2020年10月14日
日本経済新聞の報道によると国土交通省が官民共同で残価設定型の住宅ローンの開発に着手します。
日本では中古住宅の流通が欧米と比較して少なく、築後20-30年程度で住宅の資産価値がゼロになるとされており、中古住宅を活用する仕組みが乏しかった経緯があります。
国土交通省では2021年度にもモデルケースの事業を開始する見込みです。
auじぶん銀行が住宅ローンを変動金利で利用している人向けに2025年1月から3年間、住宅ローン利息の一部を毎月現金でキャッシュバックするキャンペーンを行っています。キャッシュバック金額は、円普通預金残高の増加額とやその他のお取引状況で算出され、住宅ローン契約者本人の口座に加えて、家族の口座の預金増加額も合算して計算されます。
auじぶん銀行は2024年11月の変動金利を年HPご確認%(全期間引下げプラン)・新規借入れ、10年固定金利:年HPご確認%(当初期間引下げプラン)という魅力的な金利で提供していますが、さらに利息額の一部がキャッシュバックされることになります。このキャンペーンはエントリーが必要なので2024年12月末までに必ずエントリーするようにしましょう。
※審査の結果によっては保証付金利プランとなる場合があり、この場合には上記の金利とは異なる金利となります。金利プランが保証付金利プランとなる場合は、固定金利特約が3年、5年、10年に限定されます。
auじぶん銀行の住宅ローンは、ただ金利が低いだけでなく、がんに対する診断保障(がん50%保障団信)、精神障がいを除くすべての病気とケガによる就業不能(入院)に備える全疾病保障、精神障がいを除くすべての病気とケガによる入院時に月々の住宅ローン返済が保障される月次返済保障が”無料”でセットされています。
なお、このキャンペーンに参加するには、エントリー期限日(2024年12月31日)終了時点で、auじぶん銀行の住宅ローンを変動金利でご契約中であり、お借入残高が1円以上あることが条件となっています。また、固定金利または保証付金利プランは対象外で、ミックスローンを利用している場合、変動金利タイプの部分のみが対象になります。
適用条件・キャンペーン内容・キャッシュバック期間の詳細はauじぶん銀行の公式サイトをご覧ください。
メリットとしては、返済対象の金額を抑えることで月々の支払い金額を抑え、自動車を利用できる点となります。
自動車についてはこの残価設定型が一般的となっており、トヨタ、日産、ホンダ、スバルなど多くの自動車メーカーが取り扱っています。
引用;トヨタ自動車
基本的には、自動車の残価設定型を同じ概念のローンとなり、ローンの満期が来た際には
①残価で住宅を買い取る
②再度ローンを組む
③家を売却する
のいずれをか選択することとなります。
住宅の残価設定型は2019年11月よりSBI新生銀行が取り扱いを開始していますが、旭化成のへーベルハウスにしか利用できないなど普及には至っていません。
残価設定型の住宅ローンの普及には、一定期間後の住宅価格を決める必要があるため銀行による不動産の目利きも重要になってきますね。
住宅の残価設定型のデメリットとしては、残価設定部分には金利が発生するため、一般的な住宅ローンと比較して、月々の返済額に対し、金利の総支払額が増加してしまう点です。
また、ローンの満期が数十年後となることを考えると、ユーザーにどこまでメリットのある、残価を設定できるかも大きな課題です。金融機関がリスクをとりたくない前提であれば、低金利な一般的な住宅ローンと比較したときにメリットがでるのかも冷静に判断する必要がありますね。
残価設定型の住宅ローン普及には、中古住宅市場の活性化、多くの金融機関により商品化など課題が多い状況で、利用を期待するには気が早いかもしれませんね。
現状ではマイナス金利政策などで歴史的な低金利が続いているので、年0.5%を切っているネット銀行の変動金利(auじぶん銀行、SBI新生銀行、ソニー銀行)、1.2%から1.3%程度で推移しているフラット35(アルヒ)などの長期固定型の住宅ローンを活用して、総支払額を減らすことを考えたほうが現実的だと思われます。
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