公開日: 2026年6月3日

つなぎ融資とは、新築や建て替えで住宅が完成する前に発生する費用を一時的にカバーするための融資です。
住宅ローンは物件の完成後に融資が実行されます。そのため、工事の進捗に合わせて発生する着手金・中間金・土地代金などは、住宅ローンとは別に準備する必要があります。この「完成前の資金ギャップ」を埋めてくれる仕組みが“つなぎ融資”です。
SBI新生銀行は2020年1月から注文住宅向けのつなぎ融資の提供を開始しました。※建物部分(着手金・中間金)のつなぎ融資は、グループ会社のアプラスが取り扱っています。
また、SBI新生銀行は2020年12月に電子契約に対応し、申し込みから契約まで来店不要で手続きが完結できるようになっています。ネット銀行並みのスムーズな手続き環境で、全国どこからでも気軽に利用できる点も大きな魅力です。
事務手数料無料・低金利・団信付きという3拍子そろったつなぎ融資を提供しているのが、現在のSBI新生銀行です。
この記事では、SBI新生銀行のつなぎ融資の特徴・金利・手数料・注意点を、他の金融機関と徹底比較しながら解説します。注文住宅を検討している方はぜひ参考にしてください。
なお、つなぎ融資全般の基礎知識については下記の記事でまとめています。
⇒ 住宅ローンのつなぎ融資とは?ソニー・auじぶん銀行・住信SBIネット銀行で利用できる?
SBI新生銀行は、旧日本長期信用銀行を前身とする銀行で、2023年1月にSBIグループ傘下となり現在の名称に変更しました。インターネットバンキングの振込手数料無料化や24時間対応ATMを業界に先駆けて導入するなど、先進的な金融サービスで知られています。
住宅ローンについては、初期費用や諸費用を抑えた設計が特徴です。ステップダウン金利(借入後一定期間ごとに金利が下がる商品)や安心保障付団信(介護保障付)など、他の銀行にはないユニークな商品ラインナップも揃えています。
2025年以降の金利上昇局面においても、SBI新生銀行はSBIハイパー預金開設者向けの金利優遇プログラムを活用することで業界内で競争力のある金利水準を維持しており、つなぎ融資も含めてコストパフォーマンスの高さで注目されています。
SBI新生銀行のつなぎ融資には、住宅ローン「パワースマート住宅ローン」の当初固定1年の金利が適用されます。
| 適用月 | 金利 |
| 2026年6月 | 年2.130% |
| 2026年5月 | 年2.130% |
| 2026年4月 | 年2.150% |
| 2026年3月 | 年1.730% |
| 2026年2月 | 年1.680% |
つなぎ融資は最長1年程度の短期融資のため、金利の絶対額よりも融資事務手数料のほうが総コストに占める影響が大きくなります。SBI新生銀行はその事務手数料が無料であるため、金利面での優位性と合わせて、トータルコストで他行を大きく上回るコストパフォーマンスを実現しています。
まず、全体像を把握するために重要なポイントを整理します。
それでは各ポイントを詳しく確認していきましょう。
SBI新生銀行のつなぎ融資は、土地の取得費用(土地先行融資)にのみ対応した商品です。新築工事の着手金や中間金といった建物費用はカバーできません。
ただし、グループ会社のアプラスが建物費用向けのつなぎ融資を提供しており、SBI新生銀行の担当者を通じて案内・手続きができます。「ご自身でつなぎ融資を探してください」という対応のネット銀行が多い中で、グループ内でワンストップに近いかたちでサポートしてくれる点は大きなメリットといえます。
土地購入資金だけのつなぎ融資であればSBI新生銀行の商品だけで完結し、建物費用も合わせて必要な場合はアプラスと併用することで全額をカバーできます。

SBI新生銀行のつなぎ融資の最大の特長のひとつが、事務取扱手数料が無料であることです。つなぎ融資は期間が短い(最長約1年)ため、金利よりも事務手数料がコストの大半を占めることがあります。通常10〜11万円前後かかる事務手数料が不要なのは、借り手にとって大きな負担軽減です。
| 金融機関名 | 手数料(税込) |
| SBI新生銀行 | 無料 |
| アルヒ(フラットつなぎ) | 110,000円(Aタイプ) |
| イオン銀行 | 無料 |
| SBIマネープラザ | 110,000円 |
| 金融機関名 | 金利(2026年6月時点) |
| SBI新生銀行 | 年2.130% |
| アルヒ(フラットつなぎ) | 各社公式サイトにてご確認ください |
| イオン銀行 | 各社公式サイトにてご確認ください |
建物部分のつなぎ融資はSBI新生銀行では対応していないため、アプラスへの申し込みが必要な点はあらかじめ把握しておきましょう。
通常、住宅ローンには団体信用生命保険(団信)が付帯していますが、つなぎ融資には団信がないケースがほとんどです。最長1年程度の短期融資であるため、その間に万が一の事態が起きるリスクは低いと判断されているからです。
しかし、確率が低くても「ゼロではない」ことは確かです。つなぎ融資で土地を取得して建物の建築途中に借り主が亡くなった場合、遺族はそのローンを引き継ぐことになります。土地を売却しても返済に足りない場合や自己資金が少ない場合は、深刻な状況に追い込まれるリスクがあります。団信のないつなぎ融資を利用する場合は民間の生命保険で代替するのが一般的ですが、当然ながら追加コストが発生します。
その点、SBI新生銀行のつなぎ融資は団信が標準付帯されているため、追加の生命保険に入らなくても万が一の際の保障が確保されます。これはつなぎ融資商品としては異例の手厚さであり、安心を重視する方にとって大きな差別化ポイントです。
SBI新生銀行のつなぎ融資には、次の3つのメリットが際立っています。
① 事務手数料が無料
業界ほぼ唯一の手数料無料。通常10万円超かかるコストがゼロになる。
② 低金利(住宅ローンの1年固定金利を適用)
専用商品として高めに設定されがちな他行のつなぎ融資金利より有利になるケースが多い。
③ 団信が付帯
つなぎ融資期間中に万が一のことがあっても、残債が保険で完済される安心感がある。一般的につなぎ融資には団信がないため、これは他に類を見ない強みといえる。
また、SBI新生銀行の住宅ローンには安心保障付団信(介護保障)やステップダウン金利など、他行にはないユニークな保障・金利商品も用意されています。つなぎ融資から本融資まで一貫して優れたコストパフォーマンスを提供しているのがSBI新生銀行の最大の強みです。
メリットが多いSBI新生銀行のつなぎ融資ですが、利用前に必ず把握しておきたいポイントもあります。
| 種別 | 内容 |
| 手続の流れ | 先にSBI新生銀行の住宅ローン審査を通過する必要がある。審査通過後、担当者につなぎ融資を申し出て別途審査を受ける。通常の住宅ローン審査より時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールが必要 |
| 借入可能金額 | 最大8,000万円 |
| 利用可能期間 | 約1年(借入日から11ヵ月後の26日に一括返済) ※1年超は利用不可 |
| 住宅ローンへの縛り | つなぎ融資を利用したからといってSBI新生銀行の住宅ローンを必ず契約する義務はない。審査中に他行でより良い条件が見つかれば乗り換えも可能 |
| 建物部分のつなぎ | SBI新生銀行のつなぎ融資は土地のみ対応。着手金・中間金はグループ会社アプラスへの別途申し込みが必要 |
特に「SBI新生銀行の住宅ローン審査を通過してからでないとつなぎ融資の審査が始まらない」という点は見落としがちです。つなぎ融資の資金が必要になる時期から逆算して、早めに住宅ローンの申し込みを進めるようにしましょう。
SBI新生銀行のつなぎ融資は、事務手数料無料・低金利・団信付帯という三つの強みを持ち、土地先行融資としての完成度は業界トップクラスです。建物費用も必要な場合は、アプラスとの併用が必要になりますが、SBI新生銀行の担当者を通じてアプラスへ案内してもらえるため、利用者が自力でつなぎ融資先を探す手間がかかりません。
コスト面では、土地だけのつなぎ融資であれば手数料ゼロ・低金利・団信付きという他行では実現しにくい条件が揃います。建物費用を含む場合でも、SBI新生銀行の土地部分はコストゼロで賄えるため、トータルの負担は抑えられます。
注文住宅を検討中で、土地と建物を順番に取得したいと考えているなら、まずSBI新生銀行の住宅ローン審査に申し込み、審査通過後に担当者へつなぎ融資を相談する流れで進めることをおすすめします。
※SBI新生銀行でつなぎ融資を受けるには、先に住宅ローンの審査を通過する必要があります。下記の公式サイトから住宅ローンの申し込みを済ませ、審査通過後に担当者へつなぎ融資を希望する旨をお伝えください。
注文住宅でマイホームを建てる場合、土地購入代金を用意しなければならないのはもちろん、建物建築費用(着工時・上棟時・引渡し時)をマイホームが完成する前に支払う必要があります。通常の住宅ローンは、住宅が完成してから契約して利用することになりますが、それまでの中間の支払いに対応するのがつなぎ融資です。 地銀もつなぎ融資には対応していますが、住宅ローンの金利・手数料・疾病保障などの条件を考えるとネット銀行などが提供する全国区のお得な住宅を利用した方が有利です。以下に住宅ローン金利や条件が優れていて、かつ、つなぎ融資に対応しているおすすめの住宅ローンを紹介しておきます。
SBI新生銀行はグループ会社のアプラスと連携してつなぎ融資を利用できますし、SBIアルヒでは独自のつなぎ融資を提供しています。
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