2021年4月2日
住信SBIネット銀行では3つの住宅ローンを取り扱っています。
1つ目は、住信SBIネット銀行のホームページから申し込むことができる”ネット専用住宅ローン”、2つ目が提携金融機関などの店舗で専門スタッフ相談しながら申し込みできる店舗申込限定のミスター住宅ローンREALです。ミスター住宅ローンREALは、”店舗で相談しながら申込できるネット銀行の住宅ローン”というユニークな商品性で人気を集めています。
3つ目はフラット35で、フラット35は競合のアルヒが圧倒的なシェア持っている長期固定金利型の住宅ローンで、住信SBIネット銀行でも2015年から取り扱っており、機構買取型・保証型の両方を提供しています。
フラット35と他の2つの住宅ローンの違いはわかりやすいと思いますが、ネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALは金利設定も商品性が非常に似ていることもあり、どっちを選べば良いのかわかりにくいと思います。
この特集ページでは、似ているようで細かい点では違いがあるネット専用住宅ローンとミスター住宅ローンREALの商品性の違いを解説したいと思います。
最初に金利の違いを確認しておいてください。以下は2021年4月の金利での比較表です。ミスター住宅ローンREALの方が変動金利(通期引き下げ)と10年固定金利が低いことがわかります。(この金利は、記事作成時点で当サイトが公式サイトで確認した金利です。情報の正確性の万全を尽くしてますが、金利は情勢により見直される可能性もありますので、最新の金利は各社の公式サイトなどで確認をお願いします。)
変動 | 10年固定 | 20年固定 | 35年固定 | ||
---|---|---|---|---|---|
ネット専用住宅ローン ※1 | 当初引下げ | 年0.975% | 年0.660% | 年1.290% | 年1.540% |
通期引き下げ | 年0.440% | 年1.060% | 年2.570% | 年2.590% | |
ミスター住宅ローンREAL※2 | 当初引下げ | 年0.975% | 年0.630% | 年1.290% | 年1.540% |
通期引き下げ | 年0.410% | 年1.070% | 年2.600% | 年2.790% |
※1 審査の結果で 年0.1%上乗せになることがあります。
※2 審査の結果で年0.1%~年0.3%の上乗せになることがあります。
※当サイト調べ。必ず申し込み前に住信SBIネット銀行やSBIマネープラザの公式サイトなどで確認するようにしてください。
今月はこのような状況ですが、これまでは「すべての金利が同じ月」もあれば「金利に違いがある月」もありました。最近は、人気の金利タイプである「変動金利と10年固定金利タイプがネット専用住宅ローンよりもミスター住宅ローンREALの金利が低く設定」されることが多くなっています。
比較表の下部に「※」で書いていますが、ネット専用住宅ローンもミスター住宅ローンREALも審査の結果で金利が高くなる可能性があります。ネット専用住宅ローンも2019年12月からこの制度を採用していますし、ミスター住宅ローンREALも上乗せされる可能性があります。
住信SBIネット銀行の住宅ローンは2019年末に上乗せ金利関連の改悪が行われたことで、最終的に審査に通過して金利を提示してもらうまで適用される金利がわからなくなっています。住宅ローンの審査に自信がある人であれば別ですが、変動金利はもちろん主要な金利タイプで審査結果で金利が上乗せされることがない「auじぶん銀行の住宅ローン」や「ソニー銀行」の2つの住宅ローンは選択肢の1つに加えることをおすすめしておきたいと思います。
次に金利以外の違いを確認しておきましょい。全体的に商品性は非常に似ていますが、住宅ローンや団信や疾病保障を提供している会社は全く違っていて、住宅ローンを提供している企業群を比較すると全くの別物です。また、同じような疾病保障ですが、細かな点では違いもありますので理解しておくようにしましょう。
ネット専用住宅ローン | ミスター住宅ローンREAL | |
---|---|---|
住宅ローンを提供している銀行 | 三井住友信託銀行(住信SBIネット銀行は代理店) | 住信SBIネット銀行(SBIマネープラザは銀行代理業者) |
住宅ローンの審査主体銀行 | 三井住友信託銀行 | 住信SBIネット銀行 |
店舗での相談 | 不可 | SBIマネープラザなどに来店予約して相談可能 |
申し込み方法 | 専用のWEB画面からの申し込み | SBIマネープラザなどの提携先店舗での申し込み |
借り入れ可能金額 | 500万円以上1億円以下 | 500万円以上2億円以下(10万円単位) |
借り入れ期間 | 1年以上35年以下 | 1年以上35年以下 |
物件所在地 | 日本国内全域。ただし、借地上・保留地・共有仮換地上の物件、離島にある物件は、対象外。 | 日本国内全域。ただし、借地上・保留地・共有仮換地上の物件、離島にある物件は、対象外。 |
契約 | ネット完結または書類の郵送 | 店舗で印刷物を提出、電子契約にも対応 |
疾病保障 | 全疾病保障 | 全疾病保障 |
疾病保障引き受け会社 | カーディフ損害保険 | SBI生命保険 |
団信引き受け保険会社 | カーディフ生命保険 | SBI生命保険 |
団信の保障内容 | 死亡・所定の高度障害状態、重度ガン保険金、先進医療給付金、リビングニーズ特約 | 死亡・所定の高度障害状態、重度ガン保険金前払特約保険金、先進医療給付金、リビングニーズ特約 |
追加付帯サービス | 女性限定のがん診断給付金特約が無料で付帯 | - |
保証料 | 無料 | 無料 |
ペアローン、収入合算 | ペアローン、収入合算に対応(LGBT対応) | ペアローン、収入合算に対応(LGBT対応) |
事務手数料 | 融資額の2.20%(税込) | 融資額の2.20%(税込) |
一部繰上返済手数料 | 無料 | 無料 |
その他 | ・ネット完結で印紙が不要にできる ・事務手数料などの諸費用 金利上乗せも可能 ・ミックスローンに対応 ・収入合算に対応 ・審査の結果、金利が0.1%上乗せになる場合がある ・三井住友信託銀行所定の取引申し込みで最大年0.03%の金利引き下げ(2021年9月30日まで) | ・ネット完結で印紙が不要にできる ・事務手数料などの諸費用 金利上乗せも可能 ・ミックスローンに対応 ・収入合算に対応 ・審査の結果、金利が0.1%~0.3%上乗せになる場合がある |
つなぎ融資 | 対応していない(別途自分で探す必要がある) | SBIマネープラザがつなぎ融資を提供中 |
ミスター住宅ローンREALが、店舗申込限定商品として提供されているので、2つの住宅ローンを比べると申込窓口・申込方法が当然違います。また、金利設定・ルール以外で大きな違いは「ミスター住宅ローンREALが2億円まで借りられること」「ミスター住宅ローンを取り扱うSBIマネープラザがつなぎ融資に対応しているので注文住宅で利用しやすいこと」の2点です。
来店して細かく相談したい人にはミスター住宅ローンREALをおすすめですし、「注文住宅」や「1億円以上のローンを組みたい」と考えている人にもミスター住宅ローンREALがおすすめ、ということになります。ネットですべて完結させたいという人であれば、ネット申込専用のネット専用住宅ローンを選ぶことになるでしょう。
なお、「全疾病保障」という同じ名前で提供されている疾病保障サービスですが、基本には同じような保障内容になっていますが、細かい保険金支払い条件などが違っています。そこまで意識するほどの違いではないかもしれませんが、細かい疾病保障の違いを知っておきたいという人は公式サイトの疾病保障のサービス内容を確認しておくようにしてください。入院や就業不能保障の条件に違いがあったりします。
→ ネット専用住宅ローンのがん診断給付特約について詳しくはこちら
→ ミスター住宅ローンREALの全疾病保障について詳しくはこちら
なお、ミスター住宅ローンREALとネット専用住宅ローンの同時申込はNGという点、ミスター住宅ローンREALは住宅ローンの審査の結果で最大年0.3%の金利が上乗せになる可能性があるという2つのポイントには注意が必要です。
ネット銀行の低金利を魅力に感じる人は、auじぶん銀行などの住宅ローンに申し込んでおいて、店舗相談できるミスター住宅ローンREALの申込相談する方法が有効です。
ミスター住宅ローンREALは住宅ローンの審査の結果で最大年0.3%の金利が上乗せになる可能性があるので、相談&申込してみないと適用金利がわかりません。もし上乗せされた金利を提示された場合は、ネット銀行の低金利住宅ローンを選ぶと良いでしょう。
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