2023年7月1日
楽天銀行が提供している住宅ローン(金利選択型)には無料でがん50%保障と、以下の保障がすべて無料でセットされます。
2023年4月時点でも、がんに対する疾病保障と全ての病気やケガに備えられる保障の両方を無料でセットしているのはauじぶん銀行と楽天銀行の2つです。最近の住宅ローンは金利引き下げ競争に加えて、疾病保障の充実度合いで競っている状況ですが、楽天銀行とauじぶん銀行が疾病保障の充実度で一歩抜け出している状況です。
なお、今回追加されたがん保障特約は住宅ローン借入時の年齢が50歳以内という条件があり、51歳以上の人は利用できないので注意しましょう。その他の条件や細かな保障の内容については以下から確認するようにしてください。
※楽天銀行に限らず、がんと診断された時の住宅ローン残高の保障は一般的に50歳以内になっているので利用条件が厳しいわけではありません。
2020年1月に追加された楽天銀行のがん50%保障と全疾病保障について詳しく解説していきます。楽天銀行のがん50%保障+全疾病保障の全体像をさっさと確認したいという方は以下から確認してください。
「オリコン顧客満足度®」調査の住宅ローン版の最新結果が2023年8月に発表されました。
総合1位はソニー銀行の住宅ローンが獲得しました!2021年まで11年連続で1位を獲得していたソニー銀行が再び1位に返り咲いた形です。2位は昨年1位のauじぶん銀行の住宅ローン。3位にイオン銀行、続いてSBI新生銀行と住信SBIネット銀行がランクインしています。
ソニー銀行・auじぶん銀行・イオン銀行・SBI新生銀行まではかなりの僅差で、いずれもかなり高い顧客満足度を得ていることがわかりました。
今回導入されたがん保障の保障内容を一覧で確認してみましょう。基本的な保障内容と注意点を整理しました。
項目 | 内容 |
保険料 | 無料(金利上乗せなし) |
保障内容 | がんと診断されると住宅ローン残高が半分になる。(免責期間が90日なので住宅ローン融資実行日から91日目から有効) なお、「皮膚の悪性黒色腫以外の皮膚がん」や「上皮内がん(子宮頸がん0期、大腸粘膜内がん、非浸潤がん、食道上皮内がん等)」の場合は、がん保険金の支払いの対象となりません(がん保障の条件としては一般的です) |
加入条件 | 住宅ローンの融資実行日時点の年齢が50歳以下で、過去にがんと診断されたことが無い人。51歳以上でも全疾病保障特約(就業不能保障)は利用できます。 |
保険会社 | 楽天生命(例えばソニー銀行はクレディ・アグリコル生命) |
なんといっても「保険料が無料(銀行が負担)」というのが最大のポイントです。
例えば、住宅ローンの残高が4,000万円の状態でがんと診断された場合、住宅ローンの残高が2,000万円に減り、毎月の住宅ローンの返済額もほぼ半分程度になります。
全疾病特約は精神障害など一部の病気を除き、ほぼ全ての病気や怪我を対象とした保障です。
8大疾病や3大疾病のような病気に限定されておらず、交通事故などによるケガにも備えられる保障範囲の広さが最大の特徴です。
これらの疾病保障サービスは銀行や保険会社で「保険金の受取条件」が微妙に異なっていて単純比較が難しいのですが、楽天銀行のこの保障の特徴は、「費用負担がないこと」と「働けない状態が続くことが条件になっていること」です。
なお、同じような保障サービスを提供しているauじぶん銀行や住信SBIネット銀行とも微妙に保障内容や条件が異なっています。特に楽天銀行と似ている住信SBIネット銀行の全疾病保障との比較してみたいと思いますので参考にしてみてください。
同じ全疾病保障ではあるものの、保障内容や夫婦連生型への対応などで楽天銀行(金利選択型)の方が有利な面があることがわかります。
特に8疾病以外での保障には条件に違いがあつことがわかります。
楽天銀行(金利選択型) | 住信SBIネット銀行 | |
保障対象 | 全ての病気や怪我 ※精神障害など一部除く | 全ての病気や怪我 ※精神障害など一部除く |
月々の住宅ローン返済に対する保障 | 就業不能な状態が毎月27日を15日間以上経過した場合 | 8疾病で就業不能な状態が3ヶ月経過した場合 |
住宅ローン残高に対する保障 | 就業不能な状態が12ヶ月経過した場合 | 8疾病で就業不能な状態が12ヶ月経過した場合 8疾病以外では就業不能な状態が24ヶ月経過した場合 |
保険引き受け会社 | 楽天生命保険 | SBI生命保険 |
保険料負担 | 楽天銀行 | 住信SBIネット銀行 |
その他保障 | 夫婦連生型も取り扱い(年0.2%の金利上乗せ) | ー |
全疾病保障の内容については楽天銀行が有利なように見えましたが、次に住宅ローン選びで重要な金利や事務手数料などを加味した総返済額のシュミレーションを行ってみました。
ここでは住宅ローンを新規で3,000万円を変動金利で35年ローンで返済することを前提としています。
楽天銀行(金利選択型) | 住信SBIネット銀行 | |
住宅ローン借入額 | 3,000万円 | 3,000万円 |
登記、司法書士などの初期費用 | 約20万円 | 約20万円 |
住宅ローン事務手数料(税込) | 330,000円(一律) | 660,000円(2.20%) |
住宅ローンの金利 | 年0.550% | 年0.320%※ |
月々の返済額 | 78,234円 | 77,306円 |
総返済額 | 32,872,159円 | 32,480,582円 |
支払い総額 | 33,396,159円 | 33,328,582円 |
単純な金利では住信SBIネット銀行の方が有利に見えますが、総返済額を比較すると楽天銀行(金利選択型)で住信SBIネット銀行でほぼ同じような金額になることがわかります。
楽天銀行の住宅ローンは今回のがん保障(50%保障)が無料でセットされるようになったことで、国内最高水準の無料の疾病保障がついてくる住宅ローンになりました。auじぶん銀行やPayPay銀行(旧ジャパンネット銀行)も優れた住宅ローンを提供していますので、楽天銀行の住宅ローンの一人勝ちになるとまでは言えませんが、今回の改定で「少なくとも選択肢に加えておくべき住宅ローンになった」と言えます。
それ以外にも特徴的なサービスがありますので、最後に楽天銀行の住宅ローン(金利選択型)の特徴をまとめて紹介しておきます。
住宅ローンの基本の金利が低いだけでなく、楽天銀行の住宅ローンには上記のようなメリットがあります。さらに詳しい情報は以下の公式サイトから確認してください。
ネット銀行の住宅ローンを中心に無料の疾病保障サービスが充実してきています。各社の疾病保障の特徴を解説した記事もいくつか用意していますので参考にしてください。
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