2021年1月26日
この特集ページでは岩手県に住んでいる人におすすめの住宅ローンを紹介しています。
岩手県には「岩手銀行」「北日本銀行」「東北銀行」の3つの銀行が岩手県内を営業エリアとして活動しています。銀行の規模としては岩手銀行が飛びぬけていていて、岩手銀行を追いかける形で北日本銀行と東北銀行が続いている状況です。
参考に「岩手銀行」「北日本銀行」「東北銀行」などの預金残高を紹介しておきます。岩手県にお住まいの人でも銀行の規模を意識することは少ないと思いますので、1つの参考材料としてください。
以下は、2020年3月末時点の各銀行の預金残高です。
預金残高 | |
岩手銀行 | 29,687億円 |
北日本銀行 | 13,139億円 |
東北銀行 | 8,163億円 |
盛岡信用金庫 | 2,406億円 |
北日本銀行と東北銀行の預金残高を足しても、さらに1.5倍して岩手銀行の残高と同じぐらいです。このように岩手銀行の規模が非常に大きいことがわかります。
この特集ページで紹介する住宅ローンも同様で、岩手県には岩手銀行の住宅ローンを利用している人がたくさんいますし、これから住宅ローンを借りようと思っている人は、岩手銀行の住宅ローンを最初に思い浮かべる人が多いと思います。
最初に、岩手県の住宅ローン事情を考えるうえで避けて通れない岩手銀行の住宅ローンについて確認しておきましょう。
なお、都道府県を問わない住宅ローンのランキングはこちらのページで紹介していますので合わせて参照してください。
岩手銀行の住宅ローンの名前は「一押し(いちおし)」です。
渋い名前ですね。
さて、いちおしの住宅ローン金利を確認してみましょう。2021年1月の住宅ローン金利は変動金利で年0.85%、当初10年固定金利が年1.10%となっています。
・・・高いですね。しかも、この金利2年は変わってないような気がします。少なくとも2019年春時点でもこの金利でした。
当サイトで紹介する機会が多いauじぶん銀行の住宅ローン(岩手県に住んでいる人ももちろん利用できます)は、その半分ぐらいの水準の金利を提供しています。
auじぶん銀行は、ネット銀行なので、東京都に住んでいても、岩手県に住んでいても、地域差はありません。平等に利用できる全国区の住宅ローンです。
岩手県に住んでいる人はなかなかネット銀行の住宅ローンを利用しないと言われていますが、これだけの金利差があるのに、地元の銀行の住宅ローンに固執するのはもったいないので、auじぶん銀行などのネット銀行の住宅ローンを選択肢に加えておくと良いでしょう。
まず、岩手銀行の住宅ローンについてもう少し詳しく確認してみましょう。以下は「一押し」の商品説明書です。
・勤続年数は1年以上なので比較的利用しやすい
・年収条件も150万円以上なので利用しやすい部類
・中古物件だと最大でも25年ローンしか組めない
・保証料が年0.15%~年0.40%かかる
まさに昔ながらの地銀の住宅ローンという印象です。金利も低いわけではありませんが、さらに保証料で最大年0.4%の金利上乗せがあるので、変動金利で1.2%以上の金利になる可能性もあります。
auじぶん銀行の住宅ローンであれば、基本となる金利も低く、加えて保証料もかかりません。事務手数料は高めですが、がん50%保障というがんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる疾病保障が無料でセットされています。
金利だけでなく疾病保障に対する備えの面でも、ネット銀行の住宅ローンの方が優れている状況なので、岩手県内の銀行や信金だけを候補にするのではなく、全国で提供されるネット銀行の住宅ローンは少なくとも選択肢の1つに加えるようにしてください。
岩手銀行ではフラット35の取り扱いもあるので、金利や融資事務手数料などについて確認をしてみましょう。岩手県にはフラット35取扱い最大手のARUHIの店舗もあるので、両社を比較しながら紹介をしていきます。
金融機関名 | 金利 | 融資事務手数料(税込) | |
15-20年 | 21-35年 | ||
岩手銀行 | 1.620% | 1.710% | 55,000円 |
アルヒ | 1.200% | 1.290% | 1.10%※ |
金利だけを見ると圧倒的にARIHIだお得ですが、岩手銀行は融資事務手数料が55,000円と格安なので、フラット35で住宅ローンを組む金額がいくらなのかでどっちがお得なのかが変わってきますね。いくら以上であればARUHIがお得なのか、いくら未満であれば岩手銀行がお得なのかシミュレーションしてみましょう。(35年ローンの前提)
借入額 | 岩手銀行 | ARUHI |
1,000万円 | 13,350,950円(総返済額13,295,950円+融資事務手数料55,000円) | 12,651,842円(総返済額12,431,842円+融資事務手数料220,000円) |
1,500万円 | 省略 | 岩手銀行よりお得 |
2,000万円 | 省略 | 岩手銀行よりお得 |
2,500万円 | 省略 | 岩手銀行よりお得 |
3,000万円 | 省略 | 岩手銀行よりお得 |
シミュレーションをし始めてすぐに岩手銀行が高いことが分かってしまう結果となりました。1000万円の借り入れでARUHIのほうが100万円安い結果ですので、2000万円であれば200万円、3000万円であれば300万円とその差が大きくなります。そのため1500万円以上のシミュレーションは省略しました。岩手銀行のフラット35の金利が圧倒的に高いためにこうした結果が出たことが分かりますね。
なお、ARUHIでは頭金が20%以上ある場合に金利が安くなるARUHIスーパーフラットという独自のフラット35も取り扱っており、こちらを使うとより岩手銀行よりお得にフラット35を利用することが可能です。
金融機関 | 変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 |
岩手銀行 | 年0.850% | 年1.100% | フラット35を取り扱い |
北日本銀行 | 年0.850% | 年1.100% | フラット35を取り扱い |
東北銀行 | 年0.850%~ | 年1.100% | フラット35を取り扱い |
盛岡信用金庫 | 年1.000% | 年1.10%~1.250% | フラット35含めて取り扱いなし |
2021年1月金利
ネット銀行と比較すると岩手銀行、北日本銀行など岩手県を地盤とする地銀の住宅ローン金利が極めて割高であることが分かります。変動金利、10年固定金利ともにネット銀行は岩手銀行、北日本銀行の半分の水準と表現しても問題ないほどその差は大きい状況です。別途保証料も必要なことを考えると、岩手銀行や北日本銀行の住宅ローンを利用するメリットはないと言ってよいでしょう。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金や建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)の支払いが必要となります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方がお得です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを3つ紹介しておきます。
ソニー銀行がアプラスと提携しつなぎ融資を受けることができ、ARUHIとイオン銀行はそれぞれ独自のつなぎ融資を提供しています。
次に岩手銀行・auじぶん銀行も含めて岩手県で利用可能な住宅ローンを紹介したいと思います。auじぶん銀行に限らずインターネット銀行の住宅ローンは、岩手県に住んでいても全く問題なく利用できます。
※都市部では住宅ローンの金利引き下げ競争が進み、ネット銀行と大手銀行が凌ぎを削っていますが、地方では住宅ローンの金利引き下げ競争が激化していません。競争が進まないということは私たち消費者にとってメリットはありません。金利が高かくても利用してくれる人が多ければ銀行は金利を必要以上に下げることがありません。わざわざ大事なお金を岩手銀行の住宅ローンの高い利息にあてるのは非常にもったいないことだと思います。
金融機関名 | 住宅ローン金利 | 一部繰上 返済手数料 | 保証料 |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料(※) |
新生銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
ソニー銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
アルヒ | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
住信SBIネット銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 無料 |
みずほ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三菱UFJ銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
三井住友銀行 | 最新の金利を確認 | 無料 | 有 |
岩手銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
北日本銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東北銀行 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
盛岡信用金庫 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
東北ろうきん | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
JAバンク岩手 | 最新の金利を確認 | 有料 | 有 |
※auじぶん銀行の住宅ローンは、審査の結果、保証会社を利用する場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません。
上記のネット銀行の住宅ローンの金利を確認するとすぐにわかるのですが、岩手県内の住宅ローンの金利は、ネット銀行の住宅ローンに比べてかなり高く、人気を集める変動金利では特にその差は大きい状況です。
地方の経済を支える役割を担う地方銀行や信用金庫は、地域住民にとって優れた金融サービスを提供し続ける役割があるはずですが、住宅ローンに関しては残念ながら最新の住宅ローンとの差はまだまだ大きいと言わざるを得ないので今後の商品性の向上に期待したいところですね。
地方銀行を動かすには地域住民が動く必要があります。地域住民が金融サービスを選び、地銀がのんびりできない環境が醸成された地域から発展していくものです。そして、良い金融サービスを選ぶことはご自身とご家庭の将来の生活にとっても非常に有意義です。
しっかりと住宅ローンを比較検討して自分と家族の将来にを考えた住宅ローン選びを心がけましょう!
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