2021年4月1日
この特集ページでは、住宅ローンの審査のスピードが早い銀行を紹介しています。なお、ただ審査スピードが早いだけでは魅力的な住宅ローンとは言えないので、金利や商品の内容が優れている住宅ローンであることを前提に審査の早さに注目しつつ紹介するようにしています。
特に、無駄な人件費をかけずに効率的にサービスを提供することで条件の良い金利を提示している住宅ローンの場合、繁忙期は審査に時間がかかることも多いので早め早めの行動を心がけましょう。なお、インターネットで申し込む住宅ローンの弱点は、対面取引に比べて「審査・契約の手続きに時間がかかること」です。最近はその弱点を改善する”ネット完結””電子契約”の住宅ローンも開発され、審査スピードが早い住宅ローンも登場しています。
目次
マイホームを購入する時に、自分以外にも購入を希望している人がいると住宅ローンの審査の問題で購入権利が他の人に移ってしまって購入できないことがあります。物件の売主は少しでも早く売却したいと考えていることが多いですし、不動産会社の担当者も基本的には誰に売れても良いと思っているので、原則として「住宅ローンの審査に通る」ことを確認できた人のために物件を確保してしまいます。
このようなケースでは、住宅ローン審査の早さが少し重要になってくることがあります。審査結果の連絡まで何週間も待たされてしまうと不動産会社にいつになっても連絡できない状態が続き、タイムアップ(優先交渉権が他の人に移ってしまう)になる可能性もあります。
ネット銀行の住宅ローンは商品性や金利は優れていますが、郵送などの手続きが必要になるので審査に時間がかかってしまうという弱点もあります。最近のネット銀行の住宅ローンは「郵送せずにスマホで写真を撮って送る」ことができるようになったり、AIを使って審査が早く終るようにしたり、最新の手法が採用されています。
それでは低金利の住宅ローンを中心に審査が早い銀行について解説したいと思います。まず、大手銀行やネット銀行がホームページなどで公表している住宅ローンの審査にかかる日数をまとめてみました。
auじぶん銀行、ソニー銀行、アルヒ(店舗での申し込み・審査)は、申し込みから契約まで最短で1か月とかなり早い審査スピードを実現していることがわかります。特にauじぶん銀行は店舗に行く必要がないのに最短10日で住宅ローン契約できるのは大きな特徴です。
なお、本当に時間がない場合、アルヒの店舗で相談してみると良いと思います。
仮審査 | 本審査 | 契約完了までの期間 | |
---|---|---|---|
![]() | 最短当日 | 最短2~3営業日 | 最短10日 |
![]() 住宅ローン | 最短60分 | 最短5日 | 最短2週間程度 |
![]() フラット35(ARUHI店舗申し込み) | 最短当日 | 最短3営業日 | 最短2週間程度 |
![]() | ― | 約7営業日 | 最短21営業日 |
![]() フラット35(ARUHIダイレクト) | 1~2日 | 10日~14日 | 約1ヶ月半 |
![]() ネット専用住宅ローン | 3営業日 | 10日 | 約1ヶ月半 |
![]() ミスター住宅ローンREAL | 約1ヶ月半 | ||
![]() みずほネット借り換え住宅ローン | 5~7日 | 1~4日 | 約1ヶ月半 |
![]() | 1~4日 | 7~10日 | 約1ヶ月半 |
※当サイト調べ。ここで記載している日数は「最短」なので、審査内容や状況によって変わります。ここに記載している日数よりも審査期間が長くなることを覚悟して申し込むようにしましょう。特にネット申込の場合、申し込んだ後に時間がないことをコールセンターなどに電話するなどして事情をしっかり伝えることをおすすめします。
![]() | auじぶん銀行 | |||
---|---|---|---|---|
auじぶん銀行は日本で始めてネット完結型の住宅ローンの取り扱いを始めたネット専業銀行です。auじぶん銀行の住宅ローンの審査が早い理由はこの「ネット完結」で、審査、契約、団信の手続きの全てをインターネットで完結することができます。
パソコンやスマホで審査書類をアップロードして提出できるようにしているので、「書類の郵送にかかる日数」を短縮できています。
スマホやパソコンでの書類のアップロード作業はそれほど難しいものではありません。書類をデータ化しなければなりませんが、家にプリンターがあってスキャンできる環境があれば問題なくパソコンで手続きできますしスマホのカメラで書類を撮影して提出することもできます。
auじぶん銀行の住宅ローンは金利が業界最低水準で、がんと診断されただけで住宅ローン残高が半分になる「がん50%保障団信」と精神疾患以外の全ての病気とケガを保障する「全疾病保障」が無料でついてくるという魅力的な住宅ローンで、審査が早いだけでなく多くの魅力が詰まった住宅ローンです。
なおauじぶん銀行の住宅ローンは「マイページ」と言う画面から書類をアップロードすることになります。申込時点では書類を用意する必要はありませんので、まずは申込してしまうことをおすすめします。 | ||||
審査期間 | 仮審査:最短当日 本審査:最短2-3営業日 | |||
金利(2021年4月) | 変動金利:年0.410%(全期間引下げプラン)、10年固定金利:年0.525%(当初期間引下げプラン) ※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。 金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5 年、10年に限定されます。 | |||
保証料 | 無料 (※審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途発生する保証料はありません。) | |||
一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
団体信用生命保険料 | 込み | |||
事務手数料 | 借入金額の2.20%(税込) | |||
![]() |
![]() | ソニー銀行 | |||
---|---|---|---|---|
注意:ソニー銀行の公式サイトより お申し込みをご検討いただいているお客さま ご好評につき、多くのお客さまよりお申し込みをいただいております。 そのため、審査などのお手続きに期間を要しており、これからお申し込みいただくお客さまにつきましては、本審査の終了まで2ヶ月以上、お借り入れまで3ヶ月以上かかる見込みです。 ご迷惑をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。 今月は人気が殺到していて審査に時間がかかっているようなので注意してください。 ソニー銀行は日本にネット銀行が登場して間もないころから営業を続けているネット銀行で、ネット銀行として初めて住宅ローンの取り扱いを開始した銀行です。保証料無料、低金利など現在のネット専業銀行の基本的なサービス概念を構築したといっても言い過ぎではないほど、当時としては画期的な商品性を備えた住宅ローンを提供していました。
近年も住宅ローンには力を入れていて、2018年5月からサービスを開始したのが事前審査のAI化です。それまで3日から5日かかっていた仮審査をAI化することで、最短60分で回答できるようになりました。2019年5月からは住宅ローンの契約を電子化するネット完結のサービスにも開始し、住宅ローン審査から契約にかかるプロセスをスピーディーにしています。
ソニー銀行の住宅ローンには、auじぶん銀行同様に、がんと診断されるると住宅ローン残高が半分になる「がん団信50」が無料で付帯しており、審査スピードだけでなく高い商品性を兼ね備えています。審査基準が厳しい面がありますが、年収400万円を超える人は選択肢に加えておくとよいでしょう。 | ||||
審査期間 | 仮審査:最短60分 本審査:最短5日 | |||
金利(2021年4月) | 年0.457%~0.507%(変動セレクト住宅ローン) | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料(インターネット、期間短縮型を選択した場合) | |||
団体信用生命保険料 | 無料 | |||
事務手数料 | 2.20%(税込)(変動セレクト・固定セレクトの場合) | |||
![]() |
![]() | ARUHI(旧SBIモーゲージ)フラット35【店舗での審査申し込み】 | |||
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ARUHIは、メガバンクやネット銀行などのフラット35を取り扱っている金融機関の中で圧倒的なシェアを誇っている金融機関です。2019年度まで10年連続でフラット35実行件数が1位なだけでなく、ここ数年は2位に2倍以上差をつけているのでまさに国内最大のフラット35取扱金融機関です。
ARUHIは全国に多数の店舗がありますので、審査を急ぎたい場合は店舗で相談するようにしましょう。そして、店舗での申込であれば最短で3営業日で融資実行できるという驚異的な審査の早さを誇っています。この審査スピードは「店舗申込」だからこそ実現できるもので、さすがにネット銀行ではここまで審査スピードの実現は難しいと言えます。
なお、最短の3営業日で融資してもらうには2018年10月が提供を開始している「ファストパス」を利用する必要があります。3営業日での融資実行は驚異的ですが、利用するには220,000円(税込)の手数料が必要になりますので、出来れば利用しなくても済むように少しでも早めに来店予約・申込するようにしましょう。 | ||||
審査期間 | 仮審査:最短当日 本審査:最短3営業日 | |||
金利(2021年4月) | 固定金利:20年まで1.240%、20年超1.370% (団信に加入しない場合:20年まで 1.040%、20年超 1.170%)/2021年4月金利 | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料(インターネット、期間短縮型を選択した場合) | |||
団体信用生命保険料 | 込み(加入しない場合は金利が-0.20%) | |||
事務手数料 | 借入金額の2.20%(税込)(店舗相談・店舗での申し込み) | |||
![]() | 新生銀行 | |||
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新生銀行の住宅ローン審査の特徴は仮審査が無く、本審査のみで審査手続きが完了するのが特徴です。インターネットから申し込みすると提出書類の説明資料や案内が郵送されてきますので、返信用封筒で新生銀行に返送することで審査が開始されます。事前審査で数日かかって、それから郵送で手続きするよりは早い審査が期待できます。 審査結果は7営業日かかるとされていますが、最短ではないのでもっと早く結果が返ってくることもあります。
マイホーム購入時であれば、ポイントになるのは「審査に通ること」なので、融資実行日まで多少時間がかかっても困るケースは少ないと思いますが、審査結果がでてから融資実行までは2週間ぐらいかかるので、その点については注意しておくようにしましょう。 できれば、あらかじめ不動産会社の人に確認しておくと良いと思いますが、「事前審査」とは名ばかりで実態はほとんど審査していないという事前審査では、不動産会社に「この人は住宅ローンの審査に通った」と認めてもらえないケースがあります。つまり、「事前審査に通っても意味がなく、本審査申込に通らなければならない」ということです。新生銀行の住宅ローンの場合、しっかりとした審査結果の回答がもらえますので、その点の心配は全くありません。 また、新生銀行の住宅ローンの最大の特徴は、住宅ローンの諸費用・初期費用が国内トップレベルで安いことです。若干、金利は高いのですが、住宅ローンの総費用(総返済額)で比較するとほとんど違いがないという点が特徴です。 | ||||
審査期間 | 本審査:約7営業日 | |||
金利(2021年4月) | 変動金利:0.450%(変動フォーカス)、10年固定金利:0.900%、20年固定金利:1.150% | |||
保証料 | 無料 | |||
一部繰上返済手数料 | 無料 | |||
団体信用生命保険料 | 無料 | |||
事務手数料 | 55,000円~(税込) | |||
![]() |
フラット35を所管する住宅金融支援機構が毎年発表している「民間住宅ローンの貸出動向調査」では、金融機関の本審査に所要期間についての調査も行われています。当日回答する金融機関もありますし、2営業日、3営業日と回答した金融機関が多いことが分かります。実態とかけ離れているような気もしますが、参考までに紹介しておきます。
直前で困るのが役所に行かないと取れない納税証明書(課税証明書)などです。このような書類はあらかじめ用意しておくようにしましょう。また、審査に落ちる可能性も考慮して時間がない人は複数枚取得しておくことをおすすめします。
仮審査時に本人確認の電話をかけてくる金融機関が多くあります。うっかり電話にでれなかったりすると、本人確認が終わらないと言うことで審査手続きが進まないことがあります。また、住宅ローン審査に必要な必要書類の追加提出、質問事項への回答が必要となる場合がありますので、携帯電話への着信に気をつけるようにしておくようにしましょう。知らない番号からの着信は住宅ローン申込先からかもしれませんので折り返しすることも考慮しましょう。
折り返し電話するのが不安な時は電話番号をネットで検索することで、どこからの電話かがわかることが多いので電話番号で検索してから折り返すようにしましょう。
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