうでない限りは2~3社の住宅ローンの審査を進めておくことがおすすめです。
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