2020年5月27日
2020年5月25日に東京、埼玉、千葉、神奈川の1都3県と北海道で残っていた緊急事態宣言が解除されました。当初の予定では2020年5月31日までとされていた緊急事態宣言ですが、前倒しで解除されたこととなります。
4月7日に発表された緊急事態宣言が約1ヵ月半ぶりに解除されたこととなります。
この期間、多くの企業が在宅勤務への切り替えを行ったり、小売業、サービス業、飲食業などは休業に対応をするなど経済活動が大きく停止されました。
住宅ローンサービスについても金融機関店舗の休業、審査体制の縮小などの影響が出ていました。
緊急事態宣言が明けた、2020年6月の住宅ローン金利を予想してきたいと思います。
住宅ローン金利の指標となる長期金利の推移をまずはチェックしたいと思います。
下記が三井住友銀行のホームページから引用した過去72日分の長期金利の推移です。2月以降は長期金利が下落傾向でしたが、3月に入りコロナショックで市場が混乱し、安全資産であるはずの国債が売られて、金利が上昇するという珍しい現象が発生しました。3月末にはその動きもひと段落し、4月と5月はほぼ0%近辺での推移となっています。4月の末に一時長期金利がマイナス0.06%近辺まで下落する場面があり、5月末は若干長期金利が上昇したように見えていることが分かります。
引用;三井住友銀行
下記がすでに6月の住宅ローン金利を発表しているソニー銀行と楽天銀行の金利動向です。据え置きもしくは引き下げという方向性であることが確認できますね。
変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 | |
ソニー銀行 | 据え置き | 据え置き | 引き下げ |
楽天銀行(金利選択型) | 据え置き | 引き下げ | 取り扱いなし |
長期金利の動向から考えて、住宅ローン金利を据え置きとする金融機関が多くなると思われます。金融機関の形態ごとの金利を予想してみました。
変動金利 | 10年固定金利 | 35年固定金利 | |
メガバンク | 据え置き | 据え置きもしくは年0.05%引き上げ | 引き上げ |
ネット銀行 | 据え置き | 据え置き | 引き上げ |
フラット35 | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 引き下げ |
人気の変動金利や10年固定金利は据え置きが大半になると思われますが、35年固定金利ではフラット35以外は引き上げになる可能性が高いと思われます。
超長期の国債利回りは足元で0.478%と1ヶ月前と比較して、0.05%程度上昇しており、この金利上昇がダイレクトに住宅ローン金利に跳ね返ると想定しています。特に利益確保が最優先であるメガバンクでは年0.05%から0.1%程度の金利引き上げとなる可能性が高いと思われます。
一方、フラット35の金利の指標となる住宅金融支援機構債券の利回りが5月半ばに決まっており、この利回りから予想すると、フラット35は金利引き下げとなりそうです。フラット35の金利予想の詳細は当サイトの専用ページ フラット35金利はどうなる?今後の金利動向を予想! を一読ください。
引用;investing
新型コロナショックにより世界経済は大きなダメージを受けており、世界各国がかつてない財政出動、金融緩和を行っており、金利は低位で安定しやすい環境が当面は続くと考えるのが妥当でしょう。
日本では日銀の黒田総裁がさらなる金融緩和にも含みを持たせていますし、政府により大規模なコロナ対策予算支出で大規模な国債発行が行われています。コロナ第2波が発生した場合にはこうした金融緩和やざらなる財政出動により金利には下落圧力が生まれることとなります。
ただし日本ではマイナス金利政策が2016年から実施されており、金利の低下余地は限られており、大幅な住宅ローン金利の低下は望めず、現在が底値圏であると考えるのがよいでしょう。この底値圏の金利を最大限に活用したい方はauじぶん銀行の変動金利、完済までの返済額を確定してしまいたい方には、長期固定金利が低金利なauじぶん銀行、SBI新生銀行、アルヒへの審査申込を行うとよいでしょう。
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