公開日: 2026年8月1日 更新日: 2026年8月4日

auじぶん銀行の住宅ローンは病気やケガに対する保障の手厚さと、幅広い金利タイプでの金利の低さが特徴の住宅ローンです。第三者による調査機関などの調査や各種ランキングおいても評価が高い住宅ローンです。
auじぶん銀行の住宅ローンは、変動金利タイプの金利が低いですし、変動金利で借りる人が大半なので変動金利の金利の低さばかりが目立ちますが、固定金利タイプでも低い金利が設定されています。
一般的に、住宅ローンの金利は「変動金利<固定金利」となっており、固定期間が長くなるほど金利も高くなる傾向があります。そのため、低金利を重視して変動金利を選ぶ人が多い一方で、固定金利には固定期間中の返済額が変わらないという大きなメリットがあります。金利の変動リスクを避けられる分、利率がやや高めに設定されているのが特徴です。
この記事では、変動金利タイプが注目を集めがちなauじぶん銀行の住宅ローンの、”10年固定金利(当初期間引下げプラン)”について他のネット銀行と比較しながら解説していきたいと思います。なお、日銀の利上げが進み「金利のある世界」に移行しつつある今、10年固定金利などの金利タイプの人気も高まる可能性があるのでしっかり確認しておくようにしましょう。
目次
具体的な商品の詳細に入る前に住宅ローンの金利の決まり方を解説しておきます。
一般的な銀行の住宅ローンの金利は、以下のように基準金利から引下げ幅を引いた金利が借入金利として適用される仕組みになっています。

日本の住宅ローンの金利は、長らく以下の2つの要因によって低い状態が続いてきました。
■住宅ローンの基準金利が上がってこなかった
■金融機関同士の金利引き下げ競争が進み、金利の引下げ幅が大きくなっている
基準金利は、借入金利を決定する前の段階の金利です。一般的に、変動金利の基準金利は日銀が決定する政策金利の影響を受け、固定金利は10年もの国債の金利など長期金利の影響を受けながらそれぞれの金融機関が最終決定しています。
2024年以降は日銀の利上げが段階的に進み(2026年6月には政策金利が1.0%程度に)、基準金利を引き上げる金融機関が多くなっています。
今回、取り上げる固定金利タイプ(当初10年固定)の当初10年間の金利は10年もの国債の金利(長期金利)などの影響を受けながら金利水準が決定されていると覚えておくと良いでしょう。
次にauじぶん銀行の住宅ローンの金利タイプについて整理していきましょう。auじぶん銀行の住宅ローンには3つの金利プランが用意されています。
当初期間引下げプランは、最初に選んだ特約期間(固定金利が適用される期間)の金利引き下げ幅が大きく、特約期間終了後の金利引き下げ幅が小さい金利プランです。特約期間終了後の金利引き下げ幅は、全期間引下げプランより小さくなります。
全期間引下げプランは、借入期間全体を通して引下げ幅が大きく変動しないのが特徴の金利プランです。当初期間引下げプランに比べると、最初の特約期間の引下げ幅は小さめですが、その後も一貫として優遇が続くため、長期的に見て安心感があります。
保証付金利プランは、住宅ローンの審査結果によって「保証会社の利用が必要」と判断された方を対象とした金利プランです。このプランは、保証料相当分があらかじめ金利に含まれている仕組みとなっています。専用の基準金利をもとに審査が行われ、その結果に応じて金利の引き下げ幅が決定されます。そのため、最終的に適用される金利は、申込者の審査結果によってそれぞれ異なります。
この記事では、これらの金利プランのうち特に人気の高い「10年固定金利(当初期間引下げプラン)」について、仕組みや特徴をわかりやすく解説していきます。
auじぶん銀行の10年固定金利(当初期間引下げプラン)の金利は、最初の10年間は金利の引下げ幅が大きく、その後金利の引下げ幅が小さくなる、という仕組みになっています。
10年固定金利(当初期間引下げプラン)の特徴は下記の通りです。
「10年固定金利タイプ(当初期間引下げプラン)」は、金利の低さと当初固定金利期間長さのバランスが取れている金利タイプです。
借り入れ時点の低金利だけを追求するのであれば、変動金利を選ぶのが一般的です。しかし、変動金利の場合は金利が上昇してしまうリスクを負う必要があります。その点、10年固定金利(当初期間引下げプラン)であれば、当初10年間の金利の上昇はないので、住宅ローンの残高が多い最初の10年間の返済額を確定できる安心感があります。
金利が固定であれば、住宅ローン契約後も計画的に返済を行えますし、今後のライフプランに合わせて教育資金の準備、マイカー購入など大きな出費の予定がある方にも、一定期間は安定した資金管理ができるのは固定金利のよい点です。
基準金利は、10年もの国債の金利の影響を受けます。10年もの国債の金利は、日銀の政策にかかっています。マイナス金利政策が2024年3月に解除されたあとは上昇傾向にあります。
日銀は2024年以降、段階的に利上げを進めており、2026年6月には政策金利(無担保コールレートの誘導目標)を1.0%程度まで引き上げました。長期金利にも上昇圧力がかかりやすい状況が続いています。
金利があがるリスクに備えつつ、ある程度低い水準の金利で住宅ローンを借りるには、10年固定金利(当初期間引下げプラン)などの固定金利タイプの住宅ローンを利用することが効果的です。
参考
https://www.boj.or.jp/statistics/dl/loan/prime/prime.htm/
本記事更新時点(2026年8月1日)以降の日本の金利はどうなるのでしょうか。日本の金利の行方は、日銀が握っているといっても過言ではありません。
短期の政策金利は、2024年3月のマイナス金利政策の解除を皮切りに段階的に引き上げられ、2026年6月には1.0%程度となりました。直近では、2026年7月31日の金融政策決定会合で政策金利の据え置きが決定されましたが、植田総裁は記者会見で利上げペースの「加速もありうる」と述べたと報じられており、「据え置き=当面利上げはない」とは言い切れない状況です。次の利上げの時期について、日銀は明示していません。
変動金利は短期金利の影響を受けやすく、一般的には短期金利の変動が短期プライムレートに反映され、その後、住宅ローンの変動金利に影響を与える流れになっています。実際に政策金利の引き上げを受けて短期プライムレートが上がり、住宅ローンの変動金利(基準金利)を引き上げる金融機関が多くなっています。なお、基準金利の改定が実際の返済額に反映されるタイミングは銀行ごとに異なりますので、ご自身の契約条件を確認しておきましょう。
日本では、住宅ローンを変動金利で借りている人が多く、短期金利が上がると、その影響を身近に感じやすくなります。金利が上昇すれば毎月の返済額が増え、家計にじわじわと負担がかかってくるからです。
また、変動型金利の奨学金を利用している場合も、利息の支払いが増えるため、影響は住宅ローン利用者だけにとどまりません。金利の動きは、こうしたさまざまな支出を通じて、多くの家庭の暮らしに影響を及ぼすものと言えるでしょう。
一方、住宅ローンの固定金利は、10年もの国債の金利(長期金利)に影響を受けます。長期金利は上昇傾向が続いており、政策金利が据え置かれた2026年8月にも、大手銀行が10年固定などの固定金利を引き上げたと報じられています。「政策金利は据え置きでも、固定金利は長期金利に連動して上がる」ことがある点は、金利タイプを選ぶうえで押さえておきたいポイントです。
しかし、固定金利が上がっても、既に住宅ローンを借りている人たちの固定金利(特約期間中の金利)は上がりません。新しく固定金利を借りる人は、高い金利で借りなくてはいけませんが、借りているローンの金利が上がるよりは、家計に与えるショックは大きくないといえると思われます。
今後の日銀の政策について、具体的な予想はできませんが、物価の上振れリスクが意識されている以上、長期金利が上昇しても不自然ではないと思われます。金利の先行きについては有識者の間でも見方が分かれていますので、「上がるか下がるか」を当てにいくのではなく、どちらに動いてもご家族の家計が無理なく回る借り方を選ぶことが大切です。
(参考)
auじぶん銀行の住宅ローンの10年固定金利(当初期間引下げプラン)の注意点は主に以下です。
10年固定金利(当初期間引下げプラン)は、基本的に当初10年間の金利が優遇される仕組みのため、よほど住宅ローンの基準金利が大きく下がっていない限り、11年目以降は金利が上がる可能性があると考えておいたほうがいいでしょう。なお、10年の固定金利特約期間が終了した際に特別な手続きを行わなかった場合は、自動的に変動金利へ切り替わる仕組みとなっています。変動金利を希望しない場合は、そのタイミングで改めて固定金利を選択するなど、所定の手続きを行う必要があります。
10年固定金利(当初期間引下げプラン)は下記のようなニーズがある方に向いています。
今後金利が上昇し住宅ローンの返済額が増えてしまうと、家計に大きな負担が生じる可能性があります。特に、子どもの進学など教育費がかかる時期と重なると、家計のやりくりが厳しくなることも考えられます。そのため、将来のライフイベントを見据え、教育費と住宅ローン返済のバランスをしっかり検討することが重要です。
こうした家計の安定を重視したい時期が今後10年以内にある場合、返済額を一定に保てる10年固定金利(当初期間引下げプラン)は、有力な選択肢の一つといえるでしょう。

まとまった大きい支出が落ち着いてきたら、その状況に合わせた金利タイプに変更することも検討し、繰り上げ返済や、借り換えをすることもできます。
「ローンが残っている状態が落ち着かない」と感じる方や、収入に余裕がある方の中には、繰り上げ返済を積極的に進め、固定金利特約期間10年の終了時点で完済を目指す人もいます。繰り上げ返済によって11年目以降の住宅ローン残高を減らしておけば、固定金利期間終了後に金利が上昇した場合でも、毎月の返済額の増加を抑えやすくなります。
他の銀行で金利が高い住宅ローンを借りている人は、低い金利の住宅ローンに借り換えをすることで総返済額を抑えられる場合があります。残りの返済期間が10年程度の方は借入期間のほとんどが当初の固定金利特約期間となりますので、低金利&金利上昇リスクを低減できる当初10年固定金利タイプを選ぶのは合理的です。
更に、今後10年間の間に金利が上がると考える場合、当初10年固定金利タイプは合っているでしょう。ただし、予測通りに金利が上がって、当初10年が終了した時点でも金利が上がっているままだった場合は、当初10年の固定金利特約期間が終了したタイミングから金利上昇の影響を受けてしまうことになります。金利が上がると考えている方は、繰上げ返済を進めたり、早めに借り換えを考えるなどの対策をすると良いでしょう。
ここからはauじぶん銀行の固定金利型の住宅ローンと、ネット銀行の中でも人気が高いドコモの銀行(2026年8月3日に「ドコモSMTBネット銀行」へ商号変更済み)で提供している固定金利型の住宅ローンを比較してみます。
今回はドコモの銀行が提供している「住宅ローン(WEB申込コース)」の当初引下げプランの固定金利タイプ、特約期間10年の商品を比較対象とします。
auじぶん銀行の住宅ローンとドコモの銀行の住宅ローン(WEB申込コース)は共に怪我や病気の療養時の保障が手厚くなっています。ここでは、公平性を保つために金利上乗せなしの条件で比較します。
auじぶん銀行では金利上乗せなしで、入院保障付きのがん50%保障団信に加入できます。(借入時に満50歳以下)保障内容の概要は下記の通りです。責任開始日以降の免責期間などを含む詳しい内容はauじぶん銀行の説明資料をご確認ください。
■残債が保険金で完済される状態
■残債の半分が保険金で完済される状態
■毎月の返済金額分の保険金が支払われる状態
■その他の特典
ドコモの銀行の住宅ローン(WEB申込コース)では、金利の上乗せなしで団体信用生命保険(団信)に加入でき、全疾病保障も基本付帯します(スゴ団信)。また、借入時の年齢条件(50歳以下)を満たす方は、がんを含む3大疾病の50%保障も金利上乗せなしで付帯します。保障の概要は以下の通りですが、責任開始日や免責期間、年齢条件などの詳細は、ドコモの銀行の公式資料でご確認ください。
■残債が保険金で完済される状態
■残債の半分が保険金で返済される状態
■毎月の返済金額分の保険金が支払われる状態
※通算払込回数制限あり
auじぶん銀行のがん50%保障団信は、がんであれば診断確定でまとまった保険金が支払われるというわかりやすさがあります。がんは2人に1人がなる病気ともいわれているので、保険金が発生する可能性は低くありません。ドコモの銀行もスゴ団信の3大疾病50プランで「がん診断確定で残債の半分」という似た保障を用意しており、無料付帯の範囲での保障は両行とも手厚くなっています。ただし、対象となる疾病の範囲や支払い条件の細かな設計は異なります。
がん以外の療養時の保障に関しては、auじぶん銀行は「入院」が条件となっており自宅療養が含まれるかどうかは保険会社の判断になってきます。ドコモの銀行は8疾病であれば「就業不能」が条件となっているため、働けないほどの症状であれば自宅療養も含まれるかもしれません。(判断は保険会社がします)
長期療養によって残債が完済される保障に関しては、auじぶん銀行の「入院」の条件より、ドコモの銀行の「8疾病であれば就業不能」という条件の方が一見保険金の支払い事由に該当しやすいように見えます。しかし、auじぶん銀行は入院継続180日が条件であり、ドコモの銀行の8疾病で就業不能1年の条件よりも日数は少なくて済みます。どちらの銀行の方が保険金が支払われやすいかは甲乙つけがたくなっています。ご家庭の働き方(会社員か自営業か・共働きかどうか)によって「入院基準」と「就業不能基準」のどちらが安心かは変わりますので、ご自身の暮らしに当てはめて確認してみてください。
ここまで見てきた通り、auじぶん銀行の10年固定金利(当初期間引下げプラン)の金利は相対的に見ても有利だといえます。また、入院時の保障が付いたがん50%保障団信は保障の深さと広さを両立した内容になっており、多くの方から支持を得ています。金利変動リスクは取りたくなく、早期の完済を目指す方にとってはauじぶん銀行の10年固定金利(当初期間引下げプラン)は検討対象になるのではないでしょうか。
なお、固定金利タイプの住宅ローン金利は徐々に高くなってきています。金利を固定したいと考えている人は、最新の金利を公式サイトで確認しながら、ご家族のライフプランに合ったタイミングを逃してしまうことの無いように気を付けてください。
今月のおすすめ特集
各社住宅ローンの金利速報
サイト更新情報
2026.08.20NEW住宅ローン
2026.08.20NEW住宅ローン
2026.08.20NEW住宅ローン
2026.08.14住宅ローン
2026.08.13経済
2026.08.12住宅ローン
2026.08.12住宅ローン
2026.08.12住宅ローン
2026.08.12税制
2026.08.12税制
住宅ローンの基礎
住宅ローンの審査特集
職業別の住宅ローン審査
年収別の住宅ローン審査
地域別おすすめ住宅ローン
取扱銀行一覧
執筆・監修者