2021年1月14日
イオン銀行は、全国各地にあるイオンの店舗の中に銀行の店舗を作る”インストアブランチ”と呼ばれる戦略で全国に店舗展開しています。
イオングループの一員であることを最大限に活かしたサービスも人気で、既にイオン銀行の口座数は700万口座を突破しています。イオン銀行よりも口座数が多いネット銀行は楽天銀行だけで、新しい銀行の中でも利用者増加ペースは特に順調と言えます。
イオングループの強みは住宅ローンにも反映されていて、イオン銀行で住宅ローンを利用した人は最大5年間、全国のイオングループの店舗での買い物がいつでも5%割引になる「住宅ローン契約者専用特典イオンセレクトクラブ」を利用することができます。
この特集ページでは、イオン銀行の住宅ローンのメリットやデメリットについて解説しています。特に、契約を終えてから気づくなど、将来の落とし穴になりそうな注意点について解説したいと思います。
イオン銀行は2007年に営業を開始した新しい銀行です。イオンモールなどのイオングループの店舗に、銀行の店舗を開店する方式で日本全国に店舗網を拡大してきました。17年以上の歴史の中で商品ラインナップの拡充も進み、預金や住宅ローンはもちろん、デビットカード・クレジットカード・カードローン・投資信託(NISA)・iDeco・保険など様々な金融商品を取り扱っています。
イオン銀行は、第三者評価機関からも高い評価を得ていて、例えば、2017年の日本経済新聞が実施している日経金融機関ランキングでは、見事、総合評価1位を獲得しています。
住宅ローンの評価も高く、例えば、2020年8月に発表されたオリコン顧客満足度ランキングでもイオン銀行の住宅ローンは2位を獲得しました。オリコンのランキングは「顧客(実際にその住宅ローンを利用している人)の満足度を確認しているので、住宅ローン選びの参考にしやすい調査だと思います。
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2020年8月に発表されました。
総合1位は10年連続でソニー銀行が獲得。ソニー銀行は9つの評価項目のうち「商品内容」「金利」「繰り上げ返済」「サイトのわかりやすさ」で1位を獲得しています。2位はイオン銀行、3位はauじぶん銀行が獲得しています。
最初にイオン銀行の住宅ローンの最新金利と金利推移を確認しておきましょう。以下の表はマイホーム購入(新規借り入れ)者向けの金利推移です。
イオン銀行は借り換え専用の変動金利が設定されていましたが、2021年1月にこの仕組みが撤廃されており、イオン銀行の金利の割安さがよりなくなってしまった形です。
この金利の低さがイオン銀行の住宅ローンの最初の魅力です。
イオン銀行の住宅ローンの最新金利・最新キャンペーンの確認はこちら
変動金利 | 10年固定金利 | |
2021年1月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年12月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年11月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年10月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年9月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年8月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年7月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年6月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年5月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年4月 | 年0.520% | 年0.620% |
2020年3月 | 年0.520% | 年0.690% |
2020年2月 | 年0.520% | 年0.690% |
2020年1月 | 年0.520% | 年0.690% |
2019年12月 | 年0.520% | 年0.690% |
2019年11月 | 年0.520% | 年0.690% |
2019年10月 | 年0.520% | 年0.690% |
2019年9月 | 年0.520% | 年0.690% |
2019年8月 | 年0.520% | 年0.690% |
2019年7月 | 年0.520% | 年0.740% |
2019年6月 | 年0.520% | 年0.740% |
2019年5月 | 年0.520% | 年0.740% |
2019年4月 | 年0.520% | 年0.740% |
2019年3月 | 年0.520% | 年0.740% |
2019年2月 | 年0.520% | 年0.740% |
2019年1月 | 年0.520% | 年0.740% |
2018年12月 | 年0.520% | 年0.740% |
2018年11月 | 年0.520% | 年0.740% |
2018年10月 | 年0.520% | 年0.740% |
2018年9月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年8月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年7月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年6月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年5月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年4月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年3月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年2月 | 年0.570% | 年0.690% |
2018年1月 | 年0.570% | 年0.690% |
がんと診断された時に住宅ローンの残高が半分になる”がん50%保障”に加えて、精神障害を除く全ての病気や怪我を保障する“全疾病保障”も無料でセットされるauじぶん銀行の住宅ローン。
金利が低いだけでなく、充実した無料の疾病保障サービスの魅力は他の住宅ローンとの競争から頭1つ抜け出しているとも言える状況で、申し込み先候補に加えておきたい住宅ローンです。今後、他のネット銀行が今後どのようにauじぶん銀行に対抗してくるかにも注目です。
イオン銀行の住宅ローンの最大の特徴は、イオングループだからこそ提供できる特典「イオングループでの買い物が毎日5%割引」が利用できることです。
イオン銀行の住宅ローンを利用していると、イオン・マックスバリュ・まいばすけっと・ネットスーパーなどのイオングループでの買い物がいつでも5%割引になります。イオンモールだけでなく、スーパーマーケットも対象になるので、普段の買い物でイオングループを利用する機会が多いご家庭にとってはメリットがあるサービスと言えるでしょう。
5%割引という情報だけだと、どれぐらいのメリットがあるかわかりにくいので具体的に計算してみましたので参考にしてください。
住宅ローン借入金額(当初) | 年間の割引対象買い物金額の上限金額 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 45万円(1か月あたり37,500円) |
2,000万円以上 | 90万円(1か月あたり70,000円) |
上記の年間割引金額以上の買い物を行った場合に、1年間の割引金額は以下のようになります。
住宅ローン借入金額(当初) | 1年間で割引してもらえる金額の最大値 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 22,500円 |
2,000万円以上 | 45,000円 |
1年間でこれだけの金額が節約できる可能性があるは一定の魅力があると言って良いでしょう。なお、この割引サービスは、住宅ローンを契約してから最大5年の期間限定サービスです。最後に、5年間で割引してもらえる総額を確認しておきましょう。
住宅ローン借入金額(当初) | 5年間で割引してもらえる金額の最大値 |
1,000万円以上2,000万円未満 | 112,500円 |
2,000万円以上 | 225,000円 |
イオン銀行の住宅ローンの金利は、メガバンクや地方銀行の金利よりも低い金利を提示しています。また、メガバンクや地方銀行は、住宅ローンの審査で金利を高くして提示してくることが多くあります。イオン銀行は審査の結果で金利を変えることはないので、ホームページの見た目の金利以上の金利差があります。
2020年11月現在、イオン銀行の住宅ローンの変動金利は借り換えで年0.470%、新規購入で0.520%とネット銀行と同水準の低金利が提示されています。
ネット銀行と違って、イオン銀行の住宅ローンは審査基準もゆるく、店舗で相談もできるので様々な状況で利用しやすい住宅ローンです。
イオン銀行は幅広い人に住宅ローンを利用してもらえるように審査の基準がかなり低く設定されていますが、2016年からワイド団信の取り扱いを始めていて、健康状態に不安をかかえる人でも利用しやすい住宅ローンに進化しています。
一般的に、住宅ローンを利用するには、団体信用生命保険(団信)に加入する必要がありますが、過去に大きな病気にかかったり、治療中の持病がある場合、健康状態の問題で団信に加入できないことがあります。そのような健康状態に不安を抱える人のために用意されているのが加入条件が緩和された「ワイド団信」です。
ワイド団信は加入しやすくなっている分、通常の住宅ローン金利に年0.3%の金利上乗せして保険料を実質的に負担しなければなりませんが、高血圧、うつ病、糖尿病、肝炎など一般の団信では審査に通らない可能性のある持病や過去の病歴のある人でもワイド団信を利用することで住宅ローンを利用できる可能性が大きく膨らみます。
なお、イオン銀行で取り扱うワイド団信の提供元のクレディアグリコル生命のワイド団信に実際に加入できた実績がある病名を参考までに紹介しておきますので参考としてください。
※団信の加入審査は病名だけで決まるのではなく症状により判断されるので注意してください
次に注目したいサービスは「8疾病保障」です。イオン銀行の8疾病保障は保険料として金利に年0.3%の上乗せが必要となりますが、「がん」「脳卒中」「急性心筋梗塞」など日本人の持病ともいえる病気に対応する将来の安心感が高い疾病保障に対応しています。
現代においては、医療が進化した結果、様々な病気の生存確率があがり、「死なないリスク」という言葉も誕生しています。不治の病と言われていた病気でも、完治させることができるようになりました。ただし、完治させることができても、長期間の治療が必要だったり、仕事ができない状態が続いたりします。病気で働けなくなって収入は途絶えたけれども、住宅ローンの返済は残っていてると、返済が滞ったり、マイホームを手放さなければならない状態に陥る可能性があります。
治療中の経済的負担を減らす方法の1つが住宅ローンの返済義務をなくすことで、それを実現するのが疾病保障サービスです。
イオン銀行では8疾病保障以外にもガンに特化した保障なども用意していますので、ご自身の考え方にあった商品を選ぶようにしましょう。
イオン銀行は、インターネット銀行が誕生したタイミングで登場しているので、ネット銀行と比べられることが多くあります。イオン銀行はネット銀行ではなく、全国に豊富な店舗網を有しています。つまり、ネット銀行では実現できない店舗相談に対応している点がメリットとしてあげられます。
住宅ローンは最大で35年の長い付き合いになる金融商品です。申込する時だけでなく、返済期間中も店舗で相談できる安心感があります。イオン銀行であれば全国に店舗があるだけでなく土日祝日も営業しているなど、相談しやすい店舗サービスを提供している点はメリットの1つと言えるでしょう。
なお、イオン銀行は北海道、 青森県、岩手県、宮城県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、富山県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、 静岡県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県、岡山県、広島県、香川県、愛媛県、高知県、福岡県、宮崎県、鹿児島県、 沖縄県に店舗を有しています。
イオン銀行の住宅ローンは、注文住宅時に利用する、”分割融資(つなぎ融資)”にも対応しています。つなぎ融資はネット銀行の住宅ローンは対応していなかったり、対応していたとしても利用が面倒だったりしますので、イオン銀行であればスムーズにつなぎ融資を利用することができるでしょう。
イオン銀行の住宅ローンを1000万円以上組むとイオン銀行のゴールドカードが発行されます。このゴールドカードには羽田空港のラウンジはもちろん、全国にあるイオンにあるラウンジが無料で利用できるなどの特典があります。
ゴールドカードではありますが、年会費は無料となっているのでコストを気にせず保有できるカードとなっています。
2018年1月31日よりイオン銀行ではネット完結型の住宅ローンに対応し、契約手続きの電子化・ペーパーレスと入印紙も不要になり、各種必要書類もデータでアップロードすることが可能となりました。
※ネット完結型住宅ローンはauじぶん銀行が取り扱いを開始してから、みずほ銀行やARUHI・ソニー銀行なども追随しています。
ネット完結となることで必要書類の郵送にかかる時間が節約できるだけでなく印紙代も節約できるなどのメリットがあります。。
イオン銀行ではペアローンにも対応し、夫婦共働き世帯のマイホーム購入をバックアップしています。ペアローンはご夫婦、婚約者、親族などがそれぞれで住宅ローンを組むことにより、お一人で住宅ローンを組むより多くの住宅ローんを組めるものです。
共働き世帯の増加によりお互いの収入を活用して住宅ローンを組みたいというニーズの対応しているのは小売チェーンに属するイオン銀行はさすがと言えますね。
一般的な住宅ローンでは融資事務手数料もしくは保証料として融資額の2.20%(税込)もしくは年0.2%相当の諸費用が必要となります。
イオン銀行でもこうした諸費用が必要となり、借入額の2.20%(税込)もしくは年0.2%(別途税込み110,000円)のいずれかを選択することとなります。
一般的な諸費用とはいえ、ソニー銀行や新生銀行が5万円程度の事務手数料を設定していることを考えれば高い分類になってしまいますね。
イオン銀行ではさまざまな疾病保障付きの住宅ローンを取り扱っていますがすべて有料となっています。
保障内容は充実していますが、auじぶん銀行、住信SBIネット銀行、新生銀行が無料で疾病保障が付帯するのに比べる点と比べた場合はデメリットでもあります。一方でがん保障が0.1%の上乗せで利用できるのは魅力的です。
種類 | 保障の概要 | 保険料 |
がん保障付き | がんと診断されると住宅ローン残高がゼロになる | 年0.1% |
8疾病保障付き | 8つの疾病を保障 | 年0.3% |
居住不能保障付き | 自然災害で自宅に住めなくなった場合に月々の住宅ローン返済額を保障 | 年0.05% |
変動金利 | 10年固定 | 特徴 | |
---|---|---|---|
auじぶん銀行 | 0.410% (全期間引下げプラン) | 0.530% (当初期間引下げプラン) | がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2に減額!入院が180日継続すると住宅ローン残高がゼロに。 |
ミスター住宅ローンREAL(住信SBIネット銀行)※2 | 0.410% (通期引下げプラン) | 0.530% (当初引下げプラン) | すべてのケガや病気を保障する全疾病保障が無償付帯。SBIマネープラザで対面サービスが受けられる。 |
新生銀行 | 0.450% (変動フォーカス) | 0.750% | 要介護保障が利用可能。変動金利は変動フォーカスを選んだ場合。 |
1.イオンカードセレクトのお申込み
2.イオン銀行インターネットバンキングの登録
および、次の1.~3.のいずれかの取引きまたは申込みが必要となります。
1.当行口座を給与振込口座に指定
2.カードローンの申込み
3.投資信託口座開設
ネット銀行の多くはこうした優遇の条件を設定しない一方、メガバンク・地銀ではこうした設定をしているのが一般的ですのでデメリットとは言えないまでも新規参入組みの銀行のサービスとしては若干残念なものとなっています。
イオン銀行はフラット35の取扱いもしていますが、ネットでの受付には対応しておらず、店舗でのみ受付をしています。手数料が1.870%(税込)と安くはない設定になっており、フラット35取扱い最大手のARUHIのARUHIダイレクトでの申し込み・契約時の融資事務手数料1.10%(税込)と比べると割高が強い状況です。
イオン銀行には金利・身近さという面で検討の価値が十分ある住宅ローンです。利用しやすい審査基準を設けていますし、イオン銀行の住宅ローンの最大のメリット・特徴であるイオングループでの買い物が5%OFFになるイオンセレクトクラブはイオンユーザにとってはかなり魅力的です。
注意点は住宅ローンを利用している期間ではなく5年の期間限定になっている点です。
店舗で相談できるイオン銀行の住宅ローン。審査スピードも早く、申込先の候補になりうる住宅ローンと言えそうです。
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