公開日: 2026年7月3日

住宅ローンの「保証料」について知らない方も多いかもしれませんが、多くの銀行では、借入時に保証会社の利用と、そのための保証料の支払いを必須としています。保証料とは、債務者が保証会社に支払う費用です。
保証会社は、債務者が経済的な理由などで住宅ローンを返済できなくなったときに、代わりに返済をしてくれる機関です。保証会社がいるおかげで、金融機関は住宅ローンの不良債権化を防ぐことができます。
こう聞くと「代わりに返済してくれるなんて頼もしい」と思うかもしれません。しかし、債務者にとってはそれほど良いものではありません。保証会社が立て替えた金額は、後から債務者に請求されるからです。つまり保証会社は一時的に立て替えているだけで、債務者の返済義務がなくなるわけではありません。借り手に経済的メリットがないのであれば、わざわざ保証料を払いたくないと感じるのが自然でしょう。そうした背景もあり、最近はネット銀行を中心に、保証料なし(保証会社の利用を必要としないプラン)の住宅ローンが増えています。
特にauじぶん銀行では、保証料以外のさまざまな費用も無料にしています。この記事では、auじぶん銀行が0円で提供している「6つのサービス」を、家計目線でやさしく解説します。マイホーム購入は人生でも大きな買い物。金利だけでなく、こうした細かな費用の積み重ねも、家族の家計を左右します。
目次
auじぶん銀行は、大手通信会社(KDDIグループ)とメガバンクの出資により誕生したネット銀行です。預金残高が業界トップというわけではありませんが、住宅ローン市場では常に人気ランキングのトップクラスに位置しています。
▼auじぶん銀行の「6つの0円」早わかり表
| 0円になる費用 | auじぶん銀行の対応 | 家計へのメリット |
|---|---|---|
| 保証料 | 0円(原則、保証会社の利用が不要) | 借入時のまとまった初期費用を圧縮できる |
| がん・4疾病50%保障団信 | 0円(がん等の診断で残高が半分に) | 病気で収入が減っても返済負担を軽くできる |
| 一般団信 | 0円 | 万一のとき家族に住まいを残せる |
| 資金移動(定額自動入金) | 0円 | 他行の給与口座からの移し替えコスト・払い忘れを防ぐ |
| 一部繰上返済手数料 | 0円 | 余裕がある月にこまめに繰上返済できる |
| 収入印紙代 | 0円(電子契約) | 契約時の実費を節約できる |
ネット銀行は、店舗の人件費や不動産関連費用などの固定費が対面型銀行より軽く済む傾向があるため、安価にサービスを提供できます。auじぶん銀行もその例外ではなく、保証料をはじめ6つのサービスを0円で提供しています。ひとつずつ見ていきましょう。
auじぶん銀行の住宅ローンは、審査内容に特に問題がなければ、保証会社そのものを利用する必要がありません。「保証料が0円」というよりも、「保証会社の利用自体が不要」といったほうが正確です。ただし、審査結果によっては保証会社の利用が必要になる場合もあります。理由は公表されていませんが、収入状況・勤め先・勤続年数・物件価値などから、若干の不安があると判断されたケースが想定されます。
このようなケースのために、auじぶん銀行には「保証付金利プラン」があります。保証会社の利用は必要になりますが、保証料を別途支払うのではなく、金利に上乗せする形で対応します。少しでも多くの方に住宅ローンを提供しようという姿勢がうかがえます。
auじぶん銀行が人気の大きな理由が、団体信用生命保険(団信)の充実ぶりです。満50歳以下の健康な方であれば、上乗せ金利0円(無料)で「がん・4疾病50%保障団信」に加入できます。この団信では、がんと診断された場合に加え、急性心筋梗塞・脳卒中・肝疾患・腎疾患(4疾病)で所定の状態になった場合にも、住宅ローン残高が半分になります。たとえば5,000万円借りている方なら、残債が2,500万円になり、毎月の返済額も半分に。治療後に働き方を変えて収入が減っても、返済に苦しむ可能性をかなり下げられます。
さらに、精神疾患を除くすべてのけが・病気で入院が180日以上継続した場合に残高が0円になる「全疾病保障」や、入院が31日以上続くと毎月の返済額が保険金でまかなわれる「月次返済保障(就業不能保障)」も無料で付帯します。これだけの保障が無料で付くのは、子育て世帯にとって心強いポイントです。より手厚く備えたい場合は、がんと診断されただけで残高が全額免除される「がん100%保障団信」を年0.05%(プレミアムは年0.15%)の上乗せで選ぶこともできます。
なお、がん・4疾病50%保障団信には一般的な団信と同じ死亡・高度障害保障も含まれ、余命6か月と判断された際に保険金が支払われるリビング・ニーズ特約も付帯します。詳しい保障内容は保険の約款をご確認ください。
手厚いがん・4疾病50%保障団信は、病歴がある方や健康状態が思わしくない方は加入できない場合があり、また満50歳までという年齢制限があるため、51歳以上の方は対象外です。そうした方でも利用できるのが一般団信です。保障内容はリビング・ニーズ付きの死亡・高度障害保障で、こちらも上乗せ金利0円で加入できます。どの団信でも「万一のとき、家族に住まいを残せる」という安心は共通です。
auじぶん銀行の住宅ローンの返済額は、毎月auじぶん銀行の口座から引き落とされます。給与振込口座が別の銀行の方は、毎月auじぶん銀行へ資金を移す必要がありますが、その都度振込手数料をかけたくないという方のために、auじぶん銀行では「定額自動入金サービス」を用意しています。
このサービスを使えば、他行の口座から毎月無料で自動的に資金を取り寄せられます。「うっかり振込を忘れて返済が滞ってしまった」という事態も防げるので、共働きで忙しいご家庭こそ、ぜひ活用したいサービスです。
住宅ローンはできるだけ早く返したいと考える方も多いでしょう。そうした方には「一部繰上返済」がおすすめです。毎月の収支に余裕が出た月や、賞与が入ったタイミングでコツコツ繰上返済をしていくと、残債をどんどん減らせます。繰上返済に充てた資金はすべて元金の返済に回るため、期間短縮型なら完済時期が早まり、返済額軽減型なら毎月の支払いが少しずつ楽になります。
対面型の銀行では繰上返済のたびに手数料がかかることがあり、ある程度まとめてから返すほうが合理的なケースもあります。その点、auじぶん銀行は一部繰上返済の手数料が0円なので、少額でもこまめに繰上返済できます。なお、全額繰上返済(完済)の手数料は、変動金利で返済中の方は0円、固定金利で返済中の方は33,000円(税込)です。
住宅ローンの契約書には、通常、収入印紙を貼らなければなりません。収入印紙の金額は以下のとおりです。
|
借入金額 |
印紙代 |
|
1,000万円超5,000万円以下 |
2万円 |
|
5,000万円超1億円以下 |
6万円 |
|
1億円超5億円以下 |
10万円 |
(出典)国税庁 No.7140 印紙税額の一覧表(その1)第1号文書から第4号文書まで
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7140.htm
を基に筆者作成
auじぶん銀行では住宅ローンの契約手続きをオンラインで行うため、この印紙代がかかりません。auじぶん銀行は最大2億円までの融資に対応しており、たとえば2億円を借り入れた場合の印紙代は10万円。この費用を丸ごと節約できるのは、家計にとって小さくないメリットです。
ここまで、auじぶん銀行が0円で提供している6つのサービスを解説しました。ここからは、そのほかの魅力についても、注目したいポイントからお伝えします。
auじぶん銀行の住宅ローン金利の低さは、銀行業界の中でもトップクラスです。住宅ローンは銀行同士の競争が激しく、特に変動金利は毎年のように各行が最低水準を塗り替えています。auじぶん銀行は、金利の基となる基準金利から引下げ幅を広く取ることで低金利を実現しており、固定費の軽いネット銀行ゆえに引下げ競争でも有利な立場にあります。au回線やじぶんでんきなどとセットで使うと、金利がさらに優遇される「住宅ローン金利優遇割」も用意されています。※適用金利や優遇条件は改定されることがあるため、最新の金利は公式サイトでご確認ください。
auじぶん銀行は店舗を持たないため、一見すると不便に感じる方もいるかもしれません。困ったときにすぐ店頭へ駆け込むことはできないからです。しかし、対面型の銀行では店舗のない地域がサービス対象外になっていることもあり、そもそも選択肢に入れられないケースもあります。
その点、店舗がないということは営業地域が限定されないということでもあります。「営業範囲外」という理由で取引を断られる可能性が低く、金融機関が少ない地域に住むご家庭にとっては、ネット銀行は強い味方になります。
ネット銀行は銀行員の顔が見えないぶん、無機質なイメージを持たれがちです。しかしauじぶん銀行の住宅ローンセンターは、HDI-Japan(ヘルプデスク協会)の格付けベンチマークで最高評価(三つ星)を獲得した実績があり(ネット銀行として初の6冠達成の実績も)、丁寧な対応に定評があります。土日祝日も営業しているため、平日に時間の取りにくい共働き世帯にも心強い体制です。※営業時間や最新の評価は公式サイトでご確認ください。
(参考)au じぶん銀行株式会社 ネット銀行初「HDI格付けベンチマーク(依頼格付け調査)」6冠達成
https://www.jibunbank.co.jp/corporate/news/2022/pdf/news_20220517_01.pdf
Q. がん50%保障とがん100%保障、どちらを選べばいいですか?
A. 無料で付く「がん・4疾病50%保障」でも、診断時に残高が半分になり、家計への打撃をかなり和らげられます。より手厚く備えたいなら、年0.05%の上乗せで残高が全額免除される「がん100%保障」も選択肢です。上乗せ0.05%は3,000万円・35年でも月数百円程度なので、貯蓄が少なく万一の負担を避けたいご家庭は検討する価値があります。
Q. こまめな繰上返済は本当に効果がありますか?
A. 一部繰上返済の手数料が0円なので、児童手当や賞与の一部を少額ずつ繰上返済に回すだけでも、支払う利息を着実に減らせます。ただし、教育費や急な出費に備える生活防衛資金は手元に残したうえで行うのが鉄則です。「返しすぎて家計が苦しくなる」ことのないよう、無理のない範囲で続けましょう。
Q. 給与口座を変えずにauじぶん銀行で借りられますか?
A. はい。「定額自動入金サービス」を使えば、いま使っている給与口座からauじぶん銀行へ毎月無料で自動入金でき、口座を移し替える手間や振込手数料をかけずに返済できます。
住宅を購入すると、多くの方が「少しでも出費を抑えたい」と考えます。住宅ローンの返済が長く家計にのしかかるからです。auじぶん銀行は、この記事で紹介したように、家計にやさしい無料サービスを充実させています。auじぶん銀行だけをおすすめしたいわけではありませんが、住宅ローンにかかるコストにこだわりたい方は、金利や事務手数料だけでなく、保証料・団信・繰上返済手数料・印紙代といった費用まで含めて、家族にとって無理のない一本を選びましょう。
参考サイト:auじぶん銀行 住宅ローン 公式サイト
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