公開日: 2026年9月15日 更新日: 2026年9月27日

みずほ銀行の住宅ローンは、メガバンクでありながら来店不要のネット住宅ローンで変動金利 年1.025%~(2026年9月・ローン取扱手数料型・最大引き下げ後)を提示し、ペアローンのお二人をまとめて守る「ペアローン団信」を業界最低水準の上乗せ金利で用意しているのが最大の特徴です。一方で、適用金利は審査結果で決まり、がん団信・ワイド団信は金利上乗せが必要という「有料の保障」である点は、家計にゆとりを持って返し続けたいご家庭ほど事前に知っておきたいところです。2002年に第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が合併して誕生したみずほ銀行の住宅ローンについて、メリット・評判・デメリットを子育て世帯の目線で整理します。
みずほ銀行は、比較的早い段階からネット専用の住宅ローン(みずほネット住宅ローン)を取り扱っていて、インターネットを活用した住宅ローンの提供に積極的です。正式審査の申し込みから借り入れまで来店不要で完結するため、共働きで平日に銀行へ行く時間を取りにくいご家庭でも手続きしやすいのが特徴です。
また、メガバンクの中で最も経費率が高く利益が出にくい体質と言われていたことがあり、店舗の統廃合やリストラを進めてきた歴史もあります。住宅ローンに関しても例外ではなく2018年3月には一部地方からの住宅ローンサービスからの撤退を発表し、リアルからネットへの転換を積極的に進めています。
例えば、ネット銀行の住宅ローンのようにインターネットで住宅ローン契約が完結する電子契約にも対応しています。他にもワイド団信、がん団信など保障の選択肢を用意し、”ネット住宅ローン専用の金利”を店頭より引き下げた水準としてネット銀行に対抗しています。金利プラン・団信の全体像はみずほ銀行公式の商品概要で確認できます。
みずほ銀行のネット住宅ローンの変動金利は、2026年9月適用分で年1.025%~(ローン取扱手数料型・最大引き下げ後)と、メガバンクとしてはネット銀行に近い水準です。10年固定(固定金利選択方式)は年3.450%~(2026年9月適用・最大引き下げ後)で、7月の年3.200%から2か月続けて上がっています。全期間固定(31~35年)は年4.040%~です(みずほ銀行 住宅ローンの金利一覧・2026年9月1日現在)。
ここで子育て世帯に知っておいてほしい注意点があります。みずほ銀行の金利一覧には、2026年9月30日までに年1.025%~で借り入れた場合、2027年1月返済分からは年1.275%~が適用されると明記されています(2026年8月3日の短期プライムレート改定を反映した金利。10月1日までにさらに改定があれば、その分も反映されます)。変動金利は借入時の低い金利がそのまま続くわけではなく、年2回(みずほ銀行は4月1日・10月1日基準)の見直しで動くので、返済計画は「入口の金利」ではなく見直し後の金利で組んでおくのが安全です。
ただし、最大引き下げ後の金利が適用されるのは、住宅ローンの審査で最もよい結果が出たときです。審査に通っても、審査の結果によっては高い金利でしか借りられない可能性があります(2026年9月の変動金利の提示幅は年1.025%~1.475%)。
また、がん保障などの疾病保障は金利上乗せや保険料の負担が必要になるので、保障まで含めた総合力では、疾病保障が無料で付帯するネット銀行等ともよく比較したいところです。
みずほ銀行の金利プランには、借入額の2.20%(税込)のローン取扱手数料を払う「ローン取扱手数料型」のほかに、銀行手数料を0円にする代わりに金利が年0.2%高くなる「借入時負担ゼロ型」(2026年9月の変動金利は年1.225%~)があります。頭金や引っ越し・家具の費用で手元資金が薄くなりがちな子育て世帯にとって、借入時に数十万円の手数料を払わずに済むのは現実的なメリットです。
目安として、借入額3,000万円ならローン取扱手数料は66万円(税込)です。数年以内に売却や大きな繰上返済を予定しているご家庭は、手数料ゼロで金利0.2%高の借入時負担ゼロ型のほうが総額で安く済むこともあります。どちらのプランでも抵当権設定費用や印紙代などの諸費用は別にかかり、全期間固定では借入時負担ゼロ型は選べません。
人生の中で最も大きい買い物であるマイホームを購入するために利用する住宅ローンは、返済が30年を超えることもあります。お子さまの成長や教育費のピークとも重なる長いお付き合いになるからこそ、できるだけ信頼できる銀行を選びたいものですが、みずほ銀行の住宅ローンの安心感は間違いないでしょう。

子育て世帯にとって心強いのが、みずほ銀行の「ライフステージ応援プラン」です。産休・育休による収入の減少や、お子さまの進学による教育費の増加といったライフイベントに応じて、返済額を増減できます(変更手続き1回あたり5,500円・減額には下限があり、みずほ銀行所定の審査があります)。
教育費のかかる時期は返済を抑え、家計に余裕のある時期に増やすといった調整ができるのは、返済が長期にわたる子育て世帯には実用的な仕組みです。利用条件の詳細は店舗・公式サイトで確認してください。
みずほ銀行に限らず、メガバンク・地銀の住宅ローンに共通するデメリットとして、住宅ローン金利や保証料が審査結果で変動することがあります。つまり、審査結果が出るまで月々の住宅ローン返済額が確定しません。
みずほ銀行の住宅ローンの場合、金利引き下げ幅は申込内容や審査結果等によって決まると公式に明記されています(2026年9月の変動金利なら店頭金利から-1.65%~-2.10%の幅)。本審査が終わるまで適用金利が分からないというデメリットを回避するには、他行の住宅ローンにも申し込んでおき、みずほ銀行から想定どおりの金利が提示されなかった場合の選択肢を用意しておくと、家計の計画も立てやすくなります。同じメガバンクの三菱UFJ銀行の住宅ローンのメリット・デメリットや三井住友銀行の住宅ローンのメリット・デメリットも、併願先を選ぶ参考にしてください。
ネット専業銀行や地銀の一部では、がんなどを保障する疾病保障が住宅ローンに無償で付帯されるものが増えていて、住宅ローン業界の潮流は「金利は安く疾病保障は無料で付帯」となっています。
みずほ銀行では、一般団信は上乗せ金利なしで加入できますが、がん団信は年0.100%の金利上乗せ、健康上の理由がある方向けのワイド団信は年0.300%の上乗せが必要です。8大疾病に備える「ローン返済支援保険」は金利上乗せ方式ではなく、保険料を毎月別途支払うタイプです(2026年9月時点・みずほ銀行公式商品概要)。がん団信は融資実行日時点で満18歳以上51歳未満の方が申し込めます。
| 保障の種類 | 負担 | 備考 |
|---|---|---|
| 一般団信 | 上乗せなし | 死亡・所定の高度障害で残高0円 |
| がん団信 | 年0.100%上乗せ | 所定のがんと診断確定で残高0円(18歳以上51歳未満で申込可) |
| ペアローン団信 | 年0.200%上乗せ(お二人とも) | どちらかの万一でお二人とも残高0円(一般団信型・がん団信型) |
| ワイド団信 | 年0.300%上乗せ | 健康上の理由で一般団信等に加入できない方向け |
| ローン返済支援保険(がん・7大疾病) | 保険料を毎月別払い | 金利上乗せ方式ではなく途中での見直しがしやすい |
保険料を別払いするタイプは、教育費など家計の状況に合わせて保障を後から見直せる柔軟さがある一方、「無料で付帯」ではない点は覚えておきましょう。
| 変動金利 | 10年固定 | 特徴 | |
|---|---|---|---|
| SBIマネープラザ (ドコモSMTBネット銀行の住宅ローン・対面相談コース) | 年1.600%〜 (通期引下げプラン・2026年10月実行/物件価格の80%以内) | 年3.379%〜 (当初引下げプラン・2026年10月) | 店舗やオンラインで専門スタッフに相談しながら申し込める。保証料は無料で、全疾病保障も金利の上乗せなしで付帯。 |
| SBI新生銀行 | 年1.340%(金利優遇プログラム適用時)※1 | 年3.380%(自己資金優遇金利) | SBI新生銀行の住宅ローンは、団体信用生命保険の内容を重視する人にとって、非常にコストパフォーマンスの高い住宅ローンです。 |
| PayPay銀行 | 年1.580%(全期間引下型) | 年3.520%(当初期間引下型) | 変動金利タイプの金利の低さに注目。 |
| ソニー銀行 | 年1.847%(新規購入) (変動セレクト住宅ローン) | 年3.715% (固定セレクト住宅ローン) | がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2に減額! ※2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。 |
なお、SBI新生銀行は上乗せ金利0円の「全疾病保障付団信」(2026年3月開始)を用意しており、保証料や一部繰上返済手数料も0円と諸費用がわかりやすいため、保障と費用のバランスを重視するご家庭には比較候補になります。変動金利は年1.060%(2026年9月・新規・自己資金10%以上優遇。SBIハイパー預金の優遇なら年0.990%)で、店舗相談とオンライン手続きの両方に対応しています。詳しくはSBI新生銀行の住宅ローンのメリット・デメリットで解説しています。
みずほ銀行のネット住宅ローンは電子契約に対応しており、紙の契約書に貼る収入印紙(印紙税)が不要です。印紙税は借入額に応じて次のようにかかるため、電子契約なら数万円の節約になります。
500万円を超え1千万円以下 1万円
1千万円を超え5千万円以下 2万円
5千万円を超え1億円以下 6万円
1億円を超え5億円以下 10万円
一方で、手続きの内容によっては手数料がかかります。固定金利選択方式への切り換えは店舗手続きで11,000円(みずほダイレクト[インターネットバンキング]なら無料)、一部繰上返済もみずほダイレクトなら無料ですが店舗では33,000円です(2026年9月時点・公式商品概要)。手続きはできるだけインターネットで行うのが節約のコツです。
今週は日銀の金融政策決定会合が9月17日・18日に開かれ、結果は18日に公表されます。複数の報道機関が利上げの公算が大きいと報じていますが、記事執筆時点で決定はされていません。ここで押さえておきたいのは、政策金利が動いても、変動金利の返済額はすぐには変わらないことです。みずほ銀行の変動金利方式は年2回の金利見直しに加え、元利均等返済なら返済額の見直しは5年ごと(5年ルール)、見直し後の返済額は前回の125%まで(125%ルール)という仕組みがあります。急な返済額の増加は避けられますが、そのぶん元金の減りが遅くなるため、金利が上がった局面では「返済額が変わらないから大丈夫」ではなく、繰上返済や返済額の見直しを検討するのが、教育費のピーク前に残高を減らしたい子育て世帯の基本になります。
A. できます。「ライフステージ応援プラン」を利用すると、産休・育休時の収入減少や教育費の増加に応じて返済額を増減できます。変更手続き1回あたり5,500円がかかり、減額できる金額には下限(所定の審査あり)があります。産休に入る前に、家計の見通しとあわせて店舗・公式サイトで相談しておくと安心です。
A. みずほ銀行にはペアローン利用者向けの連生団信(ペアローン団信)があり、どちらかに万一のことがあった場合にお二人とも住宅ローン残高が0円になります(一般団信型・がん団信型とも年0.200%の上乗せ・お二人とも。借入日時点でお二人とも満51歳未満が条件)。共働きの収入を前提に借りるご家庭では、片方の収入が途絶えたときに残された側へ返済が重くのしかかるのがペアローンの弱点なので、連生型の団信は検討する価値があります。
A. 固定期間が終了すると、変動金利方式か固定金利選択方式かを選び直します。特に申し出がない場合は変動金利方式に切り換わります。再び固定を選ぶ場合は切換手数料(店舗11,000円・みずほダイレクトなら無料)がかかる点も、固定期間終了のタイミングで覚えておきたいポイントです。
A. 借入時の銀行手数料(借入額の2.20%・税込)を払わずに済む代わりに金利が年0.2%高くなるプランなので、手元資金を残しておきたいご家庭や、数年以内の売却・大きな繰上返済を予定しているご家庭に向いています。35年かけて返す前提なら、手数料を払ってでも金利の低いローン取扱手数料型のほうが総額は安くなることが多いので、両プランの総返済額を公式シミュレーションで比べてから選びましょう。
以上、みずほ銀行の住宅ローンのメリット・評判、デメリットについて確認をしてきましたが、みずほ銀行の住宅ローンの最大のウリは、やはりメガバンクの安心感と、来店不要で完結するネット住宅ローンの利便性、そしてペアローンのお二人をまとめて守るペアローン団信でしょう。
一方で、適用金利が審査結果で変わる点や、疾病保障が有料である点は、家計にゆとりを持って返し続けたいご家庭ほど事前に確認しておきたいポイントです。金利・保障・手数料を総合して、ご家族のライフプランに合う1本を複数行の比較から選んでください。金利・手数料・団信の条件は毎月変わることがあるため、最新情報はみずほ銀行の公式サイトでご確認ください。
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