2025年4月28日
これまで、日本の住宅ローン業界を引っ張ってきたネット銀行が住宅ローンの金利を大幅に引き上げています。業界全体が金利引き上げ傾向ですが、ネット銀行の住宅ローンの引き上げペースはすさまじく、「ネット銀行の住宅ローンの金利は低い」といはとても言えない状況になっています。そんな中で、目立っているのがSBI新生銀行の住宅ローンで、変動金利タイプの金利は年0.660%~と業界最安値水準の低金利です。変動金利で1%を超える金融機関がどんどん増えているなか、SBI新生銀行の注目度は一気に高まっています。
住宅ローンの金利は大きく「変動金利」「固定金利」「全期間固定金利」の3種類に分かれ、いずれも「基準金利-引き下げ幅(優遇幅)=適用金利という計算式で適用金利が決まります。一般的に、金利水準は「変動金利→固定金利→全期間固定金利」の順に高くなり、返済期間中に金利や返済額が変動するリスクも同様に増加します。それぞれの金利タイプの特徴を確認しましょう。
・変動金利・・・変動金利は、一定期間ごとに市場金利に応じて金利が見直される住宅ローンのタイプです。
一般的に、固定金利よりも初期の金利が低く設定されることが多いですが、市場金利が上昇した場合には返済額が増えるリスクがあります。
・固定金利・・・固定金利は、借入後一定期間(例えば2年、5年、10年など)の金利が固定されるタイプの住宅ローンです。
固定期間中は金利が変動しないため、毎月の返済額が一定で資金計画を立てやすい点がメリットです。将来の金利上昇リスクを気にせず、安心して住宅ローンの返済ができる点が評価されています。
・全期間固定金利・・・全期間固定金利は、借入期間中ずっと金利が変わらない住宅ローンです。
返済額が借り入れ時点で確定するため、将来的な金利変動を完全に回避できるのが最大のメリットです。
特に金利が上昇傾向にある場合や、長期的な返済計画を重視する人には適しています。
ただし、変動金利や固定金利(一定期間)のローンに比べて金利は高めに設定されるため、総返済額が大きくなる可能性があります。
それぞれの金利タイプにはメリット・デメリットがあるため、ライフプランや金利動向、将来の収支見通しを踏まえて慎重に選ぶことが大切です。
住宅ローンの金利は低すぎると言っても言い過ぎではないぐらいの水準で推移しています。三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友信託銀行などの大手銀行も過去最低水準の金利で推移していますし、ネット銀行も大手銀行以上に低い金利で争っています。
この動きは、少しでも住宅ローンを低金利で借りたいと思う私たちにとっては非常に有利な環境です。
様々な銀行が金利引き下げに踏み切ったことで、金利だけ住宅ローンを比較しても大差がない状況になっているのも事実で、近年は他の住宅ローンとの差別化を狙って審査にかかる時間を短縮する動きが加速しています。
住宅ローンの申込みから借入れまでは、次のような流れで進んでいきます。
事前審査(仮審査)の申込みと審査
↓
本審査(正式審査)の申込みと審査
↓
本審査に通過後、契約手続き
↓
借り入れ(融資実行)
金融機関の中には、事前審査がなく、いきなり本審査から始まるところもあります。
住宅ローンは審査に落ちて時間が足りなくなるケースもあるので、審査スピードが重要になる場面も多くあります。各金融機関は少しでも早く審査結果を利用者に届けられるように競っている状況です。以下に主要な金融機関の審査スピードをまとめてみましたので参考にしてください。
銀行名 | 審査スピード | 審査期間 |
auじぶん銀行 | ◎ | 3~10営業日程度〜 |
PayPay銀行 | △~○ | 1カ月程度〜 |
イオン銀行 | △~○ | 1カ月程度〜 |
住信SBIネット銀行 | △~○ | 1カ月〜 |
SBI新生銀行 | △~○ | 1カ月半〜 |
ソニー銀行 | △ | 1カ月〜 |
アルヒ (ARUHI) | ◎ |
1カ月程度〜(店舗なら最短3営業日) |
三菱東京UFJ銀行 | △~○ | 1カ月〜 |
三井住友銀行 | △~○ | 1カ月〜 |
みずほ銀行 | △~○ | 1カ月〜(ネット契約) |
三井住友信託銀行 | △ | 1カ月程度〜 |
ネット銀行は、メガバンクや地方銀行よりも仮審査が短いものの、本審査にかかる期間はあまり変わらないといわれます。それでも実店舗に訪れることなく、オンラインで申込みや契約の手続きが可能なため、郵送にかかる日数分を短縮できます。
住宅ローン審査には、本人確認書類の他にも、源泉徴収票などの収入が確認できる書類も必要になってきます。審査期間を長引かせない対策として、提出する必要書類に不備がないか確認し、事前に準備しておくと安心です。
繁忙期は通常より時間がかかってしまう場合もあるので、前もって準備しておくと安心です。
最近はZoomなどを使ったオンライン相談を行うところも多く、非対面でも契約できるところも魅力です。
住宅ローンの金利引き下げ競争は、銀行の収益性の低下につながっていて、これ以上の金利引き下げ競争はなかなか難しいでしょう。
それでも住宅ローンは不良債権になる割合が少ない優良な融資として、各銀行が力を入れている分野です。低金利時代が長く続き、収益性の低下に悩まされている金融機関の間では、金利以外の商品性やサービスで顧客獲得を狙う動きが活発化しています。
住宅展示場などに専用アプリを入れたタブレット端末を配備したり、申込専用のスマホアプリを導入したり、審査にRPAやAIといったシステム自動化の仕組みを導入したり。
住宅ローンの事前審査にかかる時間を大幅に短縮しながら、一定レベルの精度で審査してもらえるようになっています。
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