公開日: 2026年8月5日

子育て世帯の住宅購入を金利面で後押しする国の支援策は、この記事の初出時点では「検討段階」でしたが、その後2024年2月に「【フラット35】子育てプラス」として正式にスタートしました。子どもの人数に応じてフラット35の借入金利が一定期間引き下げられる制度で、2026年3月の融資実行分からは借り換えでも利用できるようになっています。ここでは、子育て世帯やこれから家族が増えるご夫婦に向けて、現行制度の内容を2026年8月時点の情報で整理します。
【フラット35】子育てプラスは、子育て世帯または若年夫婦世帯を対象に、全国一律で子どもの人数等に応じて借入金利を一定期間引き下げる制度です。かつて「異次元の少子化対策」の一環として検討されていた金利引き下げ支援が、ポイント制というかたちで実現したものです。
教育費とローン返済が重なる子育て期は、家計にとっていちばん支出がかさむ時期です。返済額が完済まで確定するフラット35に当初期間の金利引き下げが上乗せされることで、子どもが小さいうちの家計のゆとりをつくりやすくなります。
子育てプラスでは、子ども1人につき1ポイント(子どもがいない若年夫婦世帯は1ポイント)が加算され、1ポイント=当初5年間 年▲0.25%の金利引き下げになります。ZEHなど住宅性能に応じた【フラット35】S・維持保全型・地域連携型といった他の金利引き下げメニューとも併用でき、合計ポイントに応じて引き下げ幅と期間が決まります。
| 合計ポイント | 金利引き下げの内容 |
|---|---|
| 1ポイント | 当初5年間 年▲0.25% |
| 2ポイント | 当初5年間 年▲0.50% |
| 3ポイント | 当初5年間 年▲0.75% |
| 4ポイント | 当初5年間 年▲1.00% |
| 5ポイント以上 | 当初5年間 年▲1.00%+4ポイントを超える分は6年目以降(6〜10年目など)に繰り越し |
子育てプラスを利用しない場合の引き下げは4ポイント(当初5年間 年▲1.00%)が上限ですが、子育てプラスを利用する場合は合計ポイントの上限が撤廃されており、子どもの人数が多いご家庭ほど恩恵が大きくなる設計です。

対象は次のいずれかで、所得制限はありません。
2026(令和8)年度の申し込みでは、子どもは2008年4月2日以後生まれ、若年夫婦はどちらかが1986年4月2日以後生まれであることが目安です(住宅金融支援機構公式の早見表より)。
制度開始当初は新規借入が中心でしたが、2026年3月の融資実行分からは【フラット35】借換融資でも子育てプラスが利用できるようになりました。変動金利で借りていて金利上昇が気になっている子育て世帯にとって、全期間固定へ乗り換えながら当初期間の引き下げを受けられる選択肢が増えたことになります。
2026年8月のフラット35(返済期間21年以上35年以下・融資率9割以下・新機構団信付き)の最も多い金利は年3.290%で、前月から0.150%上昇しました(住宅金融支援機構が2026年8月3日公表)。たとえば合計4ポイントの引き下げを受けられる場合、当初5年間は年2.290%(最頻金利3.290%の場合)まで下がる計算です。金利は毎月見直されるため、最新の金利は住宅金融支援機構の公式サイトでご確認ください。
子育てプラスを使ってフラット35を検討するなら、フラット35専門の大手・SBIアルヒ(旧ARUHI)に相談するのがスムーズです。
全国の店舗で、子育てプラスと【フラット35】S・維持保全型など金利引き下げメニューの組み合わせを相談でき、提携火災保険の割引などのメリットもあります。地域連携型は金融機関や地域によって取り扱いが異なるため、店舗でまとめて確認できるのは子育て世帯にとって心強いポイントです。
Q. 妊娠中でも「子育て世帯」として対象になりますか?
A. なります。対象となる「こども」には胎児が含まれます。また、借入申込後から資金実行までの間に条件を満たした場合も対象になるとされていますので、詳しくは取扱金融機関に確認してみてください。
Q. 子どもが3人いる場合、引き下げはどれくらいになりますか?
A. 子育てプラスだけで3ポイント=当初5年間 年▲0.75%です。ZEH住宅(【フラット35】S・ZEH=3ポイント)などと組み合わせれば合計6ポイントとなり、当初5年間 年▲1.00%+6〜10年目 年▲0.50%のように引き下げ期間が延びます。
Q. すでに子育てプラスを使って借りたローンを、また借り換えるとどうなりますか?
A. 借り換えで付与されるポイントは「借換時点のポイント数」から「返済中のローンで利用したポイント数」を差し引いて算定されます(住宅金融支援機構公式)。家族が増えてポイントが増えている場合などは、差分の引き下げを受けられる可能性があります。
子育てプラスは、子どもの人数がそのまま金利引き下げにつながる、子育て世帯にとって心強い制度です。返済額が読める全期間固定のフラット35と相性がよいので、教育費の見通しと合わせて検討してみてください。
一方で、民間ローンとの比較も大切です。たとえばSBI新生銀行の住宅ローンは保証料0円・一部繰上返済手数料0円で、がん診断保障付団信など家族の万一に備える保障の選択肢も充実しており、フラット35と並べて検討する価値のある一本です。ご家庭の収支に合わせて、無理のない借り方を選びましょう。
国内では取扱金融機関が少ないフラットの「保証型」ですが、フラット35取扱最大手のSBIアルヒでは「保証型のフラット35・ARUHIスーパーフラットを積極的に取り扱っています。通常のフラット35との比較で約年0.1%割安な金利で利用可能なケースもあります。また、借り換え専用のスーパーフラットもあります。フラット35の利用を検討中の人はARUHIスーパーフラットを検討候補に入れておくと良いでしょう。
なお、WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了するため、審査スピードも速いのですが、繁忙期など、利用者全体の申込状況により時間がかかることもありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
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