2024年3月14日
ネット銀行の代名詞とも言える存在のソニー銀行と住信SBIネット銀行。この2つの銀行は長年、日本のインターネット銀行の住宅ローンサービスを牽引している存在です。
積極的な変動金利の引き下げ、保証料無料、疾病保障の無料付帯などを積極的に行っており、住宅ローンシェア縮小に苦しむメガバンクを横目に利用者を拡大しています。
このページではソニー銀行と住信SBIネット銀行の住宅ローンについて比較を行って行きたいと思います。
目次
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2024年8月に発表されました。
総合1位はソニー銀行の住宅ローンが獲得しました!2023年に1位を獲得していたソニー銀行が再び1位を獲得した形です。2位はauじぶん銀行の住宅ローンで、3位にイオン銀行、続いてSBI新生銀行と住信SBIネット銀行がランクインしています。
上位の銀行間の得点はかなりの僅差で、いずれも高い顧客満足度を得ていることがわかります。
ソニー銀行はネット銀行としては最も早い2002年に住宅ローンの取り扱いを開始し、今日のネット銀行の住宅ローンの基礎を築いたといってよい存在です。具体的には保証会社不要、事務手数料が格安、低金利、来店不要型、金利タイプの切り替えがオンラインで可能など旧来の銀行にはないサービスを投入してきました。
また、オリコン満足度ランキングで11年連続1位に輝くなど、高い評価を受けてきました。この数年はauじぶん銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)など競合の住宅ローンが増えつつありますが、2018年8月からがん50%保障を付帯させるなど、その魅力に磨きをかけています。
ネット銀行の黎明期から住宅ローンを取り扱うソニー銀行はサービス開始直後から好調な貸し出しを伸ばしてきましたが、その後、住信SBIネット銀行、楽天銀行、auじぶん銀行が疾病保障を無料で付帯していく流れを作っていく中で、疾病保障が無料で付帯していないことがデメリットとなっていましたが、2018年8月からがん50%保障を無料で付帯開始、その弱みも解消されました。同時に、がん100%保障の保険料(金利上乗せ)を年0.1%と非常に魅力的な水準での取り扱いを開始しており、がんへの備えが最も低コストでできる住宅ローンに変貌したと言えます。
住信SBIネット銀行は2007年より8疾病保障を無料で付帯させ住宅ローンの取り扱いを開始。低金利と無料で疾病保障で人気を集め大手地銀を上回るスピードで住宅ローンの貸し出しを伸ばしてきました。2017年にはそれまでの8疾病から全疾病に保障範囲をグレードアップし、今は「スゴ団信」と言う商品を扱っています。
この数年は住宅ローン(対面)というリアル店舗向けの住宅ローンも積極的に取り扱っていて、ネットとリアルで住宅ローンを積極的に貸し出しています。なお、住宅ローン(対面)はマネープラザやSBIマネープラザなどで取扱いを行っています。
住信SBIネット銀行の住宅ローンの弱みは2点あります。まず、1点目は2019年ころから変動金利以外の金利タイプで他のネット銀行と比較して住宅ローン金利に優位性がなくなっている点です。2024年3月現在、auじぶん銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)の方が変動金利以外でも低い金利を提示していることが多くなっています。
変動金利タイプの金利の低さ、スゴ団信という魅力的な疾病保障サービスは極めて魅力的です。
ソニー銀行 | 住信SBIネット銀行 | |
金利(2024年10月適用) | 最新の金利はこちら | 最新の金利はこちら |
事務手数料 | 住宅ローンは44,000円(税込)/変動セレクト・固定セレクトは2.20%(税込) | 2.20%(税込) |
借入限度額 | 2億円 | 2億円 |
保証料・保証会社 | 無料(保証会社なし) | 無料(保証会社なし) |
団信 | 無料で付帯 | 無料で付帯 |
ワイド団信 | 年0.20%の上乗せ | 年0.20%の上乗せ |
疾病保障(無料) | がん50%保障 | スゴ団信を無料で付帯 |
疾病保障(有料) | がん100%保障、3大疾病、ワイド団信など | 3大疾病100 |
年収 | 400万円以上 | 明示せず |
雇用形態 | 契約社員・派遣社員は不可 | 明示せず |
賃貸・店舗併用物件 | 不可 | 可能 |
中古物件 | 戸建て・マンションともに可 | 戸建て・マンションともに可 |
つなぎ融資 | アプラスのつなぎ融資を斡旋 | 土地のみ対応 |
収入合算 | 不可 | 可 |
ペアローン | 可 | 可 |
特典 | Club Sのステージアップ | ― |
住信SBIネット銀行の住宅ローンには、審査の結果で金利が上乗せさせる可能性があります。ソニー銀行はこうした審査金利のルールがなく、審査に通れば住信SBIネット銀行より低利となります。
ソニー銀行では審査結果により金利が変動しません。
住信SBIネット銀行は審査結果により借換えでも新規借り入れ時でもソニー銀行より金利が高くなる可能性があります。年収や雇用形態の面でソニー銀行に審査基準対象外の方はソニー銀行にも必ず申し込みを行ったほうが良さそうです。
ソニー銀行のがん50%保障、がん100%保障、3大疾病、生活習慣病団信いずれでも満50歳までの借り入れが条件となります。一方の住信SBIネット銀行の全疾病保障は満65歳以下までの借り入れで利用が可能です。がんの保障が紐づくか否かで年齢制限が大きく異なってきます。
住信SBIネット銀行には月々の返済に対する保障が付帯しています。8疾病による就業不能もしくは8疾病外の病気か怪我で入院の状態が住宅ローン返済日まで継続した場合、月々の住宅ローンの支払い額は保険金と支払われます。
全疾病保障では就業不能もしくは入院が12ヶ月経過した場合に住宅ローン残高がゼロとなる保障が適用されます。生命保険文化センターの調べでは平均的な入院日数は29.3日と、12ヶ月も入院が継続するという状態は相当に稀であることがデータからも分かります。
もっと病気への備えをしたいという場合でも、住信SBIネット銀行では有料タイプの疾病保が付帯していないので、住信SBIネット銀行の住宅ローンはオススメできません。
引用;生命保険文化センター
ソニー銀行のがん50%保障は入院などの条件は無く、がんと診断されるだけで住宅ローン残高の50%が保障されます。
ソニー銀行(変動セレクトと固定セレクト)と住信SBIネット銀行の事務手数料は共通で2.20%(税込)となっています。5,000万円の住宅ローンを組む場合には110万円(税込)の事務手数料が必要となります。一部繰上返済や全額繰上返済をしてもこの手数料の返金はありません。
また、事務手数料を住宅ローンとして上乗せして借りることができる点も、両行は同じです。
ソニー銀行では事務手数料が44,000円(税込)の「住宅ローン」という諸費用を抑えたい方向けの金利プランも用意しています。金利が若干割高ですが、事務手数料が一律の44,000円となっている点に注目です。「完済期間までが短めの借換え」「住み換え」「ドンドン繰上返済」をしていくという方に向いています。
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