2021年4月9日
日経新聞社が第17回日経金融機関ランキングを発表しました。
このランキングは金融機関を評価するものとしては規模も大きく、1つの指標になるものですが、「人気がある金融機関≒たくさんの人が利用している金融機関」が高い評価を得るのではなく、「実際に利用している人の満足度」でランキングをつけているので調査したものなので、1位を獲得した銀行が人気を集めているというわけではなく、「その銀行を利用している人が満足しているか?」を調査してランキング付けしているものなので、規模が小さい金融機関でも上位にランクインする可能性があります。
今回1位を獲得したのはみずほ信託銀行です。みずほ信託銀行が1位を獲得したのは2年ぶりで、品ぞろえ・提案力が高く評価されています。
なお、2位は昨年1位の住信SBIネット銀行。3位にソニー銀行とネット銀行がランクインしています。
最初に上位にランクインした金融機関を確認しておきましょう。昨年の順位も参考に紹介しておきます。今年は4つの金融機関がランキング外から大幅ランクアップしています。
銀行名(総合点数) | 総合得点 | 前回順位 | |
1位 | みずほ信託銀行 | 93.8点 | 3位 |
2位 | 住信SBIネット銀行 | 92.6点 | 1位 |
3位 | ソニー銀行 | 91.5点 | 4位 |
4位 | イオン銀行 | 90.4点 | 7位 |
5位 | あおぞら銀行 | 90.2点 | 28位 |
6位 | SMBC信託銀行 | 89.7点 | 27位 |
7位 | GMOあおぞらネット銀行 | 89.5点 | – |
8位 | オリックス銀行 | 87.7点 | 21位 |
9位 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 87.7点 | 6位 |
10位 | 三菱UFJ信託銀行 | 87.3点 | 9位 |
ネット銀行と信託銀行の評価が非常に高く、昨年に続いてメガバンクは10位圏外です。なお、この調査が利用者が多いことは直接ランキングには影響しません。あくまでも利用者の満足度をランキングするので、利用者は少なくても利用者が満足していればランキング上位に入ることができます。メガバンクがランクインしていないのは「顧客満足度調査」らしい結果だと思います。
続いて、世代別のランキングを確認してみましょう。
面白いのは「20代」の上位3位が信託銀行で占められていること。50代・60代の方がネット銀行の評価が若者より高いことです。20代が信託銀行を使うイメージがあまりありませんし、60代が若者よりネット銀行を高く評価している結果になっているのは、インターネットが登場してから20年以上たっているということが影響していると言えそうです。
インターネット銀行は若者のための銀行という時代はとっくに終わっていて、全世代に浸透していることがわかります。
20代 | 30代 | 40代 | 50代 | 60代 | |
1位 | 三井住友信託銀行 | 住信SBIネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | 住信SBIネット銀行 | 住信SBIネット銀行 |
2位 | 三菱UFJ信託銀行 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | ソニー銀行 | イオン銀行 | ソニー銀行 |
3位 | みずほ信託銀行 | 三菱UFJ信託銀行 | 大垣共立銀行 | ソニー銀行 | SBI新生銀行 |
4位 | 住信SBIネット銀行 | 三井住友信託銀行 | 労働金庫 | 池田泉州銀行 | イオン銀行 |
5位 | イオン銀行 | ソニー銀行 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 楽天銀行 | 大和ネクスト銀行 |
6位 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | 楽天銀行 | イオン銀行 | PayPay銀行(旧ジャパンネット銀行) | りそな銀行 |
7位 | 楽天銀行 | 三井住友銀行 | 三菱UFJ銀行 | auじぶん銀行 | 労働金庫 |
8位 | 三菱UFJ銀行 | 福岡銀行 | auじぶん銀行 | 三井住友信託銀行 | 三井住友信託銀行 |
9位 | 三井住友銀行 | SBI新生銀行 | 楽天銀行 | 三井住友銀行 | 楽天銀行 |
10位 | みずほ銀行 | イオン銀行 | 三井住友信託銀行 | 労働金庫 | 三井住友銀行 |
日経金融機関ランキングでは住宅ローンカテゴリのランキングは発表されていませんが、住宅ローンのメイン世代の30代と40代に注目してみると以下のような特徴があります。
結局、ネット銀行の評価が高くでていることに違いはなさそうです。当サイトでメガバンクなどの従来型の住宅ローンとネット銀行の住宅ローンを調査している限りでは、明らかにネット銀行の住宅ローンの方が魅力的ですし、切り口を変えた調査だとしてもネット銀行が上位に食い込むのは自然な流れと言えます。
最後に主要金融機関の変動金利タイプの住宅ローン金利を一覧形式で紹介しておきます。
変動金利 | 備考 | |
---|---|---|
auじぶん銀行 | 年0.434%(全期間引下げプラン・物件価格の80%以内で新規借り入れの場合) ・新規借り入れ(※1) | がんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になる保障とすべてのケガや病気を保障する全疾病保障が無料で付帯。保証料も無料(審査の結果で保証会社を利用することになった場合は、保証料相当額を上乗せした金利が設定されますが、別途支払う保証料はありません)。 |
SBI新生銀行 | 年0.410% | すべてのケガや病気による介護保障が無料で付帯。 ※自己資金10%以上の場合 |
住信SBIネット銀行(WEB申込コース)※2 | 年0.448%(通期引下げプラン) | すべてのケガや病気を保障する全疾病保障が無料で付帯。保証料も無料。 |
PayPay銀行※4 | 年0.420%(全期間引下型・キャンペーン適用時) | 変動金利タイプの金利の低さに注目。 個人事業主・自営業、同族企業にお勤めの方は申込不可。 |
住信SBIネット銀行の住宅ローン(対面)※3 | 年0.448%(通期引下げプラン) | 通常の団体信用生命保険、全ての病気やケガに備える全疾病保障に加え、お借入時のご年齢に応じてガン診断時給付を含む3大疾病保障特約(50%)を基本付帯 |
ソニー銀行 | 年0.647%(新規購入) (変動セレクト) | 2023年11月1日以降、物件の購入価格を超えて借り入れる場合は金利が年0.05%上乗せになります(新規購入時)。
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が1/2になる疾病保障が無料付帯。 |
みずほ銀行ネット住宅ローン | 年0.375%~ | メガバンクのみずほ銀行がネット限定の低金利住宅ローンを提供中。50歳まで年0.1%の上乗せでがん団信に加入可能。 |
イオン銀行 | 年0.530%(金利プラン) | イオングループでの買い物が5%引きになるサービスがセット。保証料も無料。2024年12月の適用金利。 |
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