2024年3月14日
この記事では、住信SBIネット銀行の住宅ローンの借入可能額・借入限度額について解説しています。
なお、借入限度額は住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)、フラット35の借入限度額は、公式サイトのシミュレーションツールで簡単に計算できますので、正確な借り入れ可能金額については、公式サイトのシミュレーションツールやSBIマネープラザなど取扱店舗の専門スタッフに相談して確認しておくようにしましょう。
目次
最初に、住信SBIネット銀行の住宅ローンが最大でいくらまで融資してくれる商品になっているかをを確認しておきましょう。
どんなに収入が多くても原則として以下の金額までしか借り入れできません。
新規借り入れ | 借り換え | |
---|---|---|
期間 |
1年以上50年以内 |
最大35年 [35年-借換対象となる住宅ローンの経過期間]が借入期間の上限。なお、当初35年超でお借入れされた住宅ローンを借換えする場合は、その住宅ローンの残存期間が上限。 |
借り入れ可能金額 | 500万円以上2億円以下 | 500万円以上2億円以下 |
新規借り入れ | 借り換え | |
---|---|---|
期間 | 10年以上50年以内 | 10年以上50年以内 |
借り入れ可能金額 | 100万円以上8,000万円以下 | 100万円以上8,000万円以下 |
上記はあくまでも「最大」の話であって、だれでもこの金額を借りることができるわけではありません。実際には、年収や借入期間・物件の価値(販売価格)などの条件で借り入れできる金額が決定されます。
上記の表のとおり、住信SBIネット銀行の住宅ローンは2億円までの融資に対応しているので、1億円を超えるような高額の物件を探している人は、住信SBIネット銀行の住宅ローンは要チェックです。
一般的な住宅ローンの借入可能額は8000万円~1億円ですが、近年は高額物件に対応する形で2億円程度まで借り入れ可能な住宅ローンが増えてきました。ここで、2021年10月時点で1億円以上の借り入れが可能な住宅ローンをいくつか紹介しておきます。
借り入れ限度額 | 特徴 | |
auじぶん銀行 | 2億円 |
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になるがん50%保障団信と精神疾患以外の病気や怪我を保障する全疾病長期入院保障を無料で付帯。 変動金利から35年金利まで住信SBIネット銀行より低い金利を実現。 |
ソニー銀行 | 2億円 |
がんと診断されるだけで住宅ローン残高が半分になるがん50%保障団信を無料付帯。 事務手数料が44,000円(税込)からと高額な借り入れに高いコストパフォーマンスを実現。 |
SBI新生銀行 | 3億円 |
2021年3月にSBI新生銀行の住宅ローンが3億円まで借り入れ可能に。 |
それでは細かく借り入れ可能金額に影響する審査ポイントを説明していきます。
まず、住宅ローンはマイホームを担保にお金を借りるので、マイホームの評価額が1つのポイントになります。簡単に言えば2,000万円のマイホーム購入時に1億円の住宅ローンは借りられないよね、という話です。
新規借入の場合、一般的には物件の評価額や工事代金(≒通常はマイホーム購入価格)が融資額の上限になります。
さらに、住信SBIネット銀行の場合、登記費用、固定資産税・都市計画税、火災保険料、地震保険料、住宅ローン事務手数料、収入印紙代も含めて住宅ローンの金利で借り入れすることができます。これらの諸費用が300万円を超えることはあまりないと思います。
借り換えの場合も、登記費用、固定資産税・都市計画税、火災保険料、地震保険料、住宅ローン事務手数料、収入印紙代、リフォーム資金も含めて借り換えることができることになっています。借り換え時にかかる費用の大半を住宅ローンとして借り換えることができますので、手元資金がない場合でも借り換えることができるのはありがたい商品内容と言えます。
この点をもう少し具体的に確認していきたいと思います。
まず、具体的な数値で示すと4,000万円の評価額(売買価格)のマイホームを購入する場合、最大で4,300万円まで借り入れが可能ということになります。
マイホーム購入時の評価額と売買価格は物件によって違ってくることもありますが基本的には購入物件の価格+300万円と考えて問題ありません。
マイホーム購入時はこのように比較的シンプルに借入可能額を予想することができますが、少し気をつけなければならないのは借り換え時の物件の借入可能額の計算です。
例えば、4,000万円の物件を4,000万円の住宅ローンを利用して10年間返済を続けて、例えば10年後の住宅ローンの残高が3,000万円だったとします。
問題が起こるのは、その10年間の間に周辺の地価が急落するなどして、マイホームの担保価値が下落してしまうケースです。例えば、今後、新型コロナウイルスの影響で不動産価格が下落していくと将来的に借り換え時に問題になる可能性があったりする、という話です。
当たり前ですが、3,000万円の住宅ローンを借り換えであれば、3,000万円の借り換え融資が必要になります。
物件の担保価値が1,500万円まで下がっている程度であれば、3,000万円まで借り換えできますが、もし1,000万円程度まで下落していると、借り入れ可能(借り換え可能)限度額は2,000万円までになってしまいます。
このようなケースでは、3,000万円の住宅ローン残高があっても、3,000万円の借り換えができない可能性があります。
注意が必要と言っても、不動産・金融のプロではない私たちが一般人が、マイホームの担保価値を正確に把握するのは難しいのが実情です。不動産鑑定会社などに調査依頼すればある程度把握できますが、住信SBIネット銀行の担保評価と一致する保障はありませんので、調査することにさほど意味はありません。
現実的なのは、”とりあえず住宅ローンの借り換えを申し込んで住信SBIネット銀行の判断にゆだねる”ということになります。
なお、日本の土地価格は2000年以降は極端に変動していませんので、2000年以降にマイホームを購入した人であれば、「担保価値×2倍」まで借り入れできる住信SBIネット銀行の住宅ローンの審査基準が原因で借り換えできなくなる可能性はほとんどないと考えて良いでしょう。
住信SBIネット銀行の商品概要説明書には「安定かつ継続した収入があること」が住宅ローンを利用できる条件と記載されていますが、年収ごとにいくらまで住宅ローンが借り入れできるかは明確には記載されていません。
参考になるのが、日本政府の機関でありフラット35を提供している「住宅金融支援機構」が開示している年収に対するローンの総返済負担率です。
総返済負担率は住宅ローンやカードローン・自動車ローンなど各種ローンの返済額を合算した「1年間に返済しなければならない金額の合計」が年収に対して何%を占めるかを計算したもので、住宅金融支援機構ではこの指標を使ってフラット35の場合いくらまで借り入れできるかを明示しています。
年収 | 400万円未満 | 400万円以上 |
---|---|---|
返済率 | 30% | 35% |
年収500万円の方であれば年収の35%の年175万円の返済額となる住宅ローンの借り入れできる計算です。
住信SBIネット銀行の住宅ローン(WEB申込コース)の金利から計算するといくらまで借りれるのでしょうか?
以下は、変動金利、35年固定金利で35年返済で試算して年収ごとの月間返済額から借入れ可能額を計算したものです。(2020年4月時点の金利より算出)
年収 | 返済負担率 | 月々の返済額上限※1 | 変動金利での借入れ可能額※1 | 35年固定金利での借入限度額 |
300万円 | 30% | 75,000円 | 約2,707万円 | 約2,480万円 |
350万円 | 30% | 87,500円 | 約3,093万円 | 約2,900万円 |
400万円 | 35% | 116,600円 | 約4,254万円 | 約3,800万円 |
450万円 | 35% | 131,250円 | 約5,027万円 | 約4,400万円 |
500万円 | 35% | 145,830円 | 約5,414万円 | 約4,800万円 |
550万円 | 35% | 160,410円 | 約6,187万円 | 約5,300万円 |
600万円 | 35% | 175,000円 | 約6,754万円 | 約5,800万円 |
650万円 | 35% | 189,500円 | 約6,961万円 | 約6,300万円 |
700万円 | 35% | 204,160円 | 約7,734万円 | 約6,800万円 |
750万円 | 35% | 218,750円 | 約8,121万円 | 約7,300万円 |
800万円 | 35% | 233,300円 | 約8,895万円 | 約7,600万円 |
850万円 | 35% | 247,900円 | 約9,700万円 | 約8,300万円 |
※住信SBIネット銀行の公式サイトのシミュレーションツールでは月々の返済金額が1万円単位なので千円単位は切り捨てて計算しています。
ペアローンとは、住宅ローン申込者の親・子・配偶者(婚約者も含む)・兄弟などの親族2人で別々の住宅ローンを申し込む方法です。住宅ローンを2人に分けて負担し合うことで借入限度額を増やすことができます。住宅ローンの契約が2つに分かれるので諸費用が少し増えること、それぞれが単体で住宅ローン審査に通る収入が必要になります。
なお、住信SBIネット銀行でペアローンを利用する場合、パート、アルバイトでは住宅ローンを利用できないので注意しておきましょう。
住信SBIネット銀行では収入合算にも対応しています。ペアローンの場合、住宅ローンの契約が2つに分かれますが、収入合算では申し込み者(夫)の年収に配偶者の年収を足して住宅ローンの借入限度額を計算してもらうことになるので契約は1つです。
例えば、夫の年収が400万円で妻の年収が200万円だった場合、合計の収入:600万円で審査してもらうことになります。
ただし、ペアローンと同様にパート、アルバイトの場合収入合算も利用できませんので注意しておきましょう。
住信SBIネット銀行の公式サイトでは月々の返済額からいくらまで住宅ローンを借り入れできるかのシミュレーション機能も提供していますので、ご自身の年収や毎月の返済額を任意で入力し、借入れ限度額のシミュレーションを行ってみてください。
なお、このシミュレーションでは先ほど説明した、不動産担保価値は考慮されていませんので、いくらまで借り入れできるかは実際に申し込んでみないとわかりませんのでその点は注意してください。
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