2021年1月26日
この特集ページでは宮城県にお住まいの人におすすめの住宅ローンやフラット35を紹介しています。
目次
宮城県の銀行で最も規模が大きいのは七十七銀行です。七十七銀行の預金残高は7兆円を超え、全国の地銀の中でもトップクラスの規模を誇る大手の地方銀行です。
この七十七銀行に次ぐ規模で営業しているのが仙台銀行ですが、2番手としてはちょっと規模に差が大きく、仙台銀行は七十七銀行の1/7程度の規模でしかなく、宮城県においては断トツで七十七銀行の利用者が多いと言えます。
参考までに宮城県に本社を構える主要金融機関の預金残高、貸出残高、店舗数を紹介しています。七十七銀行が預金・貸出のどちらを見ても他の金融機関を圧倒しています。
金融機関名 | 預金残高 | 貸し出し残高 | 店舗数 |
七十七銀行 | 7兆5,865円 | 4兆8,946億円 | 143 |
仙台銀行 | 9,195億円 | 7,514億円 | 72 |
杜の都信用金庫 | 5,380億円 | 3,169億円 | 27 |
石巻信用金庫 | 2,144億円 | 720億円 | 12 |
2020年3月現在
※このページでは、宮城県にお住まいの方におすすめの住宅ローンを紹介していますが、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
宮城県は東北地方の経済の中心的存在ですが、東京都などの首都圏と比較するとネット銀行の利用があまり進んでいません。住宅ローンの選択肢は首都圏と大差ないぐらいあっても、それに気づいていない人が大半を占めています。
住宅ローンに関しても地元の金融機関が選ばれる傾向がかなり高いと言われています。宮城県と比べてライバル企業が多い首都圏では金利引き下げ競争が進んでいます。また、首都圏に住む人たちは店舗が無いネット銀行の利用にも抵抗感はありませんので、メガバンク・ネット銀行が入り乱れて住宅ローン利用者の獲得競争が日々行われています。
一方、地方は金融機関同士の住宅ローン利用者の獲得競争が激しくないので、結果的に”住宅ローン利用者にとって好ましくない状況”が続いているのが実情です。
ただし、地方の事情(注文住宅で利用されるつなぎ融資など)にネット銀行の対応が進んでいるとも言い切れないのでやむを得ない面もありますが、auじぶん銀行も年収制限は200万円以上と首都圏と比べるとどうしても平均年収が少なくなりがちな地方の人でも利用しやすい商品を提供してきています。
がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる”がん50%保障”に加えて、精神障害を除く全ての病気や怪我を保障する“全疾病保障”も無料でセットされるauじぶん銀行の住宅ローン。
金利が低いだけでなく、充実した無料の疾病保障サービスの魅力は他の住宅ローンとの競争から頭1つ抜け出しているとも言える状況で、申し込み先候補に加えておきたい住宅ローンです。今後、他のネット銀行が今後どのようにauじぶん銀行に対抗してくるかにも注目です。
収益に苦しむ地銀はATM手数料や振込手数料などだけでなく住宅ローン関連の手数料も値上げ傾向にあります。そもそも、地方の金融機関はネット銀行に比べて住宅ローンの金利の高く残念ながらネット銀行に対抗できるほどのオトクな住宅ローンを提供している地方銀行はほとんどありません。
国の支援でなりたっているフラット35は地方活性化を目的として地方に住んでいる人の方が有利に利用することができるようになっていますので、ここでフラット35について少し解説しておきたいと思います。
宮城県などの地方を活性化させることを目的に、フラット35には地方限定の金利優遇の特典が用意されています。具体的には特定の条件を満たすことでフラット35の金利が0.25%も引き下げになる子育て支援型と地域活性型という制度です。
子育て支援型 | 子育て支援型は、子育てを行っている世帯がフラット35を利用するときに当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 「子供の年齢」や「親との同居」などの条件は、都道府県・市区町村などの自治体によって異なります。自治体が提携していないと「子育て支援型」が利用できないので利用可否含めて確認しておくようにしましょう。 |
地域活性型 | 地域活性化型とは、地域活性化に積極的な自治体にUIJターンなどの条件を満たした場合に当初5年間の借入金利を年0.25%引き下げる制度です。 ※UIJターンは、大都市圏の居住者が地方に移住することのまとめて表している名前です。Uターンは出身地に戻ること、Iターンは出身地以外の地方へ移住すること、Jターンは出身地の近くの地方都市に移住することをいいます。 子育て支援型と同様に利用できない自治体もありますので事前に確認しておくようにしましょう。 |
2021年1月時点で当サイトが調査した宮城県の市町村で「子育て支援型」「地域活性型」の制度が利用できる自治体を一覧化しておきましたので参考にしてください。広島市など主要な市町村は対応しています。「子育て支援」「UIJターン」のどちらもハードルが高いわけではありませんので、条件を満たせるようでしたら、ぜひ活用して欲しいと思います。
塩竈市 | 白石市 | |
角田市 | 登米市 | 栗原市 |
東松島市 | 大崎市 | 丸森町 |
山元町 | 大和町 | 大郷町 |
色麻町 | 加美町 | 涌谷町 |
仙台市は利用できませんが、14の市町村でフラット35の金利優遇を受けられる提携が完了しています。これらの市町村でフラット35を利用するときはご自身が条件を満たせるか市役所・役場などに問い合わせするようにしましょう。
宮城県内にはでフラット35を申し込める金融機関はたくさんありますが、宮城県内にも店舗を構える全国でフラット35を扱うアルヒ(ただし事務手数料が2.20%と割高)、は申し込み先候補に入れておくと良いでしょう。少なくともご自身が利用しようとしている金融機関との金利・事務手数料 比較は必ず行っておくようにしましょう。
国内では取扱金融機関が少ないフラットの「保証型」ですが、フラット35取扱最大手のARUHIでは「保証型のフラット35・ARUHIスーパーフラットを積極的に取り扱っています。通常のフラット35との比較で年0.2%以上割安な金利で利用可能なケースもあります。また、借り換え専用のスーパーフラットも提供中です。下記は2021年4月のスーパーフラットSの金利です。 WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了しますが、出社制限やWEB申込数の増加の影響で普段より時間がかかる可能性もありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
地方銀行・地域金融機関の住宅ローンの金利はかなり分かりにくいです。わかりにくいどころか、金融機関のホームページを見ても適用される金利の大半が載っていないような状況で、以下の金利表に記載がない金利は、金利タイプが存在しないか、当サイトの調査で各金融機関のホームページから見つけられなかった金利タイプです。
地方の金融機関はホームページに住宅ローンの”基準金利”だけを載せていることが多く、利用者が一番知りたい実際に適用される住宅ローンの金利を載せていないことが大半です。
まるで、金利を敢えて乗せないことで、ネット銀行と金利を比較されないようにしているのでは?と疑ってしまうほどです。
変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 | |
七十七銀行 | 0.875%~ | 1.100%~ | 3.780% |
仙台銀行 | 2.475%(基準金利) | 2.450% | フラット35を取り扱い |
杜の都信用金庫 | 0.875%~ | 不明 | フラット35を取り扱い |
石巻信用金庫 | 不明 | 不明 | 不明 |
※金利は2021年1月。各金融機関のホームページを当サイトにて確認したもの。最新の金利や他の金利タイプの金利は各金融機関のホームページなどで確認してください。
七十七銀行の住宅ローンや仙台銀行の住宅ローンの利用を否定するわけではありませんが、どの住宅ローンがオトクなのかは上記の表とネット銀行の金利を比較するだけで一目瞭然ですね。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方がお得です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
ソニー銀行がアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIとイオン銀行はそれぞれ独自のつなぎ融資を提供しています。
次に、ネット銀行を宮城県で利用可能な住宅ローンを一覧形式で紹介します。最新の金利やサービス内容は各金融機関のホームページなどでご確認をお願いします。宮城県に本店を構える銀行の中で宮城県で最も住宅ローンを貸し出しているランキング1位は七十七銀行です。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
七十七銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
仙台銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
杜の都信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
石巻信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東北ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク宮城 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
住宅ローンは長期の貸し出しとなる住宅ローンとなるため他のローン商品と比較しても審査が厳しくなることは仕方のないことでしょう。
住宅ローン独自の基準として住宅の価値も審査基準となるため、融資対象外となる住宅も存在します。(借地など)職業もアルバイト・パートなどの非正規雇用ですとそもそも融資対象外であったり、個人事業主・会社経営者では審査に通らなかったりということもよく聞きます。
住宅ローン審査になかなか通らないという場合に、絶対に申し込みをしたほうが良いのが公的な住宅ローンであるフラット35です。これは公的な住宅ローンであるため非営利な商品なので民間の住宅ローンとは審査基準が大きく異なっています。
参考までに七十七銀行の住宅ローンのパンフレットを見つけることができましたので紹介しておきます。
ネット銀行の住宅ローンより金利が高いのですが、この金利を適用するには以下の7つの条件の中の4つ以上を満たさなければならないという利用条件があります。4つの条件を満たすのはなかなかハードルが高いので注意するようにしましょう。
このように、地方銀行は住宅ローンの金利を優遇して欲しければ、ウチの銀行のサービスをたくさん使ってなきゃダメだよというような施策を積極的に打ち出しています。ネット銀行などに利用者を奪われないようにしたいということなのでしょうが・・・。ネット銀行の場合、ほとんど難しい条件なく最優遇金利を適用してもらえたりします。
こうなると地方銀行が自分たちの1つ1つのサービスに自信がないからセット販売して利用者が離れにくいようにしているとしか思えなくなってきます。
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