公開日: 2026年8月7日

全宅住宅ローンは、全国宅地建物取引業協会連合会に加盟する全国の不動産仲介業者が出資して設立された、住宅ローン専門の金融機関(モーゲージバンク)です。フラット35を業界最低水準の金利で提供しており、審査回答の早さにも定評があります。
SBIアルヒも同じくモーゲージバンクで、フラット35の実行件数シェアで16年連続No.1(2025年度は27.7%)を続ける最大手の住宅ローン専門金融機関です※。SBIアルヒの特徴は、全国の店舗(約90拠点・2026年3月末現在)で専門のスタッフにじっくりと相談しながら住宅ローンを申し込めることで、対面サービスで申し込みから契約手続きまでサポートしてもらえます。
※2010年度-2025年度統計、取り扱い全金融機関のうち借り換えを含む【フラット35】実行件数(2026年3月末現在、SBIアルヒ調べ)
このページでは、全宅住宅ローンとSBIアルヒのフラット35のメリットやデメリットを、子育て世帯が気になる保障や費用の面も含めて比較したいと思います。
国内では取扱金融機関が少ないフラットの「保証型」ですが、フラット35取扱最大手のSBIアルヒでは「保証型のフラット35・ARUHIスーパーフラットを積極的に取り扱っています。通常のフラット35との比較で約年0.1%割安な金利で利用可能なケースもあります。また、借り換え専用のスーパーフラットもあります。フラット35の利用を検討中の人はARUHIスーパーフラットを検討候補に入れておくと良いでしょう。
なお、WEB申込でも事前審査の結果は1営業日~2営業日で完了するため、審査スピードも速いのですが、繁忙期など、利用者全体の申込状況により時間がかかることもありますので、時間がない人や急ぎたい人は早めに手続きしておくことをおすすめします。
フラット35とは、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する長期固定金利の住宅ローンです。最大35年間、借入時に決定した金利が変わらないため、返済計画が立てやすく、金利上昇リスクを避けられます。教育費のピークが読みやすくなるのは、子育て世帯には大きな安心材料です。
住宅ローンを契約する際、連帯保証人が必要な場合がありますが、フラット35では連帯保証人は不要ですし、借入時に別途保証料を支払う必要もありません。
また、フラット35は団信に加入せずに利用できます。民間の住宅ローンは団信加入が必須なので、大きな病気を経験したり治療中の人の中には団信に加入できずに住宅ローンを利用できずにいる人も多くいると思います。フラット35は団信加入が任意なので、団信に加入できない病歴がある人でも問題なく利用できます。今まで、団信に加入できず住宅ローン審査に落ちてしまった人も、フラット35であれば、審査に通る可能性があります(団信に加入しない場合、借入金利は▲0.2%となります)。
なお、フラット35の融資限度額は現在1億2,000万円です(2026年4月実行分から引き上げ)。また、子育て世帯・若年夫婦世帯の金利を子どもの人数などに応じて一定期間引き下げる「フラット35子育てプラス」(引き下げ幅は最大年▲1.0%)や、省エネ・耐震性の高い住宅向けの「フラット35S」(当初5年間 年▲0.25%~▲0.75%)といった金利引き下げ制度も利用できます。両社ともこれらの制度に対応しています。
最初に全宅住宅ローンとSBIアルヒの審査内容について比較してみましょう。まず、フラット35の場合、事前審査は申込みをした各金融機関が行い、本審査は住宅金融支援機構が担当します。事前審査で用いられる基準も住宅金融支援機構が定めているため、基本的にはどの金融機関でも同じ審査基準が適用されます。ただし、金融機関によっては独自の審査項目や基準を追加している場合もあるため、必ずしも同じ結果になるとは限りません。
| 全宅住宅ローン | SBIアルヒ | |
| 事前審査の回答 | 最短当日 | 店舗:最短当日(Web事前審査は2026年7月で終了) |
| 本審査の回答 | 最短3営業日 | 店舗:最短3営業日(Web申込は本申込から融資まで6週間ほど) |
| 借り入れ限度額 | 1億2,000万円 | 1億2,000万円 |
| 団信 | 新機構団信(保険料は金利に含む・加入は任意) | 新機構団信(保険料は金利に含む・加入は任意) |
| 疾病保障 | 新3大疾病付機構団信を選択可 | 新3大疾病付機構団信のほか独自の保障プランあり(最新は公式サイトでご確認ください) |
| 店舗でのサポート | 数店舗 | 全国約90拠点(2026年3月末現在) |
| 職業 | 会社員、自営業者・個人事業主、派遣社員、契約社員、アルバイト、パート | 会社員、自営業者・個人事業主、派遣社員、契約社員、アルバイト、パート |
| 年収 | 明確な下限なし(返済負担率の基準を満たせば可) | 明確な下限なし(返済負担率の基準を満たせば可) |
| 来店 | 来店不要(Web事前審査あり) | Web本申込は来店不要(事前審査は店舗) |
| 保証人・保証料 | 不要 | 不要 |
| つなぎ融資 | 対応 | 対応 |
※審査回答の日数は2026年8月時点の各社公式サイトの案内によります。書類の不備や申込内容によっては日数が延びる場合があります。
全宅住宅ローンは、事前審査が最短当日・本審査が最短3営業日と回答の早さを打ち出しています。SBIアルヒも店舗申込なら同水準のスピードですが、来店不要のWeb申込(SBIアルヒ ダイレクト支店)は2026年7月からWeb本申込のみの取り扱いとなり、本申込の受け付けから融資までは6週間ほどが目安とされています。引き渡し日が迫っているご家庭は、店舗申込やスケジュールの前倒しを検討すると安心です。
次に全宅住宅ローンとSBIアルヒの費用に注目して比較したいと思います。
フラット35は、どの金融機関で利用しても金利水準はほぼ同じですが、大きく異なるのが事務手数料(融資手数料)です。金利が同じであれば、この手数料の差が最終的な総返済額に影響します。そのため、住宅ローンを選ぶ際は金利だけでなく、事務手数料の金額も必ず確認して比較することが大切です。
| 全宅住宅ローン | SBIアルヒ | |
| 金利 | 固定金利:20年まで2.970%、20年超3.290% (団信に加入しない場合:20年まで 2.770%、20年超 3.090%)/ |
固定金利:20年まで2.970%、20年超3.290% (団信に加入しない場合:20年まで 2.770%、20年超 3.090%)/ |
| 事務手数料 | Aタイプ:2.20%(税込)/Bタイプ:一律165,000円(税込・金利は0.2%高くなる) |
2.20%(税込・最低220,000円) |
| 手数料の割引 | Web事前審査経由で1.65%(税込)+キャッシュバック40,000円(2026年8月時点のキャンペーン) | Web申込+電子契約で33,000円の定額引き(2027年3月31日実行分まで) |
| 保証料 | 無料 | 無料 |
| 一部繰上返済手数料 | 無料(Web「住・My Note」なら10万円から、窓口は100万円から) | 無料(Web「住・My Note」なら10万円から、窓口は100万円から) |
※通常のフラット35の場合。SBIアルヒ独自のARUHIスーパーフラットは通常のフラット35より低い金利が設定されています(自己資金1割以上が条件・最新の金利は公式サイトでご確認ください)。
※かつてSBIアルヒには「ARUHIダイレクトなら事務手数料1.10%(半額)」という割引がありましたが、この割引は現在は終了しています。現行の割引はWeb申込+電子契約による33,000円の定額引きです。
最後に全宅住宅ローンとSBIアルヒの事務手数料を、フラット35の借り入れ金額ごとに比較してみました(いずれもAタイプ・通常申込の場合、税込)。
| 全宅住宅ローン(Aタイプ) | SBIアルヒ | |
| 2,000万円 | 440,000円(税込) | 440,000円(税込) |
| 3,000万円 | 660,000円(税込) | 660,000円(税込) |
| 4,000万円 | 880,000円(税込) | 880,000円(税込) |
| 5,000万円 | 1,100,000円(税込) | 1,100,000円(税込) |
※両社とも手数料率2.20%(税込)で計算。全宅住宅ローンはWeb事前審査経由なら1.65%(税込)となるため、たとえば3,000万円の借り入れで495,000円(税込)と165,000円軽くなります。SBIアルヒはWeb申込+電子契約で33,000円の定額引きがあります(いずれも2026年8月時点。適用条件・期限は各社公式サイトでご確認ください)。
通常申込の事務手数料は両社とも2.20%(税込)で横並びです。そのうえで、初期費用を抑えたいご家庭には、Web事前審査経由で手数料が1.65%(税込)になる全宅住宅ローンや、手数料が一律165,000円(税込)で済むBタイプという選択肢があります(Bタイプは金利が0.2%高くなるため、返済期間が長い場合は総返済額もあわせて比較しましょう)。
一方、自己資金を1割以上用意できるご家庭には、通常のフラット35より低い金利が設定されているARUHIスーパーフラットを選べるSBIアルヒに強みがあります。全国約90拠点(2026年3月末現在)の店舗で相談しながら進められる安心感も、はじめての住宅ローンで不安が多いご夫婦には心強いポイントです。どちらが有利かは自己資金の割合と初期費用の考え方で変わるため、ご家庭の資金計画に合わせて両社の見積もりを取り比べるのがおすすめです。
最後に全宅住宅ローンとSBIアルヒのフラット35金利を比較してみましょう。フラット35の金利は取扱金融機関ごとに設定されますが、両社とも住宅金融支援機構が公表する「最も多い金利」と同水準で提供するのが基本です。2026年8月の実行金利(融資率9割以下・新機構団信付き)は次のとおりです。
| 全宅住宅ローン(Aタイプ) | SBIアルヒ | |
| フラット35(20年以下) | 2.970% | 機構公表の最頻金利と同水準(公式サイトでご確認ください) |
| フラット35(21-35年) | 3.290% | 機構公表の最頻金利と同水準(公式サイトでご確認ください) |
※2026年8月実行分。住宅金融支援機構公表の8月の「最も多い金利」は、融資率9割以下・21年以上35年以下で年3.290%(前月比+0.150%)、20年以下で年2.970%です。金利は毎月見直されるため、最新は各社公式サイト・機構サイトでご確認ください。
金利水準はほぼ同じなので、分かれ目は「自己資金」と「初期費用」です。自己資金1割以上ならARUHIスーパーフラットの低金利が活きます。頭金を教育費の備えに残しておきたい・初期費用を抑えたい場合は、全宅住宅ローンのWeb事前審査割引(1.65%・税込)やBタイプが選択肢になります。なお、子どもの人数に応じて金利が下がる「フラット35子育てプラス」は両社で利用できます。
フラット35は団信の加入が任意なので、健康上の理由で民間住宅ローンの団信に加入できなかった方でも利用できます(団信なしの場合、金利は▲0.2%)。ただし団信なしで借りる場合は、万一のときにローンが残るため、収入保障保険など別の備えとセットで考えることをおすすめします。
注文住宅などでフラット35の実行前にまとまった支払いが必要な場合は、両社とも「つなぎ融資」に対応しています。つなぎ融資は金利・手数料が別途かかるため、見積もり時に総費用に含めて比較しておくと家計の計画が立てやすくなります。
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