公開日: 2026年7月10日 更新日: 2026年8月4日

この記事では、ドコモの銀行の住宅ローンのサービスの1つである「土地先行プラン」について解説しています。
ドコモの銀行では、注文住宅で家を建てようとしている人のために、融資回数を2回に分ける「土地先行プラン」という住宅ローンのサービスを2022年1月から提供しています(2026年7月時点でも取扱中であることを公式サイトで確認しています)。
「土地を購入するためのお金を借りる時はつなぎ融資」というイメージがあると思います。その認識は間違いではありませんし、つなぎ融資は、まさに注文住宅の建築をスムーズに進めるために提供されている商品です。ただし、つなぎ融資にはデメリットや留意点もあります。
実は、ドコモの銀行の「土地先行プラン」を利用することで、つなぎ融資を別途利用しなくても土地購入資金を確保することができます。とはいえ、利用するにはドコモの銀行が定める条件を満たす必要がありますし、建物部分の建築資金の手当ては必要になりますが、土地先行プランを自信をもって提供するということは、ドコモの銀行が注文住宅の住宅ローンの融資に積極的であることもわかります。
目次
ドコモの銀行の住宅ローンは、借入時の各種条件が好条件になっているだけでなく、将来の病気やケガに対する安心感の高さを両立させているという点が特徴です。2026年7月の新規借入・変動金利(通期引下げプラン・物件購入価格の80%以内で借り入れた場合)は年0.950%~と、金利上昇局面にあってもネット銀行らしい低水準を保っています(金利は毎月見直されるため、最新は公式サイトでご確認ください)。
一般的に、対面型の銀行よりもネット銀行の方が住宅ローンの条件は有利である傾向があります。ネット銀行は、対面型の銀行と比較して店舗や人件費のコストを安く抑えて効率的にサービスを提供しているため、金利や手数料などの諸条件を充実させることができるからです。
ですがドコモの銀行の住宅ローンは、ネット銀行でありながら対面での相談・申し込みが可能です。SBIグループのSBIマネープラザは、ドコモの銀行とSBI新生銀行の2行を所属銀行とする銀行代理業者で、店舗では住宅ローンの代理業務のほか、保険代理業務や金融商品仲介業を行っています。
ドコモの銀行の住宅ローンも取扱商品の1つとなっているため、SBIマネープラザの店舗で対面で相談した後に申し込むことができます。子育てや仕事で忙しいご家庭でも、休日に夫婦そろって専門家に相談してから決められるのは心強いポイントです。
なお、ドコモの銀行は2025年10月にNTTドコモの連結子会社となり(NTTドコモと三井住友信託銀行の共同経営)、2026年8月に商号を「ドコモSMTBネット銀行」へ変更しました。サービスブランドは「ドコモの銀行」となりますが、住宅ローンのサービス自体は継続されます。
続いて、注文住宅でマイホームを建てるための流れを確認していきましょう。
注文住宅を購入する際の支払いの流れは、大きく分けて2段階になります。
<注文住宅購入時の支払いの流れ>
土地の購入資金は土地の売主に支払い、建物の建築費用はハウスメーカーや工務店に支払います。建築請負業者によっては、建築開始時に着工金、建築途中に中間金といった支払いが必要になる場合がありますので、あらかじめ確認しておくといいでしょう。
住宅ローンは建物引き渡し時にしか実行されないため、土地購入資金などの住宅ローン実行前に必要な資金は「※つなぎ融資」で調達するのが一般的です。
※つなぎ融資とは、住宅が完成する前に必要な資金を一時的に借りる融資のことです。新築や建て替えの場合、工事の進捗に応じて支払いが発生しますが、住宅ローンは物件が完成してから融資されるため、その間の資金不足を補うためにつなぎ融資が利用されます。
多くのネット銀行では、住宅ローン本体とセットで土地資金までカバーできる仕組みが十分に整っていないことが多く、つなぎ融資はネット銀行ではない別の金融機関を使う必要があるケースもあります。
住宅ローンを借りる銀行を選ぶだけでも難しいのに、さらに、つなぎ融資を借りる金融機関を探すのは、消費者にとって大きな負担になります。
ところが、ドコモの銀行の土地先行プランを利用すれば、つなぎ融資の利用が不要になる可能性があります。
ドコモの銀行の「土地先行プラン」の融資は、土地購入時と建物引き渡し時の2回に分けて融資してもらえるサービスです。
つなぎ融資を利用しなくても土地購入から建物引き渡しまでの間にかかる費用を、ドコモの銀行の住宅ローンだけで工面できるということです。
土地先行プランのメリットは主に以下の通りです。
一般的に、つなぎ融資の金利は年2%以上といった高めの金利が設定されています。ドコモの銀行の土地先行プランは、1回目・2回目の融資共に住宅ローンの金利を適用するため、つなぎ融資よりも低い金利になる傾向があります。
つなぎ融資を利用する場合は一般的に事務手数料がかかります。しかし、住宅ローンにも別途事務手数料がかかるため、土地の購入の際につなぎ融資を利用する方は土地部分の融資に2重の手数料がかかっていることになります。
土地先行プランを利用すれば、事務手数料は住宅ローン契約分のみとなるため、つなぎ融資分の事務手数料が省けます。
住宅ローンを組む時には、債務者に万が一のことがあった時のために「団信」に加入しておくのが一般的です。ですが、実はつなぎ融資には団信が付けられないことが多くなっています。
一方で、土地先行プランの土地部分の融資は、つなぎ融資ではなく住宅ローンなので、ドコモの銀行の手厚い保障が付いた団信が適用になります。土地先行プランでは、一度の告知にもとづいて借入希望額の総額で査定が行われ、同じ保障プランの2つの団信に加入する仕組みです。建物が完成する前の期間もご家族の万一に備えられるのは、家計を守るうえで大きな安心材料です。
つなぎ融資を借りて家を建てる場合、つなぎ融資と住宅ローンの融資では別々に審査をする必要があります。そのため、審査書類を各々提出しなければならず、手間が2倍となってしまいます。
土地先行プランは、融資回数は2回であるにもかかわらず正式審査は1回で済むので、これは大きなメリットといえるでしょう。
通常、住宅ローンの返済は融資実行後すぐに毎月返済が始まります。であれば、土地先行プランを使った場合も、1回目の融資の後にすぐ返済が始まると考える人は多いでしょう。ですが実は、土地先行プランで1回目の融資が実行された後、建物完成(2回目の融資)までの間の返済は利息のみ(元金据置)で良いことになっています。ゆえに、家賃と住宅ローンの二重払いになる期間の負担を軽減しています。建物完成後に、土地と建物を合わせた元金+利息の通常返済がスタートします。
ドコモの銀行の住宅ローンでは、医療保障付きの団信を「スゴ団信」という愛称で提供しています。ガンを含むすべての病気やケガによる就業不能状態をカバーする「全疾病保障」が金利上乗せなしで基本付帯されているのが大きな特徴です(2026年7月時点・公式サイトで確認)。
さらに、ガン・脳卒中・急性心筋梗塞の3大疾病に備える保障として、住宅ローン残高の50%が保障される「3大疾病50プラン」と、残高の100%が保障される「3大疾病100プラン」があります。「3大疾病50プラン」は借入時の年齢が満50歳以下であれば金利上乗せなし(基本付帯)で利用できます。「3大疾病100プラン」は、40歳未満の方は年0.20%、40歳以上の方は年0.40%の金利上乗せで加入できます。
3大疾病保障は、ガンの場合は所定の悪性新生物と診断確定された場合、脳卒中・急性心筋梗塞の場合は発病して60日以上所定の状態が継続したと判断される場合または所定の手術を受けた場合に保険金が支払われる保障です。
全疾病保障は、ガン・脳卒中・急性心筋梗塞・高血圧症・糖尿病・慢性腎不全・肝硬変・慢性膵炎の8疾病を含む、すべての病気やケガ(精神障害等所定の免責事由を除く)による就業不能状態を保障するもので、医師の指示による自宅療養も対象です。就業不能状態が続いた場合には住宅ローン残高が0円になる保障で、支払条件の詳細は「被保険者のしおり」等でご確認ください。
このほか、重度ガン保険金前払特約(3大疾病100プランでは付保されませんが、3大疾病保障特約により残高が0円になります)や、先進医療にかかる技術料分の保険金が受け取れる先進医療特約も付帯します。働き手に万一のことがあったとき、教育費と住居費が同時に家計を圧迫するのを防げるかどうかは、団信選びで大きく変わります。上乗せ金利と保障のバランスを、ご家族の年齢や働き方に合わせて検討しましょう。
一方で土地先行プランには、「自己資金が必要になる可能性がある」、「金利が少し高くなる場合がある」というデメリットがあります。
ドコモの銀行では、審査の結果によっては頭金なしで住宅ローンを融資する「フルローン」に対応しています。土地先行プランも、土地と建物の購入代金をフルローンで借りることは可能です。
ただし、土地先行プランでは建築開始時に支払う着工金や、建築中に支払う中間金の融資には対応していません。この点が、着工金や中間金を借りることができるつなぎ融資との大きな違いです。
つなぎ融資を利用せず、土地先行プランを利用する場合は、着工金や中間金を自己資金で準備しなければならない可能性があります。
どの時点でどういった支払いが必要なのかは、不動産会社やハウスメーカー、および工務店に確認をしておきましょう。
土地先行プランは対面申込専用の商品のため、WEB申込コースの住宅ローンとは金利や引下げ幅が異なる場合があり、時期によっては土地先行プランの方が若干高くなることがあります。最新の適用金利はドコモの銀行の公式サイトや取扱店舗でご確認ください。
あえて土地先行プランを使わず、つなぎ融資と通常の住宅ローンを組む選択肢もあります。
どちらの方が経済的に有利かは、以下の手順で比較することができます。
<土地先行プランとつなぎ融資を借りるプランを比較する手順>
計算が難しそうと感じる方は、SBIマネープラザで、どういったプランが合理的かを相談してみると良いでしょう。
ここでつなぎ融資と土地先行プランを比較してみます。土地先行プランは優れた点が多いですが、全ての方に当てはまるわけではありません。つなぎ融資を借りて、土地先行プランではない通常の住宅ローンを組むという選択肢もあります。
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|
つなぎ融資 |
土地先行プラン |
|
金利 |
高い |
低い |
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事務手数料 |
住宅ローンと別にかかる |
1回目融資と2回目融資、合わせて1本分
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団信 |
付いている商品と付いていない商品がある |
スゴ団信が利用可能 |
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資金の使い道 |
土地購入代金、着工金、中間金等 |
土地購入代金と建物購入代金(着工金、中間金等は不可) |
|
審査 |
住宅ローンと別 |
1回目融資と2回目融資、合わせて1回 |
ドコモの銀行のウェブサイトでは、住宅ローン(WEB申込コース)が目立ちますが対面申し込み用の住宅ローンも掲載されています。
対面申し込み専用の住宅ローンは、SBIマネープラザなどの住宅ローンの代理業務を行っている提携店舗で申し込みが可能です。
A. 借りられません。土地先行プランの資金使途は土地購入代金と建物代金(引き渡し時)で、着工金・中間金は対象外です。ハウスメーカーへの支払いスケジュールを早めに確認し、自己資金で足りない場合はつなぎ融資の併用や支払条件の調整を検討しましょう。教育費の積立を取り崩しすぎない資金計画が大切です。
A. 土地購入時(1回目)の融資分は建物完成まで利息のみの返済(元金据置)です。いまの家賃と二重払いになる期間の負担を抑えられますが、利息の支払い自体は発生するため、賃貸の家賃+利息を無理なく払えるかを家計簿ベースで確認しておくと安心です。
A. いいえ。土地先行プランでは一度の告知で借入希望額の総額に対して査定が行われ、同じ保障プランの2つの団信に加入する仕組みです(引受はSBI生命保険)。健康状態の告知は正確に行いましょう。
土地先行プランは、ネット銀行が提供する住宅ローンとしてはめずらしく、便利なサービスです。注文住宅の土地購入の際は、つなぎ融資や、対面型銀行の一部で提供している分割融資を利用するのが一般的です。
土地購入時と建物購入時の2段階の資金調達をネット銀行で完結できるという点で、ドコモの銀行の土地先行プランは希少性の高い商品だといえます。
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